8.10. キオスクの問題

8.10.1. キオスクアプリケーションタイプを正しく設定する

一部のキオスクセッションタイプでは追加アプリケーションを起動できます。管理 GUI 内で、実行可能ファイルへのパスを入力するか、アプリケーション記述子 (アプリケーションのさまざまなプロパティーを一覧表示するファイル) へのパスを指定することで、新しいキオスクアプリケーションを指定できます。

管理 GUI はタイプ (実行可能ファイルまたは記述子) を自動的に判別できないため、新しいアプリケーションを追加するときは管理 GUI でタイプを正しく指定する必要があります。

間違ったタイプを指定すると、キオスクセッションが正しく起動できず、影響されるクライアントがハングアップします (通常は 26D エラー)。

回避方法: 管理 GUI で指定済みタイプを確認し、必要に応じて設定を修正します。

参照: CR 12195273

8.10.2. キオスクモードを構成解除することでキオスクポリシーを無効にする

スマートカードセッションや非スマートカードセッションでキオスクモードが有効な場合、(utconfig -u -k を使用して) キオスクモードを無効にするとキオスクポリシーも無効になります。

この動作はフェイルオーバーグループでは困ったことに、グループ内の任意のサーバーでキオスクモードが構成解除されるとグループ全体でキオスクポリシーが無効になります。

フェイルオーバーグループ内のホストでキオスクモードを構成解除する前に、キオスクポリシーを無効にし、サーバーグループのコールドリスタートを実行してください。

キオスクモードを完全には構成解除せずにキオスクユーザーアカウントで保守タスクを実行するには、utconfig の代わりに /opt/SUNWkio/bin/kioskuseradm ツールを使用します。

8.10.3. CAM の移行後にセッションがハングアップすることがある (Solaris)

utconfig -k および utcammigrate -u を使用し、既存の CAM の構成を保持してキオスクモードに移行すると、ポリシーに従ったキオスクセッションであるべきセッションがハングアップしたようになり、黒い画面のみが表示されることがあります。

この状態から回復するには、これらのセッションを終了させます。影響を受けたすべてのセッションが終了されるようにするには、Sun Ray サーバーグループのコールドリスタートを実行します。