Oracle Payablesインプリメンテーション・ガイド リリース12 E05606-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
正支払ファイルは、ドキュメント形式のセキュリティ対策です。この対策を採用している企業は、正支払ファイルを自社の支払システムや銀行に送信して小切手による支払を通知します。
正支払を設定する手順は、次のとおりです。
Oracle Paymentsで、支払プロセス・プロファイルの更新ページにナビゲートします。
「正支払」リージョンで、4つのパラメータに対してデータを指定し、「ファイルの自動転送」チェック・ボックスを選択します。
正支払の設定の詳細は、『Oracle Paymentsインプリメンテーション・ガイド』のステップ12 支払プロセス・プロファイルの設定内の正支払情報の指定に関する項を参照してください。
「買掛/未払金オプション」ウィンドウの「利息」リージョンで、「利息請求の許可」チェック・ボックスを選択し、費用勘定、負債勘定を入力して、最低利息額を入力します。
(オプション)「全按分期限超過請求書」チェック・ボックスを選択します。参照: 「請求書」買掛/未払金オプション
Payablesで、請求書検証時に支払予定期日、割引日および割引額を自動的に再計算する場合は、「買掛/未払金オプション」ウィンドウで「支払予定の再計算」オプションを有効にします。参照: 「照合」買掛/未払金オプション
適切な仕入先に対して「利息請求の許可」チェック・ボックスが有効になっていることを確認します。参照: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の「仕入先および仕入先サイト」ウィンドウの「支払」リージョンに関する項
期限超過請求書の利息を計算する際に、Payablesで使用する利率を設定します。参照: 利率
利息請求書の支払時に使用する送金通知フォーマットを必要に応じて作成し、支払プログラムに割り当てます。参照: 『Oracle Cash Managementユーザーズ・ガイド』
自動相殺を有効にすると、貸借一致セグメントごとに相殺入力が作成され、複数の貸借一致セグメントにまたがる請求書明細と支払明細が自動的に貸借一致されます。
自動相殺はPayables全体の処理に影響を与える強力な機能です。この影響力の詳細は、『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の自動相殺に関する項を参照してください。
「買掛/未払金オプション」ウィンドウの「会計」リージョンで、自動相殺方法として「勘定科目」または「貸借一致」を選択します。参照: 「会計オプション」買掛/未払金オプション
重要: このオプションの設定には注意が必要です。会計情報が記録された後に自動相殺方法を変更すると、買掛/未払金会計処理のパフォーマンスが低下する場合があります。さらに、次の状況では、このオプションを変更すると会計処理が正常に実行されない場合があります。一部支払を行ってから請求書を修正した場合(配分の追加など)、および当初請求書が会計処理されてから最終支払までの間にこのオプションを変更した場合。
「勘定科目」。相殺勘定科目の作成時に、配分の勘定科目セグメント以外のセグメントがすべて保持されます。すべての勘定科目で同じレベルの配分詳細を保持する場合は、このオプションを使用します。
「貸借一致」。相殺勘定科目の作成時に、配分の貸借一致セグメントのみが保持されます。通常の企業では、この詳細レベルで十分です。
「会計」リージョンで、「貸借一致セグメントでの前払金充当の回避」買掛/未払金オプションの値も設定します。
複数の貸借一致セグメントにまたがる請求書の支払時に、割引額が複数の請求書配分にまたがって按分されるようにする場合は、「買掛/未払金オプション」ウィンドウの「支払」リージョンで割引額配分方法として「システム・アカウント」を選択します。これらの入力に対する勘定科目が作成されると、システムの仕入割引勘定の貸借一致セグメントが、相殺請求書配分の貸借一致セグメントに置き換えられます。参照: 「支払」買掛/未払金オプション、「会計」会計オプション
銀行口座の設定時にプール口座を作成する場合は、「銀行口座」ウィンドウの「買掛/未払金オプション」リージョンで「プール口座」ボックスを選択します。参照: 『Oracle Cash Managementユーザーズ・ガイド』の銀行の定義に関する項
プール済銀行口座にある資金は、複数の貸借一致セグメントによって共有されます。未プール銀行口座にある資金は、単一の貸借一致セグメントに関連付けられています。
自動相殺を使用してプール済銀行口座から支払を作成すると、選択した自動相殺方法を使用し、その銀行口座に関連する現預金勘定に基づいて、支払明細ごとに現預金勘定が自動的に生成されます。
注意: 未プール銀行口座を使用して支払を実行すると、自動相殺が有効な場合でも、生成されるのは単一の現金相殺のみです。複数の貸借一致セグメントにまたがる支払明細の場合は、貸借一致を手動で入力することも、General Ledgerを設定して転記時に貸借一致を自動的に作成することもできます。詳細は、『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の会社間会計に関する項を参照してください。
関連項目
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の自動相殺に関する項
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の会社間会計に関する項
前提条件
Oracle General Ledgerをインストールします。
Oracle General Ledgerで予算管理を設定します。Payablesでの追加ステップはありません。参照: 『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の予算管理の設定に関する項
関連項目
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の請求書についての残余予算のチェックに関する項
