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Oracle® iPlanet Web Proxy Server リリース・ノート
リリース4.0.22
E24381-06
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3 製品ドキュメント

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0のドキュメントは、次のいくつかの方法で提供されます。

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14が、Oracle iPlanet Web Proxy Server4.0のドキュメント・セットの全体が更新された最後のリリースとなります。4.0.14リリースの後でOracle iPlanet Web Proxy Server 4.0のドキュメントに加えられた更新と修正は、このリリース・ノートに記載されています。項 3.2, "4.0のドキュメントに対する修正と更新."を参照してください

この章には次の項が含まれます:

3.1 ドキュメント・セット

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0のドキュメントは次の場所にあります。

http://docs.oracle.com/cd/E21692_01/index.htm

表 3-1 Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14のドキュメント・セット

ドキュメントのタイトル
内容

リリース・ノート(このドキュメント)

Oracle iPlanet Web Proxy Serverリリースのサマリー。

  • ソフトウェアおよびドキュメントについての最新情報

  • 新機能

  • サポートされるプラットフォームおよび環境

  • システム要件

  • 既知の問題と回避策

Installation and Migration Guide

以下のインストールおよび移行タスクの実行

  • Oracle iPlanet Web Proxy Serverのインストール

  • リリース3.6からリリース4.0への移行

管理ガイド


次の管理タスクの実行

  • 管理およびコマンド行インタフェースの使用

  • サーバー・プリファレンスの構成

  • ユーザーとグループの管理

  • サーバー・アクティビティのモニターおよびログ

  • サーバー保護のための証明書および公開鍵暗号の使用

  • サーバー・アクセスの制御

  • URLのプロキシ処理およびルーティング

  • キャッシュ

  • コンテンツのフィルタリング

  • 逆プロキシの使用

  • SOCKSの使用

構成ファイル・リファレンス


構成ファイルの編集


NSAPI開発者ガイド

カスタムNetscape Server Application Programming Interface (NSAPI)プラグインの作成

パフォーマンス・チューニング、サイズ調整およびスケーリング・ガイド


パフォーマンスを最適化するためのOracle iPlanet Web Proxy Serverのチューニング


3.2 4.0のドキュメントに対する修正と更新

次の項では、Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14のドキュメントに加えられた修正と更新について説明します。

3.2.1 動作保証マトリックス内のJRE情報についての動作保証

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14+動作保証マトリックスでは、現在(2011年4月現在)保証されたJREバージョンとして1.6.0_19のみが表示されています。

次に注意してください:

  • Oracle iPlanet Web Serverの4.0.13以前のリリースはJRE 5で動作保証されています(またJRE 5を含んでいます)。

  • 4.0.14、4.0.15および4.0.16はJRE 5とJRE 6の両方で動作保証されていますが、これらのリリースにはJRE 5のみが含まれています。

  • 4.0.17+: JRE 6のみで動作保証されています(またJRE 6のみを含んでいます)。

3.2.2 最大キャッシュ・キャパシティの増加

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.13管理ガイドキャッシュ・キャパシティの設定に関する項では、キャッシュ・キャパシティは最大32GBまで可能と記載されています。

4.0.10リリースからは、管理インタフェースを使用して構成できる最大キャッシュ・キャパシティは128GBです。


注意:

キャッシュ・キャパシティは、server.xml構成ファイルを編集することによって、128GBより大きい任意の値(上限なし)に手動で構成できます。ただし、手動での構成方法を選択してキャッシュ・キャパシティを128GB未満の値に設定する場合、許可される値は125、250、500、1000、2000、4000、8000、16000、32000、64000、128000です。

3.2.3 flex-init関数の%Req->vars.xfer-time%オプション

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14構成ファイル・リファレンスログ・フォーマットに関する項の表5-4に、使用可能なフレキシブル・ロギング・オプションが一覧表示されています。%Req->vars.xfer-time%オプションがリストにありません。

%Req->vars.xfer-time%オプションを使用して転送時間(秒単位)を記録できます。

3.2.4 flex-log SAFのclf-request-leading-whitespaceパラメータ

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.16では、AddLogディレクティブのflex-log SAF用の新しいパラメータclf-request-leading-whitespaceがサポートされています。次の表に、この新しいパラメータに関する情報を示します。

