ヘッダーをスキップ
Oracle Secure Backupリファレンス
リリース10.3
B56062-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

lsbackup

用途

lsbackupコマンドは、backupコマンドで作成された各バックアップ・リクエストをリストする場合に使用します。このリクエストは、スケジューラへの配信待ちになります。

lsbackupコマンドでリストされるのは、まだ--goオプションによってスケジューラに送信されていないバックアップ・リクエストのみです。たとえば、バックアップ・リクエストを作成した場合に、--goを指定してからlsbackupを実行すると、obtoolではリクエストが表示されません。


関連項目:

関連コマンドについては、「バックアップ用コマンド」を参照してください。

前提条件

バックアップの作成時に--privilegedオプションを指定した場合は、特権ユーザーとしてのファイルシステム・バックアップ実行(perform file system backups as privileged user)権を備えている必要があります。そうでない場合は、自分によるファイルシステム・バックアップ実行(perform file system backups as self)権を備えている必要があります。

構文

lsbackup::=

lsbackup [ --long/-l | --short/-s ] [ --noheader/-H ] [ backup-item ]...

意味

--long/-l

データが長い形式で表示されます。つまり、各ジョブの属性がすべて記述され、データがラベル付けされます。表示されるデータのタイプについては、例2-46を参照してください。このコマンドでは、デフォルトで属性のサブセットが表形式で表示されます。

--short/-s

データが短い形式で表示されます。つまり、ジョブIDのみがリストされます。

--noheader/-H

データのリスト時に列ヘッダーが表示されません。

backup-item

backupコマンドで作成されたバックアップにobtoolによって割り当てられたIDを指定します。IDは小さな整数です。

出力

表2-3で、lsbackupコマンドの出力について説明します。

表2-3 lsbackupの出力

ラベル 意味

Dataset

バックアップ・ジョブで使用されるデータセット・ファイルのユーザー指定の名前。

Media family

バックアップ・ジョブで使用されるメディア・ファミリのユーザー指定の名前。

Backup level

実行するバックアップのレベル。設定は、full110incrementalまたはoffsiteです。

Priority

バックアップ・ジョブの優先度レベル。0より大きな数を指定します。1が最高の優先度です。

Privileged op

設定はyesまたはnoです。

Eligible to run

バックアップ・ジョブを開始できる日付および時間。

Job expires

バックアップ・ジョブ・リクエストが期限切れになる日付および時間。

Restriction

バックアップ・ジョブの制限先となるテープ・デバイス


lsbackupでレポートされる日付が6か月より前の過去または2か月より後の未来の場合は、yyyy/mm/ddの書式でレポートされます。日付が6か月以内の過去および2か月以内の未来の場合は、mm/dd.hh:mmの書式でレポートされます。

例2-46 長い形式でのバックアップのリスト

この例では、保留中のバックアップ・ジョブの詳細が表示されています。出力の先頭の1:は、バックアップ・アイテムIDです。

ob> lsbackup --long
1:
    Dataset:                brhost2.ds
    Media family:           (null)
    Backup level:           full
    Priority:               10
    Privileged op:          yes
    Eligible to run:        2008/06/14.21:00:00
    Job expires:            2008/06/19.21:00:00
    Restriction:            any device