Oracle Applications概要 リリース12 E05390-02 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
『Oracle Applications概要 リリース12』へようこそ。
このマニュアルは、次の実務知識があることを前提としています。
担当ビジネス・エリアの規範と慣行
コンピュータ・デスクトップ・アプリケーションの使用方法および用語
Oracle Applicationsの使用経験がない場合は、Oracle Universityで提供されているOracle Applications研修クラスの1つ以上に出席することをお薦めします。
このマニュアルは、Oracle E-Business Suiteリリース12の配置を計画中、または大幅な構成変更を検討中のユーザーを対象としています。高いレベルの戦略的なトピックに焦点を当て、システム管理者などが、公開されている様々なインストール方法および構成方法に関して詳細な情報を基に意思決定できるようにします。
このマニュアルは、インストレーション・マニュアル、メンテナンス・マニュアル、アップグレード・マニュアルのかわりまたは補足となるものではありません。このため、手順に関する詳細な説明はありませんが、特定の目的の達成に必要な処置について広範な概要を提供しています。このマニュアルの構成は、最初にすべてのインストールに適用されるトピックを説明し、次にオプションでほとんどのサイトに関係のあるエリアについて解説しています。通常、1つのサイトで複数の機能を実装している場合が多いため、これらオプションのトピックには相互に関連しています。最後に、専門的なエリアについていくつか説明します。これらのエリアは、主に参照用として説明されています。
注意: このマニュアルでは、ファイルおよびディレクトリを指定する際、通常UNIXの用語を使用しています。Windowsユーザーは、必要に応じて適切なWindowsの用語に置き換える必要があります。たとえば、UNIXの.env(environment)ファイルは、Windowsでは.cmd(command)ファイルになります。
Oracle Applications製品情報の詳細は、「関連情報のソース」を参照してください。
アメリカ国内では、Oracleサポート・サービスへ24時間年中無休でテキスト電話(TTY)アクセスが提供されています。TTYサポートについては、 (800)446-2398にお電話ください。
オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/を参照してください。
スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかしJAWSは括弧だけの行を読まない場合があります。
このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。
このマニュアルは、リリース12のメディア・パックに提供されているOracle Applications Documentation Library上に含まれています。オンライン・マニュアルは、http://otn.oracle.co.jp/documentからPDFファイルとしてダウンロードできます。Oracle Applications Release 12 Documentation Libraryには、リリース間で大幅に変更されたドキュメントを含む最新情報が記載されています。このマニュアルを大幅に変更する必要が生じた場合、改訂版がOracleMetaLinkのドキュメント・ライブラリ上で利用できるようになります。
Oracle Applicationsリリース12のドキュメント・リソースの全リストは、OracleMetaLinkのDocument 394692.1の「Oracle Applications Documentation Resources, Release 12」を参照してください。
このマニュアルで他のOracle Applicationsドキュメントを参照している場合は、リリース12のバージョンのマニュアルのみを使用してください。
オンライン・ドキュメント
Oracle Applicationsのドキュメントは、すべてオンラインで利用できます(HTMLまたはPDF)。
オンライン・ヘルプ: オンライン・ヘルプのパッチ(HTML)は、OracleMetaLinkで利用できます。
PDFドキュメント: 使用する製品に関する最新のPDFドキュメントは、各リリースに付属しているOracle Applications Documentation Libraryを参照してください。Oracle Applications Documentation LibraryはOracleMetaLinkでも利用できます。内容は頻繁に更新されています。
Oracle Electronic Technical Reference Manual: Oracle Electronic Technical Reference Manual(eTRM)には、データベース・ダイアグラムと、各Oracle Applications製品のデータベース表、フォーム、レポートおよびプログラムに関する詳細説明が記載されています。この情報は、既存のアプリケーションからのデータを変換する際、Oracle ApplicationsデータをOracle以外のアプリケーションと統合する際、およびOracle Applications製品のカスタム・レポートを記述する際に役立ちます。Oracle eTRMはOracleMetaLinkで利用できます。
