Oracle Payablesインプリメンテーション・ガイド リリース12 E05606-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章の内容は、次のとおりです。
使用する様々な機能の設定によって、Payablesでの会計イベントについてどのような詳細が記録されるかが決まります。記録内容に影響を与える機能には、複数元帳、割引、利息請求書、自動源泉徴収税、税額、予算引当会計、発注書または受入との照合、およびOracle Projectsとの統合があります。
Payablesの会計イベントに対して作成される会計仕訳のタイプは、次の表に示す買掛/未払金オプションに基づいています。
オプション名またはフィールド名 | 値 |
---|---|
「買掛/未払金オプション」 - 「会計」 - 「自動相殺方法」(『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』を参照) | - なし - 貸借一致 - 勘定勘定科目 |
「買掛/未払金オプション」 - 「通貨」 - 「多通貨使用」 | - 使用可 - 使用不可 |
「買掛/未払金オプション」 - 「会計」 - 「支払についての勘定」 |
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「買掛/未払金オプション」 - 「会計」 - 「損益についての勘定」 |
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「買掛/未払金オプション」 - 「会計」 - 「損益の計算」 | - 各請求書に対し - 支払合計に対し |
「買掛/未払金オプション」 - 「会計」 - 「割引方法」 | - 費用の按分 - 税金の按分 - システム・アカウント |
次のOracle Purchasingオプションも会計に影響を与えます。
入金経過勘定(入金時、期末)。参照: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の入金経過勘定に関する項
次の例は、会計イベントに対して作成した会計仕訳を、これらのシステム・オプションが制御する方法を示しています。
消込会計イベントを会計処理できるのは、Oracle Cash Managementで支払を消し込み、「支払についての勘定」の「支払が決済されたとき」会計買掛/未払金オプションが有効な場合のみです。
損益に対して作成される会計仕訳は、Oracle Subledger Accountingに指定されている会計処理基準と、「支払についての勘定」および「損益についての勘定」会計買掛/未払金オプションの組合せによって制御されます。参照: 損益についての勘定
各オプションがPayablesでの会計仕訳の作成方法に与える影響を確認するには、各オプションのドキュメントを参照してください。
関連項目
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』のOracle Cash Managementによる支払消込に関する項
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』のOracle Payablesでの予算管理に関する項
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』のPayablesの予算引当仕訳に関する項
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の利息請求書の会計処理に関する項
必要に応じてSubledger Accountingで独自の会計ルールを定義すると、ユーザーのビジネス要件を満たす会計仕訳を作成できます。Subledger Accountingでは、会計処理基準ビルダー(AMB)を使用して補助元帳取引の処理方法を定義します。そのためには、補助元帳仕訳明細の設定とアプリケーション会計定義を作成および変更します。これらの定義によって、組織が特定の会計、規制および分析の要件を満たすことができる仕訳が定義されます。これらの定義は、補助元帳会計処理基準にグループ化され、一括して元帳に割り当てられます。参照: 『Oracle Subledger Accountingインプリメンテーション・ガイド』の会計処理基準ビルダー(AMB)の概要に関する項
カスタム・ソースを定義します。
ソースは、会計イベントに対する会計処理の作成方法を決定するためにSubledger Accountingで使用される複数の情報です。ソースを使用して取引からSubledger Accountingに情報を提供します。Payablesには、一連の包括的なソースが事前定義されていますが、必要に応じてカスタム・ソースを定義して、アプリケーション会計定義で使用可能なソースのリストを拡張できます。
参照: 『Oracle Subledger Accountingインプリメンテーション・ガイド』のカスタム・ソースに関する項
仕訳明細タイプを定義します。
仕訳明細タイプによって、補助元帳仕訳明細の特性が決まります。これらの特性には、その明細が実績、予算または予算引当仕訳の作成に使用されるかどうか、その明細が借方か貸方か、照合明細がマージされるかどうか、GLへのデータ転送フォームが要約フォームか詳細フォームかなどがあります。
参照: 『Oracle Subledger Accountingインプリメンテーション・ガイド』の仕訳明細タイプの定義に関する項
仕訳の摘要を定義します。
仕訳の摘要によって、補助元帳仕訳のヘッダーと明細に表示する摘要要素の内容と順序が決まります。
Payablesでは、仕訳摘要が事前定義されていません。必要に応じて独自の仕訳摘要を定義できます。摘要は、Payablesのソースを使用して作成できます。
「アプリケーション会計定義」ウィンドウで、仕訳摘要のヘッダーおよび明細を割り当てます。
参照: 『Oracle Subledger Accountingインプリメンテーション・ガイド』の仕訳摘要の定義に関する項
マッピング・セットを定義します。
マッピング・セットによって、勘定科目または勘定科目セグメントに特定の出力値が関連付けられます。入力値に基づいて、特定の値を単一セグメントまたは勘定科目全体に割り当てることができます。マッピング・セットは、勘定科目導出ルールを設定する際に使用します。
参照: 『Oracle Subledger Accountingインプリメンテーション・ガイド』のマッピング・セットに関する項
勘定科目導出ルールを定義します。
勘定科目導出ルールによって、補助元帳仕訳の会計処理が決まります。
参照: 『Oracle Subledger Accountingインプリメンテーション・ガイド』の勘定科目導出ルールに関する項
仕訳明細定義を定義します。
仕訳明細定義を使用すると、イベント・クラスまたはイベント・タイプに対して明細割当のセット(仕訳明細タイプ、仕訳摘要および勘定科目導出ルール)を作成できます。これらのセットは、アプリケーション会計定義全体で共有できます。1つのイベント・クラスまたはイベント・タイプに対して複数の仕訳明細定義を作成できます。
参照: 『Oracle Subledger Accountingインプリメンテーション・ガイド』の仕訳明細定義に関する項
イベント・クラスは、特定の取引タイプまたはドキュメントに対するビジネス・イベントのカテゴリを表します。イベント・タイプは、イベント・クラスに対して実行できるビジネス操作を表します。参照: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の買掛/未払金会計イベントに関する項
アプリケーション会計定義を定義します。
アプリケーション会計定義は、コンポーネントまたはルールの集まりです。これらのコンポーネントまたはルールによって、補助元帳仕訳とGL仕訳を作成するための会計イベントを、Subledger Accountingでどのように処理するかが決まります。特定のイベント・クラスまたはイベント・タイプに対する会計処理を作成するかどうかも示すことができます。
各イベント・クラスとイベント・タイプの割当は、ヘッダー割当と1つ以上の仕訳定義割当で構成されます。ヘッダー割当には、仕訳摘要と仕訳明細定義が含まれます。
参照: 『Oracle Subledger Accountingインプリメンテーション・ガイド』のアプリケーション会計定義に関する項
補助元帳会計処理基準を定義します。
補助元帳会計処理基準は、共通の会計要件セットに準拠したアプリケーション会計定義のグループです。
「補助元帳会計処理基準」ウィンドウで、新規に定義したアプリケーション会計定義を補助元帳会計処理基準に割り当てます。
参照: 『Oracle Subledger Accountingインプリメンテーション・ガイド』の補助元帳会計処理基準に関する項
会計設定マネージャを使用して、各補助元帳会計処理基準を元帳に割り当てます。
参照: 『Oracle Financialsインプリメンテーション・ガイド』の会計設定マネージャの使用に関する項
関連項目
『Oracle Subledger Accountingインプリメンテーション・ガイド』