パラメータ
説明
clf-request-leading-whitespace (オプション)リクエスト行の先行する改行を、サーバー・アクセス・ログに出力する前に除去するかどうかを示すブール値。

デフォルト値はyesです。

例:

AddLog fn="flex-log" name="access" clf-request-leading-whitespace="no"

flex-log SAFのその他のパラメータの詳細は、Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14構成ファイル・リファレンスflex-logに関する項を参照してください。

3.2.5 um-define-junction SAFの新しいパラメータ

表 3-2には、4.0.14リリース以降にInitディレクティブのum-define-junction SAFに追加された新しいパラメータが一覧されています。これらのパラメータは、Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14構成ファイル・リファレンスでは説明されていません。

表 3-2 um-define-junction SAFの新しいパラメータ

パラメータ
追加されたリリース
説明

secure-cookie

4.0.21

(オプション) um-define-junctionは、新しいブール型パラメータであるsecure-cookieを取り、デフォルトで無効に設定されています。trueに設定されている場合、URLマッピング・サブシステムによって設定または書き換えられたクッキーにセキュアな属性が含まれます。現在、生成されたクッキー(um_app_name_cookieの形式)には、セキュアになる機能がありません。um_jctクッキーもセキュアではありません。

使用例:

Init fn="um-define-junction" jct-name="/test/" fe-uri-prefix="/test/" 
be-url-prefix="http://eas97.in.oracle.com:17124/" secure-cookie="1" 
 onload-handler="yes"

出力例:

Set-cookie: um__/test/_name=test; path=/; secure  
<script>document.cookie = "um_jct=/test/; path=/; secure";</script>

set-cookie-domain-fromおよびset-cookie-domain-to

4.0.16

(オプション)これらのパラメータは、バックエンド・サーバーから受信するSet-cookie:ヘッダーのdomainパラメータを書き換えるためのターゲットおよび宛先の値を指定するために使用できます。

rewrite-set-cookie-domain

4.0.16

(オプション)このパラメータをtrueに設定すると、バックエンド・サーバーから受信するSet-cookie:ヘッダーのdomainパラメータが、プロキシ・サーバーのドメインに書き換えられます。

デフォルト値はfalseです。

insert-set-cookie-domain

4.0.16

(オプション)このパラメータは、domainパラメータを、バックエンド・サーバーから受信するSet-cookie:ヘッダーに挿入するために使用できます。

set-cookie-path-fromおよびset-cookie-path-to

4.0.16

(オプション)これらのパラメータは、バックエンド・サーバーから受信するSet-cookie:ヘッダーのpathパラメータを書き換えるためのターゲットおよび宛先の値を指定するために使用できます。

disable-javascript-rewrite

4.0.15

(オプション) has-javascriptパラメータがyesに設定されている場合にJavaScript変数の名前に対してマッチングさせる正規表現。名前が正規表現にマッチした変数は書き換えられません (has-javascriptyesに設定されていると、通常であれば書き換えられます)。このパラメータのデフォルト値はありません。


3.2.6 %duration%ログ・オプションで使用される時間単位についての動作保証

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14構成ファイル・リファレンスログ・フォーマットに関する項によると、%duration%オプションは、サーバーがリクエストの処理に費やした時間をマイクロ秒単位で示します。

明確な記述は次のとおりです:

  • SolarisおよびAIXでは、サーバーは時間をマイクロ秒単位で計算および記録します。

  • ただし、Windows、HP-UXおよびLinuxでは、サーバーは時間をミリ秒単位で計算し、マイクロ秒単位で記録します。

3.2.7 新しいディレクトリ・サービスの明示的な選択が必要なことについての記述の明確化

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14管理ガイドディレクトリ・サービスの構成に関する項では、ディレクトリ・サービスの作成方法を説明しています。特定のプロキシ・サーバー・インスタンスを持つ新規ディレクトリ・サービスを使用する場合は、ディレクトリ・サービスの選択に関する項で説明されている方法で選択する必要があります。

3.2.8 admin.confファイルに関する情報

install-dir/proxyadmserv/configディレクトリに格納されているadmin.confファイルは、Oracle iPlanet Web Proxy Serverが管理する内部構成ファイルです。このファイルは変更しないでください。

