このドキュメントでは、Oracle iPlanet Web Server リリース7.0.15の新機能と拡張機能、インストールの注意事項および既知の問題についての情報を説明します。
このドキュメントには、次の項が含まれています。
Oracle iPlanet Web Server 7.0のこのリリースには、次の新機能と拡張機能が含まれています。
Oracle iPlanet Web Server 7.0.15で新たに検証されたプラットフォームは次のとおりです。
Oracle Enterprise Linux 6
Oracle Solaris 11
Oracle iPlanet Web Server 7.0でサポートされるオペレーティング環境およびハードウェアの詳細は、次の場所にあるOracle iPlanet Web Server 7.0.9+動作保証マトリックスを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
7.0.14リリースで追加されたmax-parameter-count
要素を、管理コンソールを使用して構成できるようになりました。
max-parameter-count
の詳細は、付録 Aを参照してください。
以前のOracle iPlanet Web Server 7.0リリースの新機能と拡張機能の詳細は、付録 Aを参照してください。
この項では、Oracle iPlanet Web Server リリース7.0.15で解決された問題を一覧表示します。
問題ID | 説明 |
---|---|
12306447 | リソースの保護方法に関する情報をドキュメントに記載する必要がある
項 3.2.11を参照してください。 |
12584046 | SMFが有効のときに管理サーバーがハングアップする |
12643441 | fastcgistubプロセスでのクラッシュ |
12657657 | OSをリブートしたときに、新しく作成したSMFサービスが有効から無効に切り替わる |
12777290 | ドキュメントの-d "com.iplanet.ias.server.logging.serverlogmanager" は不正です
項 3.2.12を参照してください。 |
12833917 | 管理コンソールからvirtual-server access-log形式の構成後、"-"が失われます。 |
12844341 | ファイルの内容が変更された場合にサーバーが無効な範囲のデータを送信する |
12856417 | 特別に細工されたshtml URIによってWebサーバーがクラッシュすることがある |
12877126 | QoSの設定後、void httprequest::processqos() 関数が繰返しクラッシュする |
12894984 | ファイルが変更されている場合に、EtagとIf-Rangeを使用する範囲リクエストですべてのコンテンツが返されない |
12919247 | set-cookieレスポンスの"path="と"; httponly"の間に余計なスペースがある |
12919334 | RangeヘッダーのDoS脆弱性 |
12989862 | 6932016の修正リクエストに7003615に関する情報を追加する必要がある |
13011275 | リリース・ノートに最小必須メモリー容量と最大推奨ディスク容量を追加する
項 1.3.2を参照してください。 |
13251178 | 管理コンソールに構成名の長いURLリンクが表示される |
13439900 | allowヘッダーに間違ったHTTPメソッド(例: 405レスポンスでのtrace)が含まれる |
13473614 | maxprocs を1より大きくすると、循環アクセス/エラー・ログ・ファイルへのロギングが発生する |
13484895 | ktsearchの更新が必要 |
13540300 | キープアライブ・スレッドのデフォルト値に関するドキュメントの不具合
項 3.2.13を参照してください。 |
13543379 | 管理コンソールからHTTPリスナー・ポートを変更した後も、ポートが開いたままである |
13546987 | マルチプロセス・モードでログ・ローテーションが機能しない |
13559815 | 高いシステムFD制限(2G)における自動チューニングによりサーバーがクラッシュする |
13560430 | キュー長制限の説明が正しくない
項 3.2.14を参照してください。 |
13586813 | Oracle Enterprise Linux 6での動作保証 |
13586985 | Oracle Solaris 11での動作保証 |
13620632 | ACLがSSLとともに構成されている場合に、一部のコンテンツで403 forbidden が返される |
13681165 | autocommit falseに設定されていて、JDBC接続プールがconnection-validation=trueで設定されている表モードで、JDBC接続リークが発生する |
13683057 | 二重引用符が含まれているcookie値を読み取ることができない |
13700818 | DTDのJava要素のmaxparametercount プロパティの移行 |
13700834 | max-parameter-count を指定する管理コンソール・オプションの追加 |
13725520 | SSLセッション・キャッシュが無効のとき、Webサーバーがクラッシュする |
13817143 | データベースのフェイルオーバー後、リース接続のJDBCモニタリングが正しく行われない |
13874425 | システムのオープンFD制限が2Gに設定されている場合、thread-pool queue-sizeが機能しない |
13889880 | 7.0.13パッチが原因のF5-BigIPでの問題
項 3.2.15を参照してください。 |
以前のOracle iPlanet Web Server 7.0リリースで解決された問題の詳細は、付録 Bを参照してください。
この項では、Oracle iPlanet Web Server リリース7.0.15のハードウェアとソフトウェアの要件について、次の内容を含め説明します。
Oracle iPlanet Web Server リリース7.0.15のパッチは、My Oracle Supportサイト(http://support.oracle.com
