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Oracle E-Business Suiteアップグレード・ガイド
リリース12.0および12.1から12.2
部品番号E87020-01
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アップグレード後のタスク

この章では、次のトピックについて説明します。

アップグレード後のタスクの確認

この項では、アップグレードを終了するための必須タスクに関する全般的なチェックリストを示します。

タスク参照先
リリース12.2用の最新のADおよびTXKの適用
最新のOracle E-Business Suiteリリース12.2用リリース更新パックの適用
ORACLEスキーマのパスワードの再設定(推奨)
コンカレント・プログラムの完了の確認(推奨)
廃止になった製品スキーマの削除(オプション)
中途のシノニムの削除(オプション)
オンライン・ヘルプのインストール(推奨)
最新の製品パッチの適用(必須)
NLSアップグレード・パッチ・ドライバとNLSオンライン・ヘルプのインストール(条件付き)
カスタム職責の更新および検証(条件付き)
フレックスフィールド値セットの特定のユーザーへのアクセス権限付与(必須)
CUSTOMライブラリの移行(条件付き)
変更されたスクリプトまたはレポートのコピーと再カスタマイズ(条件付き)
既存のカスタム起動スクリプトのコピー(条件付き)
ユーザー職責の割当ての確認(推奨)
組織名とカスタム・アラート定義の関連付け(条件付き)
Oracle E-Business Suiteの統合SOAゲートウェイ
Oracle XML Gateway
FinancialsおよびProcurementのタスク
Channel Revenue Managementのタスク
Human Resourcesのタスク
Projectsのタスク
Supply Chain Managementのタスク
システム保守タスク
Oracle XML Publisher
Oracle E-Business Suiteリリース12.2用リリース更新パックのアップグレード後のステップ
その他のタスク
ポートレット・プリファレンス・ストアの移行

リリース12.2用の最新のADおよびTXKの適用

  1. 最新のADおよびTXKパッチの適用(必須)

    重要: 後続の項で説明されている最新のOracle E-Business Suiteリリース12.2用リリース更新パックにアップグレードするまでは、アプリケーション層のすべてのサービスを起動しないでください。(Readmeドキュメントに記載されているように)最新のADおよびTXKリリース更新パックの適用プロセスの一環として、Weblogic AdminServerサービスのみを起動できます(これによりNodeManagerが起動します)。

    アップグレード後のステップでは、ADオンライン・パッチ(adop)が使用されます。このため、最新のADおよびTXKパッチを適用してから、残りのアップグレード後のタスクに進む必要があります。My Oracle SupportでOracle E-Business Suite RUP, AD 及び TXK RUP 情報, Release 12.2 (文書ID 1618075.1を参照してください。

    注意: E-Businessリリース更新パックを停止時間モードで適用するには、R12.AD.C.Delta.5およびR12.TXK.C.Delta.5以上を適用する必要があります。My Oracle SupportでOracle E-Business Suite RUP, AD 及び TXK RUP 情報, Release 12.2 (文書ID 1618075.1を参照してください。

  2. 11i/12.0/12.1のカスタム・スキーマ・アップグレードの必須ステップ

    注意: Oracle E-Business Suiteリリース12.2.0レベルである場合は、adspliceを実行しないでください。adspliceを実行する前に、ADおよびTXK用にR12.AD.C.Delta.5およびR12.TXK.C.Delta.5以上のリリース更新パックにアップグレードする必要があります。

    このステップは、カスタム製品がある場合にのみ適用されます。アドオン・ローカライズ製品(CLE、CLA、CLL、CLJ)がインストールされている場合は、それらのアドオン・ローカライズ製品を再スプライスする必要があります。

    重要: CLEを使用していてEBRを有効化した後には、再スプライスが必要になります。最新のADデルタ・パッチを適用すると、コンテキスト・ファイルが上書きされます。

    1. adspliceの実行

      既存のカスタム製品については、実行ファイル・システムでadspliceを実行してファイル・システムを構築する必要があります。adspliceの実行については、Oracle E-Business Suite Release 12.2でのカスタム・アプリケーション登録手順(文書ID: 1629285.1)を参照してください。

最新のOracle E-Business Suiteリリース12.2用リリース更新パックの適用

12.2リリース更新パック(RUP)は、Oracle E-Business Suite Release 12.2の初期のリリース後にOracle E-Business Suite全体を対象に作成されたパッチをまとめた、十分にテスト済のリリースパックです。最新のOracle E-Business Suiteリリース更新パックを適用する必要があります。E-Business Suite RUP、ADおよびTXK RUP情報, リリース12.2 (文書ID: 1583092.1)を参照してください。

RUPを適用する際には、Oracle E-Business Suiteリリース更新パックの関連するreadmeに記載されている、RUPの準備、前提条件となるパッチの適用およびRUPの適用の各ステップを実行してください。Readmeドキュメント内のこれらのステップが完了したら、このガイドに戻り、後続のステップに進んでください。この章のOracle E-Business Suiteリリース12.2用リリース更新パックのアップグレード後のステップの項で指示されるまでは、RUPのアップグレード後のタスクは実行しないでください。

Applications Technologyのタスク

製品固有のタスクを完了する前に、この項のタスクを完了してください。

システム管理

これらのタスクは、システムで製品が有効かどうかに関係なく実行する必要があります。

  1. ORACLEスキーマのパスワードの再設定(推奨)

    アップグレード時には、既存の製品について以前に設定したパスワードがRapid Installにより保持されます。ただし、インストール対象の新規製品ごとにスキーマが作成されるため、Rapid Installウィザードでパスワードが入力されなかった場合は、製品略称(短縮名)から導出されたデフォルト・パスワードが設定されます。製品のセキュリティを保守するには、このデフォルト・パスワードをこのステップで再設定します。

    注意: Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイドOracle E-Business Suiteのパスワード管理の項を参照してください。

  2. コンカレント・プログラムの完了の確認(推奨)

    アップグレード・プロセスでは、多数のコンカレント・プログラム要求が作成されます。アプリケーション層を起動すると、これらのプログラムが自動的に実行され、データのクリーン・アップや履歴データのアップグレードなどのタスクが完了します。

    注意: 先に進む前に、アップグレードにより生成されたコンカレント・プログラムがすべて正常に実行されたことを確認します。コンカレント・プログラムのサンプル・リストは、このガイドの付録のコンカレント・プロセスの管理を参照してください。

