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Oracle® Real User Experience Insightインストレーション・ガイド
リリース6.5.1 for Linux x86-64
B61011-01
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3 必須コンポーネントのインストール

この章では、RUEIをインストールする前に、すべての必須コンポーネントをインストールする手順について説明します。RUEIソフトウェア自体のインストールについては、第4章「RUEIソフトウェアのインストール」で説明しています。


注意:

このマニュアルでは、特に指定のないかぎり、インストールはrootユーザーとして実行することを想定しています。

Linux DVDのマウント

Linux DVDが自動的にマウントされる場合、コンテンツは/media/Enterprise Linux dvd 20090908に配置されます(日付はDVDのダウンロード・バージョンによって異なります)。DVDが自動的にマウントされない場合は、次のコマンドを使用してマウントしてください。

mkdir -p /mnt/dvd
mount /dev/dvd /mnt/dvd

注意:

この章の残りの部分では、Linuxオペレーティング・システムDVDが/mnt/dvdにマウントされると想定しています。

コレクタ専用システムの前提条件のインストール

基本的なオペレーティング・システムの他に、追加のRPMパッケージをインストールする必要はありません。すぐに第4章「RUEIソフトウェアのインストール」に進んでください。

データベースの前提条件のインストール

この項で説明する手順は、ローカル・データベースを持つレポータ・システムに対してのみ必要です。

  1. 次のコマンドを使用して、Oracleデータベースのすべての前提条件をインストールします。

    cd /mnt/dvd/Server
    rpm -Uhv kernel-headers-2.6.18-*.el5.x86_64.rpm \elfutils-libelf-devel-0.137-*.el5.x86_64.rpm \elfutils-libelf-devel-static-0.137-*.el5.x86_64.rpm \glibc-devel-2.5-* \
    glibc-headers-2.5-*.x86_64.rpm \gcc-4.1.2-*.el5.x86_64.rpm \
    gcc-c++-4.1.2-*.el5.x86_64.rpm \libstdc++-devel-4.1.2-*.el5.x86_64.rpm \
    libgomp-4.4.0-*.el5.x86_64.rpm \libaio-devel-0.3.106-*.x86_64.rpm \
    sysstat-7.0.2-*.el5.x86_64.rpm
    

レポータの前提条件のインストール

  1. 次のコマンドを発行して、レポータのすべての前提条件をインストールします。

    rpm -Uhv httpd-2.2.3-*.el5.x86_64.rpm \
    apr-1.2.7-11.*.x86_64.rpm \
    apr-util-1.2.7-*.x86_64.rpm \
    php-5.1.6-*.x86_64.rpm \
    mod_ssl-2.2.3-*.el5.x86_64.rpm \
    distcache-1.4.5-*.x86_64.rpm \
    php-common-5.1.6-*.x86_64.rpm \
    php-cli-5.1.6-*.x86_64.rpm \
    php-mbstring-5.1.6-*.x86_64.rpm \
    php-ldap-5.1.6-*.x86_64.rpm \
    gmp-4.1.4-*.el5.x86_64.rpm \
    postgresql-libs-8.1.11-*.el5_1.1.x86_64.rpm \
    lm_sensors-2.10.7-*.el5.x86_64.rpm \
    net-snmp-5.3.2.2-*.el5.x86_64.rpm \
    net-snmp-utils-5.3.2.2-*.el5.x86_64.rpm \
    perl-XML-Twig-3.26-*.fc6.noarch.rpm \
    perl-XML-Parser-2.34-*.x86_64.rpm
    
  2. すべてのオプション・フォントをインストールするには、次のコマンドを発行します。または、NLS要件を満たすために必要なマルチバイト・キャラクタ・セットをインストールします。

    rpm -Uhv fonts-*
    
  3. 「データベース・ユーザー・アカウントおよびグループの作成」から、残りのインストール手順を続行します。

Yumリポジトリを使用したすべての要件のインストール(別の方法)

手動インストールにかわる方法として、Yumリポジトリを使用して、必須のRPMをインストールできます。これには、有効なYumリポジトリが必要です。Yumリポジトリの詳細は、http://linux.duke.edu/projects/yum/を参照してください。次のコマンドを使用して、必要なOracleデータベース・パッケージをインストールします。

yum -y install gccyum -y install gcc-c++yum -y install compat-libstdc++-33yum -y install libstdc++-develyum -y install elfutils-libelf-develyum -y install glibc-devel
yum -y install libaio-devel
yum -y install sysstat

次のコマンドを使用して、必要なレポータ・パッケージをインストールします。

yum -y install perl-URI
yum -y install perl-XML-Twig
yum -y install net-snmp-utils
yum -y install sendmail-cf
yum -y install httpd
yum -y install mod_ssl
yum -y install php
yum -y install php-mbstring
yum -y install php-ldap
yum -y install bitstream-vera-fonts
yum -y install librsvg2
yum -y install xorg-x11-xinit
yum -y install fonts-*