3.2.9 <Client>タグの日付と時間のパラメータ

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.15では<Client>タグの新しいパラメータがいくつかサポートされていますが、これらのパラメータの説明を次の表に示します。

パラメータ
説明
date-startおよびdate-end これら2つのパラメータは、時間間隔の開始日付と終了日付をそれぞれ指定します。これらはUNIXのdateコマンドの書式の値を取りますが、タイム・ゾーンの指定は除外します。さらに、dateコマンドの書式の平日部分はオプションです。
day-startおよびday-end これら2つのパラメータは、1月の中の日間隔の開始日と終了日をそれぞれ指定します。これらは1から31までの範囲の値を取ります。
month-startおよびmonth-end これら2つのパラメータは、1年の中の月間隔の開始月と終了月をそれぞれ指定します。これらは値JanFebMarAprMayJunJulAugSepOctNovおよびDecを取ります。
time-startおよびtime-end これら2つのパラメータは、1日の中の時間間隔の開始時間と終了時間をそれぞれ指定します。これらは、24時間形式の書式hour:minute:secondの値を取ります。
weekday-startおよびweekday-end これら2つのパラメータは、1週間の中の日間隔の開始日と終了日をそれぞれ指定します。これらは値SunMonTueWedThuFriおよびSatを取ります。

  • 次の例は、毎週火曜日から金曜日までの、午前9:00から午後5:00までの時間間隔を指定したものです。

    <Client weekday-start="Tue" weekday-end="Fri" time-start="09:00:00" time-end="17:00:00">
    
  • 次の例は、毎月1日から15日までの、午前12:00から午前4:00までの時間間隔を指定したものです。

    <Client day-start="1" day-end="15" time-start="00:00:00" time-end="04:00:00">
    

3.2.10 http-client-config SAFのパラメータに関する情報

表 3-3では、4.0.14より前のリリースに存在したhttp-client-config SAFのパラメータを一覧表示しますが、これらのパラメータは、Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14構成ファイル・リファレンス(http://docs.oracle.com/cd/E21692_01/821-1883/aebjw/index.html)では説明されていません。

表 3-3 http-client-config SAFのパラメータ

パラメータ
説明

forward-unread-request-body

(オプション)このブール値パラメータは、リクエスト・ヘッダーとは別のTCPパケットとして到着したリクエスト本体を起点サーバーに転送するかどうかを示します。デフォルト値はfalseですが、これは、リクエスト・ヘッダーとは別のTCPパケットとして到着したリクエスト本体が起点サーバーに転送されないことを意味します。

rewrite-error

(オプション)このブール値パラメータを有効にした場合、起点サーバーからエラー・ステータス(400以上のHTTPステータス・コード)が返されたときにプロキシ・サーバーがErrorステージを実行します。デフォルトで、このパラメータは無効です。

timeout

(オプション)このパラメータはタイムアウト間隔を秒単位で指定します。クライアントと起点サーバーの間でのデータ転送中にHTTPクライアントによって使用されます。デフォルト値は300秒です。


3.2.11 obj.confファイルの<Include>タグ

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.15では、obj.confファイルの新しいタグがサポートされています。このタグ<Include>は別のファイルの内容をobj.confファイルにインクルードします。したがって事実上、構成情報を管理しやすいようにobj.confの内容を複数のファイルに分割することが可能となります。

<Include>タグの構文は次のとおりです。

<Include>
  filename
</Include>

filenameは、obj.confファイル内の<Include>タグの位置にインクルードされるファイルの名前です。

<Include>タグを使用する際には次の点に留意してください。

  • <Include>タグは<Object>のコンテキストの外側で使用できます。たとえば、あるファイル内にすべてのInitディレクティブを格納した後、そのファイルをobj.confファイルの先頭にインクルードしたりすることができます。

  • インクルード対象ファイルには他のインクルード対象ファイルを含めることができます。つまり、インクルード対象ファイル自身に<Include>タグを含めることができます。

  • インクルード対象ファイルが<Object>の境界を横断することはできません。つまり、インクルード対象ファイル内で、あるオブジェクトを終了して別のオブジェクトを開始することはできません。