  3. 廃止になった製品スキーマの削除(オプション)

    注意: このステップは、コンカレント・プログラムの完了の確認のアップグレード後のタスクを完了した後にのみ実行してください。

    1. 廃止する製品スキーマにオブジェクトが存在しないことを確認します。スキーマにオブジェクトが存在する場合は、スキーマを削除する前に削除する必要があります。

    2. スキーマが空で、カスタマイズも依存性も存在しないことを確認したら、addropschema.sqlを使用してスキーマを削除できます。

      使用方法: sqlplus apps @<AD_TOP>/patch/115/sql/addropschema.sql <SYSTEM_Password> <APPLSYS_Schema> <Obsoleted_Product_Schema_Name>

      例: sqlplus apps/apps @<AD_TOP>/patch/115/sql/addropschema.sql manager applsys bsc

      注意: プロンプトが表示されたら、appsパスワードを入力してください。

    3. 廃止となった製品スキーマのうち、削除を検討できるものは次のとおりです。

      • ABM、AHM、AMF、AMW、BIL、BIV、BIX、BSC、CSS、CUE、CUF、CUI、CUN、CUP、CUS、DDD、EAA、EVM、FEM、FII、FPT、FTP、GCS、HCC、IBA、IBP、IGF、IGS、IGW、IMT、IPD、ISC、ITA、JTS、ME、MST、OKB、OKI、OKO、OKR、OZP、OZS、PFT、POA、PSB、RCM、RHX、RLA、VEH、XNC、XNI、XNM、XNS、ZFA、ZPB、ZSA

      • 次のスキーマは、他の製品からの技術的な依存性をサポートするために維持する必要があります。

        HRI、BIM、OPI、PMI、ENI、PJI、FTE、EGO

        注意: アップグレードの計画で廃止にリストされていても、他のライセンス製品に対して有効なスキーマもあります。 この場合、機能性は削除されています。

  4. 中途のシノニムの削除(オプション)

    廃止された製品スキーマを削除した後、次のスクリプトを実行して中途のシノニムを削除する必要があります。

    sqlplus APPS/****@DB @$AD_TOP/sql/adzd_drop_synonyms.sql
  5. オンライン・ヘルプのインストール(推奨)

    アメリカ英語のオンライン・ヘルプをインストールするには、オンライン・ヘルプ・パッチ(u10201000.drv)のデータベース部分を実行します。このパッチは$AU_TOP/patch/115/driverディレクトリにあります。ADオンライン・パッチ(adop)でphase=apply hotpatch=yesおよびoptions=nocopyportion,nogenerateportion,forceapplyを指定して、アメリカ英語のオンライン・ヘルプ・パッチ・ドライバ($AU_TOP/patch/115/driver/u10201000.drv)を適用する必要があります。

    adop phase=apply patchtop=$AU_TOP/patch/115 patches=driver:u10201000.drv options=nocopyportion,nogenerateportion,forceapply hotpatch=yes
  6. 最新の製品パッチの適用(必須)

    最新の製品固有パッチを判別します。次に、アメリカ英語のパッチをダウンロードします。ADオンライン・パッチ(adop)を使用してパッチを適用する必要があります。

    追加情報: Oracle E-Business Suiteメンテナンス手順ガイドの「Patch Wizardメイン・ページ」を参照してください。

    アメリカ英語以外の言語がシステムに登録されている場合は、次のステップの手順に従ってください。

  7. NLSアップグレード・パッチ・ドライバとNLSオンライン・ヘルプのインストール(条件付き)

    注意: アメリカ英語がシステムで有効な唯一の言語である場合は、このステップを省略できます。システムで有効なその他のNLS言語については、アメリカ英語のアップグレードと推奨リリース更新パック・レベルを適用した後、Translation Synchronization Patchを使用してからNLSオンライン・ヘルプ・パッチを使用して、既存言語のNLSソフトウェアをアップグレードできます。

    NLS Translation Synchronization PatchとNLSオンライン・ヘルプ・パッチは、ADオンライン・パッチ(adop)を介して呼び出す必要があります。該当するリリース・レベルのOracle E-Business Suite NLS Release NotesPost-Installation Tasksの項の手順に従ってください。

    追加情報: 詳細は、該当するリリース・レベルに応じたOracle E-Business Suite NLS Release Notesを参照してください。ADOPを使用したパッチ適用は、Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイドも参照してください。詳細は、R11i / R12 : Translation Synchronization Patchの申請について(文書ID: 1673540.1)を参照してください。

  8. 構成ファイルへのカスタム・リダイレクトおよびJSPの手動による追加

    「許可済リダイレクト」機能と許可済JSP機能は、アップグレード後にデフォルトで有効になります。そのため、カスタム・リダイレクトおよびJSPを使用している環境では、それら両方を「許可済リダイレクト」と許可済JSPの各構成ファイルにそれぞれ手動で追加する必要があります。

    追加情報: 詳細は、Oracle E-Business Suiteセキュリティ・ガイドの「許可済リダイレクト」および「許可済JSP」を参照してください。

  9. カスタム職責の更新および検証(条件付き)

    すべてのカスタム職責で正しいメニューが使用されることを確認します。「システム管理者」職責から、「セキュリティ」>「職責」にナビゲートします。各カスタム職責を個別に問い合せて、必要に応じて更新します。

  10. フレックスフィールド値セットの特定のユーザーへのアクセス権限付与(必須)

    リリース12.2には、新しいセキュリティ機能としてフレックスフィールド値セット・セキュリティが含まれています。これは、Flexfield Values Setupウィンドウ(FNDFFMSV)でフレックスフィールド値を作成または変更できるユーザーを制御します。フレックスフィールド値セット・セキュリティでいくつかの必須設定ステップを実行すると、ユーザーが「値」ウィンドウで値を作成または更新できるようになります。リリース12.2の以前のバージョンでまだこのステップを実行していない場合は、ここで実行する必要があります。

    注意: Oracle E-Business Suiteフレックスフィールド・ガイド, リリース12.2 (部品番号E22963-10)のフレックスフィールド値セット・セキュリティの章を参照してください。

