JavaScript is required to for searching.
ナビゲーションリンクをスキップ
印刷ビューの終了
Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド
search filter icon
search icon

ドキュメントの情報

はじめに

1.  C コンパイラの紹介

2.  C コンパイラ実装に固有の情報

3.  C コードの並列化

4.  lint ソースコード検査プログラム

5.  型に基づく別名解析

6.  ISO C への移行

7.  64 ビット環境に対応するアプリケーションへの変換

8.  cscope: 対話的な C プログラムの検査

8.1 cscope プロセス

8.2 基本的な使用方法

8.2.1 ステップ 1: 環境設定

8.2.2 ステップ 2: cscope プログラムの起動

8.2.3 ステップ 3: コード位置の確定

8.2.4 ステップ 4: コードの編集

8.2.5 コマンド行オプション

8.2.6 ビューパス (Viewpath)

8.2.7 cscope とエディタ呼び出しのスタック

8.2.8 例

8.2.8.1 例 1: 定数をプリプロセッサシンボルに変更する

8.2.8.2 例 2: 関数に引数を追加する

8.2.8.3 例 3: 変数の値を変更する

8.2.9 エディタのコマンド行構文

8.3 不明な端末タイプのエラー

A.  機能別コンパイラオプション

B.  C コンパイラオプションリファレンス

C.  ISO/IEC C 99 の処理系定義の動作

D.  C99 でサポートされている機能

E.  ISO/IEC C90 の処理系定義の動作

F.  ISO C データ表現

G.  パフォーマンスチューニング

H.  K&R Solaris Studio C と Solaris Studio ISO C の違い

索引

8.1 cscope プロセス

cscope は、C、lexyacc のソースファイルを読み取り、ファイル内の関数、関数呼び出し、マクロ、変数、前処理シンボルのシンボル相互参照表を作成します。次に作成した表を検索して、ユーザーが指定したシンボルの位置を探し出します。cscope は、最初にメニューを表示し、実行したい検索のタイプを聞いてきます。たとえば、cscope で特定の関数を呼び出しているすべての関数を検索することがあります。

検索が終了すると、cscope は結果を表示します。リストの各エントリ行には、cscope によって指定したコードが見つかったファイル名、行番号、その行のテキストが含まれます。この例では、指定された関数を呼び出している関数名も表示されます。リストを表示したあとは、新しく検索するか、あるいはリストに表示された行をエディタで調べるかを選択することができます。後者の場合、cscope はその行があるファイルをエディタで読み込んで、その行にカーソルを移動します。ここで、その行の前後関係を調べることができます。さらにほかのファイルと同じように編集することもできます。エディタを終了したら、メニューに戻って新しい検索を始めます。

作業内容によって手順も変わってくるので、cscope の使用方法は 1 通りではありません。cscope の詳しい使用方法や、コード全体を調べることなくプログラム内のバグを探し出す方法については、次の節で説明します。