3.2.12 dns-config SAFのlookup-ipv6-firstパラメータ

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.15では、DNSディレクティブのdns-config SAF用の新しいパラメータlookup-ipv 6-firstがサポートされています。次の表に、この新しいパラメータに関する情報を示します。

パラメータ
説明
lookup-ipv6-first (オプション) IPv6、IPv4のどちらのアドレスを先に検索するかを指定するブール演算子。デフォルト値はfalseですが、これは、IPv4アドレスが先に検索されることを意味します。

3.2.13 NameTransディレクティブのregexp-redirect関数

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14構成ファイル・リファレンスNameTransに関する項に、regexp-redirect関数に関する情報が含まれていません。この関数についての情報を次に示します。

regexp-redirect関数はNameTransクラスのディレクティブに適用可能です。

regexp-redirect関数を使用すると、URLを変更し、その更新後のURLをクライアントに送信することができます。クライアントが古いパスでサーバーにアクセスすると、サーバーはそのリクエストを新しいURLに対するリクエストとして処理します。

次の表では、regexp-redirect関数のパラメータについて説明します。

パラメータ
説明
from マッチング対象となるリクエストURLの接頭辞の正規表現。
url/url-prefix urlは、クライアントに返す完全なURLを指定します。url-prefixは、クライアントに返す新しいURL接頭辞を指定します。from接頭辞がこのURL接頭辞で単純に置き換えられます。これらのパラメータを一緒に使用することはできません。
escape (オプション) URLに対してutil_uri_escapeアクションを使用してからURLを送信するようにサーバーに指示するフラグ。これはyesnoのいずれかにする必要があります。デフォルトはyesです。

util_uri_escapeの詳細は、Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 NSAPI開発者ガイドを参照してください。

bucket (オプション)これはobj.confのすべての関数に共通します。

3.2.14 send-error SAFのstatus-codeおよびstatus-descパラメータ

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.15では、ServiceおよびErrorディレクティブのsend-error SAF用の新しいパラメータが2つサポートされています。次の表に、これらの新しいパラメータに関する情報を示します。

パラメータ
説明
status-code (オプション) HTTPレスポンスに設定するステータス・コードを指定します。これは、codeパラメータとは異なります。codesend-error SAFの実行を起動するエラー・コードを指定するのに対し、status-codeは、send-error SAFによって生成されるレスポンスに設定するステータス・コードを指定するからです。
status-desc (オプション)ステータス・コードの理由を表す文字列を指定します。

3.2.15 magnus.confファイルの新しいディレクティブ

表 3-4では、magnus.confファイルに追加されたディレクティブの一覧を示します。これらのディレクティブは、Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14構成ファイル・リファレンスmagnus.confファイルの構文および使用に関する項に記載されていません。

表 3-4 magnus.confディレクティブ

パラメータ
有効な値
説明

ChannelPoolMonitorInterval

任意の秒数


(4.0.14で追加)Oracle iPlanet Web Proxy Serverが、チャネル・プールの期限切れの接続または閉じられた接続を確認する頻度(秒単位)を指定します。この値は、ChannelPoolValidatetrueに設定されている場合に使用されます。デフォルト値は30です。

ChannelPoolValidate

truefalse

(4.0.14で追加) Oracle iPlanet Web Proxy Serverが、ChannelPoolMonitorInterval秒ごとに、チャネル・プールの失効した接続または閉じられた接続を積極的に確認するようにします。デフォルト値はfalseです。

ChannelReuseValidate

truefalse

(4.0.14で追加)Oracle iPlanet Web Proxy Serverが、チャネル・プール内のチャネルを、再利用する前に検証するようにします。デフォルト値はfalseです。

FtpPoolSize

1から65536

(4.0.12で追加) FTP接続プールのサイズを指定します。デフォルト値は256です。

FtpPoolLife

1から65536

(4.0.12で追加)接続の寿命を秒単位で指定します。これは、モニター・スレッドによって閉じられるまでにFTP接続がプール内で未使用の状態を保持している時間です。デフォルト値は3600です。

