Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス リリース12 E05662-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この項では、Oracle Applicationsにおけるコンカレント・プログラム実行要求の処理と、コンカレント要求のライフ・サイクルについて説明します。
Oracle Applicationsでは、バックグラウンドで実行されるプログラムがコンカレント処理によりオンライン操作と同時に実行されます。システム管理者は、プログラムの実行時期と、Oracle Applicationsでプログラムのバックグラウンド実行に使用されるオペレーティング・システム・プロセス数を管理できます。
ユーザーがレポートを実行するときには、レポートの実行要求が生成されます。レポートの実行コマンドがコンカレント要求で、レポートを生成するプログラムがコンカレント・プログラムです。コンカレント・プログラムはコンカレント・マネージャにより起動されます。
ユーザーがコンカレント・プログラムの実行を要求するたびに、その要求がデータベース表に挿入され、要求IDで一意に識別されます。コンカレント・マネージャは、この表から要求を読み取ります。
マネージャの定義には、要求の実行に使用可能なオペレーティング・システム・プロセス数が含まれています。この数値をマネージャのターゲット・プロセス数と呼びます。
コンカレント・プログラムの実行は、実際には次の条件に基づいて開始されます。
開始予定日時
保留中かどうか
他のプログラムと非互換(ともに実行できない)かどうか
要求の優先度
コンカレント要求の優先度はアプリケーション・ユーザー名により決定され、システム管理者により「コンカレント:要求の優先度」ユーザー・プロファイル・オプションを使用して設定されます。
使用可能な最初のコンカレント・マネージャは、要求の優先度を処理に適格な他の要求と比較し、優先度の最も高い要求を実行します。
同じ優先度を持つ要求から選択する場合は、最も古い要求から順番に実行されます。
通常は、複数のプログラムを1つの要求セットにグループ化できます。要求セット全体を発行すると要求IDが1つ生成され、セットの各メンバーには発行時に固有の要求IDが割り当てられます。セットの要求IDで親要求が識別され、各プログラムのそれぞれの要求IDで子要求が識別されます。
コンカレント要求は、ライフ・サイクルの3つ(あるいは4つ)の段階、つまりフェーズを通じて処理されます。
変数 | 説明 |
---|---|
Pending | 要求は実行待機中です。 |
Running | 要求を実行中です。 |
Completed | 要求は完了済です。 |
InActive | 要求を実行できません。 |
各フェーズでは、要求の条件、つまりステータスが変わることがあります。次の表に、各フェーズとコンカレント要求がたどることのできる各種ステータスを示します。
フェーズ | ステータス | 説明 |
---|---|---|
PENDING | Normal | 要求は次に使用可能なマネージャを待機中です。 |
PENDING | Standby | 要求を実行するプログラムには、現在実行中の他のプログラムとの互換性がありません。 |
PENDING | Scheduled | 要求は将来の時刻または日付に開始するようにスケジュール済です。 |
PENDING | Waiting | 子要求は親要求が実行準備完了としてマークされるのを待機中です。たとえば、順番に実行されるレポート・セット内のレポートは、直前のレポートが完了するまで待機する必要があります。 |
RUNNING | Normal | 要求を正常に実行中です。 |
RUNNING | Paused | 親要求は、その子要求がすべて完了するまで一時停止します。たとえば、レポート・セットはセット内のレポートがすべて完了するまで一時停止します。 |
RUNNING | Resuming | 同じ親要求により発行された要求の実行がすべて完了しました。親要求は再開されるのを待機中です。 |
RUNNING | Terminating | 「Request Details」ゾーンの「Status」フィールドで「Terminate」を選択すると、要求の実行が終了します。 |
COMPLETED | Normal | 要求は正常に完了します。 |
COMPLETED | Error | 要求は正常に完了しませんでした。 |
COMPLETED | Warning | 要求の完了時に警告が発行されます。たとえば、レポートは正常に生成されますが印刷できません。 |
COMPLETED | Cancelled | 「Request Details」ゾーンの「Status」フィールドで「Cancel」を選択すると、「Pending」または「InActive」ステータスの要求が取り消されます。 |
COMPLETED | Terminated | 「Request Details」ゾーンの「Status」フィールドで「Terminate」を選択すると、要求の実行が終了します。 |
INACTIVE | Disabled | 要求を実行するプログラムが使用不可です。システム管理者に連絡してください。 |
INACTIVE | On Hold | 「Request Details」ゾーンの「Status」フィールドで「Hold」を選択すると、「Pending」ステータスの要求が保留になります。 |
INACTIVE | No Manager | この要求を実行するためのマネージャが定義されていません。システム管理者に確認してください。 |
関連トピック
レポートおよびログ・ファイルへのエンド・ユーザーのアクセス権限の設定
Oracle Applicationsシステムは、Formsリスナー、HTTPサーバー、コンカレント・マネージャおよびワークフロー・メーラーなど、様々なサービスに依存します。この種のサービスは、アプリケーションを正常に機能させるために常に実行している必要がある1つ以上のプロセスで構成されます。以前のリリースでは、これらのプロセスの多くをシステム管理者が個別に起動してモニターする必要がありました。このようなプロセスの管理は、この種のサービスが複数のホスト・マシン間に分散する場合があるために複雑になっていました。サービス管理機能では、Oracle Applications Managerに組み込まれたフォルト・トレラント・サービス・フレームワークと集中管理コンソールが提供されたことにより、これらのプロセスの管理を大幅に合理化できます。
サービス管理はコンカレント処理の拡張であり、複数のホスト・マシン上でプロセスを管理するための強力なフレームワークを提供します。サービス管理により、このフレームワークに事実上すべてのアプリケーション層サービスを統合できます。Oracle Formsリスナー、Oracle Reportsサーバー、Apache WebリスナーおよびOracle Workflowメーラーなどのサービスを、サービス管理の下で実行できます。
内部コンカレント・マネージャ(ICM)は、サービス管理を使用して複数のホスト間で各種のサービス・プロセスを管理します。各ホスト上では、サービス・マネージャがICMのかわりに機能するため、ICMはそのホスト上のサービス・プロセスをモニターして制御できます。システム管理者は、ICMと通信する管理コンソールを通じてサービスを構成、モニターおよび制御できます。
一般サービス管理
サービス管理は、フォルト・トレラント・システムを提供します。サービス・プロセスが予期しないときに終了すると、ICMは自動的にそのプロセスを再開しようとします。ホストに障害が発生した場合、ICMは影響を受けるサービス・プロセスを第2ホスト上で開始できます。ICM自体は、各種ホスト上の内部モニター・プロセスによりモニターされ、維持されます。
サービス管理により、Oracle Applicationsの管理性が大幅に改善されます。システム管理者は、Oracle Applications Manager(OAM)のセントラル・コンソールを使用して、従来は各ホストで個別に管理する必要があった多様なサービスを管理できるようになりました。システム・サービス・セット全体を1つの処理で開始または停止できます。また、サービス管理により、特定のシステム障害を自動的に補正することで大きなメリットが得られます。
サービス・プロセスは、コンカレント・マネージャおよび取引マネージャのプロセスに非常に似ています。いずれも、それぞれの製品を正常に機能させるために中間層で常に実行されている必要があります。フォルト・トレランス、プロセス分散および簡略化された構成および制御を提供するために、コンカレント・マネージャと取引マネージャ用のコンカレント処理管理機能が作成されました。
サービス・プロセスをOracle Applicationsシステム管理者が手動で個別に開始してモニターする必要がなくなりました。
サービスは、コンカレント処理用に開発されたプロセス分散機能とフォルト・トレランス機能を利用できます。
コンカレント・マネージャ・プロセスと同様に、システム管理者は稼働シフトを使用して、指定の期間に指定のノード上でサービスに対してアクティブになるプロセスの数を判断できます。
プロセス管理サポートを各種Oracle Applicationsサービスへと拡張するには、内部コンカレント・マネージャによりすべてのOracle Applications層でプロセスを開始、モニターおよび制御できる必要があります。各層の各ノードには、Oracle RPCベースのサービス・マネージャがインストールされます。ICMは、このサービス・マネージャを使用してプロセスを管理します。
サービスとは、クライアント・プロセスの要求時に処理を実行するプロセスまたはその集合です。コンカレント・マネージャは、クライアントが他の処理を実行する間に処理されるように、処理要求の発行に使用するサービスの一種です。
サービスがアクティブな間は、クライアントからの要求を待機する1つ以上のリスナー・プロセスを必要とします。処理する要求をキュー内で定期的にポーリングするコンカレント・マネージャ・プロセスは、リスナーの一例です。
サービス管理により制御される各サービスには、複数のサービス・インスタンスが存在する場合があります。各インスタンスは1つ以上のプロセスで構成される場合があります。
サービス管理を使用可能にするには、「コンカレント:GSM使用可能」プロファイル・オプションを「Y」に設定する必要があります。AutoConfigによって自動的に「Y」に設定されます。必要なサービスを起動できなくなる可能性があるため、サービス管理を使用不可にすることはお薦めしません。
サービス管理を使用すると、Oracle Applications Managerを介してApacheサーバー、Formsサーバー、Formsメトリック・サーバー、Formsメトリック・クライアントおよびReportsサービスを管理できます。これらのサービスがサービス管理に対して使用可能になっている場合も、その制御にはadapcctl.sh(UNIX)またはadapcctl(Windows)など、次に示す制御スクリプトを使用できます。
これらの制御スクリプトは、Formsリスナー、Reportsサーバー、および他のアプリケーション層サービス用にAutoConfigによって生成され、サービス管理と同期化されます。これらのいずれかのスクリプトを使用してサービスを起動または終了すると、サービス管理は変更を通知されます。サービス管理インフラストラクチャが実行されていない場合、制御スクリプトを使用してサービスを個別に制御できます。サービスのステータスは、内部コンカレント・マネージャ(ICM)の再起動時にサービス管理と同期化されます。
コマンドラインからこれらのいずれかのスクリプトを実行すると、それぞれのサービスは同時に起動または終了し、FNDSVCRGプログラムおよびICMによってデータ収集が処理されます。
サービス管理により管理できる制御スクリプトは次のとおりです。
adapcctl.sh(Apache)
adfrmctl.sh(Forms)
adfmsctl.sh(メトリック・サーバー)
adfmcctl.sh(メトリック・クライアント)
adrepctl.sh(Reports)
停止プロセスの一部として、ICMは、データベース接続が失われたときに強制的に停止するかどうかを決定します。これは、特定のエラー・メッセージORA-3113、ORA-3114、またはORA-1041を確認することによって行われます。これらのいずれかのメッセージが検出された場合、ICMはデータベース接続の確立を試行する回復プロセスを生成します。失敗した場合、再試行するまで一定期間スリープします。この動作が、接続に成功するか、自らを停止する信号を受信するまで続きます。
接続に成功すると、プロセスで古いICMデータベース・セッションが削除され、標準の起動マネージャ・スクリプトを使用して新規ICMが起動されます。ICMが再起動されると、停止された他のすべてのマネージャも起動され、標準処理が再開されます。
中間層ノードに障害が発生し、そのノードのサービス・インスタンスが2次ノードにフェイルオーバーすると、ノードは過負荷になることがあります。負荷分散機能により、システム管理者は標準処理中にリソースの割当てを制御できます。フェイルオーバー・センシティビティ機能により、元のノードよりも少ないプロセスで稼働シフトをフェイルオーバーできます。これにより、2次ノードに割り当てられた既存のリソースへの影響を減らすことができます。
サービス・インスタンス定義における標準の稼働シフト設定の一部として、フェイルオーバー・プロセス数が入力されます。フェイルオーバーが発生すると、サービス・インスタンスによるキュー・サイジングの実行を反復するときに、ICMでは標準の実行プロセス値のかわりにフェイルオーバー・プロセスの値が使用されます。
Oracle Applications Managerにより、管理者はHTMLコンソールからE-Business Suiteシステムを管理できます。Oracle Applications Managerは、コンカレント・マネージャなどのサービスの管理、システム構成の検査、Oracle Workflowの管理、適用済パッチの検査およびシステム使用状況の測定など、多様なタスクに使用できます。
Oracle Applications Managerには、Oracle Applicationsシステムの診断機能が用意されています。コンソールには、取引マネージャやコンカレント要求などのシステム・コンポーネントから最近レポートされたエラーが表示されます。フォームやコンカレント要求のように実行中のプロセスの場合、システム管理者は現在実行中のSQLなどのデータベース・セッション詳細を検査できます。
Oracle Applications Managerを使用すると、管理者はコンカレント処理を構成、モニターおよび制御できます。Oracle Applications Managerをサービス管理機能と併用すると、他のアプリケーション層サービスのみでなくコンカレント・マネージャもモニターして制御できます。
Oracle Applications Managerを使用すると、次のことができます。
コンカレント・マネージャの要約の表示
