8.16. Windows Connector の問題

8.16.1. 現在実行されている Windows セッションで、動的なマルチモニターの変更が無視される

Windows Connector を使用した Windows セッションでは、自動的に発生した、またはユーザーによってトリガーされた (たとえば、xrandr コマンド) マルチモニターのレイアウトの変更または解像度の変更が無視されます。

回避方法: Windows セッションでクライアントの新しいマルチモニターレイアウトまたは解像度情報を使用する場合は、Windows Connector を再起動する必要があります (uttsc コマンドを再度実行します)。

8.16.2. USB リダイレクション機能のトラブルシューティングに使用される uttrace コマンドが機能しない

参照: CR 13086346

8.16.3. Linux 上の Windows Connector で Xrandr がサポートされない

Linux 上で Windows Connector を使用している場合、uttsc コマンドの -X xrandr オプションはサポートされません。これは、複数のモニターを使用している場合、このオプションを使用すると、Windows セッションがモニターのレイアウトおよびサイズを判別できないことを意味します。

回避方法: -X オプションを指定しないでください。デフォルトでは、-X xinerama オプションを使用してモニター情報を列挙します。

参照: CR 12307403

8.16.4. Oracle Enterprise Linux 5.5 で Windows Connector を使用するときに Windows ログイン音が歪む

Windows 2003 R2 および Windows XP を実行している Windows サーバーに uttsc コマンドを使用してログインすると、Windows のログイン音が歪みます。これは、Oracle Enterprise Linux 5.5 を実行している Sun Ray サーバーで発生します。

参照: CR 12305002

8.16.5. Windows 2008 R2 サーバーへの接続時に、Windows Connector が Windows 開始画面でハングアップする場合がある

このハングアップは、サーバーと Windows Connector との間で発生するマルチモニター列挙プロセスが原因で、Windows サーバーが Windows Connector にモニター配置データを送信しないことによります。

回避方法: uttsc -X off コマンドを使用してマルチモニター列挙プロセスを無効にしてください。

参照: CR 12304470

8.16.6. アプリケーションのコンテンツをすばやくスクロールすると、アプリケーションでコンテンツが崩れる

Sun Ray Software 5.2.6 リリースで修正されました。

スクロールバーまたは矢印キーを使用して、多数のページをすばやくスクロールすると、スクロールされているコンテンツが崩れることがあります。この問題は、ブラウザ、PDF ビューア、およびワードプロセッサのようなアプリケーションで発生することがあります。

回避方法: アプリケーションを最小化および最大化すると、崩れて表示されていた領域が復元されます。ゆっくりスクロールすることによって、これを防ぐこともできます。

参照: CR 12301598

8.16.7. ビデオサイズを小さくすると、以前に設定した大きなビデオサイズのイメージ内でビデオ再生が開始される

参照: CR 12300252

8.16.8. XRender が無効のときに Windows 2008 R2 セッションで黒いマウスカーソルが表示される

クライアント上で Xrender 拡張機能が無効になっている場合、Windows 2008 R2 セッションで白いマウスカーソルの代わりに黒いマウスカーソルが表示されます。

回避方法:Sun Ray Software 5.2 管理ガイド』の「Xrender を有効または無効にする方法」のセクションを参照してください。

参照: CR 12293338

8.16.9. YUV でエンコードされたビデオのプレイバックに関する問題

問題には、オーディオの歪み、ビデオの低速化、またはビデオのハングアップが含まれます。これは、コンテンツを Sun Ray クライアントに転送するときにバッファーが不足していることが原因です。

参照: CR 12300480

8.16.10. マルチメディアリダイレクションがインストールされていて、ファイアウォールが有効な場合、Windows Media Player を使用したときにセッションがフリーズする

Windows マシンには、ファイアウォールに開かれる適切なポートがありません。マルチメディアリダイレクション機能には、ファイアウォールに 6000 から 10000 の間の TCP ポートが開かれていることが必要です。

回避方法: ほかのサービスが使用していなければ、ポート 6000 を開けば十分です。

参照: CR 12289045

8.16.11. スキャナボタンを使用してもスキャンが動作しない

一部のスキャナで、スキャナのボタンによりスキャンの開始が機能しません。ソフトウェアからスキャンを開始することでドキュメントをスキャンすることはできます。

参照: CR 12279842

8.16.12. フラッシュディスクの挿入後にエクスプローラウィンドウが自動的に起動しない

フラッシュディスクを挿入したあとにエクスプローラウィンドウ (ディスク内容) が自動的に起動しません。プログラムは手動で起動する必要があります。これは、コンソールセッションの Windows 動作とは異なる動作です。

参照: CR 12270188

8.16.13. スマートカードが Windows ターミナルサーバーでユーザーを認証できない

スマートカードを使用して Windows ターミナルサーバーでユーザーを認証するには、Base Smart Card Cryptographic Service Provider パッケージ更新を http://support.microsoft.com/kb/909520/en-us からインストールしてください。

この更新は Sun Ray 環境での画面ロック解除動作を改善します。

8.16.14. 既知の Linux 制限が原因で、Windows から PCFS フォーマットリムーバブルメディアに大きなファイルをコピーすることが機能しない

回避方法: UFS や ext3 など、PCFS でないほかのファイルシステムを使用してください。

8.16.15. Windows Performance Counter API の要件

Adobe Flash 高速化コンポーネントや Sun Ray オーディオドライバコンポーネントには、Windows Performance Counter API をサポートするハードウェアが必要です。Windows Performance Counter API が正しく動作しない場合、コンポーネントは読み込みに失敗したり、予期しない動作になったりする可能性があります。既知の例として、コンピュータの BIOS で AMD Cool'n'Quiet テクノロジが有効である場合にこの問題が発生します (これは http://support.microsoft.com/kb/895980 で説明されています)。