Oracle E-Business Suite開発者ガイド リリース12.2 E53035-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
Oracle E-Business Suiteリリース12.2のテクノロジ・スタックでは、Javaに関するOracleの最新テクノロジが活用されます。この付録では、基礎となるテクノロジ・コンポーネントの変更によるJavaコードの影響について、いくつかの側面を説明します。特に、次の領域について説明します。
Oracle Containers for J2EE (OC4J)依存の削除
新しいJSPコンパイラとOJSP依存の削除
Oracle SSLライブラリにかわるJava Secure Socket Extension (JSSE)の使用
Oracle Streams Advanced Queuing Java APIの取込み
これらの更新によって影響を受ける以前のOracle E-Business Suiteリリースからのカスタム・コードがある場合は、アップグレード・プロセスの一環として、新しいテクノロジ・コンポーネントとの互換性のために、使用しているコードを更新してください。
Oracle Containers for J2EE (OC4J)はOracle WebLogic Serverに置換されているため、OC4J依存のOracle E-Business SuiteのカスタムJavaコードは削除して、新しいテクノロジ・コンポーネントから使用可能な適切なAPIに置換する必要があります。また、MDSディレクトリ・パスを作成する際に発生するOC4J固有の問題があることにも注意してください。
次に、変更が必要になる可能性のあるいくつかの項目を示します。
カスタムJavaコードでの「oracle.oc4j.*」への参照は削除して、使用可能な適切な新しいAPIのセットと置換する必要があります。
「com.evermind.server.*」のJavaパッケージの下にある「oc4jclient.jar」を削除する場合は、コンテナ固有のスレッド処理ライブラリに対する依存を削除します。
MDSディレクトリ・パスを作成するときは、「/」を追加します。
Oracle WebLogic Serverへの移行の詳細は、Oracle Technology NetworkのOracle WebLogic Server Upgrade Centerを参照してください。
Oracle E-Business Suiteリリース12.2では、WebLogic JSPコンパイラweblogic.appcを使用して、Oracle E-Business SuiteのJSPページのプリコンパイルを処理します。WebLogic JSPコンパイラには、OJSPより厳密な構文規則があります。カスタム・コードは、次の規則に従う必要があります。
非標準のJSP「usebean」を使用しないでください。
Buffer属性に対して「kb」のかわりに非標準の「k」を使用しないでください。
「include file」ディレクティブには余分な空白を使用できません。
「page」ディレクティブに複数の「Imports」は使用できません。
OJSPランタイム・エンジンの依存を削除してください。
Oracle E-Business Suiteリリース12.2では、Oracle SSLライブラリではなく標準のJava Secure Socket Extension (JSSE)を使用します。JSSEを使用するためには、Oracle E-Business SuiteのカスタムJavaコードを更新する必要があります。
特にOC4JベースのOracle Application Server (OAS) 10gには、SSLに対するニーズを提供する、次の3つのライブラリがあります。
http_client.jar: これはOAS 11g Oracle Java Required Files (JRF)に引き継がれます。
jssl-1_1.jar: 11gで廃止されます。
javax-ssl-1_1.jar: 11gで廃止されます。
次の(Oracle SSLライブラリからの)参照がある場合、移行するにはJavaコードを変更する必要があります。
oracle.security.ssl.*
oracle.security.jwallet.*
oracle.security.cert.*
標準的なコード変更解決策は提示されていません。ただし、一般的な推奨事項はあります。
クライアント側のSSLコードの場合、JSSEをOracle HttpClientと一緒に使用するのは非常に簡単です。トラスト・ストアとキーストアの場所をシステム・プロパティに定義する必要があります。
Wallet Managerの場合は、すべてのJava製品が、Oracle Walletではなく、Javaキーストアを使用する必要があります。Oracle WalletはC製品のみで使用してください。Oracle Wallet ManagerはOracle Walletでのみ使用可能で、Javaキーストアでは使用できません。JSSEは、デフォルトではJavaキーストアを使用できます。
詳細は、My Oracle Supportドキュメント1218695.1『Master Note for SSL Configuration in Fusion Middleware 11g』を参照してください。
Oracle E-Business Suiteリリース12.2では、Oracle Streams Advanced Queuingリリース11g Java APIを使用します。Oracle E-Business Suiteリリース12.0および12.1では、リリース10g Oracle Streams Advanced Queuing Java APIがOC4Jの一部として付属しています。カスタム・コードで10g Oracle Streams Advanced Queuing Java APIを使用する場合は、11g Oracle Streams Advanced Queuing Java APIと互換性があることを確認してください。
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