  11. CUSTOMライブラリの移行(条件付き)

    CUSTOMライブラリ内のカスタム・コードを新しいディレクトリ構造にコピーする前に、以前に作成しておいたバックアップを参照して、カスタマイズがOracle Applicationsの新バージョンに有効であることを確認します。

    カスタマイズが有効な場合、新しいCUSTOMライブラリ(CUSTOM.pll)のコピーを安全な場所に配置します。これは、$AU_TOP/resourceディレクトリ(UNIX)または%AU_TOP%\resourceディレクトリ(Windows)にあります。次に、古いOracle Forms CUSTOMライブラリのコピーを作成し、新しいディレクトリに配置します。このライブラリを再生成して、Oracle Forms Developer 10gにアップグレードします。または、既存のカスタム・コードを新しいライブラリにカット・アンド・ペーストしてから再生成することもできます。

    注意: Oracle E-Business Suite開発者ガイドCUSTOMライブラリの使用を参照してください。

  12. 変更されたスクリプトまたはレポートのコピーと再カスタマイズ(条件付き)

    カスタム・シェル・スクリプトまたはレポートをカスタム・アプリケーション・ディレクトリにコピーし、そのコピーを必要に応じて再カスタマイズします。

    注意: Oracle E-Business Suite開発者ガイド製品カスタマイズ標準を参照してください。

  13. 既存のカスタム起動スクリプトのコピー(条件付き)

    コンカレント・マネージャ起動スクリプト(UNIXの場合は$FND_TOP/bin/startmgr.sh)をカスタマイズした場合は、カスタマイズしたスクリプトを古い環境から新しい環境にコピーする必要があります。次に、カスタマイズが新しい環境に有効であることを確認します。

    警告: このスクリプトのカスタマイズはお薦めしません。このスクリプトの変更が必要と考えられる場合は、変更する前にOracle Supportに問い合せてください。詳細は、Oracle E-Business Suiteセットアップ・ガイドを参照してください。

    注意: UNIXでは、startmgrスクリプトのデフォルトの場所は$FND_TOP/binです。詳細は、Oracle E-Business Suiteセットアップ・ガイドを参照してください。

  14. ユーザー職責の割当ての確認(推奨)

    ユーザーおよび職責の割当てはアップグレード時に保持されますが、シード職責、メニュー、機能およびレポート・セキュリティ・グループにより付与される有効な権限は変更されることがあります。「システム管理者」職責でフォームまたはセキュリティ・レポートの情報を使用して、職責により付与される権限がこれまでと同様に(必要以上の権限を付与することなく)ジョブ・ロールの要件を満たしていることを確認してください。

    注意: 詳細は、Oracle E-Business Suiteセットアップ・ガイドプログラムの要求グループ別編成を参照してください。

  15. フォーム・アプレット用のアプリケーション・クライアント・ソフトウェアの構成(必須)

    クライアントとアプリケーション・フォーム間の接続は、クライアントWebブラウザのアプレットを介して提供されます。ブラウザ自体のJVMを使用するかわりに、Oracle E-Business SuiteではSun Java (J2SE)ネイティブ・プラグインが使用されます。ダウンロード手順は、Oracle E-Business Suite 12 における Windows クライアントでの JRE (Native Plug-in) のデプロイ(文書ID: 1904643.1)を参照してください。

Alerts

これらのタスクは、Oracle Alertsに適用されます。

  1. 組織名とカスタム・アラート定義の関連付け(条件付き)

    特定の組織に割り当てるカスタム・アラートを手動で更新します。

    1. アラート・マネージャとして「アラート」フォーム(「アラート」>「定義」)にナビゲートし、定義を問い合せます。

    2. 「アラート詳細」を選択し、「アラート詳細」ウィンドウの「インストレーション」タブ・リージョンを表示します。

    3. このアラートの実行対象となるORACLE IDと組織名を入力します。

    4. 「使用可能」が選択されていることを確認してから、変更内容を保存します。

Oracle E-Business Suiteの統合SOAゲートウェイ

「Oracle E-Business Suiteの統合SOAゲートウェイ」では、手動でインストール後のステップを行う必要があります。Webサービスの生成、配置および起動のために「Oracle E-Business Suiteの統合SOAゲートウェイ」機能を使用する場合は、Oracle E-Business Suite Integrated SOA Gatewayのインストール, リリース 12.2 (文書ID: 1943221.1)に記載されているステップを実行してください。

注意: アップグレード後には、配置したWSDL URL情報はすでに変更されています。このため、配置したOracle E-Business Suiteサービスの起動時に、状況に応じてWebサービス・クライアントの新しいWSDL URLとサービスの場所またはアドレスでこれを置き換える必要がある場合があります。下位互換性を保つために、以前の12.1.Xサービス・エンドポイント(Oracle E-Business Suiteに配置されたサービス)は、アップグレード後も引き続き実行時に機能します。Oracle SOA Suiteサーバーからの新しいサービス・エンドポイントは、「インタフェース詳細」ページに表示され、クライアント・プログラムに使用されます。

Oracle XML Gateway

「Oracle E-Business Suiteの統合SOAゲートウェイ」と汎用XML Gatewayサービスを有効にするには、Oracle E-Business Suite Integrated SOA Gatewayのインストール, リリース12.2 (文書ID: 1943221.1)に記載されているインストールおよび設定タスクを完了してください。

注意: アップグレード後には、汎用XML Gatewayサービス用に配置したWSDL URLが変更されます。汎用XML Gatewayサービスの起動時に、状況に応じてWebサービス・クライアントの新しいWSDL URLとサービスの場所またはアドレスでこれを置き換える必要がある場合があります。XML Gateway Webサービスの詳細は、Oracle XML Gatewayユーザーズ・ガイドを参照してください。

FinancialsおよびProcurementのタスク

ユーザーにOracle FinancialsおよびProcurement製品へのログオンを許可する前に、この項のタスクを完了してください。

Oracle Purchasing(Oracle Procurementの一部として入手可能)は、Oracle Transportation Managementに統合されています。Oracle Transportation ManagementとOracle Purchasingの両方のライセンスがあり、Oracle Transportation ManagementとOracle Purchasingを使用する場合は、Oracle Transportation Management Integration with Oracle E-Business Suite Post-Update Steps, Release 12.2.0 (文書ID: 1362803.1)に記載されている更新後のステップを実行してください。