Oracleデータベースのインストールおよび構成

この項では、Oracleデータベースをインストールする手順について説明します。この項は、リモート・データベースまたはコレクタ・システムを持つレポータ・サーバーを準備する場合には、省略してもかまいません。第4章「RUEIソフトウェアのインストール」のインストール手順を続けてください。

Oracle Database 11gリリース1(11.1.0.6.0)Standard Edition、Standard Edition OneおよびEnterprise Editionを、Oracleデータベースのホームページ(http://www.oracle.com/technology/software/products/database/index.html)からダウンロードします。

Oracleデータベースをインストールする手順は、製品のドキュメントで詳細に説明されています。この項では、その手順の概要を示します。

このマニュアルの情報は、Oracle Databaseのクイック・インストレーション・ガイドに基づいています。ダウンロードして参照することをお薦めします。Oracle Databaseドキュメント・ライブラリ(http://download.oracle.com/docs/cd/B28359_01/install.111/b32285/toc.htm)で入手できます。


注意:

Oracleデータベースの最大メモリー使用量は、MEMORY_TARGETパラメータで設定します。デフォルトでは、これは使用可能なサーバーのRAMの40%に設定されています。たとえば、16GBのRAMが搭載されているシステムでは、約6.4GBに設定されます。パフォーマンスを高めるためにRAMを追加した場合、MEMORY_TARGETパラメータを手動で増やすまで、Oracleデータベースで使用可能にはなりません。

自動メモリー管理に関する情報は、Oracle Databaseドキュメント・ライブラリ(http://download.oracle.com/docs/cd/B28359_01/server.111/b28310/memory003.htm#ADMIN11200)で入手できます。


データベース・ユーザー・アカウントおよびグループの作成

  1. 次のコマンドで、2つのグループ(dbaoinstall)を作成します。

    /usr/sbin/groupadd dba/usr/sbin/groupadd oinstall
    
  2. oracleユーザーを作成し、プライマリ・グループとしてのoinstallと、セカンダリ・グループとしてのdbaを次のコマンドで作成します。

    /usr/sbin/useradd -g oinstall -G dba oracle
    
  3. oracleユーザー・パスワードを次のコマンドで設定します。

    passwd oracle
    

カーネル・パラメータ設定の構成

  1. Oracleインストーラの要件を満たすために、次の行を追加して/etc/sysctl.confファイルを変更します。

    kernel.sem = 250 32000 100 128net.ipv4.ip_local_port_range = 1024 65000net.core.rmem_default = 4194304net.core.rmem_max = 4194304net.core.wmem_default = 262144net.core.wmem_max = 262144fs.file-max = 6553600
    
  2. これらの変更を、次のコマンドでただちに有効にします。

    /sbin/sysctl -p
    

Oracleユーザーのシェル制限の設定

  1. ソフトウェアのパフォーマンスを高めるには、oracleユーザーのシェル制限を増やす必要があります。次の行を/etc/security/limits.confファイルに追加します。

    oracle soft nproc 2047oracle hard nproc 16384oracle soft nofile 1024oracle hard nofile 65536
    
  2. まだ存在していない場合は、次の行を/etc/pam.d/loginファイルに追加します。

    session required /lib64/security/pam_limits.sosession required pam_limits.so
    
  3. oracleユーザーのデフォルト・シェルによっては、変更を加える必要があります。Bourne、BashまたはKornシェルの場合、次の行を/etc/profileファイルの一番下に追加します。

    if [ $USER = "oracle" ]; then    if [ $SHELL = "/bin/ksh" ]; then        ulimit -p 16384        ulimit -n 65536    else        ulimit -u 16384 -n 65536    fifi
    

他のシェルの詳細は、次の場所で入手可能なOracle Databaseクイック・インストレーション・ガイド11gリリース1 for Linux x86-64を参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/B28359_01/install.111/b32285/toc.htm

