Oracle Payablesインプリメンテーション・ガイド リリース12 E05606-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
実装時には、Oracle Financialsのプロファイル・オプションに値を設定し、データへのアクセスとデータ処理をPayablesで制御する方法を指定します。Payablesでは、Payablesプロファイル・オプションに加えて、他のOracle Financialsアプリケーションのプロファイル・オプションを使用し、複数のアプリケーションに影響を与える予算管理や順次採番などの機能を制御します。
プロファイル・オプション以外に、Payablesには、会計オプションと買掛/未払金オプションが用意されています。これらのオプションによって、ユーザーは、Payablesにおける請求書、支払、通貨および会計を管理できます。
通常、プロファイル値の設定と更新はシステム管理者が実行します。ただし、ユーザーは、「個別プロファイル・オプション」ウィンドウを使用して、自分のプロファイル・オプションをユーザー・レベルで表示または設定できます。すべてのOracle Applicationsに共通するプロファイル・オプションのリストは、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』を参照してください。
次の表に、ユーザーがプロファイル・オプションを表示または更新できるかどうか、システム管理者がプロファイル・オプションを更新できるレベル(ユーザー、職責、アプリケーションまたはサイトの各レベル)を示します。
ユーザーとシステム管理者のアクセス権を示すこの表のキーは、次のとおりです。
更新 - プロファイル・オプション値を更新できます。
表示のみ - プロファイル・オプション値を表示できますが、変更はできません。
アクセス不可 - プロファイル・オプション値は表示も変更もできません。
必須のプロファイル・オプションには、値が必要です。オプションのプロファイル・オプションにはデフォルト値がありますが、この値は変更できます。
プロファイル・オプション | 値 | デフォルト | ユーザー・アクセス | システム管理者: ユーザー | システム管理者: 職責 | システム管理者: アプリケーション | システム管理者: サイト |
---|---|---|---|---|---|---|---|
AP: 通知受取人Eメール | オプション | デフォルトなし | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 |
AP: 請求書バッチ管理の使用 | オプション | デフォルトなし | アクセス不可 | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 |
AP: 最終消込済発注の表示 | オプション | No(新規インストールの場合)、Yes(アップグレードの場合) | アクセス不可 | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 |
監査証跡: 有効化 | オプション | デフォルトなし | アクセス不可 | アクセス不可 | アクセス不可 | 更新 | 更新 |
予算管理グループ | オプション | デフォルトなし | 表示のみ | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 |
デフォルトの国 | オプション | デフォルトなし | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 |
取引コードの使用可能化 | オプション | デフォルトなし | アクセス不可 | アクセス不可 | 更新 | 更新 | 更新 |
フォルダ: カスタマイズの許可 | オプション | デフォルトなし | 表示のみ | 更新 | 表示のみ | 表示のみ | 表示のみ |
GL: 内部資金科目入力生成 | オプション | デフォルトなし | アクセス不可 | アクセス不可 | 更新 | 更新 | 更新 |
仕訳: 換算レート逆算表示 | オプション | デフォルトなし | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 |
MO: デフォルト営業単位 | オプション | デフォルトなし | 表示のみ | 表示のみ | 更新 | 表示のみ | 更新 |
MO: 営業単位 | オプション | デフォルトなし | 表示のみ | 表示のみ | 更新 | 表示のみ | 更新 |
MO: セキュリティ・プロファイル | オプション | デフォルトなし | 表示のみ | 表示のみ | 更新 | 表示のみ | 更新 |
PA: AP/POでのPA配分の上書きの許可 | オプション | Yes | アクセス不可 | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 |
プリンタ | オプション | デフォルトなし | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 | 更新 |
順次採番 | オプション | デフォルトなし | 表示のみ | アクセス不可 | 更新 | 更新 | 更新 |
有償支給使用可能 | 必須 | 使用可 | N/A | N/A | N/A | N/A | 更新 |
JMF: 有償支給の使用可能 | 必須 | 使用可 | N/A | N/A | N/A | N/A | 更新 |
関連項目
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の「個別プロファイル値」ウィンドウに関する項
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のユーザー・プロファイル設定の概要に関する項
『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のOracle Application Object Libraryのプロファイル・オプションに関する項
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の共通のユーザー・プロファイル・オプションに関する項
要求セットのすべての要求が発行されたときに、コンカレント要求通知プログラムから通知を受信するユーザーの完全なEメール・アドレスを指定します。参照: 『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』のコンカレント要求通知プログラムに関する項
「請求書バッチ」ウィンドウを使用できるようにするには、このオプションを有効にします。このウィンドウを使用すると、「請求書ワークベンチ」での請求書入力の迅速化と管理に役立つバッチのデフォルト値を指定できます。