関連マニュアル
Oracle Applicationsを配置して保守するには、次のマニュアルを入手する必要があります。インストール要件によって、追加のマニュアルまたはガイドが必要になる場合もあります。
『Oracle Alertユーザーズ・ガイド』
このマニュアルでは、Oracle Applicationsデータのステータスをモニターするための定期アラートとイベント・アラートの定義方法が説明されています。
『Oracle Applications CRM System Administrator's Guide』
このマニュアルでは、CRM Technology Foundation(JTT)の実装方法とSystem Administrator Consoleの使用方法が説明されています。
『Oracle Applications開発者ガイド』
このマニュアルには、Oracle Applicationsの開発スタッフが従っているコーディング標準が記載されています。『Oracle Applicationsフォーム・ベース製品のユーザー・インタフェース標準』に記載されているOracle Applicationsユーザー・インタフェースの実装に必要なOracle Applications Object Libraryコンポーネントが説明されています。また、フォームをOracle Applicationsと統合できるように、カスタムのOracle Forms Developerフォームを作成するための参考情報も記載されています。
『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』
このマニュアルには、Oracle Applications製品データの保守担当ユーザーとOracle Applications実装チーム用に、フレックスフィールド計画、設定およびリファレンス情報が記載されています。フレックスフィールド・データに基づくカスタム・レポートの作成に関する情報もあります。
『Oracle Application Framework Developer's Guide』
このマニュアルには、Oracle Applicationsの開発スタッフがOracle Application Frameworkで構築されたアプリケーションを作成するために従っているコーディング標準が記載されています。このマニュアルは、OracleMetaLinkではPDF形式として、JDeveloper 10g (Oracle Application Extension付き)ではオンライン・ドキュメントとして利用できます。
『Oracle Application Framework Personalization Guide』
このマニュアルでは、Oracle Application Frameworkで構築されたアプリケーションのパーソナライズについて、設計時と実行時の両面から説明されています。
『Oracle Applicationsインストレーション・ガイド: Rapid Installの使用方法』
このマニュアルは、Oracle Applicationsのインストールまたはアップグレードの責任者を対象としています。このマニュアルには、Oracle Applicationsリリース12の新規インストールを実行するために、またはリリース11i からリリース12へのアップグレードの一部としてRapid Installを実行する手順が記載されています。また、テクノロジ・スタック・コンポーネントが適用できる特殊な状況でそのインストールに必要な手順についても説明されています。
『Oracle Applications Multiple Organizations Implementation Guide』
このマニュアルでは、Oracle Applicationsにおける複数組織の概念が説明されています。Oracle Applicationsでの複数組織の設定とその効果的な活用について詳細に説明されています。
『Oracle Application Server Adapter for Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』
このマニュアルでは、各種のOracle Applicationsと取引先の統合を開発する際のOracleAS Adapterの使用方法が説明されています。
このマニュアルは、Oracle Application Server 10g (10.1.3.1)のドキュメント・ライブラリにあります。
『Oracle Applications Supportability Guide』
このマニュアルには、システム管理者およびカスタム開発者のためのOracle Diagnosticsおよびロギング・フレームワークについての情報が記載されています。
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド・ドキュメント・セット』