)で入手可能です。
次の表にパッチの一覧を示します。
プラットフォーム |
パッチID |
---|---|
AIX POWER32 | 145848-08 |
HP-UX | 145849-05 |
Linux AMD-64 | 145846-08 |
Linux x86 | 145845-08 |
Windows 32ビット | 145847-09 |
Solaris SPARC 32ビットおよび64ビット | 145843-08 |
Solaris x86 32ビット | 145844-08 |
注意: HP-UXの場合、使用されるNSSバージョンは3.12.10です。その他すべてのプラットフォームでは、バージョン3.13.1.0が使用されます。 |
Oracle iPlanet Web Server リリース7.0.15でサポートされるオペレーティング環境およびハードウェアの詳細は、次の場所にあるOracle iPlanet Web Server 7.0.9+動作保証マトリックスに記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
メモリーおよびディスク容量の要件
最小推奨ディスク容量: 550MB
最小必須メモリー
Red Hat Enterprise Linux: 768MB
その他すべてのオペレーティング・システム: 512MB
リリース 7.0.9以降では、Oracle iPlanet Web Serverは、Java SE 5ではなくJava SE 6でのみサポートされます。
サポートされるオペレーティング・システムの詳細は、次のページにリンクがあるOracle iPlanet Web Server 7.0.9+動作保証マトリックスのスプレッドシートを参照してください。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
注意: JDK 6は、サポートされるプラットフォームのスプレッドシートに記載されているすべてのオペレーティング・システム(HP-UXおよびAIXを除く)用にOracle iPlanet Web Server (リリース7.0.9以降)とともにパッケージ化されています。 |
システム仮想化とは、複数のオペレーティング・システム・インスタンスが共有ハードウェア上で独立して動作することを可能にするテクノロジのことです。機能的には、仮想化環境内でホストされているオペレーティング・システムにデプロイされたソフトウェアは通常、背後のプラットフォームが仮想化されていることを認識しません。Oracleでは、Oracle製品が適切にサイズ設定および構成された仮想化環境上で、仮想化されていないシステムの場合と同様に機能することを確認するためにテストを実行しています。
仮想化環境でのOracle製品のサポートの詳細は、次を参照してください:
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/oracleas-supported-virtualization-089265.html
適用可能な最新のパッチでオペレーティング・システムを更新します。次の各項では必須パッチを一覧表示します。
Solaris 10のx86またはSPARCユーザーは、最新のパッチ・クラスタをインストールするようにしてください。パッチ・クラスタは、次のMy Oracle Supportサイトで入手可能です。
注意: 32ビットSolaris (SPARC)プラットフォームの場合、この項で説明されているパッチに加えて、SUNWlibC およびSUNWlibCx パッケージをインストールしてください。 |
Oracle iPlanet Web Server 7.0インストーラは、必須パッチがシステムにインストールされているかどうかを判定します。それらのパッチがなかった場合、インストールは失敗します。サポートされたプラットフォーム上にOracle iPlanet Web Server 7.0を正常にインストールして、正しく機能させるには、次の各パッチが必要です。
注意: http://support.oracle.com で入手可能なパッチが古くなっている場合、最新版には最新の不具合修正と製品の機能拡張が含まれているので、それらのパッチの最新版をダウンロードします。 |
注意: システムにインストールされているSolarisのバージョンを確認するには、/etc/release ファイルを参照します。
Solaris 10 6/06 s10x_u2wos_08 X86 Copyright 2006 Sun Microsystems, Inc. All Rights Reserved. Use is subject to license terms. Assembled 02 May 2006 |
SPARC
119963-20 — C++用の共有ライブラリ・パッチ
x86
119964-20 — C++用の共有ライブラリ・パッチ
AIX 5.3: 5300-08-01-0819以降
AIX 6.1: 6100-00-04-0815以降
Oracle iPlanet Web Server リリース7.0.15でサポートされているWebブラウザの詳細は、次の場所にあるOracle iPlanet Web Server 7.0動作保証マトリックスに記載されています。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/ias/downloads/fusion-certification-100350.html
動作保証のないのオペレーティング・システムのバージョン
iPlanet Web Server リリース7.0.15の時点で、次のオペレーティング・システムのバージョンは動作保証の対象外となっています。
Microsoft Windows XP
Microsoft Window Server 2003 Enterprise Edition、Service Pack 2
Microsoft Windows 2000 ServerおよびWindows 2000 Advanced Server
Solaris 9 Update 9 SPARC (32ビットおよび64ビット)
Solaris 9 Update 8 x86 (32ビット)
Solaris 8
OpenSolaris
