Oracle Product Information Managementインプリメンテーション・ガイド リリース12 E05616-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章には次の項があります。
重要: 梱包階層のシード済構成タイプを使用できるのは、Product Information Management Data Librarianのライセンスを取得した顧客のみです。Product Lifecycle Managementのライセンスでは使用できません。ただし、Product Lifecycle ManagementとそのオプションであるProduct Data Synchronization for Global Data Synchronization Network and 1SYNC Servicesの両方のライセンスを取得した顧客を除きます。
品目構成を定義するには、次のタスクを使用します。
タスク | 必須? |
構成タイプの定義 | Yes |
構成名の定義 | Yes |
構成タイプの品目添付カテゴリの定義 | |
構成タイプの基準テンプレートの定義 | |
構成タイプの結果書式の定義 |
構成タイプを使用すると、品目のライフサイクル全体で品目構成を分類して特徴付けることができます。たとえば、「設計」、「製造」および「サービス」の構成タイプを使用できます。構成タイプには無制限の数の構成名を定義できるため、比較に使用できる同じタイプの複数の異なる構成を作成できます。たとえば、構成部品原価とBOM等級属性が異なる構成タイプ「設計BOM」を使用して、複数の異なる設計BOM(EBOM1、EBOM2、EBOM3)を作成できます。これらのBOMを比較すると、製品のライフサイクルでより適切な決定を行うことができます。
品目添付カテゴリ、基準テンプレートおよび結果書式を構成タイプに関連付けることができます。構成タイプは階層型で、構成名、品目添付カテゴリ、基準テンプレートおよび結果書式は階層全体で継承されます。
各構成タイプに複数の構成名を定義し、別の組織で有効化できます。たとえば、構成タイプ「設計BOM」を使用する3つの設計BOM(EBOM1、EBOM2、EBOM3)を使用できます。これらを使用すると設計を比較できます。「製造BOM」は、類似した部品が別の仕入先から調達されるため、各グローバル・リージョンで若干異なります。世界中の製造リージョンごとに、異なる構成名(MBOM_US、MBOM_EMEA、MBOM_APAC)の構成タイプ「製造BOM」を使用できます。構成タイプ内の構成は、同じ共通の特性を共有します。
注意: 梱包階層構成を作成する場合、次の操作を行います。
マスター組織で構成を作成します。他の組織から構成を参照します。『Oracle Bills of Materialユーザーズ・ガイド』の共通構成表および工順の参照に関する項を参照してください。
同じ単位区分に属する単位を階層内の各構成部品に割り当てます。『Oracle Inventoryユーザーズ・ガイド』の単位区分の定義に関する項を参照してください。
『Oracle Product Lifecycle Management User's Guide』の梱包階層の管理に関する項を参照してください。
添付カテゴリを構成タイプに関連付けると、BOM内の構成部品を構成する品目添付を表示できます。各設計BOM内の主要な半組立品に添付されたCAD図面があるとします。添付カテゴリ「CAD図面」は構成タイプ「設計BOM」に関連付けることができます。その後、各半組立品のCAD図面がEBOM構成に表示されます。
基準テンプレートを使用すると、属性のリストに基づいて頻繁に実行される検索基準を保存できます。構成の基準テンプレートにより、構成内の構成部品を検索できます。構成タイプを指定の品目カタログ・カテゴリの既存基準テンプレートに関連付けたり、構成内の品目を検索する新しい基準テンプレートを作成できます。
管理者が作成した基準テンプレートは、すべてのユーザーが使用できます。これにより、ユーザーは独自の基準テンプレートを作成しなくても、構成内の構成部品をすばやく検索できます。構成タイプごとにデフォルトの基準テンプレートを指定できます。
結果書式を使用すると、構成タイプの検索結果ビューを事前定義できます。これらのビューを使用すると、構成内の構成部品品目の異なる属性のセットを参照できます。管理者とユーザーの両方が結果書式を作成できます。管理者が作成した結果書式は、すべてのユーザーが使用できます。ユーザーが作成した結果書式は、作成したユーザーのみが使用できます。必要な数の結果書式を定義し、最もよく使用されるものをデフォルト結果書式として表示することもできます。
一般的なユーザーが構成内にある構成部品用に表示する共通情報をリストすると、結果書式を定義できます。たとえば、属性「品目名」、「摘要」、「構成部品数量」、「容量値」または「許容範囲」を選択できます。構成の結果書式により、品目の使用箇所、第1レベル構成部品、階層内の構成部品の表示など、処理のナビゲーション・リンクを含めることができます。
関連項目
『Oracle Product Lifecycle Management User's Guide』の構成名の作成に関する項
『Oracle Product Lifecycle Management User's Guide』の構成の作成に関する項