FtpPoolMonitorThread

OFF

(4.0.12で追加) FTPスレッドの機能のモニターに関するブール値を指定します。デフォルトはONです。

FtpPoolMonitorLevel

0

(4.0.12で追加)整数値を指定します。0に設定すると、プール・モニター・スレッドは接続が非アクティブかアクティブかをチェックします。

1に設定すると、接続に対してNOOPコマンドが送信され、応答を待機します。レスポンスの取得に失敗すると、プールから接続が除去されます。デフォルト・レベルは1です。

FtpPoolMonitorInterval

30から65536

(4.0.12で追加)プールの接続のモニター間隔を秒単位で表す整数値を指定します。デフォルト値は30です。

LDAPPoolMonitorThread

ブール型の値を取ります。


(4.0.12で追加) TRUEに設定すると、ldap接続プールを一定の間隔でモニターするldapプール・モニター・スレッドが作成されます。デフォルト値はFALSEです。

LDAPPoolMonitorInterval

整数の引数を取ります。

(4.0.12で追加) ldapプール・モニター・スレッドがldap接続プールを検査する間隔を指定します。デフォルト値は30です。

LDAPPoolRevalidate

ブール値を取ります。


(4.0.12で追加) TRUEに設定された場合、接続プールから取得された各接続について接続を再検証します。その後、コール側に渡します。デフォルト値はFALSEです。

RouteOfflineCheckInterval

整数値を取ります。


(4.0.15で追加)ルーティング・サブシステムによってオフラインとマークされたゲートウェイのパフォーマンスをOracle iPlanet Web Proxy Serverがチェックする間隔を秒単位で指定します。デフォルト値は30です。


3.2.16 アクセス・ログ・ファイル内のキャッシュ完了ステータスの説明

アクセス・ログファイル内の各ステータスに関する情報を記録するために、「キャッシュ完了ステータス」を「オン」に変更することによってこのオプションを構成できます。表 3-5は、各キャッシュ完了ステータスとその説明を一覧したものです。

表 3-5 キャッシュ完了ステータス

ステータス
説明

WRITTEN

新しいキャッシュ・ファイルが作成されました


ABORTED

Last-modified:headerまたはExpires:headerが無効なため、レスポンスをキャッシュできませんでした。詳細を表示するには、ログ・ステータスをfineに切り替えてください。

UP-TO-DATE

プロキシはリモート・サーバーから、プロキシ・キャッシュ・エントリが更新されたため、このエントリをリフレッシュしてはいけないという確認を受信します。


NO-CHECK

キャッシュからのリクエストの取得のためにリモート・サーバーに接続しませんでした。


REFRESHED

既存のキャッシュ・ファイルは、起点サーバーからの新しい内容でリフレッシュされました。

MUST-NOT-CACHE

このリモート・サーバーのレスポンスは、そのレスポンスをキャッシュしてはいけないことを示します。


DO-NOT-CACHE

リモート・サーバーから受信されたドキュメントは、プロキシによってキャッシュされません。



3.2.17 LS要素でmaxrequestsperconnectionパラメータがサポートされる

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.18では、server.xmlファイルのLS要素でmaxrequestsperconnectionという名前の新しいパラメータがサポートされます。次の表に、この新しいパラメータに関する情報を示します。

パラメータ
説明
maxrequestsperconnection (オプション)単一の接続経由で許可されるリクエストの数。デフォルト値は"0"ですが、これは、制限がないことを示します。

リスナーの構成方法の詳細は、次を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E19438-01/821-1883/aebbt/index.html

3.2.18 virt-map SAFの説明

virt-map SAFは、仮想多重ホスティングを実装するために使用されます。virt-map SAFは、リクエストのHost:ヘッダーを使用してURIをサーバーURLにマップします。対応する逆マッピングが、virt-map SAFによって自動的に挿入されます。

パラメータ 説明
host-regex リクエストのHost:ヘッダー値と比較される正規表現を指定します。一致しない場合、仮想マッピングは適用されません。
from-prefix マップされるURI接頭辞を指定します。
to-prefix リクエストをマップするURL接頭辞を指定します。

仮想多重ホスティングの詳細は、次を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E21692_01/821-1882/adypx/index.html

