用途
discoverdev
コマンドは、ネットワーク・データ管理プロトコル(NDMP)を介して接続されたテープ・デバイスを検出する場合に使用します。また、このコマンドは、NDMP接続されたテープ・デバイスの構成の変更も検出します。discoverdev
は、この情報に基づいて、管理ドメインのテープ・デバイス構成を自動的に更新します。
Oracle Secure Backupでは、次の種類の変更を検出して対処します。
まだ構成されていないが使用されているテープ・デバイス。このような各テープ・デバイスに対して、Oracle Secure Backupでは、一時的に割り当てた名前を付けてテープ・デバイスを作成し、それに対するテープ・デバイスの添付ファイルを構成します。
以前に構成済で、それに対する添付ファイルが使用されているテープ・デバイス。Oracle Secure Backupでは、既存の各テープ・デバイスに添付ファイルを追加します。
以前に構成済で、それに対する添付ファイルがなくなったテープ・デバイス。Oracle Secure Backupは、各テープ・デバイスから添付ファイルを削除します。
Oracle Secure Backupは、オペレーティング・システムがレポートするシリアル番号を比較することで、同じテープ・デバイスに接続する複数のホストを検出します。また、検出されたテープ・デバイスにそのシリアル番号でアクセス可能かどうかの判別も行います。検出されたテープ・デバイスにシリアル番号でアクセス可能な場合は、オペレーティング・システムによって割り当てられた論理名ではなくシリアル番号を参照するよう、各テープ・デバイスの添付ファイルを構成します。
前提条件
discoverdev
コマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)権を備えている必要があります。
構文
discoverdev::=
discoverdev { --host/-h hostname }... [ --quiet/-q ] [ --noupdate/-U ]
[ --missing/-m ] [ --verbose/-v ]
意味
検出を行うホスト名を指定します。
検出テープ・デバイスのステータスの表示が抑止されます。
検出中に見つかった変更がレポートされますが、構成の変更は行われません。
以前検出されたが現在は検出されなくなったテープ・デバイスがレポートされます。
検出されたテープ・デバイスに関する詳細な出力が行われます。
例
この例では、NDMPホストfiler_ethel
に関するテープ・デバイスを検出します。
例2-31 NDMPデバイスの検出
ob> lshost filer_ethel mediaserver,client (via NDMP) in service linux_admin admin,mediaserver,client (via OB) in service lucy client (via NDMP) in service nt_client client (via OB) in service w2k client (via OB) in service ob> discoverdev --verbose --host filer_ethel Info: beginning device discovery for filer_ethel. Info: connecting to filer_ethel Info: devices found on filer_ethel: Info: ATL 1500 ... Info: mc3 attrs= [none] Info: WWN: [none] Info: SN: PMC13A0007 Info: Quantum SDLT220... Info: nrst7a attrs= norewind raw Info: WWN: [none] Info: SN: CXB45H1313 Info: Quantum SDLT220... Info: nrst8a attrs= norewind raw Info: WWN: [none] Info: SN: PKB51H0286 filer_ethel_mc3_2 (new library) WWN: [none] new attach-point on filer_ethel, rawname mc3 filer_ethel_nrst7a_2 (new drive) WWN: [none] new attach-point on filer_ethel, rawname nrst7a filer_ethel_nrst8a_2 (new drive) WWN: [none] new attach-point on filer_ethel, rawname nrst8a