Oracle Environmental Accounting and Reporting

Oracle Environmental Accounting and Reportingのライセンスがある場合は、このアプリケーションを有効にするために、Oracle Environmental Accounting and Reporting Installation Notes for Business Intelligence and Data Warehouse (Doc ID: 1669671.1)で概説されているステップを実行してください。

移行後の検証ステップ

  1. 「回収管理者」職責から、「設定チェックリスト」の「回収ビジネス・レベル」を確認します。

  2. 「システム管理者」職責から、次の項目タイプについてコンカレント・プログラムの「ワークフロー・バックグラウンド・プロセス」を起動します。

  3. スクリプト$IEX_TOP/patch/115/sql/iexumchk.sqlを実行して、プロファイル・オプション「単位」(UOM)を'time'に設定します。

Channel Revenue Managementのタスク

リリース12.2では、Oracle Price ProtectionではFusion Middleware 11gのみがサポートされます。Fusion Middleware 10gとOracle Price Protectionを使用している場合は、Fusion Middleware 11gにアップグレードする必要があります。詳細は、Oracle Supportドキュメント (文書ID: 1096437.1)を参照してください。

Human Resourcesのタスク

ユーザーにHuman Resources Management製品へのログオンを許可する前に、この項のタスクを完了してください。

Human Resources

  1. 最新のHRMS国別仕様更新の適用(必須)

    必須の国別仕様への準拠を維持するには、すべての国別仕様データ更新を適用する必要があります.更新は、政府および国固有の法的要件にあわせて定期的に保守されます。システムが最新であることを確認する手順と方法は、最新の『HRMS (HR Global) Legislative Data Patch』(文書ID: 1469456.1)を参照してください。

    注意: 他のOracle E-Business Suite製品と共有するためにOracle HR Sharedのみを使用している場合は、この国別仕様データを適用しないでください。

Payroll

これらのタスクは、Oracle Payrollにのみ適用されます。

  1. Vertex for Payrollのインストールまたは更新(必須)

    アメリカ合衆国とカナダでは、Oracle PayrollでVertex Quantum Payroll Tax Seriesを使用します。このリリースのHRMSデータには、このサード・パーティ製品のバージョン4.0が含まれています。アメリカ合衆国またはカナダでOracle Payrollを実行する場合は、Oracle Human Resources (HRMS) Payroll - Installing Vertex Quantum for US and Canada Legislations(文書ID: 224273.1)の、Payrollで許可される拡張構成ステップとVertexソフトウェアのインストールまたは更新に関する情報を参照してください。

  2. メッセージ生成後の日本語フレックスフィールドのコンパイル(必須)

    いくつかの日本語フレックスフィールドの値セットには、一部のQuickPick列に対する翻訳済プロンプトがあります。フレックスフィールドを正常にコンパイルするには、これらの値をNLS言語でシードする必要があります。シード処理は、メッセージのコンパイル時に発生します。一部の日本語フレックスフィールドは、無効として表示される場合があります。この問題を解決するには、最初にAD管理を使用してメッセージを生成してから、正常にコンパイルされなかったフレックスフィールドを再生成します。

Projectsのタスク

FFXBCPを使用してすべてのFast Formulaをコンパイルします(文書ID 167689.1を参照)。このステップは、リリース12.2にアップグレードし、賃率にHR基準別レートを使用して、Projectsアプリケーションで予測または労務費分配に使用しようとするすべての顧客に適用されます。

Oracle Fusion Project ManagementとE-Business Suite Projectsの共存

プロジェクトとリソースの管理に、Oracle Fusion Project Managementを使用できます。原価収集や請求などの財務管理アクティビティの実行を開始する準備が整ったら、Oracle E-Business Suite (EBS) Projectsにプロジェクトをインポートしてプロジェクト予算を生成できます。

コラボレーション、スケジューリング、リソース管理および進捗の追跡には、Oracle Fusion Project Managementを使用します。リソースからOracle EBS Projectsで実績時間が報告されるため、リソースをOracle Fusion Project Resource Managementにエクスポートしてリソース稼働を追跡します。

共存を可能にするには、次のインストール後のステップを完了する必要があります。

  1. SSL証明書を取得します。

  2. SSL証明書をEBSインスタンスにインポートします。

  3. サービス用のユーザー名トークン認証証明書を設定します。

  4. サービス起動サブスクリプションを追加して、サービスを起動します。

  5. イベントにサブスクリプションを追加します。

パッチの適用

My Oracle Supportからパッチ24610809:R12.PJT.Cをダウンロードして適用します。

SSL証明書の取得

ブラウザからSSL証明書をエクスポートするには、次のステップを完了します。次のステップは、Mozilla Firefoxを使用したプロセスを示しています。

  1. ブラウザのアドレス・バーにあるサイトIDボタンをクリックします。

  2. 「More Information」ボタンをクリックします。

  3. 「Security」を選択します。

  4. 「View Certificate」をクリックします。

  5. 「General」タブで、証明書の詳細を確認します。インポートしたSSL証明書が有効であることを確認します。

  6. 「Details」タブを選択します。

  7. 「Export…」をクリックします。

  8. 証明書をディレクトリにエクスポートします。

  9. Webサービス・プロバイダのホスト名を使用して、証明書を保存します。たとえば、ホスト名が*.example.comである場合、証明書を*.example.com.cerとして保存します。

EBSインスタンスへのSSL証明書のインポート

次のステップを実行して、エクスポートした証明書をEBSインスタンスに転送します。

  1. セキュア・ファイル転送プロトコル(SFTP)を使用して、サーバー名をEBSインスタンスにエクスポートします。たとえば、sftp <servername>.example.comのようにします。

  2. プロンプトが表示されたら、ユーザー名とパスワードを入力します。

  3. putコマンドを使用して、証明書をインスタンスに送信します。たとえば、put *.example.com.cerのようにします。

  4. telnetコマンドを使用してEBSインスタンスにログインします。

  5. 証明書ファイルの保存先ディレクトリを選択します。

  6. 証明書をEBSキーストアにインポートします。証明書を保存したディレクトリと同じディレクトリにいることを確認します。

  7. キーストア・パスワードの入力を要求されたら、入力します。

  8. 証明書をインポートした後、EBSサーバーを再起動します。

  9. 証明書を更新後のリリースにするには、以前にインポートした証明書を削除します。次のコマンドを使用します。

    keytool -delete -alias <mydomain> -keystore $AF_JRE_TOP/lib/security/cacerts

サービス用のユーザー名トークン認証証明書の設定

次の情報を使用して、ユーザー名トークン証明書を設定します。

  1. 1. sqlplus apps/apps@db @$FND_TOP/sql/afvltput.sql <Module> <Key> <Value>を使用して、キー、モジュールおよびパスワードを格納します。

