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Oracle® iPlanet Web Server リリースノート
7.0.12
E25457-01
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1 Oracle iPlanet Web Server 7.0.12 リリースノート

このドキュメントでは、Oracle iPlanet Web Server 7.0.12 の新機能と拡張機能、インストールの注意事項、既知の問題、その他の最近確認された問題についての情報を説明します。Oracle iPlanet Web Server 7.0.12 を使用する前に、このドキュメントをお読みください。

このリリースノートには、次の内容が含まれています。

1.1 Oracle iPlanet Web Server 7.0.12 の新機能と拡張機能

次の各節では、Oracle iPlanet Web Server 7.0.12 の新機能と拡張機能のうち重要なものについて説明します。

以前の Oracle iPlanet Web Server 7.0 リリースの新機能と拡張機能については、Appendix Aを参照してください。

1.1.1 セキュリティーコンポーネントのアップグレード

新しいセキュリティーコンポーネント NSS 3.12.10 が Oracle iPlanet Web Server 7.0.12 に組み込まれました。

1.1.2 http-client-config SAF への exclude-escape-chars パラメータの導入

Oracle iPlanet Web Server では、エスケープされない文字の一覧を指定する exclude-escape-chars と呼ばれる新しいパラメータが導入されました。詳細については、Section 3.2.6, "http-client-config への exclude-escape-chars パラメータの導入"を参照してください。

1.1.3 servlet-container 要素への httponly-session-cookie プロパティーの導入

Oracle iPlanet Web Server では、httponly-session-cookie と呼ばれる新しいプロパティーが servlet-container に導入されました。詳細については、Section 3.2.10, "set-cookie ヘッダーの問題"を参照してください。

1.2 Oracle iPlanet Web Server 7.0.12 で解決された問題

この節では、Oracle iPlanet Web Server 7.0.12 で解決された問題を一覧表示します。

問題 ID 説明
12219154 SUNBT6633543: インストーラのヘルプのレイアウトが間違っている
12249856 SUNBT6756626: URI の長さが 176 文字を超える場合に Windows が「Not Found」ではなく「Forbidden」を返す
12285988 Doc: Solaris 10 で SMF を使用する際に追加のドキュメントが必要である。詳細については、Section 3.2.9, "Solaris 10 での SMF の使用"を参照してください。
12301718 管理: SUNBT6988528: Web Server 7 の管理 GUI で、手動による変更を config に取り込んで展開すると、例外エラー ADMIN3594 がスローされる
12301907 管理: SUNBT6989495: Web Server 7 - 日本人の顧客が Accept-Language: ja を使用すると、管理サーバーログにエラーが表示される (中国人の場合も同様)
12302497 SUNBT6992330: 「Identity Synchronization for Windows」がすでにインストールされている場合に Web Server 7.0.9 をインストールできない
12303923 Doc: CSR 中にウィンドウを変更してはいけない。詳細については、Section 2.1, "Web Server の管理の問題"を参照してください。
12304500 SUNBT2202919: ACL ファイルに IP アドレスが含まれている場合に関数 Lasipeval でクラッシュが発生する
12304725 SUNBT7004026: Web Doc RFE - ある Red Hat Linux オペレーティングシステムで PID ファイルが消失し、その後サーバーを停止できない
12305178 SUNBT7006373: Web Server 7.0: RPP が、追加された Via ヘッダーに関して RFC に準拠していない
12305221 SUNBT7006551: 検索用関数で競合状態が生じたせいで、削除されたメモリーポインタへのアクセスが行われる可能性がある
12305440 SUNBT7007329 Web Server 7.0: 逆プロキシプラグインのパーセントによって URL の「+」文字がエンコードされる
12305700 SUNBT7008469: Web Server 7.0.8: コンテンツタイプヘッダーが 2 回追加されるようになる
12305812 SUNBT7008970 Windows - 証明書をその内側に OU=COMMA と空白を入れて更新すると、ADMIN4078 CertificateMgrUtil.exe エラーが発生する
12305828 SUNBT2204360: 失効状態の測定で競合状態が生じたために、アイドル状態の接続が負荷を受けて削除される
12306018 SUNBT7009653 Web Server7: Doc: デフォルトの構成で .exe ファイルをダウンロードできない。詳細については、Section 2.4, "Web Server のインストールの問題"を参照してください。
12307171 SUNBT7014806 「Respond with URL」メッセージでアクセスを拒否する管理 GUI ACL 制御リストを設定後に変更できない
12307182 SUNBT7014824 Red Hat 5.5 (7.0.9) の Set-Default-Type で Web Server 7.0 がクラッシュする
12307239 SUNBT7015112 Web Server7.0U9: セッションオブジェクトを取得できない
12308375 SUNBT7020877: Doc: 逆プロキシプラグイン (RPP) に関する節を追加できるか。詳細については、Section 3.2.5.1, "Web Server での逆プロキシの構成"を参照してください。
12308571 SUNBT2206936: 原始プロセスによってローテーションしたアクセスおよびエラーログへのアクセスが続けられる
12308871 SUNBT2207128 ファイルの内容が変更された場合にサーバーが無効な範囲のデータを送信する
12309078 SUNBT7025406 PWC4011: コンテキストから文字エンコーディングを UTF-8 にする要求を設定できない
12309413 管理: SUNBT7027455 管理コンソールで構成変更を配備するとエラーがスローされる - 例外: ADMIN3011: T
12309860 管理: SUNBT7030096 CSR の O 値に二重引用符を含めることができず、ADMIN4120 メッセージが表示される
12310193 管理: SUNBT7031604: --password-file オプションを介して 2 番目のトークンのピンを指定できない (OIWS 7)
12354092 Doc: CR#6947733 が表示されない。詳細は、Section 3.2.10, "set-cookie ヘッダーの問題"およびSection 2.2, "Web Server のコアの問題"を参照してください
12354365 Web Server 7.0.9 で、Set-cookie によって httponly パラメータが自動的に追加される
12382350 Web Server 7.0u9 が INTUTIL_IS_URL でクラッシュする
12634549 セキュリティーバージョン 3.12.10 が Web Server 7.0.12 に組み込まれる
12682013 Doc: wadm CLI で使用されるドキュメントの password-file にはトークン名が小文字で含まれるべきである。詳細については、Section 3.2.8, "トークン名"を参照してください。
12685874 Doc: Red Hat Linix オペレーティングシステムで PID ファイルが消失し、あとでサーバーを停止できない。詳細については、Section 3.2.7, "Red Hat Linux オペレーティングシステムでの PID ファイルの消失"を参照してください。
12693227 NSPR ライブラリを最新バージョンにアップグレードする
12714871 Doc: 逆プロキシで元の URL のエスケープを無効にするオプションが必要である。詳細については、Section 3.2.6, "http-client-config への exclude-escape-chars パラメータの導入"を参照してください。
12721207 Doc: Bug#12657657 の回避方法。詳細については、Section 2.1, "Web Server の管理の問題"を参照してください。

