用途
mkssel
コマンドは、データベース・バックアップ記憶域セレクタを作成する場合に使用します。Oracle Secure Backupでは、記憶域セレクタ内にカプセル化されている情報をバックアップ・ジョブに使用して、Recovery Manager(RMAN)とやりとりします。記憶域セレクタはchsselコマンドで変更できます。
関連項目:
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前提条件
mkssel
コマンドを使用するには、管理ドメインの構成の変更(modify administrative domain's configuration)権を備えている必要があります。
構文
mkssel::=
mkssel { --dbname/-d { * | dbname[,dbname]... } | --dbid/-i { * | dbid[,dbid]... } } { --host/-h { * | hostname[,hostname]... } } { --family/-f media-family } [ --content/-c { * | content[,content]... } ] [ --restrict/-r restriction[,restriction]... ] [ --copynum/-n { * | 1 | 2 | 3 | 4 } ] [ --waittime/-w duration ] sselname
意味
この記憶域セレクタ・オブジェクトを適用するデータベースの名前を指定します。アスタリスク(*
)を指定すると、記憶域セレクタがすべてのデータベース名に対して適用されます。アスタリスク文字(*
)と個々のデータベース名を組み合せて使用することはできません。
--dbname
または--dbid
のどちらか、または両方を指定する必要があります。データベース名を指定してデータベースID(DBID)を指定しない場合、デフォルトですべて(*
)のDBIDが対象になります。
この記憶域セレクタ・オブジェクトを適用するデータベースのDBIDを指定します。アスタリスク(*
)を指定すると、記憶域セレクタがすべてのDBIDに対して適用されます。アスタリスク文字(*
)と個々のDBIDを組み合せて使用することはできません。
--dbname
または--dbid
のどちらか、または両方を指定する必要があります。DBIDを指定してデータベース名を指定しない場合、デフォルトですべて(*
)のデータベース名が対象になります。
この記憶域セレクタを適用するデータベース・ホストの名前を指定します。アスタリスク文字(*
)を指定すると、記憶域セレクタがすべてのデータベース・ホストに対して適用されます。アスタリスク文字(*
)と個々のホストを組み合せて使用することはできません。少なくとも1つのホスト名を指定する必要があります。
この記憶域セレクタ・オブジェクトの制御下でバックアップに使用するメディア・ファミリの名前を指定します。コンテンツ管理の有効期限ポリシーまたは時間管理の有効期限ポリシーのいずれかを使用するメディア・ファミリを指定できます。メディア・ファミリは、mkmfコマンドで作成します。
この記憶域セレクタを適用するバックアップ・コンテンツを指定します。content
プレースホルダの詳細は、「content」を参照してください。アスタリスク(*
)を指定すると、すべてのコンテンツ・タイプが適用対象になります。
この記憶域セレクタで制御されるバックアップで使用可能なデバイス名を指定します。デフォルトでは、Oracle Secure Backupは、デバイス・ポーリングを使用してバックアップ操作で使用可能なデバイスを見つけます。restriction
プレースホルダの詳細は、「restriction」を参照してください。
この記憶域セレクタが適用されるコピー番号を指定します。コピー番号は1〜4の整数である必要があります。アスタリスク(*
)を指定すると、記憶域セレクタが任意のコピー番号に適用されます(デフォルト)。
この記憶域セレクタの制御下のバックアップで必要となるリソースが使用可能になるまでの待機時間を指定します。デフォルトの待機時間は1時間です。duration
プレースホルダの詳細は、「duration」を参照してください。
データベース・バックアップ記憶域セレクタの名前を指定します。記憶域セレクタ名は大/小文字が区別され、英数字で始める必要があります。使用できるのは文字、数字、ダッシュ、アンダースコアおよびピリオドのみです(空白は不可)。最大127文字までです。
例