    注意: パスワードはfndvaultに格納され、サブスクリプションの作成時にもエンド・ユーザーから保護されます。ユーザーはモジュールとキーを指定し、後で使用するときのためにそれらを覚えておく必要があります。

  2. パスワードを識別するための一意のキーとモジュールのペアを入力します。

サービスを起動するためのサブスクリプション追加によるサービスの起動

次のサービスの起動サブスクリプションの詳細を使用して、サービスを起動します。

イベントへのサブスクリプションの追加

Fusion SSL証明書をEBSインスタンスに追加した後、次のステップを実行します。

  1. 「ワークフロー管理者Webアプリケーション」職責へのアクセス権を提供するログイン資格証明を使用して、Oracle E-Business Suiteアプリケーションにサイン・インします。

  2. 「ワークフロー管理者Webアプリケーション」>「管理者ワークフロー」>「ビジネス・イベント」にナビゲートします。

  3. 4つのビジネス・イベントを追加する必要があります。これらは次のとおりです。

  4. 事前定義済ビジネス・イベントoracle.apps.pa.coexist.project.invokeを検索します。

  5. 「進む」をクリックします。

  6. 「結果: イベント」セクションで検索結果を探します。「サブスクリプション」をクリックします。

  7. 「サブスクリプションの作成」をクリックします。

  8. 「イベント・サブスクリプションの作成」ページで、次のサブスクリプション詳細を入力します。

    1. システム: <EBSインスタンス>

    2. ソース・タイプ: ローカル

    3. イベント・フィルタ: このフィールドは自動的に入力されます

    4. 実行フェーズ: 1から99までの値を選択します

    5. ステータス: 使用可能

    6. ルール・データ: メッセージ

    7. 処理タイプ: Webサービスの起動

    8. エラー時: 停止およびロールバック

  9. 「次」をクリックします。

  10. 「WSDLソースを選択」セクションで、WSDL URLを入力します。

  11. 「次」をクリックして、サービスを選択します。「サービスの選択」セクションの「サービス名」フィールドにProjectServiceV2と入力します。

  12. 「次」をクリックして、サービス・ポートを選択します。

  13. 「次」をクリックして、操作を選択します。この例では、これはfindProjectPlanです。

    注意: Oracle E-Business Suiteとの統合に使用されるサービスはすべて同期サービスです。

  14. 「次」をクリックしてサブスクリプション登録を完了し、それを事前定義済ビジネス・イベントにリンクします。

  15. 「イベント・サブスクリプションの作成 - Webサービスの起動」セクション。アプリケーションにより、サブスクリプション・パラメータとユーザーIDにサービスおよびパラメータへのアクセスが提供され、vaultからパスワードが取得されます。サービスの起動でのカスタマイズについては、ユーザーはデフォルトJavaクラスoracle.apps.fnd.wf.bes.WebServiceInvokerSubscriptionを拡張して、Javaルール関数のかわりに拡張クラスを指定できます。

  16. 前述のステップ4から15を使用して、他の3つのビジネス・イベントを追加します。各ビジネス・イベントに対応する操作およびサービス名は、次のとおりです。

Supply Chain Managementのタスク

Oracle Manufacturing Operations Center

Oracle Manufacturing Operations Centerのライセンスがある場合は、このアプリケーションを有効にするために、Oracle Manufacturing Operations Center Installation Notes, Release 12.2 (文書ID 1362948.1)で概説されているステップを実行してください。

Product Hub

これらのタスクは、Oracle Product Hubにのみ適用されます。

  1. 品目カタログ・カテゴリのバージョンの作成

    適用対象: リリース12.0および12.1

    EBSリリース12.1.2以上では、プロファイル・オプション「PIM for Telco機能の有効化」を「Yes」に設定している場合、構成部品の取引属性を変更するときに異なるバージョンの品目カタログ・カテゴリ(ICC)を作成できます。複数のICCバージョンの使用を有効にすると、新しいICCを作成するたびに草案バージョンが自動的に作成されます。ICCによっては、複数バージョンの作成を選択できない場合もありますが、それ以外では作成できます。12.1.2以前のリリースからアップグレードし、プロファイル・オプション「PIM for Telco機能の有効化」を「Yes」に設定した後、既存のICCごとにリリース・バージョンを作成する必要があります。オラクル社では、このタスクを自動的に実行するアップグレードAPIを提供しています。プロファイル・オプション「PIM for Telco機能の有効化」を「Yes」に設定すると、データベース管理者はバックエンドからアップグレードAPIを起動できます。

    アップグレードAPIのサンプル・コール

    DECLARE
    		uid NUMBER;
    		rid NUMBER;
    		rad NUMBER;
    		sgid NUMBER;
    BEGIN
    SELECT
    USER_ID,RESPONSIBILITY_ID,RESPONSIBILITY_APPLICATION_ID,SECURITY_GROUP_I
    D
    INTO
    		uid, rid, rad, sgid
    FROM
    		FND_USER_RESP_GROUPS
    WHERE
    USER_ID = (SELECT USER_ID FROM FND_USER WHERE USER_NAME ='SYSADMIN')
    AND RESPONSIBILITY_ID =
    (SELECT RESPONSIBILITY_ID FROM FND_RESPONSIBILITY_VL WHERE
    RESPONSIBILITY_KEY = 'SYSTEM_ADMINISTRATOR');
    FND_GLOBAL.apps_initialize (uid, rid, rad, sgid);
    ego_p4t_upgrade_pvt.upgrade_to_pim4telco(null);
    END
  2. Product Hub for Communicationsのライセンス

