Oracle iPlanet Web Server 7.0のドキュメントは次の形式で提供されます。
マニュアル: Oracle iPlanet Web Server 7.0のマニュアルおよびリリース・ノートは、HTML形式およびPDF形式で参照できます。
オンラインヘルプ: コンテキスト・ヘルプを表示するには、製品のグラフィカル・インタフェースにある「ヘルプ」ボタンをクリックします。
Oracle iPlanet Web Server 7.0.9は、7.0のドキュメント・セット全体が更新された最新のリリースです。7.0.9リリースの後でOracle iPlanet Web Server 7.0のドキュメントに加えられた更新と修正は、このリリース・ノートに記載されています。項 3.2, "ドキュメントの訂正、内容の追加および解決された問題."を参照してください。
この章には次の項が含まれます:
Web Serverのドキュメント・セットでは、Web Serverをインストールおよび管理する方法について説明しています。
Web Serverの導入については、表 3-1に示されている順序でドキュメントを参照してください。
表 3-1 Web Serverのドキュメント
ドキュメントのタイトル |
内容 |
---|---|
Oracle iPlanet Web Serverリリース・ノート(このドキュメント) |
|
Oracle iPlanet Web Serverインストールおよび移行ガイド |
次のインストールおよび移行タスクの実行:
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Oracle iPlanet Web Server管理者ガイド |
次の管理タスクの実行:
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Oracle iPlanet Web Serverトラブルシューティング・ガイド |
次を実行するためのプログラミング・テクノロジおよびAPIの使用:
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Oracle iPlanet Web Server NSAPI開発者ガイド |
カスタムNetscape Server Application Programmer's Interface (NSAPI)プラグインの作成 |
Oracle iPlanet Web Server Java Webアプリケーション開発者ガイド |
Web ServerでのJavaサーブレットおよびJavaServer Pages (JSP)テクノロジの実装 |
Oracle iPlanet Web Server管理者用構成ファイル・リファレンス |
構成ファイルの編集 |
Oracle iPlanet Web Serverパフォーマンス・チューニング、サイジングおよびスケーリング・ガイド |
パフォーマンスを最適化するためのWeb Serverのチューニング |
Oracle iPlanet Web Serverコマンドライン・リファレンス |
CLIによってWeb Serverを管理できる管理コマンド |
次の表に、Oracle iPlanet Web Server 7.0.9ドキュメントの訂正、追加された内容および解決された問題の一覧を示します。
問題ID | 説明 |
---|---|
6932016 | 新規の組込みCAルートでVerisign EV証明書チェーンの問題に対処する方法。
項 2.5を参照してください。 |
6965828 | 再起動後にリクエストを受け入れる前にクラスタ化インスタンスを同期する必要があります。
項 3.2.4を参照してください。 |
6968560 | 証明書チェーンのアップグレード方法を記述します。
項 3.2.1を参照してください。 |
6971148 | SELinuxでJDKライブラリのセキュリティ・コンテキストを変更します。
付録 Bを参照してください。 |
6977258 | WS7.0リリース・ノートのCR6611067は正しくありません。
付録 Bを参照してください。 |
6977268 | すべてのリクエスト・ヘッダー名は小文字で返されます。
項 2.2を参照してください。 |
6989578 | 7.0リリース・ノートで、システムからSUNWlxmlパッケージを除去するための参照が正しくありません。
項 1.3.5.1.1を参照してください。 |
6989830 | Oracle Fusion Middlewareでサポートされている仮想化テクノロジへのリンクが正しくありません。
項 1.3.4を参照してください。 |
6991930 | GDDドキュメントのハングアップまたはレスポンス不可の章に複数の誤字があります。
項 3.2.2を参照してください。 |
6993379 | Java ESのインストールおよびアップグレードの注意事項に訂正が必要です。
項 1.4を参照してください。 |
6993705 | http-client-config の表の一覧にタイムアウト・パラメータの説明がありません。
項 3.2.5を参照してください。 |
6994415 | Red Hat Linuxでは%duration% はミリ秒単位で測定されます(ドキュメントにはマイクロ秒と記載されています)。
項 3.2.3を参照してください。 |
6996370 | obj.conf に有効な<If> fn="rewrite" <Else> が含まれているとWeb Server 7.0の起動時エラーが発生します。
項 2.2を参照してください。 |
7022621 | WS7でサポートされているJDKのバージョン
項 1.3.3を参照してください。 |
12306447 | リソースの保護方法に関する情報をドキュメントに記載する必要があります。
項 3.2.11を参照してください。 |
12777290 | ドキュメントの-d "com.iplanet.ias.server.logging.serverlogmanager" は不正です。
