Proxy Server 4.0 のマニュアルは、次のいくつかの方法で提供されます。
マニュアル – Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0 のマニュアルおよびリリースノートは、HTML 形式および印刷可能な PDF 形式で参照できます。
オンラインヘルプ – グラフィカルインタフェースの「ヘルプ」ボタンをクリックすると、関連した内容のヘルプウィンドウを検索できます。
Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 が、Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0 のドキュメントセットの全体が更新された最後のリリースとなります。4.0.14 リリースのあとで Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0 のマニュアルに加えられた更新と修正は、このリリースノートに記載されています。Section 3.2, "4.0.14 のマニュアルに対する修正と更新."を参照してください。
この章の内容は次のとおりです。
Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 のドキュメントは次の場所にあります。
http://download.oracle.com/docs/cd/E19438-01/
Oracle iPlanet Web Proxy Server への導入としては、Table 3-1 に示されている順序でドキュメントを読んでください。
Table 3-1 Proxy Server 4.0.14 のドキュメントセット
次の節では、Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 のマニュアルに加えられた修正と更新について説明します。
『 Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14+ 検証マトリックス』 には現在 (2011 年 4 月時点)、検証された JRE バージョンとして 1.6.0_19 のみが示されています。
次の点に注意してください。
Oracle iPlanet Web Server の 4.0.13 以前のリリースは JRE 5 で検証されています (また JRE 5 を含んでいます)。
4.0.14、4.0.15、および 4.0.16 は JRE 5 と JRE 6 の両方で検証されていますが、これらのリリースには JRE 5 のみが含まれています。
4.0.17+: JRE 6 のみで検証されています (また JRE 6 のみを含んでいます)。
"Setting Cache Capacity" 節 (『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.13 管理者ガイド』) では、キャッシュ容量は最大 32GB まで可能と記載されています。
4.0.10 リリースからは、管理インタフェースを使用して設定できる最大キャッシュ容量は 128GB です。
注: キャッシュ容量は、server.xml 設定ファイルを編集することによって、128GB より大きい任意の値 (上限なし) に手動で設定できます。ただし、手動での設定方法を選択してキャッシュ容量を 128GB 未満の値に設定する場合、許可される値は 125、250、500、1000、2000、4000、8000、16000、32000、64000、128000 です。 |
"Log Format" 節 (『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 構成ファイルリファレンス』) の表 5-4 に、使用可能なフレキシブルロギングオプションが一覧されています。%Req->vars.xfer-time%
オプションがリストにありません。
%Req->vars.xfer-time%
オプションを使用して転送時間を秒単位で記録できます。
Proxy Server 4.0.16 では、AddLog
ディレクティブの flex-log
SAF 用の新しいパラメータ clf-request-leading-whitespace
がサポートされています。次の表に、この新しいパラメータに関する情報を示します。
パラメータ | 説明 |
---|---|
clf-request-leading-whitespace |
(省略可能) 要求行の先行する改行を、サーバーアクセスログに出力する前に削除するかどうかを示すブール値。
デフォルト値は 例: AddLog fn="flex-log" name="access" clf-request-leading-whitespace="no" |
flex-log
SAF のほかのパラメータについては、 "flex-log" 節 (『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 構成ファイルリファレンス』) を参照してください。
Table 3-2 には、4.0.14 リリース以降に Init
ディレクティブの um-define-junction
SAF に追加された新しいパラメータが一覧されています。これらのパラメータは、『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 構成ファイルリファレンス』で説明されていません。
Table 3-2 um-define-junction SAF の新しいパラメータ
パラメータ | 追加されたリリース | 説明 |
---|---|---|
|
4.0.16 |
(省略可能) これらのパラメータは、バックエンドサーバーから受信する |
|
4.0.16 |
(省略可能) このパラメータを デフォルト値は |
|
4.0.16 |
(省略可能) このパラメータは、 |
|
4.0.16 |
(省略可能) これらのパラメータは、バックエンドサーバーから受信する |
|
4.0.15 |
(省略可能) |
"Log Format" 節 (『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 構成ファイルリファレンス』) によると、%duration%
オプションは、サーバーが要求の処理に費やしたミリ秒単位の時間を示すと説明されています。
より明確な記述は次のようになります。
Solaris および AIX では、サーバーは時間をマイクロ秒単位で計算および記録します。
一方、Windows、HP-UX、および Linux では、サーバーは時間をミリ秒単位で計算し、マイクロ秒単位で記録します。