コンカレント・マネージャの詳細の表示
コンカレント・マネージャの作成または編集
コンカレント要求の要約の表示
コンカレント要求の詳細の表示
コンカレント要求の発行
属性、発行日または完了日、時間または待機時間に基づくコンカレント要求の検索
「Service Instances」ページには、特定のサービス・タイプのサービス・インスタンスに関する詳細情報と、そのサービスで実行できる機能が表示されます。
次のようなサービス・タイプがあります。
内部コンカレント・マネージャ
衝突解決マネージャ
スケジューラ/プレリリース・マネージャ
要求処理マネージャ
内部モニター
取引マネージャ
使用可能な情報と機能は、サービス・タイプに応じて異なります。次のような情報が含まれる場合があります。
Status: サービスの「Status」アイコンをクリックすると、詳細が表示されます。
State: サービスの現在の状態。そのサービスに対して処理を実行すると、「State」列の値が更新されます。
Node: パラレル・コンカレント処理環境では、サービスのプロセスはこの列に表示されるノード上での実行対象です。サービスがプラットフォーム固有のシステム・キューを使用するように定義されている場合、この列にはサービスによるプロセスの発行先キューの名称が表示されます。
Number of Running Requests
Number of Pending Requests
Actual Processes: オペレーティング・システム・プロセス数。通常、実プロセスの数はターゲット・プロセス数(サービスが実行できる最大要求数)です。ただし、サービスの無効化または移行が原因で実プロセス数がターゲット・プロセス数よりも少なくなる場合があります。
Target Processes: この列には、このサービスに対してアクティブにできるサービス・プロセスの最大数が表示されます。
サービス・インスタンスを選択して表の上のドロップダウン・メニューを使用し、下に表示される処理を実行できます。または、右上のドロップダウン・メニューを使用して、1つの処理をすべてのサービス・インスタンスに対して実行できます。
このページには、要求処理マネージャのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。このタイプのマネージャにより、コンカレント要求が実行されます。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Request Processing Manager」
次の情報が表示されます。
Status
State
Node
Number of Running Requests
Number of Pending Requests
Actual Processes
Target Processes
Details(Show/Hide): 「Show」を選択すると、スリープ間隔が表示されます。
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
Delete
Edit
View Status
View Processes
View Requests
新規サービス・インスタンスを作成するには、「Create New」ボタンを使用します。
サービス・インスタンスを起動(有効化)できます。
サービスを個別に無効化できます。無効にすると、そのサービスを選択して「Start」ボタンを選択するまでは再開されません。
マネージャを無効にする場合、現在実行中のすべての要求(コンカレント・プログラム)はマネージャの停止前に完了できます。
マネージャを再起動すると、プロセスが停止してバックアップになります。
サービスを個別に強制終了または終了できます。
コンカレント・マネージャについて、次の情報が表示されます。
Node: コンカレント・マネージャが実行中のノード。
Debug: この設定は、コンカレント・マネージャのログ・ファイルにデバッグ情報が記録されるかどうかを示します。デバッグ情報を記録するには、「Set Debug On」ボタンを使用してこのオプションを「On」に設定します。
Sleep Interval: マネージャの待機秒数を示す、保留中のコンカレント要求(開始を待機しているコンカレント要求)のリストのチェック間隔。
Target
Active
Pending
Stand By
Running
「Processes」ページには、サービス・インスタンスのコンカレント処理に関する情報が表示されます。このページには、サービスの「Service Instances」ページからナビゲートします。
ナビゲーション: 「Site Map - Administration」>「Service Status」(「Application Services」の下)>(「Services」リージョン)[Services]>(B)「View Processes」
このページには、サービスの「Service Instances」ページからナビゲートします。
プロセスごとに次の情報が表示されます。
Status: プロセスのステータス。有効なステータスは次のとおりです。
Active: 現在実行中のサービス・プロセスは「Active」として表示されます。
Deactivated: システム管理者がサービスを無効化するか内部コンカレント・マネージャを停止して明示的に無効化したマネージャ・プロセス。
Migrating: 1次ノードと2次ノードの間で移行中のサービスは、「Migrating」として表示されます。パラレル・コンカレント処理環境では、サービスは割り当てられた1次または2次ノードで実行されます。1次ノードまたは1次ノード上のデータベース・インスタンスが使用不能になると、サービスは2次ノードに移行します。1次ノードが使用可能になると、サービスはそのノードに移行します。
Terminating: 終了中のサービス・プロセスは、「Terminating」として表示されます。これらのプロセスを終了するために、ユーザーが「Administer Concurrent Managers」フォームで「Terminate」ボタンを選択、「Service Instances」ページで「Abort」を選択、または「Concurrent Requests」フォームで「Terminate」を選択しました。
Terminated: 終了したサービス・プロセスは「Terminated」として表示されます。これらのプロセスを終了するために、ユーザーが「Administer Concurrent Managers」フォームで「Terminate」ボタンを選択、「Service Instances」ページで「Abort」を選択、または「Concurrent Requests」フォームで「Terminate」を選択しました。
SPID: サービス・プロセスに関連付けられているオペレーティング・システム・プロセスID。
AUDSID: サービス・プロセスのデータベース・セッションID。AUDSID値がリンクとして表示される場合は、その値をクリックして「Database Session Information」ページを表示できます。
Oracle SPID: サービス・プロセスに関連付けられているORACLEシステム・プロセスID。
Start Date: プロセスの開始日。
ボタンを使用して次の情報を表示できます。
Environment: このサービス・インスタンスの環境変数値。
Manager Log: マネージャ・ログ。
ICM Logs: 内部コンカレント・マネージャのログ。
このページはサポート・カートに追加できます。
このページには、サービス・マネージャのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。サービス・マネージャは、内部コンカレント・マネージャ(ICM)にかわって処理を実行します。サービス・マネージャは必要に応じてICMにより自動的に制御され、手動では制御できません。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Service Manager」
次の情報が表示されます。
Status
State
Node
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
View Status
View Processes
このページには、内部コンカレント・マネージャ(ICM)のサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Internal Concurrent Manager」
次の情報が表示されます。
Status
State
Node
Number of Pending Requests: ICMの場合、これはサービス制御要求(有効化、無効化など)または終了としてマークされた要求の数です。
Details(Show/Hide): 「Show」を選択すると、スリープ間隔が表示されます。
上部のボタンを使用すると、サービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
View Status
View Processes
View Actions
Edit
サービス・インスタンスを選択して表の上のドロップダウン・メニューを使用し、次の処理を実行できます。
サービスを個別に停止(無効化)できます。
内部コンカレント・マネージャを停止すると、他のマネージャもすべて無効化されます。以前に個別に無効化されたマネージャは影響を受けません。
ICMの停止時に有効だったサービスは、ICMが有効化されると再開されます。個別に無効化されたマネージャは、ICMとともには有効化されません。
この機能を使用すると、すべてのサービスを停止できます。
この機能を使用すると、停止するサービスを選択して、そのサービスのみを停止できます。
サービスを個別に強制終了または終了できます。
要求を強制終了(終了)して内部コンカレント・マネージャを終了すると、実行中の要求(実行中のコンカレント・プログラム)がすべて終了し、すべてのマネージャも終了します。以前に個別に無効化したマネージャは影響を受けません。
ICMの強制終了時に有効だったサービスは、ICMが有効化されると再開されます。個別に無効化されたマネージャは、ICMとともには有効化されません。
内部コンカレント・マネージャは、各コンカレント・マネージャのプロセスを定期的にモニターします。「Verify」処理を選択すると、このプロセス・モニタリング、つまりPMONアクティビティを強制的に発生させることができます。
このページには、システムのアプリケーション層サービスとそのステータスのリストが表示されます。また、実プロセス数とターゲット・プロセス数も表示されます。
ナビゲーション: 「Applications Dashboard」>「System Activity」(ドロップダウン・メニュー)
サービスを選択して「View Details」ボタンを使用すると、そのサービスの詳細情報を表示し、特定の処理を実行できます。
サービス・インスタンス
内部コンカレント・マネージャ
衝突解決マネージャ
スケジューラ/プレリリース・マネージャ
要求処理マネージャ
内部モニター
取引マネージャ
すべてのサービスをリストに表示するには「View All」ボタンをクリックします。サービスをリストに10個ずつ表示するには、「View Sets」ボタンをクリックします。
「Activity Monitors」タブをクリックすると、データベース・セッションとコンカレント要求に関する情報が表示されます。
このページには、衝突解決マネージャ(CRM)のサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Conflict Resolution Manager」
次の情報が表示されます。
Status
State
Node
Number of Pending Requests: 「Pending」または「Standby」ステータスの要求数。それぞれの要求ごとに、CRMは制約(非互換性、単一スレッド、ユーザー制限など)を評価して、該当する場合は要求を「Pending」または「Normal」ステータスに変更します。
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
View Status
View Processes
View Requests
Edit
サービス・インスタンスを選択して表の上のドロップダウン・メニューを使用し、下に表示される処理を実行できます。または、右上のドロップダウン・メニューを使用して、1つの処理をすべてのサービス・インスタンスに対して実行できます。
衝突解決マネージャに「Verify」オプションを使用すると、コンカレント・プログラム間の非互換性に関する情報を強制的に再キャッシュできます。コンカレント・プログラムは、他のプログラムと非互換となるように定義できます。つまり、これらのプログラムは相互の実行を妨害する可能性があるため、他の非互換プログラムと同時には実行できません。
衝突解決マネージャは、ユーザー情報も再キャッシュします。「コンカレント:有効要求制限」プロファイル・オプションを使用して、同時に実行可能な最大要求数をユーザーに割り当てることができます。「Verify」を選択すると、衝突解決マネージャによりユーザー・リストが再作成されます。
このページには、スケジューラ/プレリリース・マネージャのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。スケジューラは、事前スケジュールを持つ要求をチェックして管理します。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Scheduler/Prerelease Manager」
次の情報が表示されます。
Status
State
Node
Actual Processes
Target Processes
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
View Status
View Processes
Edit
ドロップダウン・リストで「Verify」を選択して、スケジューラ/プレリリース・マネージャを検証します。
このページには、内部モニターのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。内部モニターの目的は、内部コンカレント・マネージャをモニターし、予期しない時期に終了した場合に再起動することです。
ナビゲーション: 「Applications System」>「System Activity」>(「Services」リージョン)「Internal Monitor」
次の情報が表示されます。
Status
State
Node
Actual Processes
Target Processes
Details(Show/Hide): 「Show」を選択すると、スリープ間隔が表示されます。
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
Delete
Edit
View Status
View Processes