項 3.2.12を参照してください。 |
12989862 | 6932016の修正リクエストに7003615に関する情報を追加する必要があります。 |
13011275 | リリース・ノートに最小必須メモリー容量と最大推奨ディスク容量を追加します。
項 1.3.2を参照してください。 |
13540300 | キープアライブ・スレッドのデフォルト値に関するドキュメントの不具合。
項 3.2.13を参照してください。 |
13560430 | キュー長制限の説明が正しくありません。
項 3.2.14を参照してください。 |
13889880 | 7.0.13パッチによって、F5-BigIPでの問題が発生します。
項 3.2.15を参照してください。 |
証明書チェーンのインストールに関する項の情報( Oracle iPlanet Web Server 7.0.9管理者ガイド )は、証明書チェーンの更新にも該当します。したがって、この項のタイトルは、「証明書チェーンのインストールまたは更新」である必要があります。
" Sun Java System Web Serverデバッグ・データ収集 "テクニカル・ノートのWeb Serverプロセスのハングアップまたはレスポンス不可時のデバッグ・データの収集の項の手順説明で、ステップ5に誤りがあります。
ステップ5の正しい内容は次のとおりです。
5.次のコマンドを実行して出力を保存します。
Solaris:
ps -ef | grep server-root
vmstat 5 5
iostat [ -t ] [ interval [ count ] ]
top
uptime
HP-UX:
ps -ef |grep server-root
vmstat 5 5
iostat [ -t ] [ interval [ count ] ]
top
sar
Linux:
ps -aux | grep server-root
vmstat 5 5
top
uptime
sar
Windows:
WEBプロセスPIDを取得します。
C:\windbg-root>tlist.exe
WEB実行プロセスPIDのプロセス詳細を取得します。
C:\windbg-root>tlist.exe web-pid
Oracle iPlanet Web Server 7.0.9管理者用構成ファイル・リファレンスの付録Cのカスタム・ログ・ファイル形式の使用に関する項によると、%duration%
ログ・パラメータは、Web Serverがリクエストの処理に費やした時間をマイクロ秒単位で示します。
より明確な記述は次のようになります。
SolarisおよびAIXでは、Web Serverは時間をマイクロ秒単位で計算および記録します。
一方、Windows、HP-UXおよびLinuxでは、Web Serverは時間をミリ秒単位で計算し、マイクロ秒単位で記録します。
Oracle iPlanet Web Server 7.0.9管理者ガイドのセッション複製のためのWeb Applicationの構成に関する項 では、サーバーでセッションの複製を有効にする手順について説明しています。
手順説明の最初のステップで、sun-web.xml
構成ファイルのsession-manager
要素を変更します。これを行うときは、次の例に示すように、reapIntervalSeconds
プロパティを1秒に設定する必要があります。
<sun-web-app> <session-config> <session-manager persistence-type="replicated"> <manager-properties> <property name="reapIntervalSeconds" value="1"/> </manager-properties> </session-manager> </session-config> </sun-web-app>
reapIntervalSeconds
を1秒に設定すると、セッション・フェイルオーバー中にセッション・データが失われないことが保証されます。具体的には、再起動後に新しいリクエストが受け入れられる前にクラスタ化インスタンスが同期されます。
reapIntervalSeconds
の詳細は、次を参照してください: Oracle iPlanet Web Server 7.0.9 Java Webアプリケーション開発者ガイドのmanager-properties要素に関する項。
http-client-config
のtimeout
パラメータについての情報Oracle iPlanet Web Server 7.0.9管理者用構成ファイル・リファレンスの表7-60 http-client-configのパラメータ の一覧にtimeout
パラメータがありません。このパラメータでは、指定された時間の経過後にWeb Serverがタイムアウトするように構成できます。
timeout
パラメータは次のように、obj.conf
でhttp-client-config
ObjectType関数を使用することによって構成できます。
ObjectType fn="http-client-config" timeout="value"
この構成パラメータは、timeout
で指定された時間内に接続元サーバーがリクエストに応答しない場合に、接続元サーバーへの接続を閉じるように逆プロキシに指示します。このパラメータは、timeout
の時間内にリクエストを完了する必要があることを意味するものではありません。
timeout
パラメータのデフォルト値は300秒です。
逆プロキシの構成の詳細は、http://docs.oracle.com/cd/E19146-01/821-1828/ghquv/index.html
を参照してください。
http-client-config
へのexclude-escape-chars
パラメータの導入Oracle iPlanet Web Serverでは、多数の文字をエスケープします。exclude-escape-chars
パラメータは、% & " < > \r \n + * '
などの特定の文字のエスケープを回避するために使用できます
