Oracle Business Intelligence Applications Informatica PowerCenterユーザーのためのアップグレード・ガイド リリース7.9.6.2 B61367-01 |
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この章では、Oracle BI Applicationsをアップグレードするプロセスの概要について説明します。この章の内容は次のとおりです。
『Oracle Business Intelligence Applications Informatica PowerCenterユーザーのためのアップグレード・ガイド』では、次に示す以前のリリースから現行リリースのOracle BI Applicationsにアップグレードする手順について説明します。
Siebel Analytics 7.5.3
詳細は、第3章「Siebel Analytics 7.5.xのアップグレード」を参照してください。
Siebel Business Analytics 7.7、7.7.xおよび7.8.x
詳細は、第4章「Siebel Business Analytics 7.7、7.7.xおよび7.8.xのアップグレード」を参照してください。
注意: NCR Teradataデータベース上にOracle Business Analytics WarehouseやSiebel Relationship Management Warehouseのある環境では、Siebel Business Analytics Applications 6.x、7.xおよびOracle Business Intelligence 7.9.xから現行リリースのOracle BI Applications 7.9.4にアップグレードすることは現在できません。 |
Siebel Life Sciences 7.8.0、7.8.1および7.8.2用Siebel Business Analytics
詳細は、第4章「Siebel Business Analytics 7.7、7.7.xおよび7.8.xのアップグレード」を参照してください。
Oracle Business Intelligence Applications 7.9.0〜7.9.6.1
詳細は、使用しているソース・システムに応じて、次のいずれかを参照してください。
アップグレードを開始する前に次の事項を考慮する必要があります。
『Oracle Business Intelligence Applicationsシステム要件およびサポートされるプラットフォーム』を参照し、サポートされているデータベース・プラットフォームのバージョンを確認してください。
アップグレードするプロセスは、技術的なプロセスだけではありません。現在使用しているカスタマイズ実装においてスキーマを変更する場合の影響を分析する必要もあります。カスタマイズの範囲は、アップグレードの実行に必要な所要時間に影響します。
さらに、アップグレードにおける様々なステージで、組織のビジネス要件も分析する必要があります。たとえば、Oracle Business Intelligenceリポジトリをアップグレードしているステージでは、使用していないリポジトリオブジェクトを調べる必要があります。これによって、リポジトリから未使用のオブジェクトを削除できます。この使用情報を判別するには、使用しているレポートを調べる必要があります。
アップグレード・プロセスの各ステージを実行する際に共存環境を使用することを強くお薦めします。アップグレードを成功させるためには、Oracle Business Intelligence Applications環境全体の複数インスタンスの共存が不可欠です。
アップグレードにおける他のステージでは、個別に環境をアップグレードできます。ただし、比較したりベンチマークを行う場合は、共存環境を使用してアップグレードすることをお薦めします。
アップグレード・プロセスを開始する前に、既存のDACリポジトリに対して行われたカスタマイズを調べる必要があります。アップグレード元のリリースによっては、既存のDACリポジトリにおけるカスタマイズ内容を新しいDACリポジトリに移動する作業を手作業で行う場合があります。
アップグレード・プロセスの各ステージにおいて、各ステージの結果を検証して問題に対処するために十分な時間を確保する必要があります。さらに、ユーザー受入れ最終テストでアップグレード全体が正常に行われたことを確認する必要があります。
開発環境からテスト環境や本番環境に移行する際、環境ごとにアップグレード・プロセスの次のステージを実行する必要があります。
プラットフォームのアップグレード
アプリケーションのアップグレード
データの移行
DAC、InformaticaおよびOracle BIのリポジトリは、マージしてテストした後に本番環境に移行できます。
アップグレード・プロセスにおける主なステージの詳細は、第2.4項「Oracle BI Applicationsのアップグレードにおける主なステージ」を参照してください。
この項では、アップグレード・プロセスを開始する前に、実行が必要なベスト・プラクティス手順について説明します。
『Oracle Business Intelligence Applications Informatica PowerCenterユーザーのためのアップグレード・ガイド』をすべて熟読します。
現在使用しているリポジトリ、Presentation Catalog(旧称はWeb Catalog)およびDACインストール・フォルダを既存の環境から別の場所にコピーしてから名前を変更します。次に示すファイル名と場所は、以前のリリースのSiebel Business Analytics ApplicationsとOracle BI Applicationsで出荷時に標準として設定されている名前と場所です。
DACリポジトリをバックアップする際は、DACメタデータをXMLフォーマットで別のデータベースにエクスポートします(DACのエクスポート・ツールを使用)。このバックアップは、後で参照用として使用できます。詳細は、Oracle Business Intelligenceデータ・ウェアハウス管理コンソール・ユーザーズ・ガイドを参照してください。
タイプ | 名前 | 場所 |
---|---|---|
DACメタデータ・リポジトリ | *.xml | OracleBI\DAC\export |
Oracle BIリポジトリ(旧称はAnalyticsリポジトリ) | OracleBIAnalyticsApps.rpd | OracleBI\Repository |
Informatica Repository | Oracle_BI_DW_Base.rep | OracleBI\dwrep\Informatica\Repository |
Presentation Catalog(旧称はWeb Catalog) | <file_name>.webcat | OracleBIData\web\catalog |
DACインストール・フォルダ | DAC | OracleBI\DAC |
