用途
after backup文は、バックアップの完了後にコンピュータの実行可能ファイルまたは解析済プログラムを実行するようにOracle Secure Backupに指示する場合に使用します。before backup文を使用することで、バックアップを始める前に、after backupと同じか異なるプログラムを実行することもできます。これらの文は、データベース・サーバーをシャット・ダウンして再起動するときや、バックアップの開始または終了をユーザーに通知するときなどに役に立ちます。
デフォルトでは、指定した実行可能ファイルが存在しないか失敗した場合、つまりゼロ以外の終了コードが戻された場合、バックアップ・ジョブは停止され、ジョブは失敗したとみなされます。
構文
after backup [ optional ] pathname
pathnameプレースホルダは、クライアント・ホスト上で実行するプログラムの名前を表します。ネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)データ・サービスを使用するバックアップの場合、プログラムは管理サーバー上で実行されます。
optionalキーワードを使用すると、Oracle Secure Backupでは、起動したプログラムから戻された状態や、このプログラムを起動できないことが無視されます。
例
例5-8 after backup文
この例では、ディレクトリ/usr2のバックアップ後に、ホストbrhost2上でプログラム/etc/local/nfyに引数/usr2 is being savedを渡すように、Oracle Secure Backupに指示しています。
include host fserver {
include path /usr2
after backup "/etc/local/nfy '/usr2 backup complete'"
}
Oracle Secure Backupでは、任意の指定内容に次の引数を自動的に追加します。
トークンafter
クライアントの名前
バックアップするディレクトリまたはファイルの名前
バックアップ操作の終了ステータス(ファイルOSB_HOME/samples/obexit.hに記載されている数値)
つまり、この例では、次のとおり自分で入力したかのようにbrhost2上でnfyプログラムが実行されます。
/usr/local/nfy '/usr2 backup complete' after brhost2 /usr2 exit-code
用途
before backup文は、バックアップの開始前にコンピュータの実行可能ファイルまたは解析済プログラムを実行するようにOracle Secure Backupに指示する場合に使用します。この文は、after backup文と対応しています。
デフォルトでは、指定した実行可能ファイルが存在しないか失敗した場合、つまりゼロ以外の終了コードが戻された場合に、バックアップ・ジョブは開始されず、ジョブは失敗したとみなされます。
構文
pathnameプレースホルダは、クライアント・ホスト上で実行するプログラムの名前を表します。ネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)データ・サービスを使用するバックアップの場合、プログラムは管理サーバー上で実行されます。
before backup [ optional ] pathname
optionalキーワードを使用すると、Oracle Secure Backupでは、起動したプログラムから戻された状態や、このプログラムを起動できないことが無視されます。
例
例5-9 before backup文
この例では、ディレクトリ/usr2のバックアップ前に、ホストbrhost2上でプログラム/etc/local/nfyに引数/usr2 is being savedを渡すように、Oracle Secure Backupに指示しています。
include host brhost2 {
include path /usr2
before backup "/etc/local/nfy '/usr2 is being saved'"
}
Oracle Secure Backupでは、任意の指定内容に次の引数を自動的に追加します。
トークンbefore
クライアントの名前
バックアップするディレクトリまたはファイルの名前
つまり、この例では、次のとおり自分で入力したかのようにbrhost2上でnfyプログラムが実行されます。
/usr/local/nfy '/usr2 is being saved' before brhost2 /usr2
用途
cross all mountpoints文は、ローカル・マウント・ポイントおよびリモート・マウント・ポイントを横断する場合に使用します。ローカル・マウント・ポイントは、ローカル・ファイルシステムをマウントするものです。リモート・マウント・ポイントは、ネットワークを介してアクセスされるファイルシステムのローカル・マウントです。デフォルトでは、ファイルシステム・バックアップではマウント・ポイントを横断しません。
/home/usr1/loc_dataでローカル・ファイルシステムをマウントし、/home/usr1/rem_dataはネットワーク・ホスト上のファイルシステムに対するネットワーク・ファイルシステム(NFS)マウント・ポイントであると仮定します。cross all mountpointsを使用すると、ローカル、マウント済の区別なく、このディレクトリ内のすべてのファイルが/home/usr1のバックアップに含まれるように指定できます。
構文
cross all mountpoints
例
例5-10 グローバル・ホストのインクルード
