用途
lssched
コマンドは、バックアップ、ボールティング・スキャンおよび複製スキャンのスケジュールに関する情報を表示する場合に使用します。
前提条件
lssched
コマンドを使用するには、管理ドメインの構成の表示(display administrative domain's configuration)権を備えている必要があります。
構文
lssched::=
lssched [ --short/-s | --long/-l ] [ --calendar/-c year/month [ --trigger trigger-number[,trigger-number]... ] ] [ --type/-Y schedule-type[,schedule-type...] ] [ schedulename ]...
意味
短い形式でスケジュール・データが表示されます。
長い形式でスケジュール・データが表示されます。
表示が、所定の年月のスケジュール情報に制限されます。
トリガー番号別にバックアップ・スケジュール情報が表示されます。トリガーは、スケジュール済バックアップを実行する時間周期または時間セットをユーザー定義したものです。
リストするスケジュールのタイプを指定します。有効な値は、backup
、duplicationscan
およびvaultingscan
です。複数のスケジュール・タイプを指定できます。
表示するスケジュールの名前を指定します。
出力
表2-16で、lssched
コマンドの出力について説明します。
表2-16 lsschedの出力
列 | 意味 |
---|---|
Schedule name |
スケジュールを識別するユーザー指定の名前。 |
Type |
スケジュール・タイプ。 |
Dataset |
使用されるデータセット・ファイル。 |
Restrict |
デバイス制限。 |
Priority |
スケジュールの優先度レベル。 |
Encryption |
暗号化されたバックアップを指定する。バックアップの暗号化の詳細は、『Oracle Secure Backup管理者ガイド』を参照してください。 |
Comment |
ユーザー指定のコメント。 |
Trigger # |
このスケジュールのインスタンス番号。 |
Day/date |
ジョブのスケジュール日。 |
At |
ジョブのスケジュール時間。 |
Backup level |
実行するバックアップのレベル。設定は、 |
Media family |
使用するメディア・ファミリ。 |
Expires after |
このトリガーが期限切れになる時期。 |
日付が6か月より前の過去または2か月より後の未来の場合は、yyyy/mm/dd
の書式でレポートされます。日付が6か月以内の過去および2か月以内の未来の場合は、mm/dd.hh:mm
の書式でレポートされます。
例
例2-70 バックアップの表示
この例では、バックアップ・スケジュールlev2
、level3
およびlevel3-writewindow
に関する情報を表示しています。
ob> lssched --long OSB-CATALOG-SCHED: Type: backup Dataset: OSB-CATALOG-DS Priority: 50 Encryption: no Comment: catalog backup schedule full_backup: Type: backup Dataset: datadir.ds Priority: 5 Encryption: yes Trigger 1: Day/date: thursdays At: 21:00 Backup level: full Media family: (null) Trigger 2: Day/date: weekdays At: 04:00 Backup level: full Media family: full Expires after: 30 days