"Configuring Directory Services" 節 (『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 Administration Guide』) には、ディレクトリサービスを作成する方法が説明されています。特定のプロキシサーバーインスタンスと一緒に新規ディレクトリサービスを使用する場合、ディレクトリサービスを "Selecting Directory Services" 節の説明に従って選択する必要があります。
install-dir/proxyadmserv/config
ディレクトリに格納されている admin.conf
ファイルは、Proxy Server が維持する内部用構成ファイルです。このファイルは変更しないでください。
Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.15 では <Client>
タグの新しいパラメータがいくつかサポートされていますが、これらのパラメータの説明を次の表に示します。
パラメータ | 説明 |
---|---|
date-start および date-end |
これら 2 つのパラメータは、時間間隔の開始日付と終了日付をそれぞれ指定します。これらは UNIX の date コマンドの書式の値を取りますが、タイムゾーンの指定は除外します。さらに、date コマンドの書式の平日部分は省略可能です。 |
day-start および day-end |
これら 2 つのパラメータは、1 月の中の日間隔の開始日と終了日をそれぞれ指定します。これらは 1 から 31 までの範囲の値を取ります。 |
month-start および month-end |
これら 2 つのパラメータは、1 年の中の月間隔の開始月と終了月をそれぞれ指定します。これらは値 Jan 、Feb 、Mar 、Apr 、May 、Jun 、Jul 、Aug 、Sep 、Oct 、Nov 、および Dec を取ります。 |
time-start および time-end |
これら 2 つのパラメータは、1 日の中の時刻間隔の開始時刻と終了時刻をそれぞれ指定します。これらは、24 時間形式の書式 hour:minute:second の値を取ります。 |
weekday-start および weekday-end |
これら 2 つのパラメータは、1 週間の中の日間隔の開始日と終了日をそれぞれ指定します。これらは値 Sun 、Mon 、Tue 、Wed 、Thu 、Fri 、および Sat を取ります。 |
例
次の例は、毎週火曜日から金曜日までの、午前 9:00 から午後 5:00 までの時間間隔を指定したものです。
<Client weekday-start="Tue" weekday-end="Fri" time-start="09:00:00" time-end="17:00:00">
次の例は、毎月 1 日から 15 日までの、午前 12:00 から午前 4:00 までの時間間隔を指定したものです。
<Client day-start="1" day-end="15" time-start="00:00:00" time-end="04:00:00">
http-client-config" in Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 Configuration File Reference には、Proxy Server 4.0.14 で使用可能になった forward-unread-request-body
パラメータに関する情報が含まれていません。次の表に、このパラメータに関する情報を示します。
パラメータ | 説明 |
---|---|
forward-unread-request-body |
(省略可能) 要求ヘッダーとは別の TCP パケットとして到着した要求本体を元のサーバーに転送すべきかどうかを示すブール演算子。デフォルト値は false ですが、これは、要求ヘッダーとは別の TCP パケットとして到着した要求本体が元のサーバーに転送されないことを意味します。 |
Proxy Server 4.0.15 では、obj.conf
ファイルの新しいタグがサポートされています。このタグ <Include>
は別のファイルの内容を obj.conf
ファイルにインクルードします。したがって事実上、構成情報を管理しやすいように obj.conf
の内容を複数のファイルに分割することが可能となります。
<Include>
タグの構文は次のとおりです。
<Include>
filename
</Include>
filename は、obj.conf
ファイル内の <Include>
タグの位置にインクルードされるファイルの名前です。
<Include>
タグを使用する際には次の点に留意してください。
<Include>
タグは <Object>
のコンテキストの外側で使用できます。たとえば、あるファイル内にすべての Init
ディレクティブを格納したあと、そのファイルを obj.conf
ファイルの先頭にインクルードしたりすることができます。
インクルード対象ファイルにはほかのインクルード対象ファイルを含めることができます。つまり、インクルード対象ファイル自身に <Include>
タグを含めることができます。
インクルード対象ファイルが <Object>
の境界を横断することはできません。つまり、インクルード対象ファイル内で、あるオブジェクトを終了して別のオブジェクトを開始することはできません。
Proxy Server 4.0.15 では、DNS
ディレクティブの dns-config
SAF 用の新しいパラメータ lookup-ipv 6-first
がサポートされています。次の表に、この新しいパラメータに関する情報を示します。
パラメータ | 説明 |
---|---|
lookup-ipv6-first |
(省略可能) IPv6、IPv4 のどちらのアドレスを先に検索するかを指定するブール演算子。デフォルト値は false ですが、これは、IPv4 アドレスが先に検索されることを意味します。 |
"NameTrans" in Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 Configuration File Reference には、regexp-redirect
関数についての情報が含まれていません。この関数についての情報を次に示します。
regexp-redirect
関数は NameTrans
クラスのディレクティブに適用可能です。
regexp-redirect
関数を使うと、URL を変更し、その更新後の URL をクライアントに送信することができます。クライアントが古いパスでサーバーにアクセスすると、サーバーはその要求を新しい URL に対する要求として処理します。