新規サービス・インスタンスを作成するには、「Create New」ボタンを使用します。
サービス・インスタンスを選択して表の上のドロップダウン・メニューを使用し、下に表示される処理を実行できます。または、右上のドロップダウン・メニューを使用して、1つの処理をすべてのサービス・インスタンスに対して実行できます。
サービス・インスタンスを起動(有効化)できます。
サービスを個別に無効化できます。無効にすると、そのサービスを選択して「Start」ボタンを選択するまでは再開されません。
サービスを個別に強制終了または終了できます。
このページには、取引マネージャのサービス・インスタンスに関する情報が表示されます。
ナビゲーション: 「Site Map」>「Transaction Managers」(「Application Services」の下)
次の情報が表示されます。
Details(Show/Hide): 「Show」をクリックすると、選択した取引マネージャのスリープ間隔設定と、予想使用可能率が表示されます。「Edit」ボタンをクリックすると、スリープ間隔を編集できます。
Name: 「Service Instance Processes」ページにドリルダウンできます。
Status: 選択した取引マネージャの「Status」ページにドリルダウンできます。
State: サービスの現在の状態。そのサービスに対して処理を実行すると、「State」列の値が更新されます。
Node: パラレル・コンカレント処理環境では、サービスのプロセスはこの列に表示されるノード上での実行対象です。サービスがプラットフォーム固有のシステム・キューを使用するように定義されている場合、この列にはサービスによるプロセスの発行先キューの名称が表示されます。
Actual Processes: オペレーティング・システム・プロセス数。通常、実プロセスの数はターゲット・プロセス数(サービスが実行できる最大要求数)です。ただし、サービスの無効化または移行が原因で実プロセス数がターゲット・プロセス数よりも少なくなる場合があります。
Target Processes: この列には、このサービスに対してアクティブにできるサービス・プロセスの最大数が表示されます。
Timeouts: 最後に有効化された後、このマネージャに発生したタイムアウトの回数。
上部のボタンを使用すると、選択したサービス・インスタンスに対して次の操作を実行できます。
Delete
Edit: 「Edit Manager」ページを起動します。
View Status: 「Status」ページを起動します。
View Processes: 「Service Instance Processes」ページを起動します。
新規サービス・インスタンスを作成するには、「Create New」ボタンを使用します。
取引マネージャの問題を診断する際には、次の機能が有用です。
ドロップダウン・リストを使用して、取引マネージャのデバッグ・レベルを設定します。次のオプションから1つ選択して「Set Debug Level」ボタンをクリックします。これにより、すべての取引マネージャのデバッグ・レベルが設定され、以降のセッションに使用可能になります。
Client side debugging
Both Client and Server side debugging
Server side debugging
Off
注意: デバッグによりパフォーマンスが低下する場合があるため、終了後はこの機能をオフに設定する必要があります。
取引マネージャのパフォーマンスが不十分な場合は、時間取引マネージャ機能を使用すると問題の原因を診断する上で役立ちます。時間取引マネージャは、1つの取引に関係する各アクティビティの消費時間をテストしてレポートします。
テストを実行するには、取引マネージャを選択して「Time Transaction」ボタンをクリックします。これにより、「Time Transaction Manager」起動ページが起動します。「Run Test」ボタンをクリックします。テスト結果ページに次の情報が表示されます。
Elapsed Time: テスト完了までの所要時間合計。
Program: テスト・プログラム名。
User: テスト実行者のユーザーID。「User Details」ページにドリルダウンできます。
Session ID
Transaction ID
Time: アクティビティの開始時刻。
Source Type: アクティビティのタイプ、およびクライアントとサーバーのどちらで開始されたか。クライアント側のみ、またはサーバー側のみを有効にした場合、テストには選択したソースのアクティビティのみが表示されます。両方を表示するには、「Both Client and Server side debugging」を選択します。
Action: アクティビティの説明。
Message: アクティビティから戻されたメッセージ。
Function: PL/SQLファンクション。
Elapsed Time(0.01秒単位)
この画面から、「Finish Test」をクリックして「Service Instances」ページに戻るか、「Purge」をクリックしてセッションのデバッグ情報をパージします。
サービス・インスタンスを選択して表の上のドロップダウン・メニューを使用し、下に表示される処理を実行できます。または、右上のドロップダウン・メニューを使用して、1つの処理をすべてのサービス・インスタンスに対して実行できます。
サービス・インスタンスを起動(有効化)します。
サービスを個別に無効化します。無効にすると、そのサービスを選択して「Start」ボタンを選択するまでは再開されません。
マネージャを無効にする場合、現在実行中のすべての取引要求はマネージャの停止前に完了できます。
取引マネージャを再起動すると、プロセスが停止してバックアップになります。
サービスを個別に強制終了または終了できます。
「OAM Generic Collection Service」は、一般サービス管理により管理される一般サービスです。このサービスは、Formsリスナー 6iのランタイム・プロセスなど、サービス・ランタイム・プロセスに関してファイルのアップロード、シグナル処理、パージおよびその他の管理機能を提供します。
「OAM Generic Collection Service」の実行中のインスタンスには、Javaサービス・カートリッジAPIを使用して一般サービス管理のアドバンスト・キュー(AQ)内でメッセージを使用するメイン・プロセスが含まれます。サービス・インスタンスは、起動後に次の4つのサブプロセスを起動します。
Formsランタイム・インスタンス・アップロード・プロセス。このプロセスは、ロード間隔に基づいてFormsランタイム・インスタンス・ファイルをノードからOracle Applicationsデータベースに定期的にアップロードします。
必要時ランタイム・インスタンス・アップロード・プロセス。このプロセスは、AQから受信したカスタム・メッセージに基づいてFormsランタイム・インスタンス・ファイルをアップロードします。
必要時Formsランタイム診断(FRD)および終了シグナル・プロセス。このプロセスは、Formsランタイム・プロセスにFRDメッセージのFRDログを生成するように指示するか、またはランタイム・プロセスを終了して終了メッセージを生成するように指示します。メッセージは、AQから受信したカスタム・メッセージです。
Formsランタイム・インスタンス・パージ・プロセス。このプロセスは、ランタイム・インスタンス表とFRDログ・ファイルをパージします。これらのデータの保存日数をサービス・パラメータとして設定します。
実行されるOAM一般収集インスタンスは、1つのノードのアプリケーション・システムごとに1つのみです。
「OAM Generic Collection Service」のパラメータは、次のとおりです。
NODE: サービスが実行されるノードの名称。
LOADINTERVAL: ランタイム・インスタンス情報を定期的にアップロードするためのロード間隔。
ORACLE_HOME: Formsリスナーが実行されるORACLE_HOME。
RTI_KEEP_DAYS: データベース内のランタイム・インスタンス・データの保存日数。
FRD_KEEP_DAYS: Formsランタイム・ログ・ファイルの保存日数。
メイン・ナビゲータ・パス: 「Site Map」>「Monitoring」(サブタブ)>「Performance」(ヘッダー)>「Concurrent Processing Charts」(リンク)
Oracle Applications Managerには、コンカレント処理のパフォーマンスをモニターできるように構成可能なチャートが多数用意されています。
次のチャート・グループがあります。
Concurrent Requests
Concurrent Managers
Utilization
「Concurrent Requests」グループには、「Concurrent Requests by Status」、「Running Requests per Application」および「Pending Requests per Responsibility」など、複数のチャートがあります。「Concurrent Managers」グループには、「Pending Requests per Manager」などのチャートがあります。「Utilization」グループには、マネージャ当りの実行中の要求数と使用可能なプロセス数を示すチャートがあります。
チャートを表示するには、表でチャート名をクリックします。チャートが対話型で、特定の棒またはセグメントにドリルダウンして詳細を表示できる場合があります。
チャートを設定するには、「Chart Settings」アイコンをクリックします。「Change Chart Settings」ページで、チャートのタイプ、リフレッシュ間隔およびデータ項目を変更できます。
ナビゲーション: 「Site Map - Monitoring」>「Concurrent Processing Reports」(「Usage」の下)
このページから「Concurrent Processing Activity Reports」を起動します。コンカレント処理統計レポートを使用すると、要求の実行時間、達成率および個々のユーザー要求に関するトレンド履歴を分析できます。
Concurrent Request Statistics by Program
Concurrent Request Statistics by Username
Concurrent Program Statistics by Name
ナビゲーション: 「Site Map - Monitoring」>「Concurrent Processing Reports」(「Usage」の下)>「Concurrent Request Statistics by Program」
このレポートには、プログラム別のコンカレント要求統計が集計されます。これらの統計は、要求のスケジュール時やノード間の(特殊化ルールを使用した)ロード・バランシング時に役立ちます。このレポートはfnd_concurrent_requests表のデータに基づき、この表が「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」コンカレント・プログラムを使用して最後にパージされた後の表内のデータに限定されます。
デフォルトでは、このレポートには前週のデータが表示されます。「Search Criteria」リージョンを使用して、アプリケーション、最短期間およびレポート期間に基づいて結果をフィルタリングします。デフォルトのソート順序は、継続期間合計の降順です。継続期間値は、すべて分単位です。
Application
Program
Total: プログラムの個別の全実行時間の合計。
Average: このプログラムの平均実行時間。
Minimum: このプログラムの個別の最短実行時間。
Maximum: このプログラムの個別の最長実行時間。
Times Run: このプログラムの実行回数。このフィールドから「Search Results」ページにドリルダウンして要求リストを表示できます。
コンカレント・プログラムを表す1行を選択して「Requests」ボタンをクリックすると、要求のリストを示す「Search Results」ページにドリルダウンできます。
ナビゲーション: 「Site Map」>「Concurrent Processing」(「Activity」の下)>「Concurrent Request Statistics by Username」
このレポートには、ユーザー名別のコンカレント要求統計が集計されます。これらの統計を参考にして、様々なユーザーの使用パターンを判断できます。このレポートには、次の各列が表示されます。
UserName: ユーザー名をクリックして「User Details」ページにドリルダウンできます。
Requests Completed(数値): 要求のリストを示す「Search Results」ページにドリルダウンできます。
Total Runtime: ユーザーが発行した全要求の実行時間合計(時間単位)。
このレポートには、デフォルトで前週のデータがユーザー名別に表示されます。「Search Criteria」リージョンを使用し、ユーザー名、最小実行時間合計およびレポート期間に基づいて結果をフィルタリングします。
ユーザー名を表す1行を選択して「Requests」ボタンをクリックすると、ユーザーによる要求のリストを示す「Search Results」ページにドリルダウンできます。
このページにアクセスするには、ページの「UserName」フィールドからドリルダウンします。
ユーザー名に関して次の担当情報が表示されます(使用可能な場合)。データはFND_USER表から取得されます。
User Name
Full Name
Phone
Phone
Fax
ナビゲーション: 「Site Map」>「Monitoring」>「Concurrent Processing Reports」(「Usage」の下)>「Concurrent Program Statistics by Name」
このレポートは、コンカレント・プログラムの統計の要約を提供します。要約情報は要求の完了時に収集され、表fnd_conc_prog_onsite_infoに格納されます。
このページの表示内容は、アプリケーションまたはプログラム名でフィルタリングできます。
注意: このレポートには、リセット日現在の統計が記録されます。リセット日は、「Program Runtime Statistics」ページで確認できます。
このレポートのフィールドは、次のとおりです。
Application: コンカレント要求が属しているアプリケーション。
Program: プログラム名をクリックすると、「Program Runtime Statistics」ページにドリルダウンできます。
Average: このプログラムの平均実行秒数。
Minimum: このプログラムの個別の最短実行秒数。
Maximum: このプログラムの個別の最長実行秒数。
Times Run: このレポートの実行回数合計。
Success Rate: 要求合計に対する「Normal」ステータスで完了した要求のパーセント。
