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Oracle® JRockit Mission Control Mission Control Clientの紹介
リリース4.1
B61446-02
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3 JRockit Mission Controlの通信

この章では、各プロトコルと、使用するJ2SEバージョンに応じて生じる違いについて説明します。

Oracle JRockit JVMを実行するJ2SEバージョンに応じて、通信プロトコルの特定の側面が異なります。

この節の内容は以下のとおりです。

3.1 J2SE 5.0以降

JRockit JDKのJ2SE 5.0以降のバージョンでは、JMXRMI (JMX over RMI)が使用されます。このオプションは、-Xmanagement:portオプションで設定されるRMIレジストリの1つのポートと、RMIサーバーとやり取りするための2番目のポート(匿名のポート)を使用します。ただし、RMIサーバーのポートは設定できないため、RMIサーバーの固定ポートを定義する独自のエージェントを記述することもできます。詳細は、次のリンクにアクセスして、JMXリモートAPIを使用したアウトオブボックスの管理の模倣に関する項を参照してください。

http://java.sun.com/javase/6/docs/technotes/guides/management/agent.html#gdfvv

表3-1に、-Xmanagementフラグに使用できるオプションを示します。

表3-1 -Xmanagementオプション

オプション 説明 デフォルト
authenticate

パスワード認証に使用する

True

ssl

SSL (Secure Sockets Layer)を使用する

True

port

RMIレジストリに使用するポート

7091


これらのオプションの詳細は、次のリンクにアクセスして「JMXを使用する監視と管理」を参照してください。

http://java.sun.com/j2se/1.5.0/docs/guide/management/agent.html

3.2 すべてのバージョン

すべてのJ2SEバージョンでは、-Xmanagementオプションのautodiscoveryを使用して、その存在を示すためにJRockit JVMがJRockit Discovery Protocol (JDP)を使用するようにすることができます。たとえば、-Xmanagement:autodiscovery=trueと指定します。

表3-2に、JDPサーバーの動作の制御に使用できる追加のシステム・プロパティを示します。

表3-2 JDPサーバーの制御に使用されるシステム・プロパティ

システム・プロパティ 説明 デフォルト
jrockit.managementserver.discovery.period

プレゼンスのマルチキャスティング間の待機時間(ミリ秒)

5000

jrockit.managementserver.discovery.ttl

パケットがマルチキャストされている間に生存する必要のあるルーター・ホップの数

1

jrockit.managementserver.discovery.address

使用するマルチキャスト・グループ/アドレス

232.192.1.212

jrockit.managementserver.discovery.targetport

ブロードキャストのターゲット・ポート

7090(1.4)/7091(1.5)


JRockit Mission Controlのすべてのバージョンは、メモリー・リーク・ディテクタの使用時に追加のプロトコルを使用します。メモリー・リーク・サーバーはJavaで記述されていませんが、JVMに不可欠な構成部分です。メモリー・リーク・サーバーが使用される状況としては、JVMでメモリー不足が発生したときに任意で起動する場合が考えられます。このような状況では、ヒープがまったく利用できないため、Javaコードの実行は不可能です。

MLP (MemLeak Protocol)は、メモリー・リーク・セッション中にネイティブ・メモリー・リーク・サーバーによって使用されます。JRockit Mission Controlは、RMP(1.4)またはJMXRMI(5.0以上)で通信して、Oracle JRockit JVMにサーバーを起動するよう求めます。Oracle JRockit Mission Controlプリファレンスを使用して、メモリー・リーク・サーバーを起動するポート、およびセッションで使用するポートを構成できます。