以前の Oracle iPlanet Web Server 7.0 リリースで解決された問題については、Appendix B を参照してください。

1.3 ハードウェアとソフトウェアの要件

この節では、以下のトピックを含む Oracle iPlanet Web Server 7.0.12 のハードウェアとソフトウェアの要件について説明します。

1.3.1 製品パッチ

Oracle iPlanet Web Server 7.0.12 のパッチは、My Oracle Support サイト (http://support.oracle.com) で入手可能です。

次の表にパッチの一覧を示します。

プラットフォーム パッチ ID
AIX POWER32 145848-04
HP-UX PA-RISC 145849-04
Linux AMD-64 145846-04
Linux x86 145845-04
Windows 32 ビット 145847-04
Solaris SPARC 32 ビット 145843-04
Solaris x86 32 ビット 145844-04

1.3.2 サポートされるプラットフォーム

Oracle iPlanet Web Server 7.0.12 でサポートされるオペレーティング環境およびハードウェアについての詳しい情報は、次の場所にある『Oracle iPlanet Web Server 7.0.9+ Certification Matrix』に記載されています。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

1.3.3 サポートされる JDK

リリース 7.0.9 以降では、Oracle iPlanet Web Server は、Java SE 5 ではなく Java SE 6 でのみサポートされます。

サポートされるオペレーティングシステムについては、次のページにリンクがある『Oracle iPlanet Web Server 7.0.9+ Certification Matrix』 のスプレッドシートを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html


注:

JDK 6 は、サポートされるプラットフォームの表計算ドキュメントに記載されているすべてのオペレーティングシステム (HP-UX および AIX を除く) 用に Oracle iPlanet Web Server (リリース 7.0.9 以降) とともにパッケージ化されています。

1.3.4 システム仮想化のサポート

システム仮想化とは、複数のオペレーティングシステムインスタンスが共有ハードウェア上で独立して動作することを可能にするテクノロジのことです。機能的には、仮想化環境内でホストされているオペレーティングシステムに配備されたソフトウェアは通常、背後のプラットフォームが仮想化されていることを認識しません。Oracle では、Oracle 製品が適切にサイズ設定および構成された仮想化環境上で、仮想化されていないシステムの場合と同様に機能することを確認するためにテストを実行しています。