    適用対象: リリース12.0および12.1

    Product Hub for Communicationsリリース12.1.2以上のライセンスがある場合、電気通信業界で主に使用される属性グループ、属性および値セットを含むシード付きライブラリがOracle Product Hubで提供されます。これらのライブラリは自動的にはインストールされません。システム管理者は、Oracle Product Hub for Communicationsパッチのインストール後に、FNDロード・コマンドを実行して各ライブラリをアップロードする必要があります。これらのコマンドは、Oracle Product Hubインプリメンテーション・ガイドの付録「シード品目メタデータ・ライブラリ」、またはパッチのreadmeファイルに記載されています。

  3. 「梱包階層」構成タイプの使用

    適用対象: リリース12.0

    12.1以前のリリースで「梱包階層」構成タイプを使用していた場合、アップグレード・プロセスではこの構成タイプの優先梱包構成のみが移行されることに注意してください。複数の梱包構成が定義されており、それらすべてを移行する場合は、それらを他の構成タイプに変換してシステムに保存し、「梱包」ではなく通常の構成タイプとして処理されるようにすることを検討してください。

  4. 品目組織属性グループの定義

    適用対象: リリース12.0および12.1

    リリース12.1.1以前では、ユーザーはビジネス・エンティティ別に品目ページを定義できなかったため、すべての品目および品目組織属性グループが品目ページにまとめて表示されていました。リリース12.1.1以前に存在していたすべての品目組織属性グループを、品目組織ビジネス・エンティティの品目ページに追加する必要があります。

  5. PIM公開Webサービスでは手動によるインストール後のステップが必要

    適用対象: リリース12.0および12.1

    Oracle Product Hub for Communicationsの「公開」機能を使用している場合、Setup Steps for ODI and Web Services to enable Publishing for Oracle Product Hub for Communications Release 12.2 (文書ID: 1336146.1)に概説されているステップを実行してください。

  6. 既存の品目属性の使用(条件付き)

    適用対象: 該当なし

    MTL_SYSTEM_ITEMS_B表内の品目属性SHIPPABLE_ITEM_FLAG、INTERNAL_ORDER_ENABLED_FLAGおよびINTERNAL_ORDER_FLAGについては、有効な値の組合せはY,Y,YまたはN,N,Nのいずれかです。その他の組合せはすべて、データの不一致とみなされます。顧客は、自社のビジネス要件に応じてこれらの品目属性の有効な組合せを選択し、適切なコンカレント・プログラムを実行してこの不一致を修正できます。このようなデータの不一致がある品目の識別および修正の手順については、Data Fix: Items having Invalid Combination Of SHIPPABLE_ITEM_FLAG, INTERNAL_ORDER_ENABLED_FLAG, INTERNAL_ORDER_FLAG Item Attributes(文書ID: 1676349.1)を参照してください。

  7. 表統計の収集(推奨)

    適用対象: リリース12.0および12.1

    リリース12.1.1では、品目のユーザー定義属性を格納するデータ・モデルが大幅に変更されています。次のEGO表について、表統計を収集することをお薦めします。

  8. 「製品ワークベンチ」の使用(必須)

    適用対象: リリース12.2

    「製品ワークベンチ」の使用を計画している場合、それをJavaServer Pages (JSP)のホワイトリストに追加して、有効にする必要があります。

    追加情報: 『Oracle E-Business Suiteセキュリティ・ガイド』の「許可済JSP」の項を参照してください。

Oracle Shipping Execution

Oracle Shipping Execution(Oracle Order Managementの一部として入手可能)は、Oracle Transportation Managementに統合されています。Oracle Transportation ManagementとOracle Order Managementの両方のライセンスがあり、Oracle Transportation ManagementとOracle Shipping Executionを使用する場合は、Oracle Transportation Management Integration with Oracle E-Business Suite Post-Update Steps, Release 12.2.0 (文書ID: 1362803.1)に記載されている更新後のステップを実行してください。

注意: BPEL 10g統合は、リリース12.2ではサポートされません(jarファイルは削除されます)。リリース12.2以降では、SOA 11g統合プロセスのみがサポートされます。このため、リリース12.1.xからリリース12.2にアップグレードする顧客は、SOA 11g統合に移行し、ドキュメントに従ってこれらのプロセスを配置する必要があります。R12.1.3ですでにSOA 11g統合を使用している場合は、これらのプロセスを実行する必要はありません。

Oracle Value Chain Planning

Oracle Value Chain Planningには、Advanced Supply Chain Planning、Demand Planning、Inventory Optimization、Global Order Promising、Collaborative Planning、Production Scheduling、Strategic Network Optimization、Service Parts Planning、Advanced Planning Command CenterおよびDemand Signal Repositoryが含まれています。これらのいずれかの製品のライセンスがある場合は、これらのアプリケーションを有効にするために、リリース 12.2.x Oracle Value Chain Planning インストールノート- 既知の問題, FAQ および最新のパッチ情報 (文書ID 2176863.1)で概説されているステップを実行してください。Value Chain PlanningアプリケーションをRAC RDBMS上に配置する場合は、RAC環境でアプリケーション・プロセスを実行するための制約および要件を理解するために、RAC Configuration Setups For Running MRP Planning, APS Planning, and Data Collection Processes(文書ID: 279156.1)およびAC for GOP - Setups for Global Order Promising (GOP) When Using a Real Application Clusters (RAC) Environment(文書ID: 266125.1)も参照する必要があります。

Oracle Warehouse Management

Oracle Warehouse Managementは、Oracle Transportation Managementと統合されています。Oracle Transportation ManagementとOracle Warehouse Managementの両方のライセンスがあり、Oracle Transportation ManagementとOracle Warehouse Managementの使用を計画している場合は、Oracle Transportation Management Integration with Oracle E-Business Suite Post-Update Steps, Release 12.2.0 (文書ID: 1362803.1)に記載されている更新後のステップを実行してください。

注意: BPEL 10g統合は、リリース12.2ではサポートされません(jarファイルは削除されます)。R12.2以降では、SOA 11g統合プロセスのみがサポートされます。このため、R12.1.xからR12.2にアップグレードする顧客は、SOA 11g統合に移行し、ドキュメントに従ってこれらのプロセスを配置する必要があります。R12.1.3ですでにSOA 11g統合を使用している場合は、これらのプロセスを実行する必要はありません。