次の表では、regexp-redirect
関数のパラメータについて説明します。
パラメータ | 説明 |
---|---|
from |
マッチング対象となる要求 URL の接頭辞の正規表現。 |
url /url-prefix |
url は、クライアントに返す完全な URL を指定します。url-prefix は、クライアントに返す新しい URL 接頭辞を指定します。from 接頭辞がこの URL 接頭辞で単純に置き換えられます。これらのパラメータを一緒に使用することはできません。 |
escape |
(省略可能) URL に対して util_uri_escape アクションを使用してから URL を送信するようにサーバーに指示するフラグ。これは yes 、no のいずれかにすべきです。デフォルトは yes です。
|
bucket |
(省略可能) これは obj.conf のすべての関数に共通します。 |
Proxy Server 4.0.15 では、Service
および Error
ディレクティブの send-error
SAF 用の新しいパラメータが 2 つサポートされています。次の表に、これらの新しいパラメータに関する情報を示します。
パラメータ | 説明 |
---|---|
status-code |
(省略可能) HTTP 応答に設定すべき状態コードを指定します。これは、code パラメータとは異なります。code が send-error SAF の実行を起動するエラーコードを指定するのに対し、status-code は、send-error SAF によって生成される応答に設定すべき状態コードを指定するからです。 |
status-desc |
(省略可能) 状態コードの理由を表す文字列を指定します。 |
Table 3-3 では、magnus.conf
ファイルに追加されたディレクティブの一覧を示します。これらのディレクティブについては、 "Syntax and Use of the magnus.conf
File" in Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 Configuration File Referenceで説明されていません。
Table 3-3 magnus.conf
ディレクティブ
パラメータ | 有効な値 | 説明 |
---|---|---|
|
任意の秒数 |
(4.0.14 リリースで追加されました。) Proxy Server が、チャネルプールの期限切れの接続または閉じられた接続を確認する頻度 (秒単位) を指定します。この値は、 |
|
|
(4.0.14 リリースで追加されました。) Proxy Server が、 |
|
|
(4.0.14 リリースで追加されました。) Proxy Server が、チャネルプール内のチャネルを、再利用する前に検証するようにします。デフォルト値は |
|
|
(4.0.12 リリースで追加されました。) FTP 接続プールのサイズを指定します。デフォルト値は 256 です。 |
|
|
(4.0.12 リリースで追加されました。) 接続の寿命を秒単位で指定します。これは、監視スレッドによって閉じられるまでに FTP 接続がプール内で未使用の状態を保持している時間です。デフォルト値は |
|
|
(4.0.12 リリースで追加されました。) FTP スレッドの機能の監視に関するブール値を指定します。デフォルトは |
|
|
(4.0.12 リリースで追加されました。) 整数値を指定します。
|
|
|
(4.0.12 リリースで追加されました。) プールの接続の監視間隔を秒単位で表す整数値を指定します。デフォルト値は |
|
ブール型の値を取ります。 |
(4.0.12 リリースで追加されました。) |
|
整数の引数を取ります。 |
(4.0.12 リリースで追加されました。) |
|
ブール型の値を取ります。 /Para> |
(4.0.12 リリースで追加されました。) |
|
整数値を取ります。 |
(4.0.15 リリースで追加されました。) ルーティングサブシステムによってオフラインとマークされたゲートウェイのパフォーマンスを Proxy Server がチェックする間隔を秒単位で指定します。デフォルト値は |
Table 3-4 には、4.0.14 リリース以降に ObjectType
ディレクティブの http-client-config
SAF のために追加されたパラメータが一覧されています。これらのパラメータは、『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 構成ファイルリファレンス』で説明されていません。
Table 3-4 http-client-config SAF の新しいパラメータ
パラメータ | 追加されたリリース | 説明 |
---|---|---|
|
4.0.17 |
(省略可能) タイムアウト間隔を秒単位で指定します。クライアントと起点サーバーの間でのデータ転送中に HTTP クライアントによって使用されます。デフォルト値は 300 秒です。 |
|
4.0.17 |
(省略可能) 起点サーバーがエラーステータスを返す場合は常に、HTTP クライアントが Error ステージを実行したときのエラーステータスコードを指定します。400 以上の HTTP ステータスコードはエラーステータスを示し、ブール型の値を取ります。デフォルトでは、 |
http-client-config
SAF の詳細については、Appendix A, "4.0.14 の諸機能および拡張機能."を参照してください。
アクセスログ
ファイル内の各ステータスに関する情報を記録するために、「キャッシュ完了ステータス
」を「オン
」に変更することによってこのオプションを設定できます。Table 3-5 は、各キャッシュ完了ステータスとその説明を一覧したものです。
Table 3-5 キャッシュ完了ステータス
状態 | 説明 |
---|---|
WRITTEN |
新しいキャッシュファイルが作成されました |
ABORTED |
|
UP-TO-DATE |
プロキシはリモートサーバーから、プロキシキャッシュエントリが更新されたため、このエントリを更新してはいけないという確認を受信します。 |
NO-CHECK |
キャッシュからの要求の取得のためにリモートサーバーに接続しませんでした。 |
REFRESHED |
既存のキャッシュファイルは、起点サーバーからの新しい内容で更新されました。 |
MUST-NOT-CACHE |
このリモートサーバーの応答は、その応答をキャッシュしてはいけないことを示します。 |
|
リモートサーバーから受信されたドキュメントは、プロキシによってキャッシュされません。 |
Oracle の Web サイトは、次の追加リソースに関する情報を提供します。