用途
OB_ENCRYPTION
パラメータは、Oracle Secure Backupの暗号化を制御する場合に使用します。
制限と使用方法
すべてのケースで、バックアップ・データがすでにRMANによって暗号化されている場合、Oracle Secure Backupはそれ以上の暗号化を行いません。
Oracle Secure Backupが暗号化を利用する場合、その暗号化のアルゴリズムは、バックアップされたOracle Secure Backupホスト用に構成されたアルゴリズムによって異なります。
構文
OB_ENCRYPTION[=]{ on | off | forcedoff | swencryption}
意味
RMANによって暗号化されていないかぎり、バックアップ・データを暗号化にOracle Secure Backupを使用します。
ホストまたはグローバル・ポリシーがrequired
に設定されていないかぎり、バックアップ・データの暗号化にOracle Secure Backupを使用しません。
OB_ENCRYPTION
をoff
に設定するということは、値を指定しないことと同じです。データが暗号化形式でテープに保存されるかどうかについては、Oracle Secure Backupの暗号化に関するすべての標準ルールが適用されます。
データベース・バックアップの暗号化にOracle Secure Backupを使用しません。ホスト固有の暗号化設定はいずれも無視されます。
forcedoff
の設定はRMANには影響しません。RMANはバックアップ・データを暗号化できます。
Oracle Secure Backupがハードウェア暗号化ではなくソフトウェア暗号化を使用するようにします。
例
例C-3 SENDコマンドによるバックアップの暗号化
この例では、SEND
コマンドを使用して、ユーザー表領域バックアップについてOracle Secure Backupによる暗号化を指定します。RMANがすでにusers
のバックアップを暗号化している場合、Oracle Secure Backupはそれ以上の暗号化を行いません。パラメータOB_ENCRYPTION
と値on
の間に等号が挿入されていないことに注意してください。
RUN { ALLOCATE CHANNEL c1 DEVICE TYPE sbt; SEND 'OB_ENCRYPTION on'; BACKUP TABLESPACE users; }