用途
lsbu
コマンドは、カタログに追加されたバックアップをリストする場合に使用します。カタログに追加されたバックアップとは、正常にまたはエラーのある状態で終了し、Oracle Secure Backupカタログにログ記録されているバックアップのことです。
lsbu
コマンドでは、バックアップの日時、ボリュームIDなどがリストされます。一方、lsコマンドでは、カタログに追加されたバックアップのコンテンツがリストされます。
前提条件
lsbu
コマンドを使用するには、管理ドメインの構成の表示(display administrative domain's configuration)権を備えている必要があります。
構文
lsbu::=
lsbu [ --long/-l | --short/-s ] [ --noheader/-H ] [ --reverse/-r ] [ --level/-L backup-level | --maxlevel/-M backup-level ] [ --inclusions/-i [ --dependencies/-d ] ] [ --host/-h hostname ]... [ --path/-p pathname ]... [ --duplicates/-D ] [ data-selector ]...
意味
データを長い形式で表示します。このコマンドは、各バックアップの属性をラベル付きで表示します。デフォルトでは、属性のサブセットが表形式で表示されます。
データを短い形式で表示します。このコマンドではバックアップIDのみが表示されます。
列のヘッダーが表示されません。
リストの順序が逆になります。
バックアップ・レベル・ベースでバックアップが表示されます。backup-level
プレースホルダの詳細は、「backup-level」を参照してください。
表示する最大バックアップ・レベルを指定します。backup-level
プレースホルダの詳細は、「backup-level」を参照してください。
set host用にバックアップされたパスが表示されます。
リストされた各増分バックアップについて、条件バックアップへの依存性が表示されます。
クライアントhostname
のバックアップが表示されます。
ファイルシステム・オブジェクト・ベースでバックアップが表示されます。
バックアップのリスト時に、複製ボリューム上の使用可能なバックアップも表示されます。このオプションを指定しない場合、アクティブな場所または最も近い保管場所にあるボリュームのみが表示されます。
操作に適用されるOracle Secure Backupカタログ・データを指定します。
出力
表2-4で、lsbu
コマンドの出力について説明します。
表2-4 lsbuの出力
ラベル | 意味 |
---|---|
Backup ID |
バックアップ・ジョブの一意のID番号。Oracle Secure Backupによって割り当てられます。 |
Backup date & time |
バックアップ・ジョブの開始日時。スケジューラによって割り当てられます。 |
Volume ID |
接尾辞として順次番号が付いた一意のボリューム名。Oracle Secure Backupによって割り当てられます。 |
Volume tag |
ボリュームのバーコード。 |
Current location |
ボリュームの現在の場所。 |
File number |
複数のバックアップを格納するテープで、バックアップ・ジョブが占めるファイル番号。 |
File section |
複数のテープにわたるバックアップ・ジョブを実行する際にテープを変更する回数。 |
Requested level |
このディレクトリに以前のバックアップ・ジョブが存在しない場合は、デフォルトで |
Client |
バックアップされたクライアント・コンピュータの名前 |
Device |
バックアップ先のテープ・ドライブの名前 |
Program version |
Oracle Secure Backupのバージョン。 |
Encryption |
暗号化の有効化または無効化(「--encryption/-e {yes | no | forcedoff | transient}」を参照)。 |
Algorithm |
使用する暗号化のアルゴリズム(「--algorithm/-L」を参照)。 |
Volume creation |
Oracle Secure Backupにより、バックアップ・イメージ・ファイル番号1がボリュームに書き込まれた日時。 |
lsbu
でレポートされる日付が6か月より前の過去または2か月より後の未来の場合は、yyyy/mm/dd
の書式でレポートされます。日付が6か月以内の過去および2か月以内の未来の場合は、mm/dd.hh:mm
の書式でレポートされます。
例
例2-47 カタログに追加されたバックアップのリスト
この例では、カタログに追加された、ホストsales-server
のバックアップをリストしています。
ob> lsbu -l -h sales-server Backup ID: 0 Backup date & time: 2009/01/14.11:37:44 Volume ID: VOL000001 Volume tag: 16ab82c4c4b1102a6f5000423a5a98c Current location: vlib1 File number: 2 File section: 1 Requested level: 0 Client: sales-server Device: vt1 Program version: 10.3.0.1.0 Encryption: on Algorithm: aes192 Volume creation: 2009/01/14.11:35:15 Backup ID: 1 Backup date & time: 2009/01/14.11:39:09 Volume ID: VOL000001 Volume tag: 16ab82c4c4b1102a6f5000423a5a98c Current location: vlib1 File number: 3 File section: 1 Requested level: 0 Client: sales-server Device: vt1 Program version: 10.3.0.1.0 Encryption: hardware Algorithm: aes256 Volume creation: 2009/01/14.11:35:15 Backup ID: 2 Backup date & time: 2009/01/14.11:39:27 Volume ID: VOL000001 Volume tag: 16ab82c4c4b1102a6f5000423a5a98c Current location: vlib1 File number: 4 File section: 1 Requested level: 0 Client: sales-server Device: vt1 Program version: 10.3.0.1.0 Encryption: off Volume creation: 2009/01/14.11:35:15