Oracle Complex Maintenance Repair and Overhaul

Oracle E-Business Suiteリリース12.2とともにOracle BPEL Process Manager 11gを使用するには、インストール、構成および配置ステップを完了します。Deployment Guide: Complex MRO BPEL Processes, R12.2 (文書ID: 1366594.1)を参照してください。

システム管理

この項は、有効として登録されている製品には関係なく、すべてのユーザーに適用されます。

  1. Webサービス用SSLの構成(条件付き)

    Secure Sockets Layer (SSL)を実装しており、Webサービスを使用する計画の場合は、Oracle E-Business Suiteサーバーのホーム($IAS_ORACLE_HOME)からOracle Wallet Managerを使用して証明書を生成する必要があります。証明書を保護するためにパスワードを設定します。

    注意: 詳細は、Oracle E-Business Suite リリース 12.2でのTLSの有効化(文書ID: 1919826.1)を参照してください。

    Oracle Wallet Managerを使用してWalletファイルを生成します。その後、次のステップに従って構成を完了します。

    1. アプリケーション・コンテキスト・ファイルのs_websrv_wallet_fileパラメータを、WebサービスのWalletファイルの場所に設定します。この値はURLではなくファイルの場所であることに注意してください。

      UNIX:

      /etc/ORACLE/Wallets/system1/exported_wallet

      Windows:

      d:\oracle\system1\exported_wallet
    2. エクスポートしたファイルをこの場所に置きます。

    3. 次のスクリプトを実行して、エクスポートしたWalletファイルのパスワードを指定します。

      $FND_TOP/patch/115/sql/txkSetWalletPass.sql

システム保守タスク

システムと製品のアップグレードが完了したことを確認した後、この項で説明するクリーン・アップ・タスクを実行します。

システム保守

  1. 廃止になった製品ファイルの削除(推奨)

    以前のリリースの製品ファイルを削除します(まだ削除していない場合)。レポート出力ファイルまたはカスタマイズしたプログラムは保持できます。出力ファイルは、各製品の最上位ディレクトリの下、作成したlogおよびoutputディレクトリの下、または共通ディレクトリの下にある、古いlogおよびoutputサブディレクトリに格納されています。

    旧リリース用の廃止になったファイルを削除するには、そのリリースの最上位ディレクトリに移動して次のコマンドを入力します。

    UNIX:

    $ rm -rf <old APPL_TOP>

    例:

    $ rm -rf /d01/appl/r10

    Windows:

    C:\> rd /s /q <old APPL_TOP>

    例:

    C:\> rd /s /q \APPL110
  2. 新製品の登録(条件付き)

    リリース12以降に追加された新製品は、データベースに自動的に登録されません。新製品を使用する場合は、ライセンス・マネージャを使用して登録します。手順は、Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイドを参照してください。

  3. 選択したユーザーの「Javaカラー・スキーム」プロファイル・オプションの更新(条件付き)

    最適なシステム応答時間を得るために、「Javaカラー・スキーム」プロファイル・オプションは、全セッションについてデフォルトで「標準」に設定されています。アップグレード・プロセスでは、全インスタンスの値がこのデフォルト値に設定されます。ただし、システムによっては、このプロファイル・オプションを別の値に設定するほうがよい場合があります。詳細は、Oracle E-Business Suiteセットアップ・ガイドおよびOracle E-Business Suiteユーザーズ・ガイドを参照してください。

  4. Transport Agent設定の完了(条件付き)

    アウトバウンドのOracle Transport Agent要求を処理するためにプロキシ・サーバーを使用している場合は、コンテナ構成で次のOXTAパラメータを設定します。

    各パラメータを設定するには、Oracle Applications Managerの「Site Map」にナビゲートして、「AutoConfig」>「Applications Node」>「Edit Parameters」を選択します。次に、「Search」フィールドを使用してOXTAを検索します。パラメータの設定後にAutoConfigを実行し、wls.propertiesファイル(FMW_Home/Oracle_EBS-app1/applications/oafm/APP-INF/wls.properties)を再生成します。

    注意: 詳細は、Oracle XML Gatewayユーザーズ・ガイドを参照してください。

  5. Oracle XML Gatewayの設定の完了(必須)

    Oracle XML Gatewayエンジンでは、UTL_FILE_DIRデータベース初期化パラメータに指定したオペレーティング・システム・ディレクトリから、アプリケーション・インスタンス用にスタイルシートが使用されます。同じディレクトリを「ECX: XSLTファイル・パス」プロファイル・オプションでも指定する必要があります。パラメータとプロファイル・オプションの両方に値として絶対パスを指定する必要があり、シンボリック・リンクまたは他のオペレーティング・システム固有のパラメータを含めることはできません。

    また、次のプロファイル・オプションがOracle XML Gatewayについてサイト・レベルで設定されていることを確認します。これらのプロファイル・オプションを以前に設定している場合、アップグレードではこれらの値が保持されるため処理は不要です。

    プロファイル・オプション説明
    ECX: XSLTファイル・パスXSLT変換に使用するスタイルシートの場所として指定したディレクトリへのパス。UTL_FILE_DIRデータベース初期化パラメータに指定した有効な値の1つを指定する必要があります。ディレクトリ名の末尾にスラッシュがないことを確認してください。
    ECX: システム管理者Eメール・アドレスOracle XML Gatewayエラー通知の送信先アドレス。
    ECX: サーバー・タイム・ゾーンデータベース・サーバーが稼働しているタイム・ゾーン。

    注意: 詳細は、Oracle XML Gatewayユーザーズ・ガイドを参照してください。

Oracle XML Publisher

これらのタスクは、製品有効として登録されているかどうかに関係なく全ユーザーに適用されます。

  1. PDF印刷の有効化(必須)

    「PDFパブリッシャ」印刷形式とPASTA_PDFプリンタ・ドライバは、サード・パーティ・ユーティリティを使用してPDFファイルを印刷する機能を提供します。この形式とドライバを使用すると、生成されたPDFを印刷できます。使用しやすいように、この形式とドライバにはPasta汎用プリンタ・タイプが関連付けられています。

    注意: 構成ステップについては、Oracle XML Publisher管理および開発者ガイド, リリース12 (部品番号E05659-01)を参照してください。

  2. XML Publisher用一時ディレクトリの指定(必須)

    Oracle XML Publisherの管理インタフェースを使用して、サイト・レベルの一時ディレクトリを割り当てます。この一時ディレクトリにより、パフォーマンスが向上し、XMLファイルのサイズ制限がなくなります。