3.2.19 ACL構成でのIPアドレスの指定

ACL構成でIPアドレスを指定する際に、ネットマスクをIPアドレスと一緒に使用できます。IPアドレスとネットマスクは、'+'文字で区切る必要があります。

:

allow (read,execute,info)

(user = "anyone") and

(ip = "10.12.171.97+255.255.255.0");

ACL構成の詳細は、次を参照してください:

http://docs.oracle.com/cd/E21692_01/821-1882/adyhq/index.html

3.2.20 PACファイルの手動生成

PACファイルを手動で生成した後、プロキシ・サーバーを再起動する必要はありません。

PATファイルからのPACファイルの生成の詳細は、次を参照してください:

http://docs.oracle.com/cd/E21692_01/821-1882/adyow/index.html

3.2.21 キャッシュのパーティション・サイズについて

ガベージ・コレクション(Garbage Collection、GC)が無効になっている場合や、GCが一時的に非アクティブである間にパーティション・サイズが増えてしまった場合、キャッシュ・パーティション・サイズがmaxsizeパラメータに指定された値を超える可能性があります。

キャッシュ要素の詳細は、次を参照してください;

http://docs.oracle.com/cd/E21692_01/821-1883/aebcl/index.html

3.2.22 Oracle iPlanet Web Proxy Serverのインメモリー・ファイル・キャッシュについて

インメモリー・ファイル・キャッシュに関する情報を、次に示します。

  1. インメモリー・ファイル・キャッシュは、ディスク・キャッシュが有効である場合にのみ有効になります。

  2. Proxy Serverのインメモリー・ファイル・キャッシュは、頻繁に使用されるディスク・キャッシュ・ファイルの内容をメモリー内キャッシュに書き込むために使用されます。

  3. インメモリー・ファイル・キャッシュ構成にはmaxageという名前のパラメータがありますが、現在適用されていません。これは、古くて無効な内容を提供することによるHTTP違反を避けるためです。

  4. インメモリー・ファイル・キャッシュの内容は、ディスク・キャッシュの内容に密接に追従します。ディスク・ファイルが更新されると、そのディスク・ファイルのインメモリーバージョンが、次のリクエストで更新されます。

インメモリー・ファイル・キャッシュ構成の詳細は、次を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E21692_01/821-1883/aebcm/index.html

3.2.23 プロキシ配列の使用

次に示す情報は、プロキシ配列に関するものです。

  • プロキシ配列を作成しても、PATファイルからPACファイルを生成する前に、管理GUIの「Configure System Preferences」ページを使用してプロキシ配列を明示的に有効にする必要があります。

  • マスターでないプロキシ配列メンバーを構成する際には、URLフィールドをhttp://MasterProxy/patに設定するようにしてください(MasterProxyはマスター・プロキシのFQDN)。マスター・プロキシのpatマッピングが/patをマスター・プロキシのpatファイルにマップするように構成されていることを確認してください。

プロキシ配列の詳細は、次を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E21692_01/821-1882/6nmr9g0ap/index.html

3.2.24 forward-auth-user SAFに関する情報

不具合13693179の修正として、新しいSAF forward-auth-userがOracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.19で導入されました。このSAFはObjectTypeディレクティブで使用できます。

forward-auth-user SAFは、認証済のユーザー名をリモート・サーバーに転送するようプロキシ・サーバーに指示します。このSAFはオプションのパラメータhdrを取ります。これは、認証済ユーザー名の伝達に使用するHTTPリクエスト・ヘッダーを指定するためのオプションです。hdrパラメータのデフォルト値はProxy-auth-userです。

forward-auth-user SAFの構文は次のとおりです。

ObjectType fn="forward-auth-user" [hdr="request_header"]

request_headerは、認証済のユーザー名をバックエンドのサーバーに伝達する際に使用するHTTPリクエスト・ヘッダーの名前です。

3.2.25 FILECACHE要素の新しい属性に関する情報

不具合13700698および13700670の修正として、表 3-6に一覧表示されている属性がOracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.19で導入されました。これらの属性はserver.xml構成ファイルのFILECACHE要素用です。