次に示す情報を含めて現在の実装に関する情報を収集します。
アップグレード先となるトランザクション・データベースのバージョンまたはリリース番号
アップグレード元となるOracle BI Infrastructure(プラットフォーム)またはSiebel Business Analyticsプラットフォームのリリース番号
アップグレード元となるプラットフォームのリリース番号を調べるには、Administration Toolを起動します。そして、Helpをクリックしてから、ツールバーでAdministration Toolをクリックします。メッセージ・ボックスにプラットフォームのリリース番号が表示されます。
アップグレード元となるSiebel Business Analytics ApplicationsまたはOracle BI Applicationsのリリース番号
アップグレード元となるSiebel Business Analytics ApplicationsまたはOracle BI Applicationsのリリース番号を調べるには、データ・ウェアハウス管理コンソール(DAC)を起動してから、Help→About DACをクリックします。
注意: DACがSiebel Business Analyticsインストールのコンポーネントでない場合、Siebel Analytics 7.5.xが実行されています。 |
図2-1は、Siebel Business AnalyticsとOracle BI Applicationsのアップグレード・プロセスにおける主なステージのアップグレード・フローを示します。アップグレード元となる以前のリリースによっては、図2-1に記載されたプロセスと若干異なる場合があります。
表2-1は、アップグレードの各ステージで参照が必要なドキュメントを示します。
一般的に、各ステージの実行を1から5まで順番に完了する必要があります。
ステージ1: Siebel Business AnalyticsプラットフォームまたはOracle BI Infrastructureを現行リリースのOracle BI Infrastructureにアップグレードします。
ステージ2: 次をアップグレードします。
Siebel Business Analytics ApplicationsまたはOracle BI Applicationsを現行リリースのOracle BI Applicationsにアップグレードします。
Informatica PowerCenter
DACプラットフォーム
ステージ3: DACとInformaticaのリポジトリのメタデータをアップグレードします。
ステージ4: データ・ウェアハウスのスキーマをアップグレードします。
ステージ5: Siebelトランザクション・データベースのスキーマをアップグレードします(Siebelソース・システムの場合)。
ステージ6: アップグレードしたデータ・ウェアハウスにデータを移行します。
ステージ7: Siebel AnalyticsまたはOracle BIのリポジトリを現行リリースのOracle BIのリポジトリにアップグレードします。
ステージ8: Siebel Business AnalyticsのWeb CatalogまたはOracle BIのPresentation Catalogを現行リリースのOracle BIのPresentation Catalogにアップグレードします。
ステージ6からステージ8までは同時並行で実行できます。つまり、アップグレードしたデータ・ウェアハウスへのデータの移行(ステージ6)、Siebel AnalyticsまたはOracle BIのリポジトリのアップグレード(ステージ7)およびPresentation Catalog(Web Catalog)のアップグレード(ステージ8)は同時に実行できます。ただし、データの移行が終了するまで、Presentation Catalog(Web Catalog)のアップグレード結果はテストできません。
注意: アップグレード元となる以前のリリースによっては、この項に記載されたプロセスと若干異なる場合があります。 |
表2-1 Oracle BI Applicationsのアップグレードにおける主なステージと関連ドキュメント
ステージ | 関連ドキュメント |
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ステージ1: Siebel Business AnalyticsプラットフォームまたはOracle BI Infrastructureを現行リリースのOracle BI Infrastructureにアップグレードします。 注意: Oracle Business Intelligence Infrastructureは、Oracle BI Applicationsとはコード的に独立しています。 |
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ステージ2: 次をアップグレードします。
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ステージ3: DACとInformaticaのリポジトリをアップグレードします。 |
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ステージ4: データ・ウェアハウスのスキーマをアップグレードします。 |
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ステージ5: Siebelトランザクション・データベースのスキーマをアップグレードします。 |
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ステージ6: アップグレードしたデータ・ウェアハウスにデータを移行します。 |
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ステージ7: Siebel AnalyticsまたはOracle BIのリポジトリを現行リリースのOracle BIのリポジトリにアップグレードします。 |
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ステージ8: Siebel Business AnalyticsのWeb CatalogまたはOracle BIのPresentation Catalogを現行リリースのOracle BIのPresentation Catalogにアップグレードします。 |
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注意: スキーマとデータが正しくアップグレードされると、事前構成済の内容(出荷時の設定)のみが影響を受けます。スキーマに対するカスタマイズ内容は、アップグレード・プロセスに影響されません。 |
注意: アップグレード・プロセス全体にわたってサポートを受けるために、Professional Servicesへのサポート依頼を検討することを強くお薦めします。 |