    注意: このディレクトリの詳細は、Oracle XML Publisher管理および開発者ガイドを参照してください。

Oracle E-Business Suiteリリース12.2用リリース更新パックのアップグレード後のステップ

この章の最新のE-Business Suiteリリース12.2用リリース更新パックの適用の項で説明されているように、Oracle E-Business Suiteリリース更新パックのReadmeに記載されている、アップグレードしたOracle E-Business Suiteリリース更新パック(RUP)に固有のアップグレード後のステップを完了する必要があります。

たとえば、Oracle E-Business Suiteリリース12.2.3にアップグレードした場合は、Oracle E-Business Suite Release 12.2.3 適用手順 (文書ID 1622363.1)に記載されているアップグレード後のステップをすべて完了する必要があります。

アップグレードするすべての顧客に適用される必須ステップ

Oracle E-Business Suite Release Notes, リリース 12.2 (文書ID 1640285.1)を参照して、第1項すべての顧客向けのノートおよび第3項アップグレードする顧客向けのノートの「スナップショットの作成」など、適用対象となるアップグレード後のステップをすべて実行してください。

その他のタスク

この項では、必要になる可能性のある追加タスクと、その参照先のドキュメントを示します。

カスタマイズの再適用

アプリケーション環境ファイル(APPLSYS.envまたはdevenv)をカスタマイズした場合、それらをdevenv.envまたはadovars.envファイル(UNIXの場合は$APPL_TOP/admin、Windowsの場合は%APPL_TOP%\admin)に再統合します。アプリケーション・サーバー・プロセスを再起動して、変更を有効にします。

注意: Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイドアプリケーション層サービスの管理を参照してください。

システムにカスタマイズしたフォーム、レポート、プログラム、ライブラリまたはその他のアプリケーション・ファイルが含まれている場合は、このリリースで必要なすべての変更を再適用してください。

ポートレット・プリファレンス・ストアの移行

Oracle E-Business Suiteポートレットを使用している場合、Oracle E-Business Suiteリリース12の10_1_3_Oracle_Home/portal/portletdataディレクトリから新しいOracle E-Business Suiteリリース12.2の$MW_HOME/oracle_common/portal/portletdataディレクトリにポートレット・プリファレンス・ストア・ディレクトリをコピーします。

Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite, WebCenterおよびADFアップグレード・ガイド11g リリース1 (11.1.1.7.0) (部品番号E10127-07)の第15.4.2.4.2項「デフォルト製品場所からのカスタマイズの移行」を参照してください。

注意: これは、Oracle PortalまたはOracle WebCenterコンシューマとの統合の有無を問わず、Oracle E-Business SuiteポートレットとEBS 12.1.3を使用しているすべての顧客に適用されます。

Portal 10gの場合

12.0または12.1から12.2にアップグレードするOracle E-Business Suiteの顧客で、すでにOracle Portal 10gが構成されている場合:

  1. My Oracle SupportのIntegrating Oracle Portal 11.1.1 with Oracle E-Business Suite Release 12ドキュメント(文書ID: 1074334.1)の第10項に記載されている説明に従って、Oracle Portal 10gからOracle Portal 11gにアップグレードします。

  2. ポートレット・プリファレンス・ストアを移行します。

Portal 11gの場合

12.0または12.1から12.2にアップグレードするOracle E-Business Suiteの顧客で、すでにOracle Portal 11gがシステムに構成されている場合:

  1. ポートレット・プリファレンス・ストアを移行します。

ビジネス・ビューの再生成(条件付き)

ビジネス・ビューを使用している場合、「ビジネス・ビュー設定」職責を使用して「アプリケーション別ビシネス・ビュー生成」コンカレント・プログラムを実行し、ビジネス・ビューを再生成します。

SYSADMINユーザーに「ビジネス・ビュー設定」職責が割り当てられていない場合は、次を完了します。

システム更新の確認

リリース更新パック(RUP)は定期的な間隔で、通常は四半期ごとに、または年に2回リリースされます。各RUPは累積的であり、最新のリリース更新パックのみではなく、それ以前のすべてのRUPも含めたエラー修正とシステム更新が含まれています。最新のリリース更新パック(RUP)を適用して、システムを常に最新の使用可能なリリース・レベルに保つことができます。

Oracle E-Business Suiteシステム管理タスクの理解

Oracle E-Business Suiteシステム管理者向けドキュメント・セットに記載されている情報を完全に理解していることを確認します。また、Oracle E-Business Suiteメンテナンス・ガイド, リリース12.2に記載されている情報も理解しておく必要があります。このドキュメントには、ADユーティリティに関する重要な詳細情報に加え、システムへのパッチ適用方法および手動保守タスクの実行手順が記載されています。

新製品および国固有機能の実装

新しい製品および機能の実装または設定手順については、システムのOracle E-Business Suite製品に関連付けられているインプリメンテーション・ガイドまたは設定ガイド(またはユーザーズ・ガイドの実装または設定に関する項)を参照してください。

データベースのサイズ変更

本番データベースのサイズは、ライセンスを取得した製品と、システムで構成した追加機能(複数言語や複数組織など)によって決まります。製品固有のドキュメントを参照してください。

Oracle E-Business Suiteのバックアップ

COMMON_TOP、APPL_TOP、テクノロジ・コンポーネントおよびデータベースを含むOracle E-Business Suite環境の完全なシステム・バックアップを実行します。

Oracle E-Business Suiteへのログオン

Oracle E-Business Suiteを起動して全Oracle E-Business Suite製品にアクセスするには、次のURLでOracle E-Business Suiteの「ログイン」ページにアクセスします。

http://<host name>.<domain name>:<HTTP port>/OA_HTML/AppsLogin

例:

http://oraapps1.example.com:8000/OA_HTML/AppsLogin

システム管理者は、初回ログオン時にはアプリケーションのインストール環境で事前に構成されているsysadminログオン・アカウントを使用する必要があります。「システム管理者」職責を使用してOracle E-Business Suiteセッションを起動し、そこで必須の実装ステップを完了できます。

注意: Oracle E-Business Suiteセットアップ・ガイドを参照してください。Oracle E-Business Suiteユーザーズ・ガイドも参照してください。