表 3-6 4.0.19で導入されたFILECACHE要素の新規属性

属性
デフォルト
説明

tempfilespace


この属性は、ファイル・キャッシュの一時ディレクトリに作成されるファイルの合計サイズの制限値(バイト単位)を指定します。

removetempdir

false

この属性をtrueに設定すると、ファイル・キャッシュの一時ディレクトリがサーバーの停止時に除去されます。


FILECACHE要素のその他の属性の詳細は、次の場所にある『Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14 Configuration File Reference』を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E21692_01/821-1883/aebcm/index.html

3.2.26 blockingacceptパラメータに関する情報

不具合13905244の修正により、server.xml構成ファイルの<LS>要素に新しいパラメータblockingacceptが導入されています。

これはブール型パラメータであり、デフォルトではfalseに設定されています。trueに設定すると、リスニング・ソケットはブロック状態になります。

ただし、クライアント・エンドポイントは非ブロック状態のままです。

3.2.27 dbswitch.conf構成ファイルのtimeoutプロパティに関する情報

不具合13989967の修正により、dbswitch.conf構成ファイルにLDAP構成用のプロパティtimeoutが導入されています。timeoutプロパティは、LDAP操作がタイムアウトするまでの期間(秒単位)を指定します。このプロパティは、デフォルトでは無効になっています。つまり、LDAP操作はタイムアウトしません。

次の例では、dbswitch.conf構成ファイルでのtimeoutプロパティの使用方法を示します。

ldap://ldaphost:ldapport/dc%3D... 
default:binddn cn=Directory Manager
default:encoded bindpw cGFzc3dvcmQ=
default:timeout 30

この例では、timeoutプロパティは30秒に設定されています。

3.2.28 URL-Filter関数に関する情報

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14管理ガイドURLのフィルタ・ファイルの作成に関する項に、次の例が記載されています:

例

例に記載されている情報は、example.comへのアクセスのフィルタリングでは無効です。

  • example.comにアクセスするための正しいURLフィルタは.*://.*\.example\.com/.*です。

  • netscape.comexample.comに置換します。

3.2.29 NetWriteTimeout magnus.confパラメータに関する情報

Web Proxy Serverのhttpフィルタは、クライアントへの書込み操作時にタイムアウトを有効にするmagnus.confパラメータNetWriteTimeoutを実装しています。

NetWriteTimeout magnus.confパラメータは、クライアントの書込みタイムアウトを秒単位で指定する整数値を取りますが、デフォルトでは無効になっています。

3.2.30 内部dns-lookupの新しいパラメータであるenable-ipv6に関する情報

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.21には、内部dns-lookupの新しいパラメータであるenable-ipv6が導入されています。このパラメータはブール型の値を取り、デフォルトでfalseに設定されています。trueに設定すると、IPv6 DNSレコードのルックアップが有効化されます。

例:

DNS fn="dns-lookup" server="…" enable-ipv6="true"

注意:

内部dns-lookup機能のenable-ipv6は、Windowsでは無効化されています。

3.2.31 DNSキャッシュ動作を制御するための新しいSAF host-dns-cache-config

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.21では、DNSキャッシュ動作を制御するための新しいSAF host-dns-cache-configが導入されています。これは、リクエストごとのDNSキャッシュ動作を変更するために使用します。host-dns-cache-config SAFは次のパラメータを取ります:

パラメータ
説明
enabled これはブール型のパラメータで、デフォルトで"true"に設定されています。無効化されている場合、DNSキャッシュは使用されません。
host-regex 値として正規表現を取り、指定された値に一致するHost:ヘッダーを持つリクエストのみに対してhost-dns-cache-config設定を適用するために使用します。
ttl DNSキャッシュ・エントリの存続時間を秒単位で指定する整数値を受け入れます。

DNSキャッシュを無効化または有効化するか、または特定のttlを適用できます。

例:

  • 次のディレクティブは、"backend.*"というパターンの名前を持つバックエンドへのリクエストのDNSキャッシュを無効にします:

    ObjectType dns-cache-config host-regex="backend.*" enabled="false"
    
  • 次のディレクティブは、"backend.*"という形式のバックエンド・ホスト名へのキャッシュされたDNSエントリに、特定のttlを10秒間適用します:

    ObjectType dns-cache-config host-regex="backend.*" ttl="10"
    

