Oracle Demantraユーザー・ガイド リリース12.2 E57801-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章では、次のトピックについて説明します。
Oracle Demantraアプリケーション・スイートには次の製品が含まれています。
Oracle Demantra Demand Management
Oracle Demantra Advanced Forecasting and Demand Modeling
Oracle Demantra Real-time Sales and Operations Planning
Oracle Demantra Predictive Trade Planning
Oracle Demantra Trade Promotion Optimization
Oracle Demantra Deductions and Settlement Management
これらの機能の詳細およびビジネス事例は、各製品のOracle Demantraドキュメントを参照してください。
Oracle Demantra Demand Managementは企業による高精度の需要予測と需要計画の作成を可能にします。Bayesian Markov予測という最先端の手法と、入力済の階層、ワークシートおよびワークフローを使用して、量的データまたは質的データの組合せに基づくベースライン予測を作成します。Demand Managementが提供する動的レポーティング機能付きのマルチディメンション分析では、階層を無制限に使用できます。
レポーティングと分析の機能
事前定義の需要管理ワークシート
販売履歴を比較および分析し、需要を予測します。
様々な方法でデータを集計し、以前の販売サイクルの予測精度を算出します。
需要予測を管理および承認します。
標準および事前定義で次のものが用意されています。
階層(レベル): ワークシートで使用され、データの集計および編成方法を決定します。これによりユーザーは、データを様々なレベル(顧客、製品、場所、需要区分など)で分析できます。
シリーズ: レポートや表、グラフ内に様々な集計レベルで表示される事前定義のデータ・セットです。主キー・インディケータ、予測、精度メトリックなどがあります。
スライス&ダイス・データ機能
任意のディメンションおよび粒度レベル
階層、通貨、単位への編成や集計によるデータ・ビューのカスタマイズ
無制限の階層、レベルおよび属性
ワークフローと呼ばれるロールベースのプロセスは、特定のビジネス・フローおよびタスクを自動化します。
管理された予測承認プロセス
Oracle J.D. Edwards Enterprise One (E1)とOracle E-Business Suite (EBS)の統合
その他の機能
最大20個の原因ファクタを含む、高度な統計予測。
コラボレーション・プラットフォーム。アラートと例外を含みます。
複数のデータ・ソースからの需要を評価します。たとえば、出荷とオーダーの履歴、販売とマーケティングのデータなどです。
ベイジアン・フレームワーク内の9つの予測モデル。
オフライン機能。
Oracle Demantra Advanced Forecasting and Demand ModelingにはOracle Demantra Demand Managementで利用できるすべての機能が含まれています。また、より堅牢で高性能なモデリング・ツールが含まれているため、分析上の複雑な疑問を解明し、包括的な需要予測を作成できます。
拡張統計分析(ベースおよびリフト分解): 予測をベースラインとリフトに分解します。販促期間の予測をベースラインのボリュームと販促に関連するボリュームに分割して確認します。
拡張リフト分解: ある製品および場所に対して実施されている販促が他の製品や場所にどのような影響を与えるかを確認します。このタイプの分析はイベントの影響を次の内訳に分類します。
ベースライン(販促外のボリューム)
直接リフト
事前効果(イベント予期)
事後効果(イベントが要因の食料庫積載)
4つの切替えタイプのハローと競合
品目
ブランド
店舗
チャネル
クロス相関分析
無制限の原因ファクタ: AFDMでは原因ファクタを無制限に定義できます。
