ヘッダーをスキップ
Oracle Secure Backupリファレンス
リリース10.3
B56062-01
  目次
目次
索引
索引

戻る
戻る
 
次へ
次へ
 

mksum

用途

mksumコマンドは、ジョブ・サマリー・スケジュールを作成する場合に使用します。このスケジュールは、Oracle Secure Backupでバックアップ、リストアまたは複製のジョブ・サマリーを生成する時期および状況を指定します。ジョブ・サマリーは、ジョブが成功したかどうかを示すテキスト・ファイル形式のレポートです。


関連項目:

関連コマンドについては、「サマリー用コマンド」を参照してください。

前提条件

mksumコマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)権を備えている必要があります。

構文

mksum::=

mksum
[ --days/-d produce-days[,produce-days]... ]
[ --reporttime/-t time ]
[ --mailto/-m email-target[,email-target]... ]
[ --host/-h hostname[,hostname]... ]
[ [ --covers/-c duration ] | [ --since/-s "summary-start-day time" ] ]
[ --backup/-B { yes | no } ]
[ --restore/-R { yes | no } ]
[ --orabackup/-b { yes | no } ]
[ --orarestore/-e { yes | no } ]
[ --scheduled/-S { yes | no } ]
[ --user/-U { yes | no } ]
[ --subjobs/-J { yes | no } ]
[ --superseded/-D { yes | no } ]
[ --duplication/-P { yes | no } ]
[ --catalog/-C { yes | no } ]
[ --mediamovement/-M { yes | no } ]
summary-name...

意味

--days/-d produce-days

ジョブ・サマリーを生成する曜日を指定します。produce-daysプレースホルダの詳細は、「produce-days」を参照してください。

--reporttime/-t time

ジョブ・サマリーを生成する時刻を選択します。timeプレースホルダの詳細は、「time」を参照してください。

--mailto/-m email-target[,email-target]...

ジョブ・サマリーを受信するユーザーの電子メール・アドレスを指定します。この機能を使用するには、管理サーバー上で電子メール・システムが動作している必要があります。複数のエントリを指定する場合はカンマで区切ります。

--host/-h hostname

指定のホストについてのみレポートを生成します。

--covers/-c duration

レポートの対象とする時間枠を指定します。durationプレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。

--since/-s "summary-start-day time"

レポート対象期間の開始ポイントを指定します。summary-start-dayプレースホルダの詳細は、「summary-start-day」を参照してください。timeプレースホルダの詳細は、「time」を参照してください。

--backup/-B { yes | no }

バックアップ・ジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyesです。

--restore/-R { yes | no }

リストア・ジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyesです。

--orabackup/-b { yes | no }

Recovery Manager(RMAN)バックアップ・ジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyesです。

--orarestore/-e { yes | no }

RMANリストア・ジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyesです。

--scheduled/-S { yes | no }

スケジューラで処理待機中のすべてのジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。スケジュール済ジョブはまだ実行されていないジョブです。デフォルトはyesです。

--user/-U { yes | no }

ユーザーが開始したジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyesです。noに設定すると、スケジュール済のジョブのみがサマリーに表示されます。

--subjobs/-J { yes | no }

下位ジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyesです。

--superseded/-D { yes | no }

同一の基準を持つすべてのジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはnoです。

あるジョブを実行する機会があった後に、同じジョブがスケジュールされると、最初のジョブは無効となります。たとえば、毎晩午後9時に増分バックアップをスケジュールしているとします。水曜日の朝になって、火曜日の夜のバックアップが、テープ・ライブラリに使用可能なテープがなかったために実行されていなかったことがわかります。この場合、水曜日にスケジュールされているバックアップが前の晩のバックアップに優先します。

--duplication/-P {yes | no}

ボリューム複製ジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyesです。

--catalog/-C {yes | no}

カタログ・バックアップに関する情報をレポートに含めるかどうかを指定します。対象となる情報は次のとおりです。


注意:

カタログ・バックアップは、バックアップ・ジョブに関する情報を含むサマリー・レポートにもリストされます。しかし、他のバックアップと混在し、カタログ・バックアップとしてマークは特に付けられません。--catalogオプションは、カタログ・バックアップのステータスを他のバックアップ・ジョブとは無関係に監視できるようにするためのものです。

--mediamovement/-M {yes | no}

メディア移動ジョブをレポートに含めるかどうかを指定します。デフォルトはyesです。

summary-name

ジョブ・サマリー・スケジュールの名前を指定します。名前は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。

例2-93 ジョブ・サマリーのスケジューリング

この例では、weekly_reportという名前のバックアップ・サマリーをスケジュールします。

ob> mksum --days wed --reporttime 12:00 --mailto lance@example.com weekly_report
ob> lssum --long
weekly_report:
    Produce on:              Wed at 12:00
    Mail to:                 lance@example.com
    In the report, include:
        Backup jobs:             yes
        Restore jobs:            yes
        Scheduled jobs:          yes
        User jobs:               yes
        Subordinate jobs:        yes
        Superseded jobs:         no

例2-94 サンプル・ジョブ・サマリー

この例では、サンプル・サマリーの一部を表示します。サンプル出力はページに収まるようにあらかじめ折り返されています。

I. Pending jobs.

None.

II. Ready and running jobs.

None.

III. Successful jobs.

                Scheduled or                                           Backup   File Volume IDs
Job ID         *Introduced at   Completed at     Content               Size        # (Barcodes)
-------------- ---------------- ---------------- --------------------- --------- --- -------
admin/1        *2008/03/24.09:52 2008/03/24.09:52 dataset tbrset/entire_backup
admin/1.1      *2008/03/24.09:52 2008/03/24.09:52    host brhost2      3.5 MB  1 VOL000001 (ADE202)
admin/2        *2008/03/24.09:52 2008/03/24.09:52 restore to brhost2

IV. Unsuccessful jobs.

                   Scheduled or
Job ID            *Introduced at    Content                  Status
------------------ ---------------- ------------------------ ------------------------
admin/7           *2008/03/24.16:41 dataset homedir.ds        failed - host isn't administrative
                                                              domain member (OB job mgr)
admin/7.1         *2008/03/24.16:41     host brhost4(DELETED) failed - host isn't administrative
                                                              domain member (OB job mgr)