データベース・ディレクトリの作成

このマニュアルでは、/u01/appディレクトリをOracleインストールのルートと想定しています。これは、ORACLE_BASE環境変数で指定します。

  1. 次のコマンドを入力して、マウント済のすべてのファイルシステムに関する情報を表示します。

    df -k
    

    このコマンドにより、システムにマウントされているすべてのファイルシステムについて、次の情報が表示されます。

    • 物理デバイス名。

    • ディスク領域の合計量、使用量および使用可能な量。

    • そのファイル・システムのマウント・ポイント・ディレクトリ。

  2. 識別したマウント・ポイント・ディレクトリ内に必要なサブディレクトリを作成し、次のようなコマンドを使用して、適切な所有者、グループおよびそれらの権限を設定します。

    mkdir -p /u01/appchown -R oracle:oinstall /u01/appchmod -R 775 /u01/app
    

Oracleユーザー環境の構成

  1. oracleユーザーとしてシステムにログオンします。

  2. ~/.bash_profileファイルでumask設定を次のように追加または編集します。

    umask 022
    
  3. 次のコマンドを発行して、現行シェルに対して設定をアクティブにします。

    . ./.bash_profile
    
  4. ORACLE_BASE環境変数を設定して、Oracleディレクトリ・ツリーのルートの場所を定義します。

    export ORACLE_BASE=/u01/app/oracle
    
  5. Oracleデータベースのインストールzipファイルを解凍します。その結果、databaseディレクトリが作成されます。次に、グラフィカル・インストーラを実行します(これはユーザーrootの下では実行されないので注意してください)。X Window環境が正しく設定されていることを確認します。さらに、SSHを使用してリモートでログインする場合は、X転送が有効であることを確認します。次のコマンドを使用します。

    cd <location of the zip file>unzip linux_11gR1_database.zip./database/runInstaller
    
  6. インストール・ウィザードを使用し、図3-1に示されている値を指定します。

    図3-1 インストール方法の選択

    図3-1の説明が続きます。
    「図3-1 インストール方法の選択」の説明

    「Create Starter Database」チェック・ボックスの選択は解除する必要があります。

  7. 準備ができたら、「Next」をクリックします。図3-2に示されている値を指定します。準備ができたら、「Next」をクリックします。

    図3-2 インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定

    図3-2の説明が続きます。
    「図3-2 インベントリ・ディレクトリと資格証明の指定」の説明


    重要:

    データベースのインストール中に警告またはエラー(特に前提条件の欠落)が報告された場合は、先に進む前に解決する必要があります。必須コンポーネントについては、「Yumリポジトリを使用したすべての要件のインストール(別の方法)」および付録D「トラブルシューティング」を参照してください。

    すべての依存関係を指定したら、「Next」をクリックします。

  8. インストールがほぼ完了すると、orainstRoot.shroot.shの2つのスクリプトをrootとして実行するように要求されます。これは、図3-3に示されています。

    図3-3 構成スクリプト

    図3-3の説明が続きます。
    「図3-3 構成スクリプト」の説明

    図3-3で示されている2つのスクリプトを実行します。スクリプトは、ターミナル・ウィンドウでrootとして実行する必要があります。次のような出力を受け取ります。

    /u01/app/oraInventory/orainstRoot.sh Changing permissions of /u01/app/oraInventory to 770.Changing groupname of /u01/app/oraInventory to oinstall.The execution of the script is complete
    
    Finished product-specific root actions.
    

    2番目のスクリプトでは、次の出力が生成されます。

    /u01/app/oracle/product/11.1.0/db_1/root.sh
    Running Oracle 11g root.sh script...
    
    The following environment variables are set as:
        ORACLE_OWNER= oracle
        ORACLE_HOME=  /u01/app/oracle/product/11.1.0/db_1
    
    Enter the full pathname of the local bin directory: [/usr/local/bin]: 
       Copying dbhome to /usr/local/bin ...
       Copying oraenv to /usr/local/bin ...
       Copying coraenv to /usr/local/bin ...
    
    Creating /etc/oratab file...
    Entries will be added to the /etc/oratab file as needed by
    Database Configuration Assistant when a database is created
    Finished running generic part of root.sh script.
    Now product-specific root actions will be performed.
    

    各スクリプトが完了したら、図3-3のダイアログに戻り、「OK」をクリックします。インストーラのメイン画面で、「The installation of Oracle database 11g was successful」というメッセージが表示されていることを確認します。「Exit」をクリックし、「Yes」をクリックして確認します。

Oracle initスクリプト・ファイルの作成

  1. rootユーザーとしてログオンします。

  2. Oracleデータベースを起動および停止するための/etc/init.d/oracledbスクリプト・ファイルを作成します。この初期化スクリプトの例は、第3章「RUEIソフトウェアのインストール」で説明しているRUEIインストールzipファイル(/root/RUEI/50/oracledb)にあります。Oracleデータベースに異なるインストール・ディレクトリを選択した場合は、前述のORACLE_BASEおよびORACLE_HOME環境変数の設定を変更する必要があります。

  3. スクリプト・ファイルを実行可能にし、次のコマンドを使用して、Oracleデータベースを起動するために使用します。

    chmod +x /etc/init.d/oracledb/sbin/chkconfig --add oracledb/sbin/service oracledb start
    

これでOracleデータベースがインストールされ、データベースのリスナーが起動して実行されます。