この例では、ホストbrhost1およびbrhost2の上にあるすべてのローカル・マウント・ポイントおよびリモート・マウント・ポイントを横断しています。
cross all mountpoints
include host brhost1 {
include path /home/usr1
}
include host brhost2 {
include path /home/usr2
}
例5-11 グローバル・パスのインクルード
この例では、ホストbrhost1のパスに含まれるローカルおよびリモートのすべてのマウント・ポイントを横断していますが、brhost2のパスに含まれるマウント・ポイントは横断していません。
include host brhost1 {
cross all mountpoints
include path /home/usr1
}
include host brhost2 {
include path /home/usr2
}
例5-12 ローカル・パスのインクルード
この例では、brhost1の/home/usr1パスに含まれるローカルおよびリモートのすべてのマウント・ポイントを横断していますが、/home/usr2パスに含まれるマウント・ポイントは横断していません。
include host brhost1 {
include path /home/usr1 {
cross all mountpoints
}
include path /home/usr2
}
用途
cross local mountpoints文は、ローカル(リモートではなく)のマウント・ポイントを横断する場合に使用します。
/home/usr1/loc_dataでローカル・ファイルシステムをマウントし、/home/usr1/rem_dataはネットワーク・ホスト上のファイルシステムに対するネットワーク・ファイルシステム(NFS)マウント・ポイントであると仮定します。cross local mountpointsを使用すると、/home/usr1のバックアップに、/home/usr1/loc_data内のファイルは含まれるようにし、/home/usr1/rem_data内のファイルは含まれないように指定できます。
構文
cross local mountpoints
例
例5-13 グローバル・ホストのインクルード
この例では、ホストbrhost1およびbrhost2のファイルシステムのローカル・マウント・ポイントのみを横断しています。
cross local mountpoints
include host brhost1 {
include path /home/usr1
}
include host brhost2 {
include path /home/usr2
}
例5-14 グローバル・パスのインクルード
この例では、ホストbrhost1の/home/usr1パスに含まれるローカル・マウント・ポイントを横断していますが、brhost2の/home/usr2パスに含まれるマウント・ポイントは横断していません。
include host brhost1 {
cross local mountpoints
include path /home/usr1
}
include host brhost2 {
include path /home/usr2
}
例5-15 ローカル・パスのインクルード
この例では、brhost1の/home/usr1パスに含まれるローカルマウント・ポイントを横断していますが、/home/usr2パスに含まれるマウント・ポイントは横断していません。
include host brhost1 {
include path /home/usr1 {
cross local mountpoints
}
include path /home/usr2
}
用途
cross remote mountpoints文は、リモート(ローカルではなく)のマウント・ポイントを横断する場合に使用します。
/home/usr1/loc_dataはローカル・ファイルシステムのマウント・ポイントで、/home/usr1/rem_dataはネットワーク・ホスト上のファイルシステムに対するネットワーク・ファイルシステム(NFS)マウント・ポイントであると仮定します。cross remote mountpointsを使用すると、/home/usr1のバックアップに、/home/usr1/rem_data内のファイルは含まれるようにし、/home/usr1/loc_data内のファイルは含まれないように指定できます。
構文
cross remote mountpoints
例
例5-16 グローバル・ホストのインクルード
この例では、ホストbrhost1およびbrhost2のファイルシステムのリモート・マウント・ポイントのみを横断しています。
cross remote mountpoints
include host brhost1 {
include path /home/usr1
}
include host brhost2 {
include path /home/usr2
}
例5-17 グローバル・パスのインクルード
この例では、brhost1の/home/usr1パスに含まれるリモート・マウント・ポイントのみを横断しています。
include host brhost1 {
cross remote mountpoints brhost3
include path /home/usr1
}
include host brhost2 {
include path /home/usr2
}
例5-18 ローカル・パスのインクルード
この例では、/home/usr1パスに含まれるリモート・マウント・ポイントのみと/home/usr2パスに含まれるローカル・マウント・ポイントのみを横断しています。
