このドキュメントでは、Oracle iPlanet Web Server 7.0.10 の新機能と拡張機能、インストールの注意事項、既知の問題、その他の最近確認された問題についての情報を説明します。Oracle iPlanet Web Server 7.0.10 を使用する前に、このドキュメントをお読みください。
このリリースノートには、次の内容が含まれています。
次の各節では、Oracle iPlanet Web Server 7.0.10 の新機能と拡張機能のうち重要なものについて説明します。
Oracle iPlanet Web Server 7.0.10 で、htaccess
認証グループファイルのグループ行の最大長が、以前の 1K バイト (1024 文字) から 8K バイト (8192 文字) に増加しました。
Solaris、Linux、および Windows で Web Server 7.0.10 の一部として配布される JDK 6 がバージョン 1.6.0_22 に更新されます。
JDK 1.6.0_22 での変更点については、次の JDK 6 リリースノートを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/6u22releasenotes-176121.html
Web Server 7.0.10 には NSS バージョン 3.12.8 が統合されています。
このバージョンでの変更点については、次の NSS 3.12.8 リリースノートを参照してください。
この節では、Web Server 7.0.10 で解決された重要な問題を一覧表示します。
問題 ID | 説明 |
---|---|
6908578 | 管理用 GUI で、検索時に 2 つの異なるサーバーのスケジュールが結合される |
6939452 | WS7.0 の移行後の設定で、コレクションエントリを検索するための定期保守が設定されていない |
6953631 | HTTP2228: 応答内容の長さが一致せずリファラのヘッダーで問題が発生する |
6960107 | サーバーが稼働しているときに一時ディレクトリを変更しようとすると失敗する |
6962650 | 管理 GUI で「AT&T CAs」のように証明書ニックネームに「&」が含まれる CA を表示できない |
6965425 | Kerberos: Kerberos Auth-db が使用されているときは「rq->vars」pblock で「auth-user」を設定する必要がある |
6968390 | htaccess : グループファイルに 1024 バイトを超える長い行があると認証の問題が発生する |
6968626 | Kerberos : gssapi.cpp はリソースの Plist ではなく件名の Plist からユーザーを削除すべきである |
6968996 | Kerberos: get_auth_user_gssapi 関数の戻り値が常に存在すべきである |
6971888 | Solaris x86 で xerces ライブラリのリンクが正しくないため Web Server の起動が失敗する |
6972007 | 管理ノードのホスト名が小文字でないと ADMIN3763 エラーが発生する |
6978321 | サーブレットキャッシュが有効な状態で顧客の Java コードが例外をスローすると Web 7 がハングアップする可能性がある |
6981086 | proxyerror_agent_errorf ) を起点とする log_error_v の内部で逆プロキシがクラッシュする |
6982551 | 管理 GUI で ACL を正しく削除できない |
6987881 | セキュリティーバージョン 3.12.8 を統合 |
6993394 | 最新の JDK update 22 をバンドル |
この節では、以下のトピックを含む Web Server 7.0.10 のハードウェアとソフトウェアの要件について、以下のトピックにわたって説明します。
Oracle iPlanet Web Server リリース 7.0.10 のパッチは SunSolve Online (http://sunsolve.sun.com
) から入手できます。
次の表にパッチの一覧を示します。
プラットフォーム | パッチ ID |
---|---|
AIX POWER32 | 145848-01 |
HP-UX PA-RISC | 145849-01 |
Linux AMD-64 | 145846-01 |
Linux x86 | 145845-01 |
Windows 32 ビット | 145847-01 |
Solaris SPARC 32 ビット | 145843-01 |
Solaris x86 32 ビット | 145844-01 |
Web Server 7.0.10 でサポートされるオペレーティング環境およびハードウェアについての詳しい情報は、次の場所にある『Oracle iPlanet Web Server 7.0.10 Certification Matrix』に記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
システム仮想化とは、複数のオペレーティングシステム (OS) インスタンスが共有ハードウェア上で独立して動作することを可能にするテクノロジのことです。機能的には、仮想化環境内でホストされている OS に配備されたソフトウェアは通常、背後のプラットフォームが仮想化されていることに気づきません。Oracle では、適切に設定された適切なサイズの仮想化環境上で、仮想化されていないシステム上の場合と同様に 製品が機能することを確認できるよう、選択したシステム仮想化と OS の組み合わせについて Oracle 製品のテストを実行しています。
仮想化環境での Oracle 製品のサポートについては、次のドキュメントを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/oracleas-supported-virtualization-089265.html
