Oracle Rapid Planningインプリメンテーションおよびユーザー・ガイド リリース12.2 E57804-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
ラピッド・プランニングの遅延需要診断を使用すると、次の内容を識別できます。
遅延需要および未対応需要
それらについて可能性のある事由: 例: 必要な合計リード・タイムが使用可能時間よりも少なかったか。
影響: 例: 納期どおりに需要を充足させるために重点を置く必要がある特定の生産資源と仕入先は何か。
需要の充足を計画するために、プランニング・ソルバーでは次のパスも検索されます。
工順の代替生産資源
部品構成表の代替構成部品
代替部品構成表および工順
ソース・ルールに基づいた代替ソース
最終品目代替
次の制約による失敗の状況が検出され、次のいずれかの状況のために需要を完全に満たせない場合はレポートされます。
資材制約: リード・タイム
資材制約: 計画タイム・フェンス
資材制約: 日付有効性
資材制約: WIPウィンドウ
生産資源制約
仕入先制約
ソリューションをシミュレートして、最適な応答を検索できます。
この例では、次のようになります。
物流センターに完成品の需要があります。
物流センターは、ランク1の製造組織Aおよびランク2の製造組織Bから調達します。
プランニング・ソルバーによって組織Aでの調達が試みられます。
組織Aは、構成部品C1とC2のリード・タイム制約のために、2日の遅延で需要を充足します。
プランニング・ソルバーによって2つの制約がレポートされます。
プランニング・ソルバーよって組織Bでの調達が試みられます。
組織Bは、構成部品C1とC2のリード・タイム制約および生産資源R1の生産資源制約のために、3日の遅延で需要を充足します。
プランニング・ソルバーによって3つの制約がレポートされます。
プランニング・ソルバーによって最小遅延の組織Aが推奨されます。
中間レベル・レポート
プランニング・ソルバーでは、遅延の根本的または末梢的な原因がレポートされます。
構成部品C1のリード・タイム制約によって半組立品の制約失敗が検出されます。
半組立品の制約失敗はレポートされません。
構成部品C1のリード・タイム制約がレポートされます。
一部の数量不足による制約
プランニング・ソルバーで需要の一部の数量を複数の組織から充足する計画の場合は、関係するすべての組織の失敗制約がレポートされます。
この例では、次のようになります。
FGは、組織M1と組織M2から調達します。
プランニング・ソルバーによって、一部の需要数量が納期どおりに組織M1から充足されます。構成部品C1のリード・タイム制約のために残りを充足できません。
プランニング・ソルバーによって、残りの需要数量が組織M2から充足されるように試行されます。構成部品C1のリード・タイム制約のために残りを充足できません。
両方の失敗制約がレポートされます。
生産資源制約が原因の資材制約
場合によっては、生産資源が使用できないことから、実際にはリード・タイム資材制約がレポートされることがあります。 次に例を示します。
構成部品を完成するために生産資源を必要とする日に、生産資源が使用可能ではありません。
それより早い場合、生産資源は使用可能です。
プランニング・ソルバーにより、生産資源を早く使用するように計画されます。
生産資源を早く使用することで、構成部品に対する作業が過去の開始に計画されるため、構成部品に対するリード・タイム資材制約が発生します。
プランニング・ソルバーにより、構成部品に対するリード・タイム資材制約がレポートされ、生産資源に対する生産資源制約はレポートされません。 ただし、生産資源可用性が遅延需要の根本原因です。
この状況は、ぺギング表示を確認し、時間のギャップを検索することで検出できます。
遅延需要診断プロセスは、次のとおりです。
シミュレーション計画にベースライン計画をコピーします。
スナップショット – 新規需要増減パラメータを使用してシミュレーション計画を実行し、「遅延制約の計算」起動オプションを選択します。
「分析」ビューを使用して遅延を分析します。
ベースライン計画とシミュレーション計画を比較します。
遅延を受け入れる場合は、分析を続行して推奨をリリースします。
該当の遅延を受け入れない場合は、遅延を受け入れるために必要な回数の比較を実行します。 複数のシミュレーション計画を使用して比較することで、ベスト・ソリューションを選択できます。
主要な遅延需要に対する制約をチェックします。
訂正をシミュレートして、根本原因を修正します。
スナップショット – 新規需要増減パラメータを使用してシミュレーション計画を再実行し、「遅延制約の計算」起動オプションを選択します。
「分析」ビューを使用して遅延を分析します。
ベースライン計画とシミュレーション計画を比較します。
どの計画モードでも遅延需要情報を表示できますが、「制約付き – 生産能力制約の施行」モードでの情報が最も適切です。
「制約詳細」ビューで遅延需要情報を表示します。
プランニング・ソルバーではすべてのパスの制約が計算されるため、使用すると実行時間が長くなります。
プランニング・ソルバーでは、プライマリ・パスのみで遅延需要を解決するためのすべての可能性が検討し尽くされています。
プライマリ・パスのすべてのアップストリーム制約を検索するには、「制約詳細」ビューの使用、入力して問合せの実行、および「プライマリ」検索パスでのフィルタ処理を行います。
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