仮想化環境での Oracle 製品のサポートについては、次のドキュメントを参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/oracleas-supported-virtualization-089265.html

1.3.5 オペレーティングシステム用パッチ

適用可能な最新のパッチでオペレーティングシステムを更新します。次の各節では必須パッチを一覧表示します。

1.3.5.1 Solaris のパッチ

Solaris 10 の x86 または SPARC ユーザーは、最新のパッチクラスタをインストールするようにしてください。パッチクラスタは、次の My Oracle Support サイトで入手可能です。

http://support.oracle.com


注:

32 ビット Solaris (SPARC) プラットフォームの場合、この節で説明されているパッチに加えて、SUNWlibC および SUNWlibCx パッケージをインストールしてください。

Oracle iPlanet Web Server 7.0 インストーラは、必須パッチがシステムにインストールされているかどうかを判定します。それらのパッチがなかった場合、インストールは失敗します。サポートされたプラットフォーム上に Oracle iPlanet Web Server 7.0 を正常にインストールして、正しく機能させるには、次の各パッチが必要です。


注:

http://sunsolve.sun.com で入手可能なパッチが古くなっている場合、最新版には最新のバグ修正と製品の機能拡張が含まれているので、それらのパッチの最新版をダウンロードします。


注:

システムにインストールされている Solaris のバージョンを確認するには、/etc/release ファイルを参照します。

/etc/release ファイルには、Solaris のバージョン情報が次の形式で含まれています。

            Solaris 10 6/06 s10x_u2wos_08 X86
   Copyright 2006 Sun Microsystems, Inc.  All Rights Reserved. 
             Use is subject to license terms.
                   Assembled 02 May 2006

1.3.5.1.1 Solaris 10 (SPARC および x86) のパッチ
  • SPARC

    119963-20 — C++ 用の共有ライブラリパッチ

  • x86

    119964-20 — C++ 用の共有ライブラリパッチ

1.3.5.2 AIX のパッチ

  • AIX 5.3: 5300-08-01-0819 以降

  • AIX 6.1: 6100-00-04-0815 以降

1.3.6 サポートされているブラウザ

Oracle iPlanet Web Server 7.0.12 でサポートされている Web ブラウザについての情報は、次の場所にある『Oracle iPlanet Web Server 7.0 Certification Matrix』に記載されています。

http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html

1.3.7 非推奨に関する注意点

動作保証のないオペレーティングシステムのバージョン

iPlanet Web Server 7.0.12 の時点で、次のオペレーティングシステムのバージョンは動作保証の対象外となっています。

  • Microsoft Windows XP

  • Microsoft Window Server 2003 Enterprise Edition、Service Pack 2

  • Microsoft Windows 2000 Server および Windows 2000 Advanced Server

  • Solaris 9 Update 9 SPARC (32 ビットおよび 64 ビット)

  • Solaris 9 Update 8 x86 (32 ビット)

  • Solaris 8

  • OpenSolaris

  • HP-UX 11.11

  • Novell SUSE Linux Enterprise Server 9

  • Red Hat Enterprise Linux Advanced Server 3

動作保証対象外の Web ブラウザのバージョン

iPlanet Web Server 7.0.12 の時点で、次の Web ブラウザのバージョンは動作保証の対象外となっています。

  • Firefox 2

  • Microsoft Internet Explorer 6

  • Mozilla (すべてのバージョン)

1.4 インストール、移行、およびアップグレードに関する注意点

この節では、Web Server のインストール、移行、およびアップグレードに関する注意点を示します。これらのトピックの詳細は、 Oracle iPlanet Web Server Installation and Migration Guideを参照してください。

Oracle iPlanet Web Server リリース 7.0.12 の時点での既知の問題は、Chapter 2, "既知の問題点."を参照してください。

1.4.1 インストールの注意事項

以前のバージョンの Web Server が含まれているディレクトリに Web Server をインストールすることはできません。ただし、Web Server を新しいディレクトリにインストールしたあとで既存のインストールを移行することはできます。

Web Server は、Java Enterprise System の一部またはスタンドアロンバージョンとしてインストールできます。

1.4.1.1 スタンドアロンインストール

スタンドアロンインストールでは、NSS や NSPR などの必要な共有コンポーネントはすべて、Web Server インストールファイルとともにパッケージ化されます。

1.4.1.2 Java ES インストール

Web Server を Java ES スイートの一部としてインストールする場合は、Java ES インストーラによって、NSS や NSPR などのすべての共有コンポーネントは別々のパッケージとして、Web Server 固有のバイナリは別々の OS 依存のパッケージとしてインストールされます。