管理者は、指定した構成タイプの検索基準を定義できます。管理者が定義したすべての検索基準は、その検索基準が関連付けられた指定構成タイプの構成を表示する全ユーザーが使用できます。検索基準を選択すると、基準を満たす構成部品のみが階層にリストされ、基準に一致しない構成部品は除外されます。下位レベル構成部品のコンテキストを保持するために、中間ノードは基準を満たしていない場合でもリストされます。検索基準が主に役立つのは、多数の構成部品を持つ構成表内の関連する構成部品のみをフィルタする場合です。品目属性、構成部品基本属性およびユーザー定義属性を使用して、検索基準テンプレートを作成できます。
管理者は、指定した構成タイプの表示書式を定義できます。管理者が定義したすべての表示書式は、その表示書式が関連付けられた指定構成タイプの構成を表示する全ユーザーが使用できます。表示書式を使用すると、ユーザーは構成全体で属性情報を表示できます。表示書式には、品目属性、構成部品基本属性およびユーザー定義属性を含めることができます。
Oracle Product Lifecycle Managementには、次のシステム定義表示書式が用意されています。
表示書式名 | 表示書式に含まれるフィールド |
構成部品情報 | 構成部品名、摘要、改訂、カテゴリ |
構成部品詳細 | 構成部品名、摘要、改訂、品目連番、工程連番、単位、数量、計画%、歩留、品目タイプ |
変更オーダー | 構成部品名、摘要、改訂、実施済、変更オーダー |
コメント | 構成部品名、摘要、改訂、コメント |
有効性 | 構成部品名、摘要、改訂、有効性管理、有効:自、有効:至、変更オーダー |
ライフサイクル・ステータス | 構成部品名、摘要、改訂、ライフサイクル・フェーズ、承認ステータス、品目ステータス、完了率、予定終了日、進捗状況 |
詳細摘要 | 構成部品名、摘要、改訂、詳細摘要 |
資材管理 | 構成部品名、摘要、改訂、供給タイプ、保管場所、保管棚、資材の自動要求、整数所要量の使用 |
受注管理 | 構成部品名、摘要、改訂、ATPチェック、オプション、相互排他、最小数量、最大数量、基準 |
参照指標 | 構成部品名、摘要、改訂、数量、数量関連、参照指標 |
出荷 | 構成部品名、摘要、改訂、出荷可能、出荷文書を含む、出荷対象、出荷後請求 |
構成または構成部品(あるいはその両方)のユーザー定義属性を使用すると、構成または構成部品に関する詳細情報を取得できます。構成用に値が取得される属性は、構成タイプの定義時に管理者によって定義されます。ユーザー定義の属性には、属性グループ、属性および属性に関連付けられた値セット(ある場合)の設定に役立つ管理ワークベンチがあります。構成と構成部品のタイプが異なると、属性要件も異なります。たとえば、様々な設計シナリオの分析を実行する場合、すべての構成で重量および原価属性を取得する必要があります。同様に、特定の構成における構成部品使用に固有の「平均故障間隔」のような属性を、構成部品で取得する必要があります。
構成タイプを設定するときに、管理者はその構成タイプに関連付けられた属性グループを設定できます。
管理者は属性グループを追加し、属性グループの関連レベル(構成または構成部品のいずれか)を定義できます。
エンド・ユーザー・ビュー
拡張可能な属性のエンド・ユーザー・ビューは、属性グループまたは属性とそれに関連付けられた値セットの管理定義に基づいています。ページは動的に生成されます。
システムを使用すると、有効な構成部品ユーザー品目を構成に追加できます。親品目タイプの構成部品タイプを定義した有効な品目のみを品目値リストに含める場合、構成を新しい構成にコピーすることもできます。
構成への構成部品の追加
「追加」右クリック・アクションを使用して構成部品を構成に追加すると、品目検索および品目拡張検索により、構成部品として品目に追加できる構成部品品目のリストが制限されます。このリストには、親または半組立品の品目タイプに対して構成された有効な構成部品ユーザー品目のみが含まれます。
「お気に入り」、「品目検索結果」から構成部品をドラッグ・アンド・ドロップして構成に追加すると、構成部品として品目に追加できる構成部品品目のリストが制限されます。ドラッグ・アンド・ドロップできる構成部品品目には、親または半組立品の品目タイプに対して構成された有効な構成部品ユーザー品目のみが含まれます。
構成コピー
構成を新しい構成にコピーすると、ターゲット構成の品目値リスト(LOV)には、親品目タイプの構成部品タイプを定義した有効な品目のみが含められます。したがって、親品目タイプの有効な構成部品品目タイプを定義するときに、親品目タイプが有効な構成部品品目タイプでもある場合、構成部品品目タイプとしても定義します。別の構成ウィンドウからドラッグして追加される半組立品の構成をコピーする場合も、同じ検証を完了します。
構成バルクロードとオープン・インタフェース
バルクロードまたはオープン・インタフェースを使用して構成をインポートすると、品目タイプの検証が自動的に考慮されます。
機能ルール
品目マスターでユーザー品目タイプを定義します。
親ユーザー品目タイプの有効な構成部品品目タイプを定義します。
OR条件で複数の構成部品タイプを持つ親品目タイプを検証します。
「構成部品の追加」品目値リストと「品目拡張検索」品目値リストでは、構成部品が追加される親品目タイプの有効な構成部品品目タイプを検証します。
「ターゲット構成」品目値リストでは、親品目タイプの有効な構成部品品目タイプを検証します。
バルクロードまたはオープン・インタフェースを使用して作成された構成では、有効な構成部品品目タイプを検証する必要があります。
親品目タイプの構成部品ユーザー品目を削除するときに、既存の有効な構成部品タイプを使用して構成を定義すると、新しい構成はすべて、新しい構成部品ユーザー品目タイプ定義を使用できます。