HP-UX 11.11
Novell SUSE Linux Enterprise Server 9
Red Hat Enterprise Linux Advanced Server 3
動作保証外のWebブラウザのバージョン
iPlanet Web Server リリース7.0.15の時点で、次のWebブラウザのバージョンは動作保証の対象外となっています。
Firefox 2
Microsoft Internet Explorer 6
Mozilla (すべてのバージョン)
この項では、Web Serverのインストール、移行およびアップグレードに関する注意点を示します。これらのトピックの詳細は、次の情報を確認してください: Oracle iPlanet Web Serverインストールおよび移行ガイド。
Oracle iPlanet Web Server リリース7.0.15の時点での既知の問題は、章 2, "既知の問題点."を参照してください。
以前のバージョンのWeb Serverが含まれているディレクトリにWeb Serverをインストールすることはできません。ただし、Web Serverを新しいディレクトリにインストールした後で既存のインストールを移行することはできます。
Web Serverは、Java Enterprise Systemの一部またはスタンドアロン・バージョンとしてインストールできます。
スタンドアロン・インストールでは、NSSやNSPRなどの必要な共有コンポーネントはすべて、Web Serverインストール・ファイルとともにパッケージ化されます。
提供されているOracle iPlanet Web Server 7.0用のJava ESパッチはリリース7.0.12までです。この項の情報は、リリース7.0.12以前のリリースにのみ適用されます。
Oracle iPlanet Web ServerをJava ESスイートの一部としてインストールする場合は、Java ESインストーラによって、NSSやNSPRなどのすべての共有コンポーネントは別々のパッケージとして、Web Server固有のバイナリは別々のOS依存のパッケージとしてインストールされます。
最新のJava ESコンポーネント・パッチをhttp://support.oracle.com
からダウンロードし、オペレーティング・システムにインストールします。
注意: NSSおよびNSPRの最新のパッチをシステムにインストールしないと、Oracle iPlanet Web Serverが正常に起動しません。したがって、Oracle iPlanet Web Serverの最新の更新をインストールする前に、ご使用のシステムに適用可能なNSSパッチのREADMEの内容を確認してください。 |
Web Server 6.0および6.1の構成は移行できます。6.0よりも前のリリースのWeb Serverからの直接移行はサポートされていません。Web Server 4.0などの以前のリリースは、まずWeb Server 6.1に移行し、それからWeb Server 7.0に移行する必要があります。Web Server 4.0以降からWeb Server 6.1への移行の詳細は、次の場所にあるSun Java System Web Server 6.1インストールおよび移行ガイドおよびSun Java System Web Server 6.1リリース・ノートを参照してください。
http://docs.oracle.com/cd/E19857-01/index.html
Web Server 4.1からWeb Server 7.0への移行およびすべてのバージョンのWeb Server 6.0からWeb Server 7.0への移行の詳細は、次を参照してください: Oracle iPlanet Web Serverインストールおよび移行ガイド。
既存の7.0インストールに上書きする形でOracle iPlanet Web Server 7.0の最新の更新をインストールすると、インストーラは自動的にアップグレードを実行します。
Oracle iPlanet Web Server 7.0がすでにインストールされている場合、最新の更新に付属するインストーラで、既存の7.0インストールの場所を指定してからアップグレードを実行します。
Web Server 7.0からWeb Server 7.0 Update 5へのアップグレードの詳細は、次を参照してください: Oracle iPlanet Web Serverインストールおよび移行ガイド。
互換性の問題
Web Server 7.0はJavaServer Faces 1.2テクノロジをサポートします。JavaServer Faces 1.1アプリケーションのほとんどは、何の変更を加えなくてもWeb Server 7.0と連動するはずです。ただし、アプリケーションをJavaServer Faces 1.2アプリケーションに移行するときになんらかの互換性の問題が発生する可能性があります。その場合は、アプリケーションに変更を加える必要があります。
変更点については、次の場所にあるJavaServer Facesリリース・ノートに記載されています:
https://javaserverfaces.dev.java.net/rlnotes/1.2_04/issues.html
Sun Java System Portal Server 7.1はJava ES 5で提供され、Web Server 7.0 Update 1と互換性がありません。Web Server 7.0とともにSun Java System Portal Server 7.1をデプロイした場合、Web Server 7.0のみではなく両方のサーバーをアップグレードする必要があります。
必要なSun Java System Portal Server 7.1アップグレードは、Java ES 5 Update 1または次の場所にあるパッチに含まれています。
124301 (SPARC)
124302 (x86)
124303 (Linux)
Web Serverのローカライズされたバージョンを使用している場合は、Portal Serverの次のローカライゼーション・パッチもインストールしてください。
125301 (Solaris SPARCおよびSolaris x86ローカライゼーション)
125302 (Linuxローカライゼーション)