このオプションを有効にすると、買掛/未払金オープン・インタフェース・インポートの発行時に、請求書レコードのグループに対して1つの請求書バッチ名を指定することもできます。
このオプションが有効な場合、「請求書」ウィンドウに請求書を直接入力することはできません。
Yes: 照合時に、「請求書ワークベンチ」、「発注照合」、「受入との照合」および「定型請求書」の各ウィンドウのフィールドと値リストに、最終消込済発注の発注番号を表示できます。
No: 照合時に最終消込済発注は表示されず、前述のウィンドウでは無効な入力になります。
最終消込済発注に対する追加の処理は、このプロファイル・オプションの設定にかかわらず実行できないことに注意してください。最終消込済発注出荷に対して照合しようとすると、エラー・メッセージが表示されます。
このプロファイル・オプションは、受注ヘッダー・レベルで最終的に消し込まれた発注の発注番号の表示のみに適用されます。たとえば、受注にオープン出荷と最終消込済出荷がいくつか含まれている場合、その受注番号は照合時に表示され、有効になります。
このプロファイル・オプションは、「クイック請求書」ウィンドウまたは「オープン・インタフェース請求書」ウィンドウには適用されません。請求書レコードが最終消込済発注を参照している場合、買掛/未払金オープン・インタフェース・インポートでは、インポート中にそのレコードが拒否されます。
このプロファイル・オプションは、既存の取引のレポートまたは問合せには適用されません。
最終消込済発注の詳細は、『Oracle Purchasingユーザーズ・ガイド』の発注の最終照合および最終消込に関する項を参照してください。
Oracle Internet Expensesがインストールされており、これを使用して組織で経費精算書を入力する場合は、Internet Expensesプロファイル・オプションを使用して、組織の従業員による経費精算書の入力を管理できます。Internet Expensesが組織での経費精算書入力に使用されていない場合、これらのプロファイル・オプションは無視されます。
Internet Expensesプロファイル・オプションの詳細は、Internet Expensesプロファイル・オプションの値の指定に関する項(『Oracle Internet Expensesインプリメンテーションおよび管理ガイド』)を参照してください。
このプロファイル・オプションは、プロジェクト関連の配分用に勘定科目ジェネレータで生成した勘定科目を、ユーザーが更新できるかどうかを制御します。
追加情報については、『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』のプロファイル・オプションに関する項を参照してください。
このプロファイル・オプションを使用すると、支出項目日に対してソースを指定できます。Oracle Projectsでは、プロセス「PRC: 仕入先原価のインタフェース」の実行時に、このプロファイル・オプションを使用して、Oracle Purchasingの受入、請求書支払および割引に対する支出項目日が決定されます。さらに、Oracle Payablesでは、請求書照合時および未照合請求書の入力時に、このプロファイル・オプションを使用して、仕入先請求書配分明細に対するデフォルトの支出項目日が決定されます。このプロファイル・オプションの有効な値は、次のとおりです。
ソース文書支出項目日
取引日
取引GL記帳日
取引システム日付
追加情報については、『Oracle Projectsインプリメンテーション・ガイド』のプロファイル・オプションに関する項を参照してください。
いくつかのOracle Applications製品には重複する機能があるため、General Ledgerをインストールしていない場合でも、次のGeneral Ledgerプロファイル・オプションはPayablesの操作に影響を与えます。参照: 『Oracle General Ledger Reference Guide』のGeneral Ledgerプロファイル・オプションの設定に関する項
通貨: 直接EMU/非EMUユーザー・レートの許可: このプロファイル・オプションは、NCUと非EMU通貨間のユーザー換算レートを入力するときに、「請求書」ウィンドウで指定する情報を決定します。
NCU(各国通貨単位)と非EMU通貨間の換算レートには、次の2つの部分が含まれます。
固定コンポーネント: NCUとユーロ間のレート
変動コンポーネント: ユーロと非EMU通貨間のレート
直接レート(固定レート+変動レート)を入力するか、変動レートのみを入力するかを選択します。
Yes: NCUと非EMU通貨間の直接換算レートを入力します。システムによって、ユーロと非EMU通貨間の換算レートが計算および入力されます。このオプションが有効な場合は、有効な換算レートの計算に、Payablesオプション「ユーザー換算レートの計算」は使用できないことに注意してください。
No: ユーロと非EMU通貨間の換算レートを入力します。システムによって、ユーロとNCU間の固定レートを使用して、NCUと非EMU通貨間の直接レートが計算されます。詳細は、『Oracle Payablesユーザーズ・ガイド』のEMU通貨の請求書換算レートの入力に関する項を参照してください。
Oracle Financialsのインストール時に、Application Object Libraryプロファイル・オプションを設定すると、これらのプロファイル・オプションはすべてのアプリケーションに影響を与えます。参照: 『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の共通のユーザー・プロファイル・オプションに関する項
次のApplication Object Libraryプロファイル・オプションは、Payablesの操作に特に重大な影響を与えます。すべてのプロファイル・オプションの詳細は、『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のOracle Application Object Libraryのプロファイル・オプションに関する項を参照してください。
プリンタ: 「コンカレント・プログラム」ウィンドウで、使用している支払プログラムにプリンタを割り当てない場合は、このプリンタがデフォルトのプリンタとして使用されます。参照: 『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド』のプリンタおよび印刷の概要に関する項
複数組織サポート機能を使用している場合は、次のプロファイル・オプションを使用して営業単位を職責に割り当てることができます。詳細は、『Oracle Applications Multiple Organizations Implementation Guide』を参照してください。