Total Time: このプログラムについて完了した全発行の実行秒数合計。
このレポートは、デフォルトで「Times Run」の降順に表示されます。「View Details」ボタンをクリックすると、選択したプログラムの「Program Runtime Statistics」ページが表示されます。
「Concurrent Program Statistics by Name」ページで選択したコンカレント・プログラムについて、次のフィールドが表示されます。
Last Run Date: このプログラムの最終実行日時。
Last Run Request ID
Reset Date: これらの統計の収集開始日時。
Times Successful: このプログラムが「Normal」ステータスで完了した回数。
Times Warning: このプログラムが「Warning」ステータスで完了した回数。
Times Error: このプログラムが「Error」ステータスで完了した回数。
Oracle Applications Managerを使用すると、コンカレント要求の詳細を表示できます。コンカレント要求をカテゴリ別に表示したり、基準を指定して要求を検索できます。
コンカレント要求ページへのナビゲータ・パスは次のとおりです。
「Site Map」>「Monitoring」>「Concurrent Requests」(「Current Activity」の下)
「Table View」または「Chart View」を選択します。「Chart View」を選択すると、完了済要求のステータス別グラフが表示されます。
「Table View」を選択すると、次のフィールドが表示されます。
Request ID
Short Name
Program Name
Completion Status: 要求の完了時のステータス。有効なステータスは「Normal」、「Error」、「Warning」、「Cancelled」および「Terminated」です。
Requestor: 「User Details」ページにドリルダウンできます。
Duration: 時間、分および秒(HH:MM:SS)による要求の実行所要時間。
Started At: 要求の実行が実際に開始された時刻。
「Details」列で「Show」をクリックし、要求について次のような詳細を追加表示することもできます。
Printing information
Notification recipients
Parameters
Language
「Submission time」および「Completion time」
Schedule
Parent Request: 要求に親があった場合は、このボタンをクリックすると、この要求の詳細情報が表示されます。
各ボタンを使用して次の処理を実行できます。
要求に関する診断の表示
別のブラウザ・ウィンドウでの要求ログの起動
別のブラウザ・ウィンドウでのマネージャ・ログの起動
要求出力の表示
次の情報とともに無効な要求のリストが表示されます。
Request ID
Short Name
Program Name
Status: 可能な値は「Disabled」、「On Hold」または「No Manager」です。
Requestor: 「User Details」ページにドリルダウンできます。
Priority: コンカレント・プログラムの実行優先度。コンカレント・プログラムを最初に定義するときに、優先度を割り当てることができます。ただし、新規の値を入力して「Apply」ボタンをクリックすると、ここで要求に新規の優先度を割り当てることができます。
Requested Start
「Details」列で「Show」をクリックし、要求について次のような詳細を追加表示することもできます。
Printing information
Notification recipients
Parameters
Language
Submission time
Schedule
無効な要求の保留を解除するには、「Remove Hold」ボタンを使用します。
各ボタンを使用して次の処理を実行できます。
要求に関する診断の表示
要求に関するマネージャの表示
要求の取消し
「Table View」または「Chart View」を選択します。「Chart View」を選択すると、完了済要求のステータス別グラフが表示されます。
「Table View」を選択すると、次のフィールドが表示されます。
Request ID
Short Name
Program Name
Status: 可能な値は「Normal」、「Standby」、「Scheduled」および「Waiting」です。
Requestor: 「User Details」ページにドリルダウンできます。
Priority: コンカレント・プログラムの実行優先度。コンカレント・プログラムを最初に定義するときに、優先度を割り当てることができます。ただし、新規の値を入力して「Apply」ボタンをクリックすると、ここで要求に新規の優先度を割り当てることができます。
Wait Time: プログラムが要求開始以後に実行を待機していた期間。
Requested Start
「Details」列で「Show」をクリックし、要求について次のような詳細を追加表示することもできます。
Printing information
Notification recipients
Parameters
Language
Submission time
Schedule
各ボタンを使用して次の処理を実行できます。
要求に関する診断の表示
要求に関するマネージャの表示
要求の保留
要求の取消し
「Table View」または「Chart View」を選択します。「Chart View」を選択すると、完了済要求のステータス別グラフが表示されます。
「Table View」を選択すると、次のフィールドが表示されます。
Request ID
AUDSID: 要求のデータベース・セッションID。「Database Session Information」ページにドリルダウンできます。
Short Name
Program Name
Requestor: 「User Details」ページにドリルダウンできます。
Responsibility
Duration
「Details」列で「Show」をクリックし、要求について次のような詳細を追加表示することもできます。
Printing information
Notification recipients
Parameters
Language
Submission time
Schedule
各ボタンを使用して次の処理を実行できます。
要求に関する診断の表示
要求の内部マネージャ環境の表示
要求ログの表示
マネージャ・ログの表示
要求の取消し
完了済、無効、保留中および実行中の要求について、次の情報が表示されます。
Phase: 「Pending」、「Running」、「Completed」または「InActive」のいずれかです。
Status
フェーズが「Pending」の場合、ステータスは「Normal」、「Standby」、「Scheduled」または「Waiting」のいずれかです。
フェーズが「Running」の場合、ステータスは「Normal」、「Paused」、「Resuming」または「Terminating」のいずれかです。
フェーズが「Completed」の場合、ステータスは「Normal」、「Error」、「Warning」、「Cancelled」および「Terminated」のいずれかです。
フェーズが「InActive」の場合、ステータスは「Disabled」、「On Hold」または「No Manager」のいずれかです。
Request ID
Diagnostic
完了済要求の場合: 完了メッセージが表示され、要求の開始時刻と終了時刻がレポートされます。
無効な要求の場合: 要求が無効化された日時と、このステータスの理由がレポートされます。ステータスに基づいてオプションが表示されます。
保留中要求の場合: 要求のステータスの理由と、システム管理者が使用可能なオプションがレポートされます。
画面のこの部分には、実行中、完了済および保留中の要求に関するランタイム統計が表示されます。表示される時間はすべて秒単位です。
Average: この要求の実行の平均所要時間。
Minimum: この要求の完了についてレポートされた最短時間。
Maximum: この要求の完了についてレポートされた最長時間。
Estimated Completion: (実行中の要求についてのみ表示)この要求について記録された統計に基づく、要求の予想完了時刻。システムを停止する必要がある場合は、この値を参考にします。
Actual: (完了済要求についてのみ表示)この要求の実際の実行所要時間。
ページのこのリージョンには、選択した保留中、実行中または無効な要求と互換性のない要求が表示されます。要求ごとに、次のフィールドが表示されます。
Show Details: このリンクをクリックすると要求詳細にドリルダウンできます。
Request ID
Program
Phase
Status
Requestor: このリンクをクリックして「User Details」ページにドリルダウンできます。
Reason: 選択した要求がこの要求を待機している理由。
表示された要求に対して次の処理を実行できます。
Hold: 選択した要求を実行できるように、表示された要求を保留にします。
Cancel: 選択した要求を実行できるように、表示された要求を取り消します。
View: 要求詳細を表示します。
このページには、ICM環境の環境変数とその値が表示されます。フィルタを使用して特定の変数を検索できます。
ユーザーは1つのコンカレント要求を発行して、1つのコンカレント・プログラムをそれぞれ異なる言語で複数回実行させることができます。生成される出力は、言語に基づいて異なるプリンタに送ることができます。また、出力の言語に基づいて完了通知を送ることもできます。
たとえば、「請求書の印刷」プログラムに対する要求を1つ発行し、そのプログラムをそれぞれ異なる言語で複数回実行させ、各請求書セットを異なるプリンタで印刷することができます。
注意: 要求セット内では多言語要求を実行できません。
コンカレント・プログラムに多言語サポート(MLS)機能を関連付けることができます。この機能により、コンカレント・プログラムの実行に使用される言語セットが決定します。たとえば、開発者はMLS機能を「請求書の印刷」プログラムに関連付け、そのプログラムに対する要求を保留中の請求書がある顧客の優先言語で実行させることができます。
コンカレント・プログラムにMLS機能が関連付けられていない場合、ユーザーは要求の発行時にプログラムの実行に使用する言語のリストから選択できます。現行セッションの言語がデフォルト言語です。
コンカレント・プログラムにMLS機能が関連付けられている場合、ユーザーは各自の要求に使用する言語を選択できません。関連MLS機能により、要求の実行に使用される言語が決定します。
多言語要求の動作は、要求セットに似ています。ユーザーは要求を1つ発行します。その要求の実行時に、言語リストに含まれている言語ごとに子要求が発行されます。親要求は、子要求が完了するまで「Running」/「Waiting」ステータスのままです。子要求がエラー・ステータスで完了すると、親要求もエラー・ステータスで完了します。エラー・ステータスで完了する子要求がなくても、1つ以上が警告ステータスで完了すると、親要求は警告ステータスで完了します。最後に、子要求が正常ステータスで完了すると、親要求も正常ステータスで完了します。
開発者は、コンカレント・プログラム用のMLS機能を作成できます。このMLS機能により、要求の実行に使用されるインストール済言語が決定します。たとえば、「請求書の印刷」プログラムのMLS機能では、そのプログラムに対する要求を保留中の請求書がある顧客の優先言語でのみ実行する必要があります。この制限により、要求は出力の生成に使用されない言語では実行されないことが保証され、システム・リソースの節約になります。また、要求に適した言語が自動的に選択されるため、ユーザー・エラーも防止します。
MLS機能は、特定のAPIに記述されるPL/SQLストアド・プロシージャです。MLS機能が関連付けられているコンカレント・プログラムに対する多言語要求をコンカレント・マネージャが処理するときには、MLS機能をコールして言語リストを取得し、各言語に適した子要求を発行します。コンカレント・プログラム・アプリケーション短縮名、コンカレント・プログラム短縮名およびコンカレント要求パラメータはすべて、MLS機能で要求の実行に使用する言語のリスト決定に使用できます。
MLS機能は、「コンカレント・プログラム実行ファイル」フォームに登録します。登録済MLS機能は、「コンカレント・プログラム」フォームで1つ以上のコンカレント・プログラムに割り当てることができます。
関連トピック
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』
『Oracle Applications概要』
『Oracle Applications開発者ガイド』
Oracle Applications組織モデルは、異なる組織間の取引フロー、および異なる組織間の相互作用を示します。単一Oracle Applicationsインストールで、複数の組織およびこれらの組織間の関係を定義できます。これらの組織として、会計帳簿、ビジネス・グループ、法的エンティティ、営業単位、または在庫組織などを指定できます。
複数組織レポートによって営業単位にまたがるレポートが可能になるため、Oracle Applications製品のレポート機能が改善されます。
営業単位はOracle Cash Management、Order ManagementおよびShipping Execution、Oracle Payables、Oracle Purchasing、およびOracle Receivablesを使用する組織です。営業単位には営業所、部門、部署などがあり、法的エンティティに関連付けられています。情報はこれらのアプリケーションの営業単位ごとに保護されており、各ユーザーは自分の営業単位の情報しか見ることができません。これらのアプリケーションを実行するには、営業単位として分類された組織に関連付けられた職責を選択します。
注意: プロファイル・オプション「MO:営業単位」によって営業単位が職責にリンクされます。職責ごとにこのプロファイル・オプションを設定する必要があります。
複数組織レポートを使用してレポートを実行する手順は、次のとおりです。
「要求の発行」ページにナビゲートします。
実行するレポートを選択します。
使用可能な営業単位のリストが表示されます。
このレポートの営業単位を選択します。
通常どおりに要求の予定作成および発行を続けます。
関連トピック
『Oracle Applicationsにおける複数組織』
コンカレント処理では、出力後処理(OPP)を使用して必ずコンカレント要求の後処理を実行します。後処理は、コンカレント要求出力で実行される処理です。後処理の例として、XMLパブリッシャによってコンカレント要求の発行に使用される処理が挙げられます。たとえば、ある要求がコンカレント要求出力のレイアウトとして指定されたXMLパブリッシャ・テンプレートで発行されたとします。コンカレント・マネージャはコンカレント・プログラムを実行した後、OPPにコンタクトしてXMLパブリッシャ・テンプレートを適用し、最終出力を作成します。