このマニュアル・セットには、Oracle Applicationsのシステム管理者を対象とした計画およびリファレンス情報が記載されています。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』には、コンカレント・プログラムおよびマネージャの定義、Oracle Applications Managerの機能の有効化およびプリンタとオンライン・ヘルプの設定を含む、システム構成の手順に関する情報が記載されています。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』には、Oracle Applications Managerによるシステム・モニタリングやコンカレント・マネージャおよびレポートの管理、診断ユーティリティの使用、プロファイル・オプションの管理およびアラートの使用など、頻度の高いタスクについての情報が記載されています。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』では、ユーザー管理、データ・セキュリティ、機能セキュリティ、監査およびセキュリティ構成が説明されています。
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』
このマニュアルでは、Oracle Applicationsのユーザー・インタフェース(UI)を使用したナビゲート、データの入力、問合せおよびレポートの実行の方法が説明されています。ユーザー・プロファイルの設定と、コンカレント要求の実行および検討の詳細も記載されています。
『Oracle Applicationsフォーム・ベース製品のユーザー・インタフェース標準』
このマニュアルには、Oracle Applicationsの開発スタッフが従っているユーザー・インタフェース(UI)標準が記載されています。Oracle Applications製品のUIと、このUIをOracle Formsを使用して作成されるアプリケーションの設計に適用する方法が説明されています。
『Oracle e-Commerce Gatewayユーザーズ・ガイド』
このマニュアルでは、Oracle e-Commerce Gatewayの機能と、Oracle ApplicationsがElectronic Data Interchange(EDI)を介して取引先とビジネスを行うために必要な手順が説明されています。また、アウトバウンド取引用抽出プログラム、インバウンド取引用インポート・プログラムおよび関連するレポートの実行方法が記載されています。
『Oracle e-Commerce Gatewayインプリメンテーション・マニュアル』
このマニュアルでは、実装の詳細を説明し、取引先用の追加設定、コード変換およびOracle Applicationsに焦点をあてるとともに、取引インタフェース・ファイルの基本設計に関するガイドラインが記載されています。また、トラブルシューティング情報およびEDI取引のカスタマイズ方法も記載されています。
『Oracle Integration Repository User's Guide』
このマニュアルでは、アプリケーション間の統合生成のためにビジネス・インタフェースの調査および配置にOracle Integration Repositoryを使用する方法が説明されています。
『Oracle Report Manager User's Guide』
Oracle Report Managerは、オンラインのレポート配布システムで、特定時のレポートを生成および管理するための安全な集中保管場所を提供するものです。Oracle Report Managerのユーザーは、レポートの作成者またはレポートの使用者のいずれにもなることができます。このマニュアルは、Oracle Report Managerの設定と使用の詳細を参照するために使用します。
『Oracle iSetup User Guide』
このマニュアルでは、Oracle iSetupを使用して異なるOracle E-Business Suiteインスタンス間でデータを移行し、レポートを生成する方法が説明されています。また、構成情報、インスタンス・マッピングおよびデータ移行に使用するシードされたテンプレートも記載されています。
『Oracle Web Applications Desktop Integrator Implementation and Administration Guide』
Oracle Web ADIでは、Oracle E-Business Suiteの機能をスプレッドシートに提供し、使い慣れたデータ入力とモデリング技術を使用してOracle E-Business Suiteのタスクを実行できます。書式設定されたスプレッドシートをデスクトップ上で作成できるため、Oracle E-Business Suiteデータをダウンロード、表示、編集および作成した後、アップロードすることができます。このマニュアルは、Oracle Web ADIの実装と、マッピング、レイアウト、スタイル・シートおよびその他の設定オプションの参照に使用します。
『Oracle Workflow管理者ガイド』
このマニュアルでは、ワークフロー対応のプロセスを含むすべての製品に必要な設定手順の実行方法が説明されています。また、Oracle Applications Managerを使用したワークフロー・プロセスおよびビジネス・イベントの管理方法、実行時のワークフロー・プロセス進行のモニター方法、およびワークフロー・ユーザーに送信される通知の管理方法も説明されています。
『Oracle Workflow開発者ガイド』
このマニュアルでは、新規のワークフロー・ビジネス・プロセスを定義して、既存のOracle Applications埋込みワークフロー・プロセスをカスタマイズする方法が説明されています。また、ビジネス・イベントとイベント・サブスクリプションを定義およびカスタマイズする方法も説明されています。