include host brhost1 {
include path /home/usr1 {
cross remote mountpoints
}
include path /home/usr2 {
cross local mountpoints
}
}
用途
exclude dir文は、バックアップから除外するディレクトリ(1つまたは複数)を指定する場合に使用します。この文は、指定したパターンと一致するファイルを除外しないexclude nameとは異なります。
構文
exclude dir pattern
意味
除外するディレクトリ(1つまたは複数)を指定します。patternプレースホルダにはパスのセパレータを挿入しなくでください。このプレースホルダは、UNIXスタイルのワイルドカードの構文表現ベースのパターン・マッチングに対応しています。
用途
exclude file文は、ファイルのディレクトリの場所に関係なく、バックアップから除外するファイルシステム・オブジェクトをファイル名により特定する場合に使用します。この文は、指定したパターンと一致するディレクトリを除外しないexclude nameとは異なります。
構文
exclude file pattern
意味
除外するファイル(1つまたは複数)を指定します。patternプレースホルダにはパスのセパレータを挿入しなくでください。このプレースホルダは、UNIXスタイルのワイルドカードの構文表現ベースのパターン・マッチングに対応しています。
用途
exclude name文は、バックアップから除外するファイルシステム・オブジェクトを、一致するパスの右端にあるコンポーネント名(リーフ名)か、一致する相対パスまたはパターンのいずれかにより特定する場合に使用します。
構文
exclude name { leafname | relative_pathname }
意味
Oracle Secure Backupでは、各ファイルシステム・オブジェクトのコンポーネント名を指定のleafnameと比較します。一致する場合、そのファイルシステム・オブジェクトはバックアップされません。そのオブジェクトがディレクトリの場合は、ディレクトリのコンテンツがバックアップされません。
leafnameに*、?、[または]の特殊文字がエスケープされずに含まれる場合は、UNIXスタイルのワイルドカード表現として解釈されます。leafnameでこれらの文字が使用されている場合は、名前が一致するかどうかを判断するために、文字列比較ではなくワイルドカード比較が行われます。
Oracle Secure Backupでは、各ファイルシステム・オブジェクトのコンポーネント名を現行のinclude pathを基準とした指定のrelative_pathnameと比較します。一致する場合、そのファイルシステム・オブジェクトはバックアップされません。relative_pathnameがディレクトリを参照している場合は、ディレクトリのコンテンツがバックアップされません。
relative_pathnameに*、?、[または]の特殊文字がエスケープされずに含まれる場合は、UNIXスタイルのワイルドカード表現として解釈されます。relative_pathnameでこれらの文字が使用されている場合は、名前が一致するかどうかを判断するために、文字列比較ではなくワイルドカード比較が行われます。
例
例5-9 exclude name文
ディレクトリ・ツリーに次のファイルおよびディレクトリが存在するとします。
/src /src/abc /src/abc/a.pl /src/tmp /src/tmp/g.pl /src/tmp/src/d.plaf /src/tmp/src/a.pldir /src/tmp/src/a.pldir/a.pl /src/tmp/src/a.pldir/s.tmp /src/tmp/src/a.pl /src/a.pl /src/b.pl
データセットは、次の内容で作成します。
exclude name d exclude name *.tmp
データセット文は、dという名前のファイルやディレクトリを除外し、また名前が.tmpで終わるファイルを除外します。想定されたディレクトリ・ツリーに対し、次のディレクトリやファイルがバックアップ操作から除外されます。
/src/tmp/src/d.plaf /src/tmp/src/a.pldir/s.tmp
用途
exclude oracle database files文は、Recovery Manager(RMAN)によって通常バックアップされるOracleデータベース関連のファイル、またはバックアップが推奨されないファイルをすべて除外する場合に使用します。Oracle Secure Backupでは、除外されるファイルが既存のRMANバックアップ計画に含まれているかどうかに関係なく、そのファイルを除外します。
Oracle Secure Backupで除外するファイルのタイプは次のとおりです。
データファイル(本番ファイルおよび本番ファイルのイメージ・コピー)
制御ファイル
オンラインREDOログおよびアーカイブ済REDOログ
フラッシュバック・ログ
変更トラッキング・ファイル
バックアップ・ピース
tempfile
|
注意: RMANを使用したデータベースのバックアップをスケジュールするには、Oracle Enterprise Managerジョブ・スケジューラを使用し、ファイルシステム・バックアップをスケジュールするには、Oracle Secure Backupジョブ・スケジューラを使用します。つまり、Oracleデータベース・ホストをOracle Secure Backupでバックアップするには、Enterprise ManagerとOracle Secure Backupの両方でスケジュールを設定する必要があります。Oracle Secure Backupのスケジュールでexclude oracle files文を使用すると、Oracleデータベース関連のファイルが2回バックアップされることがなくなります。 |