ローカライズ済の分析エンジン構成(ノード・チューニング): 微調整済の分析エンジンが品目と場所のサブセットに対してモデルとパラメータを選択。『Oracle Demantra Demand Managementユーザー・ガイド』のアドバンスド分析(ノード・チューニング)の実行に関する項を参照してください。
形式モデリング: 過去の学習に基づく製品投入率(形式)の統計的な見積り。詳細は、Oracle Demantraインプリメンテーション・ガイドを参照してください。
販促および販売競合: 標準カレンダ期間への正常化。
拡張レポート: 取引、販促および価格値引とその他のイベントのガント・チャート。
拡張ロジスティック予測とリッジ回帰タイプの予測モデル(通常、原因ファクタが多い場合に使用されます)。次が含まれます。
Integrated Auto and Linear Regression (ARIX)
自己回帰ロジスティック(ARLOGISTIC)
二乗線形回帰(DMULT)
Multiplicative Monte Carlo Regression for Intermittent (ICMREGR)
ロジスティック(LOGISTIC)
修正リッジ回帰(MRIDGE)
販促のAFDMの一般的な構成手順は次のとおりです。
Oracle Demantra分析エンジン・ガイドの次のセクションを参照します。
分析エンジンの概要に関する項
分析エンジンの構成に関する項
Oracle Demantraインプリメンテーション・ガイドの次のセクションを参照します。
販促有効性の構成に関する項
販促および販促原因ファクタの構成に関する項
販促リフト係数に関する項
予測分解(PEモードのみ)に関する項
販促原因ファクタを定義して入力します(Oracle Demantraインプリメンテーション・ガイドの販促原因ファクタに関する項を参照してください)。
各関連ユーザーに対してAFDMモジュールを有効にします。これはDemantraシステム管理者が行う作業で、ビジネス・モデラーで「セキュリティ」->「ユーザーの作成/変更」にナビゲートし、ユーザー・モジュール・セクションでAFDMを選択します。
予測分解の有効化
RUNMODEパラメータを1 (init_params_0)に設定し、分析エンジンを実行します。予測にはベースライン予測と定義済のアップリフトが含まれます。
関連する販促シリーズをワークシートに追加します。たとえば使用可能なシリーズ名のリストで、「リフト」、「競合」、「アップリフト」などを含む名前を選択します(アップリフトが最も重要)。
セキュリティ設定を確認し、「分析のオープン」がユーザーに表示されることを確認します(前述の手順3を参照)。
「分析のオープン」オプションを使用し、モデルおよびエンジン・パラメータを特定の品目と場所ごとに構成します。
詳細の参照先
アドバンスド分析(ノード・チューニング)
『Oracle Demantra Demand Managementユーザー・ガイド』のアドバンスド分析の実行(ノード・チューニング)に関する項
形式モデリングの有効化
「アクティビティ」タイプの原因ファクタを作成します。
形式固有のシリーズをワークシートに追加し、形式のタイミングを指定します。
詳細は、「アクティビティ形式モデリングについて」を参照してください。
アドバンスド分析モデルの有効化
ビジネス・モデラーを使用して拡張モデルを全体にわたってアクティブ化します(前述のAFDM機能のモデル一覧を参照)。
詳細は、「全体でのエンジン・モデルの有効化」を参照してください。
「分析のオープン」を使用して拡張モデルをローカルでアクティブ化します。
詳細の参照先
アドバンスド分析(ノード・チューニング)
『Oracle Demantra Demand Managementユーザー・ガイド』のアドバンスド分析の実行(ノード・チューニング)に関する項
このアプリケーションで提供されるコラボレーション・フォーラムを利用することで、組織内の販売、製造、財務グループは協力して需要に関するコンセンサスを形成し、一貫した事業計画を作成できます。
事前定義テンプレート機能
事前定義テンプレートは事前定義された機能固有のワークシートであり、販売計画や事業計画の作成プロセスに関わるユーザーはこれを使用して販売、マーケティング、製造および財務のデータを収集できます。このデータを基に次のようなコラボレーション・ビジネス・プロセスが導かれます。
需要計画レビュー: 利害関係者(通常マーケティング部門や販売部門)が将来の需要に関する企業予測をレビューし、事前定義のレポートを使用してコンセンサス需要予測を作成します。この予測は供給計画レビューへの入力となります。