『Oracle Workflowユーザーズ・ガイド』
このマニュアルでは、ユーザーがワークフロー通知を表示および応答し、ワークフロー・プロセスの進行をモニターする方法が説明されています。
『Oracle Workflow APIリファレンス』
このマニュアルでは、開発者および管理者がOracle Workflowにアクセスするために用意されたAPIが説明されています。
『Oracle XML Gatewayユーザーズ・ガイド』
このマニュアルでは、Oracle XML Gatewayの機能およびMessage Designer、Oracle XML Gateway Setup、Execution Engine、Message QueuesおよびOracle Transport AgentなどOracle XML Gatewayアーキテクチャの各コンポーネントが説明されています。Oracle Workflowのビジネス・イベント・システムおよびB2B取引との統合も、このマニュアルに記載されています。
『Oracle XML Publisher Report Designer's Guide』
Oracle XML Publisherは、テンプレートベースのレポート・ソリューションで、XMLデータをRTFまたはPDF形式のテンプレートとマージして、多様なビジネス・ニーズを満たす様々な出力を生成します。Microsoft WordやAdobe Acrobatを設計ツールとして使用することで、画素レベルの完全なレポートをOracle E-Business Suiteから作成できます。このマニュアルはレポート・レイアウトの設計に使用します。
『Oracle XML Publisher Administration and Developer's Guide』
Oracle XML Publisherは、テンプレートベースのレポート・ソリューションで、XMLデータをRTFまたはPDF形式のテンプレートとマージして、多様なビジネス・ニーズを満たす様々な出力を生成します。出力には、PDF、HTML、Excel、RTFおよびeText(EDIおよびEFT取引用)などがあります。Oracle XML Publisherは、既存のE-Business Suiteレポート・データを基にしたレポートの生成に使用できる他、Oracle XML Publisherのデータ抽出エンジンを使用して独自の問合せを作成することもできます。Oracle XML Publisherには、Eメール、FAX、セキュアFTP、プリンタ、WebDavなどを介したレポート配信を管理するための強力なAPIセットも提供されます。このマニュアルでは、Oracle XML Publisherを設定および管理する方法の他、Application Programming Interfaceを使用してカスタム・ソリューションを構築する方法が説明されています。
Oracle Integration Repositoryは、Oracle E-Business Suiteのアプリケーションにより公開されたサービス・エンドポイントに関する情報を蓄積したものです。これには、Oracle E-Business Suiteのビジネス・サービス・インタフェースの完全なカタログが提供されています。ツールを使用することにより、任意のシステム、アプリケーションまたはビジネス・パートナとの統合に適したビジネス・サービス・インタフェースを簡単に検出および配置できます。
Oracle Integration Repositoryは、E-Business Suiteの一部として出荷されます。使用しているインスタンスにパッチが適用されると、ユーザー環境のインタフェース改訂に厳密に適合した内容でリポジトリが自動更新されます。
特に指示されている場合を除き、SQL*Plus、Oracle Data Browser、データベース・トリガーまたはその他のツールを使用して、Oracle Applicationsデータを変更しないことをお薦めします。
オラクル社では、Oracleデータベースへの情報の作成、記憶、変更、検索および保守に使用できる強力なツールを提供します。ただし、SQL*PlusのようなOracleツールを使用してOracle Applicationsデータを変更すると、データの整合性が損われたり、データの変更を監査できなくなるおそれがあります。
Oracle Applicationsの表は相互に関連付けられているので、Oracle Applicationsを使用して表を変更すると、一度に多数の表が更新されます。しかし、Oracle Applicationsを使用せずにOracle Applicationsデータを変更すると、1つの表のある行を変更した場合に、関連する表で反映させる必要のある変更が行われないことがあります。各表を相互に同期させていないと、誤った情報を検索したり、Oracle Applicationsで予測できない結果が生じる可能性があります。
Oracle Applicationsを使用してデータを変更すると、その変更が有効であるかどうかがOracle Applicationsにより自動的にチェックされます。Oracle Applicationsは、情報を変更したユーザーを記録することもできます。データベース・ツールを使用してデータベース表に情報を入力すると、無効な情報が記憶されることがあります。また、SQL*Plusや他のデータベース・ツールを使用したときは、変更履歴が記録されないため、情報の変更者を追跡できなくなります。