構文
exclude oracle database files
例
例5-20 exclude oracle database files文
このデータセット・ファイルでは、ホストbrhost2のバックアップからOracleデータベース関連のファイルを除外しています。
exclude name *.backup
exclude name *~
include host brhost2 {
exclude oracle database files
exclude path /usr1/home
}
用途
exclude path文は、バックアップから除外するファイルシステム・オブジェクトのパス名またはワイルドカード・パターンを指定する場合に使用します。
構文
exclude path (absolute-path | relative-path)
意味
パスあるいはパターン一致するサブディレクトリまたはサブディレクトリ内のファイルを、ファイルシステムのルートを基準として相対的に指定します。絶対パスは、Windowsプラットフォームではドライブ文字の\で、UNIXでは/で始まります。
パスまたはパターン一致するサブディレクトリまたはサブディレクトリ内のファイルを、現行のinclude pathを基準として相対的に指定します。
例
例5-21 exclude path文
ホストosblin1上に次のバックアップ対象のディレクトリおよびファイルのセットがあるとします。
/src /src/abc /src/abc/a.tmp /src/tmp /src/tmp/g.pl /src/tmp/src/d.tmp1 /src/tmp/src/a.tmprary /src/tmp/src/a.pldir/a.tmp /src/tmp/src/d.tmp-out /src/tmp/src/a. /src/a.pl /src/b.pl /misc /misc/yesterday.tmp /misc/tmpsql.out
次のデータセットは、osblin1上の/ディレクトリのバックアップを指定していますが、/src/tmp内のファイルと、/srcディレクトリの任意のレベルにおいて拡張子が.tmpのファイルをスキップしています。
include host osblin1 {
include path / {
exclude path src/tmp
exclude path recursive *.tmp
}
}
用途
include catalog文は、Oracle Secure Backupカタログのリストアに必要な管理サーバー上のすべてのデータをバックアップするようにOracle Secure Backupに指示する場合に使用します。このディレクティブは、データセット・パーサーによって、必要なすべてのファイルおよびデータベースのリストに内部展開されます。
このディレクティブは、別のデータセットにインクルードできます。ただし、定義上、管理サーバー・ホストにしか適用できないため、include hostブロック内では使用できません。
include path、exclude pathおよびexclude nameディレクティブをinclude catalogディレクティブ直下のブロック・デリミタ内にリストすることで、管理サーバー・ホストの別のファイルおよびパスをinclude catalogでバックアップするファイルに追加できます。他のディレクティブは、include catalogブロック内で使用することはできません。
カタログのバックアップは、常に全体バックアップとして作成され、増分バックアップとして作成されることはありません。増分バックアップからのリストアはカタログのコンテンツなしでは難しいため、全体バックアップとしてカタログのバックアップを作成する方が信頼性は高くなります。
カタログをリカバリする状況によっては、暗号化キーが格納されているウォレットを使用できないことがあります。そのため、展開されたcatalogディレクティブとその子は、スケジューラにより別個のジョブで処理されます。各ジョブはストレージの暗号化ポリシーが無効の状態で実行されます。
一時パスフレーズによる暗号化は、ウォレットに依存しないため、このバックアップの保護に使用できます。
include pathディレクティブを使用して機密コンテンツが含まれる別のファイルをカタログのバックアップに追加する場合は、一時パスフレーズによる暗号化を使用してこれらのファイルが含まれるバックアップを保護することを検討してください。
構文
include catalog
[ { directive... } ]
意味
後で行われるカタログのリカバリに必要なすべてのデータをインクルードします。
カタログ・バックアップ用にバックアップされるデータに追加するためのinclude pathディレクティブを指定します。カタログ・バックアップ用にバックアップされるデータから除外するには、exclude pathおよびexclude nameディレクティブを使用します。
例
例5-22 追加ファイルが記述されたinclude catalogディレクティブ
この例では、admin/default_rulesディレクトリのすべてのデータセット・ファイルがインクルードされます。
include catalog {
include path /home/adminuser
}
用途
include dataset文は、別のデータセット・ファイルを読み取り、include dataset文を論理的にそのコンテンツに置換するように、Oracle Secure Backupに指示する場合に使用します。この文は、ほとんどのプログラミング言語に見られるinclude文に似ています。