供給計画レビュー: 利害関係者がコンセンサス需要予測をレビューし、適切なレポートを使用して、需要予測に対応するための計画を作成します。この情報はコンセンサス需要計画の作成に使用されます。この計画はエグゼクティブ・レビューへの入力となります。
エグゼクティブ・レビュー: 経営上層部が関連レポートを使用し計画データと企業の予算とを比較し、キー・パフォーマンス・インディケータをレビューします。この結果コンセンサス需要計画とコンセンサス供給計画が作成され、企業資源計画(ERP)が導かれます。
その他の機能
事前定義のワークフロー
タスク通知および需要レビューと供給レビューの承認プロセス
事前構成のシリーズと計算
Oracle Demantra Anywhere: データの純粋なHTMLビュー
レポート作成のためのExcelへの動的オープン・リンク
供給側のシリーズ、計算およびパラメータをモデル化する拡張関数
次のためのFposおよびFsum関数
供給側のシリーズ、計算およびパラメータのモデル化
ワークフローベースの自動化と管理承認プロセスの起動
Oracle Demantra Predictive Trade PlanningにはOracle Demantra Advanced Forecasting and Demand Modelingで使用できるすべての機能が含まれています。さらに、対取引先販促管理機能も含まれており、取引用資金や販促入力、実行、追跡および分析に大きな効果を発揮します。高度なデータ・マイニング技術が使用されているため、企業は販売履歴を分析し、取引用資金の割当てを効率よく管理して、販促戦略がどのような需要を形成するかを理解できます。
機能
イベント後分析: 販促の全体的な有効性を分析します。
将来の販促の影響と採算性を予測します。
取引用資金の支出を予測およびモニターします。
すべての資金、販売およびアカウント計画を管理します。
複数の資金タイプと予算をサポートします。
テリトリごとに資金と割合を入力します。
資金をテリトリ、小売業者、ブランドまたは販促グループごとに割り当てます。
イベントの原価と効果を追跡するための採算性レポートを作成します。
予測を簡単にベースライン・ボリューム(期間ボリューム)と増分ボリュームに分解して表示します。増分ボリュームのうち、どれくらいのボリュームが他製品との競合、食料庫積載(事前および事後効果)、市場拡大および競合ブランド切替えに起因するのかを比率で表します。
イベント前シミュレーションの作成: 採算性、割当て、割当て予算に対してwhat-if評価を実行します。
Oracle Demantra Trade Promotion OptimizationにはOracle Demantra Predictive Trade Planningアプリケーションで使用できるすべての機能が含まれています。さらに、過去のイベントのビジネス固有目標と制約が評価されるため、最も高い効果を生み出す販促戦略が検討され自動的に選択されます。履歴の入力や属性などの関連データを使用して、様々な顧客および製品にわたるモデル化係数が決定され維持されます。
機能
目標に基づく販促の最適化。たとえば、利益/収益/ボリュームの最大化や、最大予算や最小小売業者マージンなどの制約。
製造業者および小売業者採算性レポートをとおして、価格設定、販促タイプおよび販促原価の効果を評価します。
what-ifシナリオの作成と分析: 投資収益率を最大化するため代替販促戦略と比較します。
Oracle Demantra Deductions and Settlement Managementは対取引先販促管理プロセスの最後のステップです。請求書控除やその他の決済方法を追跡し、販促イベントに対して消し込みます。
機能
決済解決プロセスをコラボレーションにより管理します。
控除と決済方法を販促イベントに自動または手動で一致させます。
販促条件に基づき、控除と支払いを小売業者からの実績証明に対して消し込みます。
取引決済および取引外決済の消込を管理します。
控除決済プロセスのステータス・レポートを作成します。たとえば、決済滞留日数、アカウント別および決済タイプ別滞留日数などです。
詳細なアドホック・レポートと特定のビジネス・ニーズに対応する高レベル・メトリック。
次の受領、調査および解決。
要求
控除
減額請求書決済
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