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の予算管理を行う場合の請求書検証に関する項
『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の予算管理とオンライン残余予算チェックに関する項
『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の残余予算チェックに関する項
『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の予算引当の検討に関する項
『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の予算管理取引の検討に関する項
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の買掛管理における予算引当に関する項
会社間会計は通常、一般会計部門が設定します。参考までに、会社間会計の設定手順を次に示します。
セグメントの1つが会社セグメントになるように勘定科目を定義します。その会社セグメントが貸借一致セグメントであることを指定します。参照: 『Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド』の会社間勘定の定義に関する項
会社セグメントに対して複数の値を定義して、複数の会社を定義します。
元帳を定義し、その元帳に1つの会社間勘定を指定します。参照: 『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の元帳の定義に関する項
Oracle General Ledgerの「会社間勘定」ウィンドウで、仕訳ソース(買掛/未払金)、仕訳カテゴリ(請求書または支払)を指定し、貸借一致入力が借方か貸方かを指定し、さらに、Oracle General Ledgerによる貸借一致金額の転記先の勘定科目を指定します。すべての会社に対して勘定科目を定義する必要はありません。これは、Oracle General Ledgerでは、貸借一致入力の作成時に適切な会社が代替されるためです。
関連項目
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』のOracle General Ledgerを使用する場合の会社間会計に関する項
『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』の自動相殺に関する項
前提条件
小口現金のGL勘定を設定します。
売掛/未収金決済勘定を設定します。
管理手順と制御手順を設定します。
小口現金の払戻処理に関するすべてのポリシーが指定された小口現金契約を作成します。小口現金管理者はこの契約に署名するか、電子テンプレートを使用している場合は、オンラインで同意する必要があります。
従業員が入力し、領収書を添付して管理者に発行する標準小口現金払戻フォームまたは電子テンプレートを作成します。
資金の補充に現金を要求するときに管理者が発行する、標準小口現金払戻ログを作成します。この払戻ログでは、費用が勘定科目別に分類され、各勘定科目の支出合計がリストされ、資金の残高が示されます。
仕入先レコードを設定します。
小口現金管理者に対する仕入先レコードの作成方法を決定します。次の2つの方法を検討し、ビジネス・ニーズに最も合致した方法で仕入先レコードを設定します。
小口現金管理者として機能する従業員に対して、仕入先レコードを入力します。参照: 仕入先としての従業員の入力
メリット:
最初の支払と資金の払戻は、従業員の仕入先レコードに従って簡単に処理できます。
デメリット:
GL勘定の消込が困難になる場合があります。たとえば、従業員経費精算書がGL小口現金勘定に誤って計上された場合、そのエラーには容易に気が付きません。これは、この勘定科目へのすべての入力が複数の従業員仕入先レコードに従って実行されるためです。
小口現金管理者として機能する従業員の仕入先レコードが、電子支払方法(経費払戻が口座振込の場合)に対応している場合は、小口現金要求の処理に、さらに多くの手作業が必要になります。通常、小口現金管理者は、小口現金資金を個人資金と区別するために、小切手による小口現金支払を望んでいます。この場合は、小口現金払戻要求ごとに支払方法を変更するか、小口現金払戻に使用する小切手支払方法を備えた別の仕入先サイトを設定する必要があります。
「PETTY CASH」という名称の仕入先レコードを入力し、小口現金管理者として機能する従業員の名称で、この仕入先の下にサイトを作成します。次に例を示します。
仕入先名: PETTY CASH
仕入先サイト名: c/o CLINT EASTWOOD
この仕入先レコードは、一意の支払グループまたは支払優先度を使用して作成できます。これによって、小口現金支払に必要な特別な処理が容易になります。
メリット:
GL勘定の消込が容易になります。たとえば、従業員経費精算書または仕入先請求書がGL小口現金勘定に誤ってコード化された場合、そのエラーには容易に気が付きます。これは、勘定科目へのすべての入力が単一の仕入先レコードPETTY CASHに従って実行されるためです。
小口現金払戻に対応するために、従業員仕入先レコードの情報を変更する必要はありません。
小口現金勘定に関する活動のオンライン問合せが容易です。これは、勘定科目に関するすべての活動が1つの仕入先サイト名の下に含まれるためです。
小口現金管理者は、新規の資金額について、小口現金要求を買掛/未払金部門に発行します。この要求には必要なすべての承認事項が含まれています。小口現金管理者は小口現金契約に署名するか、電子テンプレートを使用している場合は、オンラインで同意します。買掛/未払金部門は、管理者に小口現金払戻フォームと小口現金払戻ログを提供します。
小口現金要求を標準請求書として入力します。金額を小口現金GL勘定に計上します。新規の小口現金資金の開始には、標準請求書命名規則を使用できます。標準請求書名の使用は、調査と消込に役立つ場合があります。たとえば、「Initiate Petty Cash」(小口現金の開始)には「IPC」と要求の日付を使用できます。
資金額を小口現金管理者に支払います。