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Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド
リリース12.2
E51768-01
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テクノロジ・インベントリ・ユーティリティ

テクノロジ・インベントリ・ユーティリティ

この章では、Oracle E-Business Suite Releaseリリース12で導入されたテクノロジ・インベントリ・ユーティリティについて説明します。このコマンドライン・ユーティリティにより、Oracle E-Business Suiteシステムのリリース12.xの個々のノードにインストールされているテクノロジ・スタック・コンポーネントおよびバージョンをリストするレポートが生成されます。レポートは、HTML(デフォルト)またはテキスト形式のいずれかで生成できます。データベース層とアプリケーション層について、個別のレポートが生成されます。

リリース11iとリリース12.xではテクノロジ・コンポーネントが大きく異なるため、このユーティリティは、リリース12.xに使用されているコンポーネントおよびバージョンについての理解を深めるためにも役立ちます。

テクノロジ・インベントリ・ユーティリティの実行

テクノロジ・インベントリ・ユーティリティにより、インストールされているすべてのテクノロジ・スタック・コンポーネントのバージョン・レベルが集計された連結レポートが生成されます。

使用するOracle E-Business Suite環境を設定してから、次のコマンドのいずれかを実行します。

UNIXの場合:

アプリケーション層:

perl $FND_TOP/patch/115/bin/TXKScript.pl 
-script=$FND_TOP/patch/115/bin/txkInventory.pl 
-txktop=$APPLTMP  
-contextfile=$CONTEXT_FILE 
-appspass=apps 
-outfile=$APPLTMP/Report_Inventory.html

データベース層:

perl $ORACLE_HOME/appsutil/bin/TXKScript.pl 
-script=$ORACLE_HOME/appsutil/bin/txkInventory.pl 
-txktop=$ORACLE_HOME/appsutil/temp 
-contextfile=$CONTEXT_FILE 
-appspass=apps 
-outfile=$ORACLE_HOME/appsutil/temp/Report_Inventory.html

注意: レポートをテキスト形式で生成するには、-reporttype=textを関連コマンドに追加し、出力ファイル名の接尾辞を.htmlではなく.txtに変更します。

Windowsの場合:

アプリケーション層:

perl %FND_TOP%\patch\115\bin\TXKScript.pl 
-script=%FND_TOP%\patch\115\bin\txkInventory.pl 
-txktop=%APPLTMP% 
-contextfile=%CONTEXT_FILE% 
-appspass=apps 
-outfile=%APPLTMP%\Report_Inventory.html

データベース層:

perl %ORACLE_HOME%\appsutil\bin\TXKScript.pl 
-script=%ORACLE_HOME%\appsutil\bin\txkInventory.pl 
-txktop=%ORACLE_HOME%\appsutil\temp 
-contextfile=%CONTEXT_FILE% 
-appspass=apps 
-outfile=%ORACLE_HOME%\appsutil\temp\Report_Inventory.html 

注意: レポートをテキスト形式で生成するには、-reporttype=textを関連コマンドに追加し、出力ファイル名の接尾辞を.htmlではなく.txtに変更します。

パラメータ

次の表に、ユーティリティのパラメータを示します。

パラメータ 使用方法
txktop perlモジュールで使用される一時作業ディレクトリ。必須パラメータです。
contextfile Applicationsコンテキスト・ファイルの場所。指定されていない場合、環境からデフォルトが選択されます。
appspass APPSスキーマ・パスワード。指定されていない場合、デフォルトのパスワードが使用されます。
outputfile 生成されるレポートの場所。指定されていない場合、デフォルトの場所は$APPLTMP/TXKです。

テクノロジ・インベントリ・ユーティリティからの出力

アプリケーション層とデータベース層の両方で生成されたレポートには、次の共通ヘッダーが含まれます。

パラメータ 使用方法
Date レポートが生成された日付
Hostname レポートが生成されたホストの詳細
Enabled Services レポートが生成されたホスト上で使用可能なサービス(アプリケーション層のみ)
Instance インスタンスの名称
Platform レポートが生成されたホストのOS名
OS レポートが生成されたホストのOSリリース・バージョン
DB Host データベースが存在するホストの詳細
Context File レポートの生成時に指定されたコンテキスト・ファイルの場所
Report File 生成されたレポートの場所
XML Definition File レポートの内容を取得するために実行された処理のリスト

データベース、Web、フォーム、コンカレント処理など、メイン・レポートの内容が、ユーティリティが実行されているノードのロールに反映されます。

今後の方向性

Oracle E-Business Suiteの将来のリリースは在庫ユーティリティに基づいて作成され、使用コンポーネントが検証されます。