OPPは、Oracle Applications Managerで管理されるサービスとして実行されます。OPPサービスの1つのサービス・インスタンスが、デフォルトでシードされています。このシード済OPPサービス・インスタンスでは、1つのプロセスに1つの稼動シフトが設定されています。
コンカレント要求の実行でOPP処理が必要な場合、コンカレント・マネージャは使用可能なOPPプロセスにコンタクトします。コンカレント・マネージャは、デフォルトでローカル(つまり、同じノード上の)OPPプロセスを使用しますが、ローカルOPPプロセスが使用できない場合はリモートOPPを選択します。
システムでは常に、少なくとも1つのOPPプロセスがアクティブでなければなりません。使用できるOPPサービスがない場合、OPP処理を必要とする完了済要求は警告ステータスで完了します。
OPPサービスはマルチスレッドであり、処理するコンカレント要求ごとに新規スレッドを起動します。インスタンスの「Threads per Process」パラメータを調整することで、OPPサービス・インスタンスの同時スレッド数を制御できます。すべてのOPPサービスがそれぞれの最大スレッド数に到達した場合、処理待機中の要求は、スレッドが使用可能になり次第処理されるキューに残されます。要求スループットが遅くなった場合、OPPプロセスごとのスレッド数を増やすことができます。プロセスごとのスレッド数を1から20に維持することをお薦めします。
この項では、システム管理者としてコンカレント要求のステータスを表示および変更する方法と、要求のログ・ファイルとレポート出力ファイルを表示する方法について説明します。
コンカレント要求のステータスと出力を表示するには、次の方法があります。
「Requests」ウィンドウを使用して、コンカレント要求のステータスを表示し、要求のログ・ファイルとレポート出力ファイルを表示します。
システム管理者とOracle Alertマネージャは、権限付きバージョンの「Requests」ウィンドウを使用します。このウィンドウでは、エンド・ユーザーよりも多数の機能を使用できます。たとえば、「Requests」ウィンドウを使用して、正常に完了しなかった要求を含め、(自分のコンカレント要求のみでなく)すべてのコンカレント要求のステータスとログ・ファイルを表示できます。プラットフォームによっては、実行中の要求のログ・ファイルも表示できます。
同じウィンドウを使用して、自分のレポート出力をオンラインで表示できます。ただし、他のユーザーの要求からのレポート出力は表示できません。
「Requests」ウィンドウでは、次の処理も実行できます。
保留中の要求または無効な要求について、保留を適用または解除します。
保留中の要求を取り消すか、実行中の要求を終了します。
要求セットを再起動します。
保留中の要求の優先度を変更します。
マネージャ・ログ・ファイルを表示します。
要求を受け入れるように定義されているマネージャごとに、キュー内の保留中要求の位置を判別します。
コンカレント・マネージャが無効になって再起動する必要がある時期を判別します。
実行を完了したコンカレント要求に関連付けられているパラメータとエラー・メッセージを示すレポートを実行できます。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』の完了したコンカレント要求レポートに関する項を参照してください。
「Request Diagnostics」ウィンドウには、要求ステータス情報が表示されます。この情報は、要求の現在のステータスを説明するメッセージで構成されます。
ランタイム統計を収集するには、プロファイル・オプション「コンカレント:要求統計の収集」を「Yes」に設定します。
コンカレント要求は、データベース・サーバーのリソースを使用するNet8iシャドウ・プロセスや、C実行可能ファイルのようなフロント・エンド・プロセスなど、1つまたは2つのプロセスで構成されている場合があります。CPUに使用される時間は、両方のタイプのプロセスについて収集されます。
統計を検討するには、「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムを実行してRAWデータを処理し、計算された統計をFND_CONC_STAT_SUMMARY表に書き込ませる必要があります。「Requests」ウィンドウから「Diagnostics」ウィンドウを使用すると、統計を要求別に検討できます。
レポート出力ファイルとログ・ファイルに対するエンド・ユーザーのアクセス権限は、ユーザー・プロファイル・オプション「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」により決定します。システム管理者は、このプロファイル・オプションを「User」または「Responsibility」に設定できます。
すべてのユーザーは、各自が発行した要求のログ・ファイルとレポート出力ファイルを検討できます。
「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」オプションをユーザー・レベルで「Responsibility」に設定すると、そのユーザーは現行の職責から発行された全要求のログ・ファイルとレポート出力ファイルも検討できます。
「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」オプションを職責レベルで「Responsibility」に設定すると、その職責のユーザーは同じ職責を持つ他のユーザーが発行した全要求からのログ・ファイルとレポート出力ファイルも検討できます。
テキスト・レポート・ファイルの表示には、デフォルトでOracle ApplicationsのReport File Viewerが使用されます。テキスト・ファイルをブラウザに表示したり、Microsoft Wordのような他のアプリケーションを使用することもできます。デフォルト・ビューワを定義するには、プロファイル・オプションを設定します。
「ビューワ: テキスト」プロファイル・オプションを「ブラウザ」に設定すると、レポートはWebブラウザに送信されます。このプロファイル・オプションを空白にすると、かわりにReport File Viewerが使用されます。
このプロファイル・オプションを空白にした場合も、最初にReport File Viewerで表示してから「Tools」>「Copy File」を選択すると、レポートまたはログ・ファイルをブラウザで表示できます。
HTML出力を含むレポートをブラウザで表示できます。HTMLレポートがブラウザに送信された後、ブラウザの「Save As」機能を使用してデスクトップに保存できます。
注意: HTMLレポートは、ブラウザにサーバーのキャラクタ・セットを使用して表示されます。このキャラクタ・セットは、クライアント上のキャラクタ・セットと一致するとはかぎりません。そのため、レポートを保存するときに、出力をクライアントのキャラクタ・セットに変換する操作が必要になる場合があります。ブラウザで「Save As」を使用したキャラクタ・セット変換がサポートされている場合は、「Save As」ダイアログ・ボックスにポップリストが表示されます。ユーザーは、クライアントのキャラクタ・セットと一致するエンコーディングを選択できます。
Online Report Reviewの実装は、Microsoft WordやExcelのような他のアプリケーションで出力ファイルを表示できるように設定できます。そのためには、ファイルの出力形式にMIMEタイプを関連付けます。
これにより、ユーザーはプロファイル・オプションを使用して特定の出力形式の優先MIMEタイプを設定できます。または、ファイルに適切なMIMEタイプの選択を求めるプロンプトを実行時に表示できます。
各出力形式とともに複数のMIMEタイプ・ファイル形式を登録できます。「Viewer Options」ウィンドウで、ファイル形式、MIMEタイプ、「FND: システム固有クライアント・エンコーディング」プロファイル・オプションの値を利用するかどうか、および説明を入力します。この説明は、ユーザーの「Profile Values」ウィンドウおよび「Submit Request」フォームに表示されます。
「ビューワ・オプション」ウィンドウで関連するMIMEタイプの「システム固有クライアント・ エンコーディングの許可」ボックスが選択されている場合、レポート・ビューワは出力ファイルをプロファイル・オプション「FND: システム固有クライアント・ エンコーディングの許可」で指定されたキャラクタ・セットに変換します。
レポートを表示する場合は、最初にブラウザに送信します。ブラウザでは、関連付けられているMIMEタイプを使用してレポートが表示されます。
重要: 印刷時にユーザーがOracle Reportプログラムで出力タイプとしてHTMLまたはPDFを選択した場合は、出力を印刷するPDFおよびHTMLファイルを処理できるように、適切なプリンタ・ドライバを使用する必要があります。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』の「プリンタおよび印刷の概要」を参照してください。
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』の「ビューワ・オプション」ウィンドウに関する項を参照してください。
ここでは、要求のフェーズとステータスの変更方法、および「Pending」または「InActive」要求の優先度の変更方法について説明します。要求セットの再起動方法、および要求セットを「Pending」にして要求の優先度を設定する方法についても説明します。
要求は、「Pending」(実行待ち)、「Running」、「Completed」または「InActive」(実行不可)という4つのフェーズのいずれかに位置します。各フェーズでは、要求の状況をステータスと呼びます。
要求のステータスを変更すると、「Pending」、「Running」または「InActive」フェーズを変更できます。
「Pending」および「InActive」フェーズの要求は取り消すことができます。要求のフェーズとステータスは「Completed - Cancelled」になります。
「Pending」および「InActive」フェーズの要求は、保留にすることができます。要求のフェーズおよびステータスは「InActive - On Hold」になります。後で保留を解除する要求を選択すると、この処理を元に戻すことができます。
「Running」フェーズの要求を終了できます。要求のフェーズとステータスは「Completed - Terminated」になります。
「Requests」ウィンドウを使用して、要求のステータスとそれに伴うフェーズを変更できます。
通常、要求は開始時刻に従って最初に発行されたものから順番に実行されます。ただし、優先度の高い要求は、古い要求よりも先に開始されます。
システム管理者は、「Requests」ウィンドウを使用して「Pending」または「InActive」要求の優先度を変更できます。
ユーザーによる要求の優先度は、デフォルトでシステム管理者が「コンカレント:要求の優先度」ユーザー・プロファイル・オプションで設定した値に設定されます。ユーザーが各自の要求の優先度を変更することはできません。
コンカレント・プログラムの優先度が定義されている場合は、その優先度によりユーザーのプロファイル・オプションが上書きされます。
優先度の範囲は、1(最上位)から99(最下位)です。
標準のデフォルトは50です。
内部コンカレント・マネージャにより発行されたコンカレント・プログラムの場合は、優先度が0(ゼロ)に設定され、他のすべての要求よりも優先されます。
ヒント: 要求の優先度を頻繁に変更する場合は、そのコンカレント・プログラムに固有の優先度を割り当てることを検討する必要があります。
関連トピック
この項では、要求セットの再起動方法および要求セットを優先度の高い要求に譲る方法について説明します。
要求セットがステータス「Error」で完了した場合、「Oracle Applications Manager - View Completed Requests」ページの「Restart」ボタンは有効になります。ユーザーが「Restart」ボタンをクリックしたときにその地点から要求セットを再起動できるように、失敗した第1ステージの情報も自動的にキャプチャ、記録および保存されます。
ステージが識別されると、要求セット・プログラムはステージ・プログラムを再発行モードで発行します。このモードでは、プログラムは前の実行と同じステージを調べて再実行が必要なプログラムを特定し(エラーで終了したプログラムのみ)、それらのプログラムを実行します。このステージが正常に完了した場合または警告ステータスがある場合、要求セット・プログラムを再起動する標準メカニズムを使用して次のステージに進みます。
注意: ユーザーは複数回、要求セットを再起動することがあります。ステージおよびプログラムの発行ごとに新規要求が生成されるため、各ステージおよび個別プログラムのログは実行数に関係なく維持されます。ただし、要求セットのログおよび関連ファイルは、要求セットが再起動されるたびに再書込みされます。
状況によっては、たとえば要求セットに多数のステージがあって実行に長時間かかる場合、管理者は要求セットを優先度の高い要求に譲ることができます。「Hold Request Set」機能を利用することで、ユーザーは実行要求セットを保留にして、要求セット・ステージの実行を効果的に制御できます。
「OAM View Running Requests」ページの「Hold」および「Remove Hold」ボタンは有効になっています。要求セットを保留するには、単に要求セットを選択して「Hold」ボタンをクリックします。要求セットを引き続き実行するには、「Remove Hold」をクリックします。
この項では、コンカレント・マネージャの制御方法について説明します。
個々のマネージャは要求を読み取ってコンカレント・プログラムを起動し、実際にはマネージャの稼働シフト定義、ターゲット・プロセス数および特殊化ルールなど、特定の条件が満たされた時点でプログラムの実行を開始します。
コンカレント・マネージャは、いつでも起動、停止またはリセットできます。Oracle Applicationsには、これらのコマンドを処理する内部コンカレント・マネージャが用意されています。コマンドを個々のマネージャに発行するか、内部コンカレント・マネージャのステータスを変更して一度にすべてのマネージャを制御できます。
マネージャは個別に再起動または有効化できます。コンカレント・マネージャを再起動すると、そのコンカレント・マネージャの定義が内部コンカレント・マネージャにより強制的に再読取りされます。マネージャを有効化すると、そのマネージャに対する以前の無効化コマンドが取り消され、内部コンカレント・マネージャが稼働シフトの開始時にそのマネージャを起動できるようになります。
次の場合には、マネージャを個別に再起動する必要があります。