exclude-escape-chars
パラメータは、次のようにobj.conf
内のhttp-client-config
ObjectType関数を使用して構成できます。
ObjectType fn="http-client-config" exclude-escape-chars="+%"
Red Hat Linuxオペレーティング・システムでPIDファイルが消失し、サーバーを停止できません。この状況を解消するには、server.xml
ファイルのtemp-path
値を、サーバーのユーザーが排他的な権利を持っている場所に変更します。次に例を示します。
<temp-path>/var/tmp/https-test-73d21d24</temp-path>
この状況を解決する別の方法は、tmpwatch
プログラム内のtemp-directory
を除外することです。
wadm
CLIのpassword-file
オプションに使用するトークン名は小文字にする必要があります。次に例を示します。
wadm_internal
SMFを使用して管理サーバーを制御する場合は、他のすべてのインスタンスの管理にも必ずSMFを使用することをお薦めします。これにより、すべてインスタンスを個別に制御できます。
set-cookie
ヘッダーの問題セキュリティ上の理由により、7.0.9リリース以降はset-cookie
ヘッダー値に;HttpOnly
が追加されます。ただし、;HttpOnly
をset-cookie
ヘッダーに追加したくない場合は、次のプロセスを使用します。
server.xml
構成ファイル内のservlet-container
要素のhttponly-session-cookie
プロパティをfalse
に設定します。
httponly-session-cookie
という新しいプロパティは、server.xml
構成ファイルのservlet-container
要素に追加されています。デフォルトでは、このプロパティはtrue
になっており、;HttpOnly
がset-cookie
ヘッダーに追加されます。このフラグがfalse
に設定されている場合は、;HttpOnly
は適用されません。このプロパティは、set-servlet-container-prop
CLIコマンドまたは管理コンソールのサーブレット・コンテナ・ページを使用して設定できます。
第8章 ユーザーおよびグループの管理 ( Oracle iPlanet Web Server 7.0.9管理者ガイド )には、認証データベースの作成方法とユーザーおよびグループの作成方法が記載されています。しかし、認証データベースを使用してURIを保護する方法についての記載がありません。
URI (/docs
など)を認証データベース(authdb_docs
など)を使用して保護するには、http://docs.oracle.com/cd/E19146-01/821-1828/gczyo/index.html
の説明に従って、/docs
をURI、authdb_docs
を認証データベースとして構成または仮想サーバーにACLを作成します。
項「JVMオプションの追加」( Oracle iPlanet Web Server 7.0.9管理者ガイド)に、例として記載されている次のJVMオプションが間違っています。
-Djava.util.logging.manager=com.iplanet.ias.server.logging.ServerLogManager
正しいオプションは次のとおりです。
-Djava.util.logging.manager=com.sun.webserver.logging.ServerLogManager
Oracle iPlanet Web Server 7.0.9管理者用構成ファイル・リファレンス に記載されているキープアライブ・スレッド数のデフォルト値は1です。この値は正しくありません。
キープアライブ・スレッド数のデフォルト値はシステムのプロセッサ数に設定されます。
Oracle iPlanet Web Server 7.0.9パフォーマンス・チューニング、サイジングおよびスケーリング・ガイド では、perfdump
レポートに表示されるキュー長制限パラメータを、接続キューの最大サイズと説明していますが、これは間違っています。
キュー長制限は、キューに入ることができる接続の最大数です。この制限はファイル・ディスクリプタの使用可能状況によってかわります。
F5 NetworksのBIG-IPなど、特定のロード・バランサを使用してクライアント・リクエストをOracle iPlanet Web Server 7.0.13以降のリリース間で分散すると、CBC暗号を使用したTLS通信(TLS_RSA_WITH_AES_256_CBC_SHA
やTLS_RSA_WITH_3DES_EDE_CBC_SHA
など)が切断されます。BIG-IPおよびその他のロード・バランサの中には、Oracle iPlanet Web Serverインスタンスからクライアントにレスポンスを転送できないものがあります。
Oracle iPlanet Web Serverリリース7.0.13以降に含まれるNSSバージョンはスプリット・データ・パケットを実装しています。BIG-IPおよびその他のロード・バランサの中には、スプリット・データ・パケットを処理できないものがあります。
回避策
注意: この回避策を実行すると、リリース7.0.13で導入されたCVE-2011-3389のセキュリティ脆弱性に対する修正が除去されます。 |
サーバーを停止します。
startserv
スクリプトで、環境変数NSS_SSL_CBC_RANDOM_IV
を0に設定します。
startserv
スクリプトはinstance_dir
/bin
ディレクトリにあります。たとえば、Windowsの場合は、次の行をstartserv
スクリプトに追加します。
set NSS_SSL_CBC_RANDOM_IV=0
サーバーを起動します。
OracleのWebサイトは、次の追加リソースに関する情報を提供します。