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Oracle E-Business Suiteアップグレード・ガイド
リリース12.0および12.1から12.2
部品番号E87020-01
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Financials製品のアップグレードの影響

この付録のトピックは次のとおりです。

ビジネスへの影響と機能変更について

アプリケーションのアップグレードにより、Oracle E-Business Suiteシステムの技術面と機能面の両方が変更されます。アップグレードにより、テクノロジ・スタックとファイル・システムが変更されるだけでなく、既存製品の動作およびルック・アンド・フィールに影響する特定の変更も開始されます。これらの機能変更は、日常業務の遂行における製品の使用方法に影響します。

注意: この付録では、アップグレードにより既存製品が変更される方法の一部を説明します。ここでは、My Oracle SupportのRelease Content Documents (RCD)およびTOIに含まれる、このリリースに付属の新規機能および製品に関する情報を確認していることを前提としています。

この付録では、アップグレードの機能面の説明がFinancialsおよびProcurement製品ファミリの製品別に構成されています。

FinancialsおよびProcurement製品

この項で説明する製品に対する変更は、FinancialsおよびProcurement製品に影響します。アップグレード開始前に、FinancialsおよびProcurementアプリケーションの担当者は、関連する変更内容に対応できるように計画を作成する必要があります。

Advanced Collections

この項では、アップグレードに伴うOracle Advanced Collectionsの変更点を説明します。

複数レベル戦略のサポート

Advanced Collectionsを使用すると、システム・レベルとは別に営業単位ごとに異なる戦略レベルを定義できます。戦略レベルはパーティ・レベルで上書きすることもできます。Advanced Collectionsは、督促状別の営業単位および戦略別の営業単位に関する設定をサポートしています。

段階的督促のサポート

Advanced Collectionsは、期限超過日数方法とは別に段階的督促方法をサポートしています。また、期限超過日数計画の作成時に、「現在を含む」、「係争項目を含む」、「未消込入金を含む」および「支払猶予」オプションを指定できます。

回収マネージャ機能

回収マネージャ機能は、特定のアカウントのソートおよびフィルタリングを可能にするOAフレームワークを使用してリライトされています。

新しいスコアリング・エンジン

新しいスコアリング・エンジンが請求書レベルで延滞前ステータスでシードされています。また、すべての請求書ではなく過去60日以内にクローズされた請求書のみを処理するクイック・スコアリング・エンジンも追加されています。スコアリング・エンジンの設定を検証するバッチ・プログラムを実行するのではなく、回収スコアリング管理ウィンドウから特定のアカウントについてスコアリング・エンジンをテストできます。

戦略の向上

Advanced Collectionsでは、作成予定の作業項目を編集できます。現在の戦略内の作成予定の作業項目は、新しい作業項目を作成せずに新しい待機前/待機後および回収担者を使用して上書きできます。

Lease and Finance Management

現預金支払および買掛管理の改善

oklupdpassthrupaydate.sql: このスクリプトにより、NULLの代理回収支払開始日を持つ契約が更新されます。これにより、料金/サービスの日付から有効である代理回収支払開始日が更新されます。

oklcrctptpaygrouppmntterm.sql: このスクリプトにより、ベースおよびエバーグリーン代理回収条件に対してNULLの支払グループおよび支払条件を持つ契約が識別され、仕入先および仕入先サイト設定に基づいてこれらの値が更新されます。仕入先設定が存在しない場合、支払グループおよび支払条件が適切にデフォルト設定されます。

顧客請求の改善

oklupdinvfrmtid.sql: このスクリプトにより、契約請求書書式ルールがアップグレードされ、請求書書式情報の名称がIDに置き換えられます。

oklvarast.sql: このスクリプトにの利息請求ストリームがストリーム目的VARIABLE_INTEREST、INTEREST_CATCHUP、およびVARIABLE_LOAN_PAYMENTでアップグレードされます。これにより、契約レベルのストリームの履歴が作成され、契約レベルのストリームを按分して資産レベルでストリームが生成されます。また、契約レベルの計算済変動レートを按分するパラメータによって計算済変動レート・パラメータを資産レベルにアップグレードします。

価格設定の改善

oklupdincomefee.sql: このスクリプトにより、単一支払がある収益金の契約がアップグレードされます。また、料金明細金額で収益金明細の発生所得が更新されます。定型支払のある収益金では、引き続き発生所得がNULLとして設定されます。

契約オーサリングの改善

oklreamg.sql: このスクリプトにより、転貸済資産がある契約がアップグレードされます。また、契約ヘッダーの転貸済資産インディケータに基づいて資産の転貸済資産インディケータが更新されます。

okltxsalmg.sql: このスクリプトにより、完了していない改訂中の契約など、記帳されていない契約がアップグレードされます。また、税務台帳に適用可能な残存価額ルールに基づいて内部資産取引表の税務台帳の残存価額が更新されます。