稼働シフトの割当て変更時
稼働シフトのターゲット・プロセス数の変更時
特殊化ルールの変更時
コンカレント・プログラムの非互換ルールの変更時
マネージャを個別に停止する場合は、すべての要求を強制終了してマネージャを即時に無効化するか、無効化する前に現行の要求の処理を完了できるようにするかを選択できます。
マネージャを無効化するように選択すると、現在実行中の要求を完了できます。
要求を終了してマネージャを個別に無効化すると、現在実行中の要求は即時に停止され、再発行(マネージャが有効化される時点)マークが付けられます。
Oracle Applicationsのコンカレント・プログラムは、停止後に終了済要求が再開されてもデータが失われたり重複しないように設計されています。これは、正常な停止(「Deactivate Concurrent Manager」要求の使用など)または強制終了による停止(ハードウェア障害後など)に適用されます。
重要: マネージャを選択して明示的に無効化すると、そのマネージャを選択して明示的に有効化するまでは無効のままになります。前提条件として、事前に内部マネージャを有効化しておく必要があります。
内部コンカレント・マネージャを有効化すると、個別に無効化されているマネージャを除き、他のマネージャもすべて有効化されます。
内部コンカレント・マネージャを無効化すると、アクティブ・マネージャをすべて無効化するためのコマンドが発行されます。以前に個別に無効化されたマネージャは影響を受けません。
要求を終了して内部コンカレント・マネージャを無効化すると、他のすべてのマネージャに要求を終了させて無効化するコマンドが発行されます。現在実行中の要求は即時に停止され、マネージャが有効化される時点で再発行するためのマークが付けられます。
内部コンカレント・マネージャは、各コンカレント・マネージャのオペレーティング・システム・プロセスを継続的にモニターします。このプロセス・モニタリングを内部コンカレント・マネージャのPMONサイクルと呼びます。PMONサイクルの長さは、内部コンカレント・マネージャを起動するSTARTMGRコマンドにより渡される引数の1つです。
内部コマンド・マネージャに対して、即時に各コンカレント・マネージャの操作ステータスを検証するか、またはPMONチェックを実行するように指示できます。
「Administer Concurrent Managers」フォームを使用して、コンカレント・マネージャにコマンドを発行します。
内部コンカレント・マネージャで、各マネージャのステータスを手動で検証し、マネージャを個別に再起動することもできます。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』のコンカレント・マネージャの管理に関する項を参照してください。
次の表に、内部マネージャの制御機能を示します。
制御機能 | 説明 |
---|---|
Activate Concurrent Manager | 内部マネージャと、「Deactivate Concurrent Manager」を使用して個別に無効化されたマネージャを除く他のすべてのマネージャを有効化します。 |
Verify concurrent managers status | プロセス・モニター(PMON)サイクルを手動で実行します。 |
Deactivate Concurrent Manager | 内部マネージャと他のすべてのマネージャを無効化します。 |
Terminate requests and deactivate manager | 実行中のすべての要求(実行中のコンカレント・プログラム)を終了し、すべてのマネージャを無効化します。 |
次の表に、他のマネージャの制御機能を示します。
制御機能 | 説明 |
---|---|
Activate Concurrent Manager | マネージャが現行の稼働シフトで稼働するように定義されている場合は、即時に起動します。「Deactivate Concurrent Manager」および「Terminate requests and deactivate manager」を取り消します。 |
Restart Concurrent Manager | 内部マネージャは、マネージャの定義と、コンカレント・プログラムの非互換ルールを再読取りします。稼働シフト割当ての変更、ターゲット・プロセス数の変更、特殊化ルールの変更、コンカレント・プログラムの非互換性の変更を行った場合は、マネージャを再起動する必要があります。 |
Deactivate Concurrent Manager | マネージャを無効化します。現在実行中のすべての要求(コンカレント・プログラム)は、マネージャが停止する前に完了できます。マネージャは、それを選択して「Activate Concurrent Manager」を選択するまで再起動されません。 |
Terminate requests and deactivate manager | マネージャにより処理された実行中の要求(実行中のコンカレント・プログラム)がすべて終了します。無効化されたマネージャは、それを選択して「Activate Concurrent Manager」を選択するまで再起動されません。 |
内部コンカレント・マネージャを起動するには、シェル・スクリプトadcmctl.shを使用します。
または、オペレーティング・システムから内部コンカレント・マネージャを制御するには、2つのコマンドを使用します。一方のSTARTMGRは内部コンカレント・マネージャの起動コマンドです。他方のCONCSUBを使用すると、内部コンカレント・マネージャを無効化または強制終了するか、内部コンカレント・マネージャに対して各マネージャのオペレーティング・システム・プロセスを個別に検証するように指示できます。
次の表に、「Administer Concurrent Managers」フォームに表示される内部マネージャの制御ステータスと、それに対応するオペレーティング・システム・コマンドの比較を示します。この表に示されていない引数もあります。
「Administer Concurrent Managers」フォーム | オペレーティング・システムのコマンド(すべての引数ではありません。) |
---|---|
Activate Concurrent Manager | STARTMGR(構文はプラットフォームごとに異なる) |
Verify concurrent managers status | CONCSUB FND VERIFY |
Deactivate Concurrent Manager | CONCSUB FND DEACTIVATE |
Terminate requests and deactivate manager | CONCSUB FND ABORT |
内部コンカレント・マネージャを起動するには、シェル・スクリプトadcmctl.shを使用します。
このコマンドにより内部コンカレント・マネージャが起動し、次に定義済のすべてのコンカレント・マネージャが起動します。
コンカレント・マネージャを起動するために、オペレーティング・システムのプロンプトからSTARTMGRコマンドを起動することもできます。
コンカレント・マネージャで各アプリケーションのoutおよびlogディレクトリに書き込めるように、これらのディレクトリへの書込み権限が必要です。コンカレント・マネージャは多数の異なるオプションを指定して起動できます。一部のオペレーティング・システムには、コンカレント・マネージャの停止時に指定のユーザーにEメール・ノートを送信するためのオプションが用意されています。このコマンドの説明は、インストレーション・ガイドを参照してください。
STARTMGRコマンドを使用するのは、次の場合です。
Oracle Applicationsのインストール中
コンカレント・マネージャの停止後
MISがオペレーティング・システムを再起動した後
データベース管理者がデータベースを再起動した後
STARTMGRコマンドは、最大10個のオプション・パラメータを取ります。
PRINTERを除く各パラメータにはデフォルトがあります。
STARTMGRコマンドと環境を変更して独自のデフォルトを設定できます。
内部コンカレント・マネージャを起動するには、システム・プロンプトから次のコマンドを入力します。
$ startmgr <optional parameters>
パラメータは任意の順序で渡すことができます。次に例を示します。
$ startmgr sysmgr="<username>/<password>" mgrname="std"
printer="hqseq1" mailto="jsmith" restart="N"
logfile="mgrlog" sleep="90" pmon="5" quesiz="10"
startmgrスクリプトはOracleユーザー名/パスワードをsysmgrパラメータとして受け入れます。Oracle Applicationsユーザー名/パスワードをappmgrパラメータとして渡すこともできます。sysmgrまたはappmgrパラメータがコマンドラインに入力されていない場合、startmgrはユーザーにOracleパスワードの入力を求めます。
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』のコンカレント・マネージャの設定に関する項を参照してください。
内部コンカレント・マネージャのログ・ファイルには、STARTMGRコマンドにより実行された起動パラメータの値が表示されます。次に例を示します。このパラメータ値は変更できません。
logfile=/fnddev/fnd/6.0/log/FND60.mgr (path is port-specific)
PRINTER=hqunx138
mailto=appldev
restart=N
diag=N
sleep=60 (default)
pmon=20 (default)
quesiz=1 (default)
オペレーティング・システム・プロンプトからCONCSUBユーティリティを使用して、SYSADMINユーザー名とシステム管理者職責でコンカレント要求を発行できます。
CONCSUBユーティリティは、コンカレント要求を発行してオペレーティング・システム・プロンプトに戻ります。コンカレント要求が完了するまで待つ必要があります。
コンカレント要求のステータスをチェックするには、「Concurrent Requests」フォームを使用します。
CONCSUB username/password 'Responsibility application shortname'
'Responsibility name' 'Username' [WAIT={Y|N|n}] CONCURRENT
'Program application shortname' PROGRAM
変数 | 説明 |
---|---|
username/password | Oracle Application Object Libraryデータに接続するORACLEユーザー名およびパスワード。または、システム管理者職責を持つユーザーのOracle Applicationsユーザー名およびパスワード。 |
Responsibility application shortname | 職責のアプリケーション短縮名。システム管理者職責の場合、アプリケーション短縮名はSYSADMINです。 |
Responsibility name | 職責名。システム管理者職責の場合、職責名はSystem Administratorです。 |
Username | 要求を発行するユーザーのアプリケーション・ユーザー名。たとえば、SYSADMINはシステム管理者のユーザー名です。 |
WAIT={Y|N|n} | CONCSUBで発行した要求が完了するまで待機してからオペレーティング・システム・プロンプトに戻る場合は、WAITをYに設定します。 CONCSUBで待機しない場合は、WAITをN(デフォルト値)に設定します。 CONCSUBについて終了までの待機秒数を示す整数値nを入力することもできます。 WAITを使用する場合は、CONCURRENTの前に入力する必要があります。 |
Program application shortname | プログラムのアプリケーション短縮名。DEACTIVATE、ABORTおよびVERIFYプログラムの場合、アプリケーション短縮名はFNDです。 |
PROGRAM | 「Shutdown All Managers」コンカレント要求を発行するには、プログラムDEACTIVATEを使用します。 「Shutdown Abort Managers」コンカレント要求を発行するには、プログラムABORTを使用します。 「Verify All Managers Status」コンカレント要求を発行するには、プログラムVERIFYを使用します。 |
CONCSUB <Username/Password> SYSADMIN 'System Administrator'
SYSADMIN CONCURRENT FND DEACTIVATE
CONCSUB <Username/Password> SYSADMIN 'System Administrator'
SYSADMIN CONCURRENT FND ABORT
CONCSUB <Username/Password> SYSADMIN 'System Administrator'
SYSADMIN CONCURRENT FND VERIFY
CONCSUBを使用してコンカレント・マネージャを停止するのは、次の場合です。
MISがオペレーティング・システムを停止する前
データベース管理者がデータベースを停止する前
コンカレント・マネージャとコンカレント・プログラムの定義を有効にする必要がある場合
その後、STARTMGRコマンドを使用して内部コンカレント・マネージャを再起動すると、各コンカレント・マネージャが起動します。
CONCSUBを使用して、一連のステップを含むシェル・スクリプトからコンカレント要求を発行する場合は、値Yを指定したトークンWAIT(WAIT=Y)を使用できます。トークンWAITを使用すると、シェル・スクリプトが次のステップに進む前に、マネージャにより確実に無効化、強制終了またはステータス検証が実行されます。
参照: オペレーティング・システムからの内部コンカレント・マネージャの制御
特定のオペレーティング・システム用にカスタマイズされたシェル・スクリプトが起動します。
CONCSUB username/password SYSADMIN 'System Administrator' SYSADMIN WAIT=Y CONCURRENT FND DEACTIVATE
シェル・スクリプトがCONCSUBに制御を渡すと、CONCSUBはプログラムDEACTIVATEが完了するまで待ってから、制御をシェル・スクリプトに戻します。
スクリプトがデータベース停止コマンドを発行します。
スクリプトがデータベース・バックアップ・コマンドを発行します。
スクリプトがデータベース起動コマンドを発行します。
$ startmgr sysmgr="apps/fnd" mgrname="std" printer="hqseq1" mailto="jsmith" restart="N" logfile="mgrlog" sleep="90" pmon="5" quesiz="10"