最新の Java ES コンポーネントパッチを http://support.oracle.com からダウンロードし、オペレーティングシステムにインストールします。


注:

NSS および NSPR の最新のパッチをシステムにインストールしないと、Oracle iPlanet Web Server が正常に起動しません。したがって、Oracle iPlanet Web Server の最新のアップデートをインストールする前に、お使いのシステムに適用可能な NSS パッチの README の内容を確認してください。

1.4.2 移行の注意事項

Web Server 6.0 および 6.1 の設定は移行できます。6.0 よりも前のリリースの Web Server からの直接移行はサポートされていません。Web Server 4.0 などの以前のリリースは、まず Web Server 6.1 に移行し、それから Web Server 7.0 に移行する必要があります。Web Server 4.0 以降から Web Server 6.1 への移行については、次の場所にある『Sun Java System Web Server 6.1 インストールおよび移行ガイド』および『Sun Java System Web Server 6.1 リリースノート』を参照してください。

http://download.oracle.com/docs/cd/E19857-01/index-ja.html

Web Server 4.1 から Web Server 7.0 への移行や、Web Server 6.0 のすべてのバージョンから Web Server 7.0 への移行については、 Oracle iPlanet Web Server Installation and Migration Guideを参照してください。

1.4.3 アップグレードの注意事項

既存の 7.0 インストールに上書きする形で Oracle iPlanet Web Server 7.0 の最新アップデートをインストールすると、インストーラは自動的にアップグレードを実行します。

Oracle iPlanet Web Server 7.0 がすでにインストールされている場合、&wsNameFull の最新アップデートに付属するインストーラで、既存の 7.0 インストールの場所を指定してからアップグレードを実行します。

Oracle iPlanet Web Server 7.0 が Java ES 5 の一部としてインストール済みである場合、Oracle iPlanet Web Server の最新アップデートにアップグレードするには、次のパッチを http://support.oracle.com からダウンロードしてインストールします。

  • 125437 (Solaris SPARC/SPARCV9)

  • 125438 (Solaris x86/x64)

  • 125439 (Linux)

  • 125440 (HP-UX)

  • 125441 (Windows)

Oracle iPlanet Web Server のローカライズされたバージョンを使用している場合、Oracle iPlanet Web Server 7.0 から Oracle iPlanet Web Server の最新アップデートに正常にアップグレードするには、ベースパッチをインストールする前に次のパッチをインストールしてください。

  • 126331-07 (Solaris SPARC (8/9/10)) (Solaris SPARC ローカリゼーションパッチ ID)

  • 126332-07 (Solaris x86 (8/9/10)) (Solaris x86 ローカリゼーションパッチ ID)

Web Server 7.0 Update 5 では、マルチリンガルファイルはベースパッチに統合されています。 Web Server 7.0 マルチリンガルパッケージがシステムにインストールされている場合は、最初にローカリゼーションパッチ 126331-05 (SPARC)/126332-05 (x86) をインストールしてから、ベースパッチ 125437-15 (SPARC)/125438-15 (x86) 以降をインストールしてください。

Web Server 7.0 から Web Server 7.0 Update 5 へのアップグレードの詳細は、 Oracle iPlanet Web Server Installation and Migration Guideを参照してください。

互換性の問題

  1. Web Server 7.0 は JavaServer Faces 1.2 テクノロジをサポートします。JavaServer Faces 1.1 アプリケーションのほとんどは、何の変更を加えなくても Web Server 7.0 と連動するはずです。ただし、アプリケーションを JavaServer Faces 1.2 アプリケーションに移行するときに何らかの互換性の問題が発生する可能性があります。その場合は、アプリケーションに変更を加える必要があります。

    変更点については、次の場所にある JavaServer Faces リリースノートを参照してください。

    https://javaserverfaces.dev.java.net/rlnotes/1.2_04/issues.html

  2. Sun Java System Portal Server 7.1 は Java ES 5 で提供され、Web Server 7.0 Update 1 と互換性がありません。 Web Server 7.0 とともに Sun Java System Portal Server 7.1 を配備した場合、Web Server 7.0 だけではなく両方のサーバーをアップグレードする必要があります。

    必要な Sun Java System Portal Server 7.1 アップグレードは、Java ES 5 Update 1、または次の場所にあるパッチに含まれています。

    http://support.oracle.com

    • 124301 (SPARC)

    • 124302 (x86)

    • 124303 (Linux)

    Web Server のローカライズされたバージョンを使用している場合は、Portal Server の次のローカリゼーションパッチもインストールしてください。

    • 125301 (Solaris SPARC および Solaris x86 ローカリゼーション)

    • 125302 (Linux ローカリゼーション)