構文
include dataset dataset_file_name
dataset_file_nameプレースホルダは、1つのデータセット・ファイルまたはデータセット・ディレクトリの名前を表します。データセット・ディレクトリの名前を指定すると、そのディレクトリの各メンバーがインクルードされます。
例
例5-23 include dataset文
この例では、admin/default_rulesディレクトリのすべてのデータセット・ファイルがインクルードされます。
include dataset admin/default_rules
用途
include host文は、バックアップするクライアント・ホストの名前を指定する場合に使用します。include host文は、データセット・ファイル内の任意の場所に指定できます。
データセット・ファイルが使用可能であるためには、データセット・ファイル自体かまたはそれにインクルードされるデータセット・ファイルの中に、最低1つのhost文が存在する必要があります。
include host文は、次のいずれかの形式を取ります。
構文1
include host hostname
構文2
include host hostname {statements_that_apply_to_hostname}
hostnameプレースホルダは、Webツールのインタフェースか、あるいはmkhostコマンドまたはrenhostコマンドを使用して以前に定義したクライアントの名前を表します。
例
用途
include path文は、バックアップするファイルシステム・オブジェクトの名前を指定する場合に使用します。
バックアップ・パスは、バックアップするファイルシステムのパスの最大長を超えて指定することはできません。また、どのような場合でも260文字(Windowsシステム)または1024文字(それ以外のシステム)を超えることはできません。
WindowsおよびLinux/UNIXのどちらのパス名にも標準のワイルドカード(*、?、[、および])を含めることができます。パス名にこれらのワイルドカード文字のいずれかが含まれている場合、これらの文字を特別に解釈されないように、各文字の前にバックスラッシュ(\)文字を置く必要があります。
構文
include path absolute-pathname
absolute-pathnameプレースホルダは、バックアップするファイルシステム・オブジェクトのパス名を表し、ファイルシステムのルートで始まります。スペースを含むパス名は、一重引用符または二重引用符で囲みます。
例
例5-25 Windowsでのinclude path文
この例に、Windowsシステムでのinclude path文を示します。パスは、スペースを含んでいるため、二重引用符で囲まれています。
include path "C:\Documents and Settings"
例5-26 Linux/UNIXでのinclude path文
LinuxおよびUNIXシステムの場合は、include path文にテープ・ドライブ指定文字や引用符を使用することはできません。この例に、LinuxまたはUNIXシステムでのinclude path文を示します。
include path /space { # include the local root directory
exclude name core # but no core files (for UNIX)
exclude name *~ # and no emacs backup files
}
include path /etc
例5-27 include host文
include host文の中にinclude path文をネストできます。この例に示すデータセット文について考えてみます。
データセット・ファイル内の各include path文が解析され、各include host文に適用されます。つまり、brhost2およびbrhost3のホストごとに/homeディレクトリおよび/projectディレクトリがバックアップされます。
include host brhost2 include host brhost3 include path /home include path /project
例5-28 include host文およびinclude path文が記述されたデータセット・ファイル
この例では、ホストbrhost2の/homeとホストbrhost3の/projectがバックアップされます。この例の文は、例5-29の文と同じ結果になります。
include host brhost2 {
include path /home
include path /project
}
include host brhost3 {
include path /home
include path /project
}
例5-29 include host文およびinclude path文が記述されたデータセット・ファイル
この例の文は、例5-28の文と同じ結果になります。
include host brhost2 {
include path /home
}
include host brhost3 {
include path /project
}
複数のホストまたはパスを常にバックアップする場合にのみ、データセット・ファイルに複数のホストまたはパスを記述してください。Oracle Secure Backupのスケジューラおよびオンデマンド・バックアップ機能では、各バックアップ・ジョブを定義する際、パス名ではなくデータセット・ファイル名を使用します。