Oracle Financialsインプリメンテーション・ガイド リリース12 E05604-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この付録の内容は、次のとおりです。
実装時には、Oracle Financialsの各プロファイル・オプションに対して値を設定し、Oracle Financialsでのデータ・アクセスの制御方法とデータの処理方法を指定します。
システムには、他のアプリケーション固有のユーザー・プロファイル・オプションが追加されている場合もあります。
通常、プロファイルの値はシステム管理者が設定および更新します。
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - メンテナンス』のユーザー・プロファイル・オプションの設定に関する項を参照してください。
使用しているフォームの多くの動作は、ユーザー・プロファイル・オプションを使用して管理できます。プロファイル・オプションは、次の各レベルで設定できます。
サイト: これは、最下位のプロファイル・レベルです。サイト・レベルのプロファイル・オプション値は、すべてのアプリケーションの特定サイトでの実行方法に影響を与えます。
アプリケーション: このプロファイル・オプション値は、特定のアプリケーションの実行方法に影響を与えます。
職責: このプロファイル・オプション値は、特定の職責のすべてのユーザーに対するアプリケーションの実行方法に影響を与えます。
ユーザー: このプロファイル・オプション値は、特定のアプリケーション・ユーザーに対するアプリケーションの実行方法に影響を与えます。ユーザー・レベルでオプションに入力した値は、システム管理者がこれらのオプションに入力した値よりも優先されます。
これらのオプションにユーザー・レベルで入力した値は、システム管理者がこれらのオプションに入力した事前設定の値よりも優先されます。
次の表に、ユーザーがプロファイル・オプションを表示または更新できるかどうか、およびプロファイル・オプションの更新が可能なシステム管理者レベル(ユーザー、職責、アプリケーションまたはサイトの各レベル)を示します。
「必須」プロファイル・オプションには、値を指定する必要があります。「オプション」プロファイル・オプションには、すでにデフォルト値が用意されているため、そのデフォルトを受け入れない場合のみ変更する必要があります。次の表の「ユーザー・アクセス」列は、システム管理者権限がないユーザーに適用されます。その次の列の「システム管理: サイト」、「システム管理: アプリケーション」、「システム管理: 職責」、「システム管理: ユーザー」は、システム管理者権限があるユーザーに適用されます。
この項の表では、次のプロファイル・オプション情報について説明します。
「デフォルト」列には、デフォルトのプロファイル・オプション値が表示されています。デフォルトが存在しない場合は「デフォルトなし」と表示されています。
「ユーザー・アクセス」列は、プロファイル・オプションを表示または更新できるかどうかを示しています。
「システム管理: サイト」、「システム管理: アプリケーション」、「システム管理: 職責」および「システム管理者: ユーザー」は、システム管理者がこれらのプロファイル・オプションを更新できるレベルを示しています。
次に、各表のキーとなる用語を示します。
「更新」: プロファイル・オプションを更新できます。
「表示のみ」: プロファイル・オプションの表示はできますが、変更はできません。
「アクセスなし」: プロファイル・オプションの表示や変更はできません。
プロファイル・オプション | デフォルト | ユーザー・ アクセス | システム管理: サイト | システム管理: アプリケーション | システム管理: 職責 | システム管理: ユーザー |
---|---|---|---|---|---|---|
デフォルトの国 | アメリカ | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 |
HZ: パーティ番号の生成 | Yes | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 |
LE: 有効性の変更 | デフォルトなし | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 |
LE: 法的エンティティ識別子の生成 | デフォルトなし | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 |
このプロファイル・オプションは、「法的エンティティの作成」ページのテリトリに対するデフォルト値を決定します。
このプロファイル・オプションは、組織番号を自動的に生成するか、または手動で入力するかを決定します。
このプロファイル・オプションが「Yes」に設定されている場合、組織番号は自動的に生成され、該当するフィールドは表示されません。「No」に設定されている場合は、組織番号を手動で入力する必要があります。この場合、主要報告組織の組織番号は、法的エンティティの組織番号にETB(主要報告組織)を付けた番号となります。たとえば、入力した法的エンティティの組織番号が12536の場合、主要報告組織の組織番号は12536ETBとなります。
このプロファイル・オプションは、「法的エンティティの更新」ページまたは「報告組織の登録」ページで「有効性の変更」リージョンを使用可能にする必要があるかどうかの定義に使用します。このプロファイル・オプションを「Yes」に設定した場合は、「有効性の変更」リージョンが使用可能になります。『Oracle Financialsインプリメンテーション・ガイド』の「法的エンティティの更新」および「報告組織の更新」を参照してください。
この「LE: 法的エンティティ識別子の生成」プロファイル・オプションは、Legal Entity Configuratorを設定して法的エンティティ識別子を自動的に生成する際に使用します。このプロファイル・オプションを「Yes」に設定した場合、法的エンティティ識別子は、登録国の国際標準化機構(ISO)コードと管轄区域を識別する登録番号に基づいて自動的に生成されます。これによって、エンティティは、特定テリトリ内の法的エンティティとしての資格を得ます。このプロファイル・オプションを「No」に設定した場合、法的エンティティ識別子は手動で入力する必要があります。デフォルトは「No」です。
例:
テリトリ: シンガポール
ISO国コード: SG
識別管轄区域の登録番号(RCN番号): 23231(ユーザー入力可能フィールド)
このプロファイル・オプションが「Yes」に設定されている場合、法的エンティティ識別子はSG23231になります。それ以外の場合、法的エンティティ識別子は手動で入力する必要があります。一意でない識別子を入力すると、エラー・メッセージが表示されます。
参照: 『Oracle Financialsインプリメンテーション・ガイド』の「法的エンティティの作成」