3.2.32 flexanlgコマンドの-Pオプションに関する情報

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14管理ガイドログ・アナライザの操作に関する項(http://docs.oracle.com/cd/E21692_01/821-1882/adyjv/index.html)で、flexanlgコマンドの-Pオプションについて説明されています。

-Pオプションに関する説明を次に示します:

  • -Pオプションは、クライアント、プロキシ、キャッシュ、リモート、およびキャッシュ・ヒット、リモート接続合計、リモートから取得された日付、キャッシュに書き込まれたデータなどのマトリックスに関連するデータなど、プロキシ固有のコンポーネントに関連するデータの生成を有効化します。

  • 管理サーバー・インタフェースのレポートの生成リンクでは、-Pが指定されたflexanlgコマンドを使用します。

3.2.33 4.0.10からのHTTP 407エラー・ページの変更

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.10以上のバージョンにアップグレードすると、HTTP 407のエラー・ページが変更されます。

アップグレード前は、次のメッセージがHTTP 407エラー・ページに表示されます:

Proxy Authentication Required An error has occurred

バージョン4.0.10以上にアップグレードした後は、より詳細で具体的な次のメッセージが表示されます:

Proxy Authentication Required
Proper authorization is required for this area.
Either your browser dose not perform autorization, or your authorization has failed.

3.2.34 圧縮コンテンツをコンテンツURL書換えによって書き換えられません

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.14管理ガイドコンテンツURL書換えに関する項(http://docs.oracle.com/cd/E21692_01/821-1882/adypf/index.html)では、コンテンツURL書換えを構成する方法が説明されています。

圧縮コンテンツはコンテンツURL書換えによって書き換えられません。

3.2.35 Proxy Server 4.0.5からのcbuildコマンドの変更

4.0.4から4.0.5以上のバージョンにアップグレードすると、cbuildコマンドによるキャッシュ作成で次の点が変更されます:

  • Proxy Server 4.0.4では、既存のディレクトリでキャッシュ・パーティションを作成できます。

  • Proxy Server 4.0.5では、既存のディレクトリでキャッシュ・パーティションは作成できません。既存のディレクトリでキャッシュ・パーティションを作成しようとすると、次のメッセージがログに記録されます:

    ./cbuild -d /<install-directory>/<instance-name>/config -c /<install-directory>/<instance-name>/cache -n 4 
    Uninitialized partition /<install-directory>/<instance-name>/cache already exists
    

注意:

不具合14703102の修正の結果として、4.0.21リリースから、cbuildコマンドは新規パーティションのターゲット位置として既存の空のディレクトリを受け入れます。

3.2.36 http-client-config SAFのkeep-alive-timeout-absoluteパラメータ

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.22は、http-client-config SAFの新しいパラメータkeep-alive-timeout-absoluteをサポートしています。次の表に、この新しいパラメータに関する情報を示します。

パラメータ
説明
keep-alive-timeout プールされた接続の絶対最大存続時間を秒単位で指定する整数の引数を受け入れます。

3.2.37 sleepinterval server.xmlパラメータに関する情報

server.xmlにおけるGC (ガベージ・コレクション)要素のsleepinterval属性(秒単位)は、GCスレッドがウェイクアップし、構成済のパーティションを検査してガベージ・コレクションを開始する必要があるかどうかをチェックするまでのスリープ時間を指定します。

このパラメータのデフォルト値は45秒です。したがって、sleepintervalがデフォルト値の45秒に設定されている場合、GCスレッドは45秒ごとにウェイクアップして構成済のパーティションを検査します。

sleepintervalパラメータを変更または設定した後は、サーバーを再起動して変更を有効にする必要があります。

3.2.38 socks5.confファイルの新しいパラメータ

Oracle iPlanet Web Proxy Server 4.0.22は、socks5.confファイルに追加された新しいパラメータSOCKS5_CONNECT_TIMEOUTをサポートしています。次の表に、この新しいパラメータに関する情報を示します。

パラメータ
説明
SOCKS5_CONNECT_TIMEOUT 接続の試行のタイムアウトを秒単位で指定する整数値を受け入れます。

3.3 ドキュメント、サポートおよびトレーニング

Oracle Webサイトには、次の追加リソースに関する情報が用意されています。