適用可能な最新のパッチでオペレーティングシステムを更新します。次の各節では必須パッチを一覧表示します。
Solaris 9 または 10 の x86 ユーザーまたは SPARC ユーザーは、最新のパッチクラスタをインストールするようにしてください。このパッチクラスタは、次の場所の「Recommended and Security Patches」から入手できます。
http://sunsolve.sun.com/pub-cgi/show.pl?target=patchpage
注: 32 ビット Solaris (SPARC) プラットフォームの場合、この節で説明されているパッチに加えて、SUNWlibC および SUNWlibCx パッケージをインストールしてください。 |
Web Server 7.0 インストーラは、必須パッチがシステムにインストールされているかどうかを判定します。それらのパッチがなかった場合、インストールは失敗します。サポートされたプラットフォーム上に Web Server 7.0 を正常にインストールして、正しく機能させるには、次の各パッチが必要です。
注: http://sunsolve.sun.com で入手可能なパッチが「古くなっている」場合、最新版には最新のバグ修正と製品の機能拡張が含まれているので、それらのパッチの最新版をダウンロードします。 |
注: システムにインストールされている Solaris オペレーティングシステムのバージョンを確認するには、/etc/release ファイルを参照します。
Solaris 10 6/06 s10x_u2wos_08 X86 Copyright 2006 Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved. Use is subject to license terms. Assembled 02 May 2006 |
Solaris 9 9/05
112970-12
111711-26 — C++ 用の共有ライブラリパッチ (32 ビット版の Web Server 向け)
111712-26 — C++ 用の共有ライブラリパッチ (64 ビット版の Web Server 向け)
112963-34
111722-05
112233-12
Solaris 9 9/05
114354-11
117172-17 — カーネルパッチ
111713-23 — C++ 用の共有ライブラリパッチ
113986-28
111728-04
117172-17
SPARC
119963-20 — C++ 用の共有ライブラリパッチ
x86
119964-20 — C++ 用の共有ライブラリパッチ
互換性のない一部のパッチは、Web Server の起動に影響を与え、サーバーが要求に応答しない結果を招く恐れがあります。Table 1-1 にそのようなパッチの一覧を示します。互換性のないパッチがシステムにインストールされている場合は、そのパッチを互換性のある推奨パッチに更新します。
AIX 5.3
: 5300-08-01-0819 以降
AIX 6.1: 6100-00-04-0815 以降
Web Server 7.0.10 でサポートされている Web ブラウザについての情報は、次の場所にある『Oracle iPlanet Web Server 7.0.10 Certification Matrix』に記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
非推奨のオペレーティングシステムのバージョン
iPlanet Web Server 7.0.10 の時点で、次のオペレーティングシステムのバージョンは非推奨となっています。
Web Server の今後のリリースでは、これらのオペレーティングシステムは動作保証対象外になります。
動作保証のないオペレーティングシステムのバージョン
iPlanet Web Server 7.0.10 の時点で、次のオペレーティングシステムのバージョンは動作保証の対象外となっています。
非推奨の Web ブラウザのバージョン
iPlanet Web Server 7.0.10 の時点で、次の Web ブラウザのバージョンは非推奨となっています。
Web Server の今後のリリースでは、これらの Web ブラウザのバージョンはサポート対象外になります。
この節では、Web Server のインストール、移行、およびアップグレードに関する注意点を示します。これらのトピックの詳細は、 『Oracle iPlanet Web Server Installation and Migration Guide』を参照してください。
このリリースの Oracle iPlanet Web Server の既知の問題については、Chapter 2, "既知の問題点." を参照してください。
以前のバージョンの Web Server が含まれているディレクトリに Web Server をインストールすることはできません。ただし、Web Server を新しいディレクトリにインストールしたあとで既存のインストールを移行することはできます。
Web Server は、Java Enterprise System の一部またはスタンドアロンバージョンとしてインストールできます。
スタンドアロンインストールでは、NSS や NSPR などの必要な共有コンポーネントはすべて、Web Server インストールファイルとともにパッケージ化されます。
Web Server を Java ES スイートの一部としてインストールする場合は、Java ES インストーラによって、NSS や NSPR などのすべての共有コンポーネントは別々のパッケージとして、Web Server 固有のバイナリは別々のオペレーティングシステム依存のパッケージとしてインストールされます。
http://sunsolve.sun.com/show.do?target=patches/patch-access
を参照してください。それぞれのオペレーティングシステム用の最新の Java ES コンポーネントパッチをダウンロードしてインストールします。