シェル・スクリプトがSTARTMGRに制御を渡し、STARTMGRが内部マネージャ(および他のすべてのマネージャ)を起動します。
シェル・スクリプトが完了します。
ユーザー名/パスワードを従来どおり入力すると、CONCSUBユーティリティは通常どおり動作します。
ユーザー名のみを入力すると(最初の引数で/passwordを指定しないと)、Oracle Applicationsユーザー名およびパスワードを求めるプロンプトが表示されます。
次の例では、CONCSUBを.dbcファイルを使用して接続し、Oracle Applicationsユーザー名「sysadmin」およびパスワード「sysadmin」の認証に成功した場合にのみ実行しています。
CONCSUB Apps:User SYSADMIN 'System Administrator' SYSADMIN/sysadmin
CONCURRENT FND VERIFY
ユーザーは、パスワードをファイルに入れて標準入力(stdin)にリダイレクトできます。UNIXでは、このコマンドは次のように実行されます。
CONCSUB Apps:User SYSADMIN 'System Administrator' SYSADMIN
CONCURRENT FND
FNDMNRMT Y 0 20221 < password.file
password.fileは、パスワードを含むASCIIファイルです。シェル・スクリプトまたはバッチ・プロセスには、この方法を使用することをお薦めします。
この項では、オペレーティング・システムで保持されるログ・ファイルおよび出力ファイルの数を維持する方法と、コンカレント要求およびコンカレント・マネージャ・プロセスに関する情報が格納されるApplication Object Libraryデータベース表を管理する方法について説明します。
「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムを実行すると、次のデータベース表が影響を受けます。
この表には、すべてのコンカレント要求の完全な履歴が含まれています。
ユーザーがレポート・セットを発行すると、この表にレポート・セット内のレポートに関する情報と各レポートのパラメータ値が格納されます。
この表には、コンカレント・マネージャからマネージャが実行を開始する各プログラムに渡される引数が記録されます。
この表には、要求によりデータベース表が更新されない場合が記録されます。
この表には、Oracle Applicationsとオペレーティング・システムのプロセスに関する情報が記録されます。
この表には、コンカレント要求のランタイム・パフォーマンス統計が収集されます。
この表には、「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムにより生成されたコンカレント・プログラム・パフォーマンス統計が含まれています。「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムは、FND_CONC_STAT_LIST内のデータを使用してこれらの統計を計算します。
MIS部門とアプリケーション・ユーザーは、組織に適したアーカイブ方針とファイル保持方針に同意する必要があります。ディスク・ドライブの領域がすべて使用されるのを防ぐために、Oracle Applicationsのログ・ファイルと出力ファイルを定期的に削除してください。
ヒント: 「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムを実行した後は、このプログラムを特定の間隔で自動的に再発行できます。
「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムの実行時期については、ガイドラインのサンプルがいくつかあります。ユーザー・コミュニティにおけるOracle Applicationsの使用状況に従って、これらのガイドラインを採用してください。
通常の使用状況の場合は30日ごと。
使用負荷が大きい場合は2週間(14日)ごと。
AGEモードを使用している場合は、過去5日間のコンカレント要求データ、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルを保持するために、「Mode Value」を5に設定します。
コンカレント要求情報をパージすると、監査詳細が失われます。この監査情報は「サインオン監査コンカレント要求」レポートに使用されます。
この項では、パラレル・コンカレント処理の管理方法について説明します。
パラレル・コンカレント処理は、一般サービス管理(GSM)がアクティブの場合には常にアクティブです。パラレル・コンカレント処理を一般サービス管理とは別個にアクティブにすることはできなくなりました。
ただし、1次ノードがすべてのコンカレント・マネージャおよびGSMで管理される他のサービスに割り当てられているため、追加でPCPの自動有効化を行う必要はありません。サービス・インスタンスに1次ノードが割り当てられていない場合、内部コンカレント・マネージャ(ICM)によって有効なコンカレント処理サーバー・ノードがターゲット・ノードとして割り当てられます。一般に、このノードは、内部コンカレント・マネージャが実行されているノードと同じです。ICMがコンカレント処理サーバー・ノードにない場合、ICMはシステム内のアクティブなコンカレント処理サーバー・ノードを選択します。使用可能なコンカレント処理サーバー・ノードがない場合、ターゲット・ノードは割り当てられません。
コンカレント・マネージャに1次ノードが割り当てられている場合、1次ノードでのみ起動が試みられます。1次ノードが停止している場合は、割り当てられている2次ノード(ある場合)が検索されます。1次ノードと2次ノードの両方を使用できない場合、コンカレント・マネージャは起動されません(ICMは、コンカレント・マネージャを起動する他のノードを検索しません)。この方針により、フェイルオーバー時にいずれかのノードが過負荷にならないようにできます。
コンカレント・マネージャは、起動時にシステムの様々な側面を認識します。ICMが正常に起動されると、すべてのリモート・ノードでTNSリスナーおよびデータベース・インスタンスがチェックされ、インスタンスが停止している場合、影響を受けるマネージャおよびサービスは2次ノードに切り替えられます。GSMで管理されているプロセスは、オンライン・モードのノードでのみ起動されます。ノードがオンラインからオフラインに変更されると、そのノードのプロセスは停止され、可能な場合は2次ノードに切り替えられます。
コンカレント処理により、データベースにインスタンス依存のフェイルオーバー機能が提供されます。あるインスタンスが停止すると、このインスタンスに接続されているすべてのマネージャは2次中間層ノードに切り替えられます。
ただし、インスタンス・フェイルオーバーをこうした中間層フェイルオーバーとは別個に処理する場合は(たとえば、かわりにTNS接続時フェイルオーバー・メカニズムを使用する場合)、プロファイル・オプション「コンカレント: PCPインスタンス・チェック」を使用します。このプロファイル・オプションが「OFF」に設定されている場合、パラレル・コンカレント処理でデータベース・インスタンス・フェイルオーバーに対するサポートは提供されません。ただし、ノードが停止した場合は、中間層ノード・フェイルオーバーに対するサポートが引き続き提供されます。
コンカレント・マネージャは、Oracle Applications Managerの「Create New Request Processing Manager」ページまたは「Concurrent Managers」フォームで定義します。コンカレント・マネージャを定義するときは、マネージャ・タイプとして「Concurrent Manager」、「Internal Monitor」または「Transaction Managers」を指定します。
Oracle Applicationsでは、その他に3タイプのマネージャが事前定義されています。内部コンカレント・マネージャ・プロセスを記述する「Internal Concurrent Manager」と、「Conflict Resolution Manager」および「Scheduler」です。「Conflict Resolution Manager」および「Scheduler」の場合は、1次ノードと2次ノードを割り当てることができます。「Internal Concurrent Manager」の場合、割当可能なのは1次ノードのみです。
各コンカレント・マネージャと各内部モニター・プロセスに、1次ノードと2次ノードを割り当てることができます。また、プラットフォーム上でプラットフォーム固有のキュー管理システムが使用可能な場合は、1次と2次のシステム・キュー名も割り当てることができます。『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』のコンカレント・マネージャに関する項を参照してください。
Oracle Applications Manager(OAM)の「Services Instances」ページまたは「Administer Concurrent Managers」フォームを使用して、パラレル・コンカレント処理環境における各コンカレント・マネージャのターゲット・ノードを表示できます。ターゲット・ノードとは、コンカレント・マネージャに関連したプロセスを実行する必要のあるノードです。「Concurrent Managers」ウィンドウでコンカレント・マネージャの1次ノードとして明示的に定義されたノード、または内部コンカレント・マネージャによって割り当てられたノードなどを指定できます。
マネージャの1次ノードと2次ノードが定義されていて、1次ノードとORACLEインスタンスが使用可能な場合は、ターゲット・ノードが1次ノードに設定されます。それ以外の場合、ターゲット・ノードはマネージャの2次ノードに設定されます(そのノードとORACLEインスタンスが使用可能な場合)。プロセスの移行中に、プロセスが現行のノードからターゲット・ノードに移行します。
Oracle Applications Managerの「Services Instances」ページまたは「Administer Concurrent Managers」フォームを使用して、パラレル・コンカレント処理環境の任意のノードから、複数のノード上で実行中のコンカレント・マネージャおよび内部モニター・プロセスを起動、停止、強制終了、再起動およびモニターできます。ノードにログオンしなくても、そのノード上でのコンカレント処理を制御できます。また、内部コンカレント・マネージャまたは他のコンカレント・マネージャを、パラレル・コンカレント処理環境の任意のノードから終了することもできます。
パラレル・コンカレント処理が可能な環境では、内部コンカレント・マネージャに対する1次ノードの割当てはオプションです。内部コンカレント・マネージャは、コンカレント処理サーバー対応として識別されるノード(ホスト・マシン)から起動できます。内部コンカレント・マネージャに1次ノードが割り当てられていない場合、内部コンカレント・マネージャは起動時のノード(ホスト・マシン)に残ります。1次ノードが割り当てられている場合、他のノード上で起動された内部コンカレント・マネージャは1次ノードに移行します。
内部コンカレント・マネージャが現在実行されているノードが使用不能になるか、接続先のデータベース・インスタンスが使用不能になると、内部コンカレント・マネージャは代替コンカレント処理ノード上で再起動されます。1次ノードが割り当てられていない場合、内部コンカレント・マネージャは再起動されたノード上で引き続き操作します。内部コンカレント・マネージャに1次ノードが割り当てられている場合は、1次ノードからの接続先ノードとインスタンスの両方が使用可能になると、内部コンカレント・マネージャは1次ノードに戻ります。
パラレル・コンカレント処理を起動するには、通常のコンカレント処理と同様にオペレーティング・システム・プロンプトからadcmctl.shスクリプトを実行します。
内部コンカレント・マネージャは、adcmctl.shスクリプトを実行するノードで起動します。別のノードが割り当てられている場合は、そのノードに移行します(可能な場合)。
内部コンカレント・マネージャは、起動後にすべての内部モニター・プロセスとすべてのコンカレント・マネージャを起動します。内部モニター・プロセスとコンカレント・マネージャを1次ノード上で起動し、1次ノードが使用可能でない場合にのみ2次ノードに戻ろうとします。
パラレル・コンカレント処理を停止するには、OAMの「Service Instances」ページで「Stop」コマンドを発行するか、「Administer Concurrent Managers」フォームで「Deactivate」コマンドを発行します。すべてのコンカレント・マネージャおよび内部モニター・プロセスが停止された後、内部コンカレント・マネージャが停止します。
OAMの「Service Instances」ページから「Abort」コマンドを発行するか、「Administer Concurrent Managers」フォームから「Terminate」コマンドを発行すると、ローカル・ノード上またはリモート・ノード上で実行中のコンカレント処理を終了できます。
ほとんどのプロセスの移行は、1次ノードの障害または以後の可用性に応答して自動的に発生します。ただし、「Concurrent Managers」フォームを使用すると、コンカレント・マネージャまたは内部モニター・プロセスに対するノード割当てを変更してプロセスを手動で移行できます。変更内容を有効にするには、「Administer Concurrent Managers」フォームから内部コンカレント・マネージャに対して「Verify」コマンドを発行します。
関連トピック
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』の「コンカレント・マネージャ」
この項では、コンカレント要求の発行に関連するユーザー・プロファイル・オプションの設定について説明します。
エンド・ユーザーは、コンカレント要求について特定のランタイム・オプションを制御できます。たとえば、特定の要求開始日を選択できます。
ユーザーがこれらのオプションを要求時に明示的に入力しない場合、コンカレント処理オプションはデフォルトでユーザー・プロファイル値に設定されます。
システム管理者は、「システム・プロファイル値」ウィンドウでエンド・ユーザーのユーザー・プロファイル値を設定します。システム管理者とエンド・ユーザーは、「個別プロファイル値」フォームを使用してユーザーのプロファイル値の一部を設定できます。
システム管理者またはユーザーは、「Requests」ウィンドウを使用して実行開始前の発行済要求のコンカレント処理オプションを変更できます。
システム管理者は、すべての要求のすべてのコンカレント・オプションを変更できます。
ユーザーは、自分のほとんどの要求のコンカレント・オプションを変更できます。
