用途
rmsectionコマンドは、バックアップ・セクションが削除されたことをOracle Secure Backupに通知する場合に使用します。Oracle Secure Backupでは、セクションをボリュームから物理的に削除せず、セクションが削除されたことをバックアップ・セクション・カタログに記録します。セクションのステータスを表示するには、lssectionコマンドを実行します。通常、rmsectionはバックアップ・セクション・カタログの手動での更新が必要な場合のみ使用します。
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注意: Recovery Manager(RMAN)バックアップ・ピースを含むバックアップ・セクションを削除すると、Oracle Secure Backupは、バックアップ・ピースに関するRMANからの問合せに対して、そのピースが存在しないと応答します。 |
前提条件
rmsectionコマンドを使用するには、デバイスの管理およびデバイスの状態変更(manage devices and change device state)権を備えている必要があります。
構文
rmsection::=
rmsection [ --nq ] [ --oid/-o oid-list ]...[ --vid/-v vid { --file/-f filenumber-list }... ]
意味
確認メッセージを表示しません。このオプションを指定しない場合、コマンドは確認メッセージを表示します。確認メッセージについては、「対話型モードでのコマンド実行」を参照してください。
oid-listで指定したオブジェクト識別子を持つバックアップ・セクションを選択します。oid-listプレースホルダの詳細は、「oid-list」を参照してください。
vidで指定したボリュームに含まれるバックアップ・セクションを選択します。vidプレースホルダの詳細は、「vid」を参照してください。
このリストに指定したファイル番号を持つバックアップ・セクションが選択されます。filenumber-listプレースホルダの詳細は、「filenumber-list」を参照してください。
例
例2-138 バックアップ・セクションの削除
この例では、RMANバックアップ・ピースを含むセクションを削除しています。バックアップ・セクション・カタログの問合せに対しては、バックアップ・セクションの属性がdeletedであることが示されています。
ob> lssection --short
BSOID
106
107
ob> rmsection --nq --oid 107
ob> lssection --long
Backup section OID: 106
Containing volume: VOL000003
Containing volume OID: 110
File: 1
Section: 1
Backup level: 0
Client: brhost2
Created: 2008/04/19.11:36
Attributes: never expires
Backup section OID: 107
Containing volume: RMAN-DEFAULT-000002
Containing volume OID: 112
File: 1
Section: 1
Backup level: 0
Client: osbsvr1
Created: 2008/04/19.11:37
Attributes: deleted