注: NSS および NSPR の最新のパッチをシステムにインストールしないと、Oracle iPlanet Web Server が正常に起動しません。したがって、Oracle iPlanet Web Server の最新のアップデートをインストールする前に、お使いのシステムに適用可能な NSS パッチの README の内容を確認してください。 |
Web Server 6.0 および 6.1 の設定は移行できます。6.0 よりも前のリリースの Web Server からの直接移行はサポートされていません。Web Server 4.0 などの以前のリリースは、まず Web Server 6.1 に移行し、それから Web Server 7.0 に移行する必要があります。Web Server 4.0 以降から Web Server 6.1 への移行については、次の場所にある『Sun Java System Web Server 6.1 インストールおよび移行ガイド』および『Sun Java System Web Server 6.1 リリースノート』を参照してください。
http://docs.sun.com/app/docs/prod/sjs.websrv61?l=en&a=view
Web Server 4.1 から Web Server 7.0 への移行や、Web Server 6.0 のすべてのバージョンから Web Server 7.0 への移行については、 『Oracle iPlanet Web Server Installation and Migration Guide』を参照してください。
既存の Web Server 7.0 インストールに上書きする形で Oracle iPlanet Web Server の最新アップデートをインストールすると、インストーラは自動的にアップグレードを実行します。
Web Server 7.0 がすでにインストールされている場合、&wsNameFull の最新アップデートに付属するインストーラで、既存の Web Server 7.0 インストールの場所を指定してからアップグレードを実行します。
Java ES 5 の一部として Web Server 7.0 をインストールした場合、Oracle iPlanet Web Server の最新アップデートにアップグレードするには、http://sunsolve.sun.com/show.do?target=patchpage
Web サイトから次のパッチを入手してインストールします。
125437 (Solaris SPARC/SPARCV9)
125438 (Solaris x86/x64)
125439 (Linux)
125440 (HP-UX)
125441 (Windows)
Web Server のローカライズされたバージョンを使用している場合、Web Server 7.0 から Oracle iPlanet Web Server の最新アップデートに正常にアップグレードするには、ベースパッチをインストールする前に次のパッチをインストールしてください。
126331-07 (Solaris SPARC (8/9/10)) (Solaris SPARC ローカリゼーションパッチ ID)
126332-07 (Solaris x86 (8/9/10)) (Solaris x86 ローカリゼーションパッチ ID)
Web Server 7.0 Update 5 では、マルチリンガルファイルはベースパッチに統合されています。 Web Server 7.0 マルチリンガルパッケージがシステムにインストールされている場合は、最初にローカリゼーションパッチ 126331-05 (SPARC)/126332-05 (x86) をインストールしてから、ベースパッチ 125437-15 (SPARC)/125438-15 (x86) 以降をインストールしてください。
Web Server 7.0 から Web Server 7.0 Update 5 へのアップグレードの詳細は、 『Oracle iPlanet Web Server Installation and Migration Guide』を参照してください。
互換性の問題
Web Server 7.0 は JavaServer Faces 1.2 テクノロジをサポートします。JavaServer Faces 1.1 アプリケーションのほとんどは、何の変更を加えなくても Web Server 7.0 と連動するはずです。ただし、アプリケーションを JavaServer Faces 1.2 アプリケーションに移行するときに何らかの互換性の問題が発生する可能性があります。その場合は、アプリケーションに変更を加える必要があります。
変更点については、次の場所にある JavaServer Faces リリースノートを参照してください。
https://javaserverfaces.dev.java.net/rlnotes/1.2_04/issues.html
Sun Java System Portal Server 7.1 は Java ES 5 で提供され、Web Server 7.0 Update 1 と互換性がありません。 Web Server 7.0 とともに Sun Java System Portal Server 7.1 を配備した場合、Web Server 7.0 だけではなく両方のサーバーをアップグレードする必要があります。
必要な Sun Java System Portal Server 7.1 アップグレードは、Java Enterprise System 5 Update 1、または次の場所にあるパッチに含まれています。
http://sunsolve.sun.com/show.do?target=patchpage
124301 (SPARC)
124302 (x86)
124303 (Linux)
Web Server のローカライズされたバージョンを使用している場合は、Portal Server の次のローカリゼーションパッチもインストールしてください。
125301 (Solaris SPARC および Solaris x86 ローカリゼーション)
125302 (Linux ローカリゼーション)