エンド・ユーザーは、自分の要求の優先度、または要求ログ・ファイルとレポート出力ファイルのオンライン表示に使用するレポート・アクセス・レベルを変更(または設定)できません。
次の表に、コンカレント処理のユーザー・プロファイル・オプションを示します。
ユーザー・プロファイル・オプション | 説明 |
---|---|
コンカレント:要求の保留 | 「Yes」に設定すると、コンカレント要求が保留になります。「No」に設定すると、要求の優先度と開始時刻に従ってプログラムが起動します。 |
コンカレント:複数タイム・ゾーン | 「Yes」に設定すると、クライアントが実行中のタイム・ゾーンに関係なく要求は即時に計画されます。 |
コンカレント:レポート・アクセス・レベル | 要求の出力ファイルおよびログ・ファイルのオンライン表示と、レポートの再印刷に使用するアクセス・レベル。「Responsibility」に設定すると、要求を発行した職責を使用するユーザー全員がアクセスできます。「User」に設定すると、要求を発行したユーザーのみがアクセスできます。 |
コンカレント:レポートの印刷部数 | レポートごとに印刷する出力部数。 |
コンカレント:要求の優先度 | 通常、要求は開始時刻に従って発行された順に実行されます。優先度は要求開始時刻よりも優先されます。優先度の高い要求が、最も古い要求より先に開始されます。優先度の範囲は1(最上位)から99(最下位)です。標準のデフォルトは50です。 |
コンカレント:要求開始時刻 | 要求の実行を開始可能な日時。開始日時が現在の日時以前の場合は、要求を即時に実行できます。 |
コンカレント:出力の保存 | 「Yes」に設定すると、コンカレント・プログラムの出力は標準ファイル形式で保存されます。出力ファイルを生成しないコンカレント・プログラムもあります。 |
コンカレント:順次要求 | 「Yes」に設定すると、要求は開始日時に従って強制的に1度に1つずつ(順番に)実行されます。「No」は、コンカレント・プログラムに互換性があれば複数の要求を同時に実行できることを意味します。 |
コンカレント:TMが可能になるまで待機 | クライアントが別の取引マネージャ(TM)に移動して試行する前に、指定のTMが使用可能になるまで待機する最大秒数を指定できます。 |
コンカレント:URLライフタイム | このプロファイル・オプションでは、要求出力のURLがシステムから削除されるまで保持される最大時間(分)を指定します。 |
プリンタ | レポートを印刷するプリンタ。 |
ほとんどのコンカレント・ユーザー・プロファイル・オプションは、システム管理者が4つのレベル(サイト、アプリケーション、職責およびユーザー)すべてで設定できます。ユーザー・プロファイル「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」は、アプリケーション・レベルでは設定できません。
ほとんどのコンカレント処理プロファイル・オプションについては、ユーザーがデフォルト値を変更できます。ただし、「コンカレント:要求の優先度」と「コンカレント:レポート・アクセス・レベル」は設定できません。
関連トピック
この項では、コンカレント・プログラムおよびレポートの管理に使用するレポートについて説明します。内容は次のとおりです。
Request Sets Report
Report Group Responsibilities Report
Concurrent Program Details Report
Concurrent Programs Report
このレポートには、プリンタおよび印刷形式情報と、セットの所有者やプログラムの非互換性などの要求セット定義が表示されます。このレポートは、要求セット定義を定義または編集するときに使用します。
なし。
レポート・ヘッダーには、レポートの内容の概要が表示されます。
関連トピック
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』のコンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要に関する項
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』のプログラムの要求セット別編成に関する項
このレポートには、レポートまたは要求セットへのアクセス権を持つ職責がリストされます。このレポートを使用するのは、レポートと要求セットへのアクセス権を付与する場合です。レポートと要求セットを要求セキュリティ・グループに割り当てて付与する方法と、要求セットに所有者を割り当てるときに付与する方法があります。
レポートまたは要求セットの関連アプリケーション名を選択します。
レポート名または要求セット名を選択します。
関連トピック
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』のコンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要に関する項
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』のプログラムの要求グループ別編成に関する項
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』の要求グループに関する項
このレポートには、実行可能ファイル情報、実行方法、非互換プログラム・リストおよびプログラム・パラメータなど、コンカレント・プログラムの定義が表示されます。コンカレント・プログラムによりレポートが生成される場合は、印刷出力と印刷形式、列および行情報も表示されます。
このレポートを使用するのは、プログラムの非互換ルールの変更など、コンカレント・プログラムの変更を考慮する場合です。
注意: 入力しないパラメータがある場合、レポートではすべてのコンカレント・プログラムの値が戻され、極端に長くなる可能性があります。
プログラム定義の詳細をレポートに表示するコンカレント・プログラム関連のアプリケーション名を選択します。
アプリケーションに関連付けられている全コンカレント・プログラムに対してプログラム定義詳細レポートを実行する場合は、プログラム名を選択せずにアプリケーション名のみを選択します。
プログラム定義の詳細をレポートに表示するコンカレント・プログラムの名称を選択します。「Program」に値を入力する前に、「Application Name」に値を入力する必要があります。
レポート・ヘッダーには、指定されたレポート・パラメータおよびレポートの内容の概要が表示されます。
このレポートには、現在使用可能になっているコンカレント・プログラムと、使用不可になっているプログラムが表示されます。
このレポートを使用して、コンカレント・プログラムに関連付けられている実行方法、引数方法、単独実行ステータス、標準発行ステータス、要求タイプおよび印刷形式情報を記録します。
プログラム情報をレポートに表示するコンカレント・プログラム関連のアプリケーション名を選択します。
アプリケーション名を入力しない場合、レポートではすべてのコンカレント・プログラムの値が戻されます。
レポート・ヘッダーには、指定されたレポート・パラメータおよびレポートの内容の概要が表示されます。
関連トピック
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』のコンカレント・プログラムおよびコンカレント要求の概要に関する項
Concurrent Program Details Report
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - 構成』のコンカレント・プログラムに関する項
このプログラムを使用して次の情報を削除します。
要求ログ・ファイル、コンカレント・マネージャ・ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルを、オペレーティング・システムにより保守される製品ディレクトリから削除します。
コンカレント要求とコンカレント・マネージャ・プロセスに関する履歴情報を含むApplication Object Libraryデータベース表から、レコード(行)を削除します。
「コンカレント:要求統計の収集」プロファイル・オプションが「Yes」に設定されている場合は、このプログラムを使用して各コンカレント・プログラムのパフォーマンス統計を計算します。
変数 | 説明 |
---|---|
All | コンカレント要求の履歴情報、コンカレント・マネージャの履歴情報を記録するデータベース表からレコードをパージし、オペレーティング・システムから要求ログ・ファイル、マネージャ・ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルをパージします。 |
Manager | コンカレント・マネージャの履歴情報を記録するデータベース表からレコードをパージし、オペレーティング・システムからマネージャ・ログ・ファイルをパージします。 |
Request | コンカレント要求の履歴情報を記録するデータベース表からレコードをパージし、オペレーティング・システムから要求ログ・ファイルとレポート出力ファイルをパージします。 |
変数 | 説明 |
---|---|
Age | コンカレント要求の履歴、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルを保存する日数を入力します。入力した日数よりも古いレコードがすべてパージ・プログラムにより削除されます。 たとえば、「5」を入力すると、6日以上前のコンカレント要求履歴、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。 |
Count | コンカレント要求履歴、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルを保存する(最新)レコード数を入力します。パージ・プログラムは最新レコードから開始され、入力した数のレコードが保持され、残りのレコードがすべてパージされます。 たとえば、「5」を入力すると、最新の5つのコンカレント要求履歴レコード、要求ログ・ファイル、マネージャ・ログ・ファイル、レポート出力ファイルが保存され、残りのレコードはすべてパージされます。 |
「Mode」が「Age」の場合は日数を定義する値、「Mode」が「Count」の場合はレコード数を入力します。有効な値は1から9999999です。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるコンカレント・プログラムの接続先Oracle IDを入力します。Oracle IDは、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
たとえば、AP1と入力すると、AP1というOracle IDに接続するプログラムの実行要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるアプリケーション・ユーザー名を入力します。ユーザー名は、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
たとえば、JSMITHと入力すると、ユーザーJSMITHにより発行された要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となる職責に関連付けられているアプリケーションを選択します。「Responsibility」オプションとともに職責アプリケーションが使用され、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となる職責を選択します。職責は、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
たとえば、システム管理者職責を選択すると、この職責で操作するユーザーから発行された要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるアプリケーションを選択します。「Program Application」は、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
たとえば、「Oracle Payables」を選択すると、Oracle Payablesプログラムの実行要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるプログラムを選択します。「Program」は、「Entity」が「Request」または「All」の場合に関係します。
たとえば、「Program X」を選択すると、プログラムXの実行要求に関連した要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるコンカレント・マネージャに関連付けられているアプリケーションを選択します。
「Manager Application」は「Manager」オプションとともに使用します。「Entity」が「Request」の場合と「Manager」または「All」の場合では、効果が異なります。
「Entity」が「Request」に設定されている場合は、「Manager」オプションで指定したコンカレント・マネージャにより実行された要求に関連する要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
「Entity」が「Manager」または「All」に設定されている場合は、前述のパージ内容に加えて、「Manager」オプションで指定したコンカレント・マネージャに関連するマネージャ・ログ・ファイルもすべてパージされます。
コンカレント要求レコードと関連ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルのパージ対象となるコンカレント・マネージャを選択します。
「Manager」は「Manager Application」オプションとともに使用します。「Entity」が「Request」の場合と「Manager」または「All」の場合では、効果が異なります。
「Entity」が「Request」に設定されている場合は、「Manager」オプションで指定したコンカレント・マネージャにより実行された要求に関連する要求レコード、ログ・ファイルおよびレポート出力ファイルがすべてパージされます。
「Entity」が「Manager」または「All」に設定されている場合は、前述のパージ内容に加えて、「Manager」オプションで指定したコンカレント・マネージャに関連するマネージャ・ログ・ファイルもすべてパージされます。
「コンカレント要求やマネージャ・データのパージ」プログラムでパージされたレコード数を示すレポートが必要かどうかを選択します。
変数 | 説明 |
---|---|
No | プログラムは実行されますが、レポートは生成されません。 |
Yes | プログラムが実行され、レポートが生成されます。 |
FND_DUAL表からレコードを削除するかどうかを選択します。
変数 | 説明 |
---|---|
No | FND_DUALからはレコードが削除されません。 |
Yes | FND_DUALからレコードが削除されます。 |
関連トピック