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Oracle Demantra Demand Managementユーザー・ガイド
リリース7.1.1
E05936-01
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Demand Management入門

概要

Oracle Demantra Demand Managementは、組織のニーズを反映する複数の階層に編成された販売履歴データ、返品およびその他の参照データへのアクセスを提供します。基礎となるスプレッドシートには、任意の階層レベルで使用できる一連の計算(および入力)値が表示されます。

Demand Managementでは、ほぼ完全にワークシート内で作業します。ワークシートは、特定の階層レベルに関連付けられた一連のデータを取得し、必要に応じてフィルタします。通常、データには販売履歴データ、予測および中間データが含まれます。

Demand Managementについて

Demand Managementを使用すると、組織は将来の需要について制約のない予測を作成し、戦術的かつ戦略的な業務計画を生成できます。Demand Managementは複数のソースから情報を取得して処理し、需要を連結して品目、製品ライン、地域、時間および組織別に要約できるようにします。

Demand Managementプロセスの改善において焦点となる3つの主要な領域は、合意の達成、精度の改善およびプロセス・サイクル時間の短縮です。Demand Managementプロセスを適切に実行するには、組織全体を1つの予測の式に導くことが最も重要な目標です。そのためには、需要情報のすべてのソースを収集および連結する必要があります。また、予測データを受信、分析および送信するための安全なポータル・ベースのアクセスを提供する機能、およびデータを適切な形式で表す機能も必要になります。たとえば、ドル単位の地域別予測、出荷施設別の数量予測などを表示します。

需要を管理する理由

需要は本質的に変動し、誤差が内在するため、精度を向上させることも重要です。精度を向上させるには、複数の領域での改善が必要です。たとえば、組織は統計を使用してパターンをより正確に見積り、量的および質的な判断を確立して、実績管理により時間をかけて継続的な改善を促進します。最も重要な領域と考えられるのは、需要管理プロセスのサイクル時間の短縮です。このプロセスにかかる時間が長くなるほど、プロセスの精度が低下し、予測が実際のイベントのさらに前となってしまい、プロセスの頻度も少なくなります。時間を短縮するには、強力な分析ツールを使用して、需要をすばやく評価および理解し、例外による管理を可能にするプロセスを自動化する必要があります。