この章では、JRockitフライト・レコーダを手早く起動し、最初の記録を作成する手順を示します。
この章の内容は以下のとおりです。
JRockitフライト・レコーダを最も簡単な方法で管理するには、Oracle JRockit Mission Control Clientを使用します。JRockit Mission Control Clientは、この種のツールに伴うパフォーマンス・オーバーヘッドを発生させることなく、Javaアプリケーションの監視、管理、プロファイルを実行し、メモリー・リークをなくすために使用するツール・スイートです。JRockit Mission Controlの詳細は、Oracle Technology NetworkにあるJRockit Mission Controlの紹介を参照してください。
コマンドラインでJRockit Mission Control Clientを起動するには、次のように入力します。
JROCKIT_HOME/bin/jrmc (or JROCKIT_HOME\bin\jrmc.exe
注意: 「スタート」メニューで「プログラム」、「Oracle JRockit JDK <version and JDK information>」、「Oracle JRockit Mission Control <version>」の順に選択してMission Controlを起動することもできます。 |
JRockit Mission Control Clientが起動すると、システムで実行されているすべてのJVMのリストがJVMブラウザに表示されます。
記録を作成するJVMを選択し、右クリックしてコンテキスト・メニューを開きます。
コンテキスト・メニューで、「フライト記録の開始」を選択します。
「フライト記録の開始」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「フライト記録の開始」ダイアログ・ボックスで、主要な記録パラメータを指定します。次の手順に従って、このダイアログ・ボックスに必要事項を入力します。
記録テンプレートを選択します(テンプレートの詳細は、4.2「Mission Controlのテンプレート」を参照)。
「一定時間の記録」を選択し、「記録時間」に期間を入力して、記録時間(記録する期間)を設定します。
図2-1を参照してください。
「OK」をクリックして記録を開始します。画面下部の「フライト・レコーダ・コントロール」ビューで、記録の進行状況を追跡できます(図2-2)。「残り時間」列に、記録が終了するまでの残り時間が表示されます。
記録が終了すると、JRockit Mission Control Clientで自動的に開き、結果を解析できます。
通常、記録は「フライト記録の開始」ダイアログ・ボックスで指定した時間が経過するまで続きます。指定した時間が経過する前に終了する場合は、次の手順に従います。
「フライト・レコーダ・コントロール」ビューで、停止する記録を右クリックしてコンテキスト・メニューを開きます。
「停止」を選択します。
記録が停止してJRockit Mission Controlで自動的に開き、終了時点までに記録されたすべてのデータが表示されます。
フライト・レコーダGUIの使用に関する詳細は、製品に付属してインストールされるオンライン・ヘルプを参照してください。