Oracle iPlanet Web Server 6.1 SP12は、Oracle iPlanet Web Server 6.1のドキュメント・セット全体が更新された最新のリリースです。6.1 SP12リリースの後で6.1のドキュメントに加えられた更新と修正は、このリリース・ノートに記載されています。項 3.1, "6.1 SP12のマニュアルに対する修正と更新."を参照してください。
Oracle iPlanet Web Server 6.1 SP12のドキュメントは、次の場所からPDFおよびHTMLの形式でオンラインで入手できます。
http://download.oracle.com/docs/cd/E19857-01/index.html
。
表 3-1 Oracle iPlanet Web Server 6.1ドキュメント・ロードマップ
情報の内容 |
参照 |
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ソフトウェアとドキュメントに関する最新情報 |
Oracle iPlanet Web Server リリース6.1 SP18リリース・ノート(このドキュメント) |
Web Server 6.1 FastCGIプラグインに関する情報。サーバー・アプリケーション機能(SAF)、インストール、構成、テクニカル・ノートおよびその他のリソースの場所に関する情報を含みます。 |
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Web Server 6.1リバース・プロキシ・プラグインに関する情報。サーバー・アプリケーション機能(SAF)、インストール、構成、テクニカル・ノートおよびその他のリソースの場所に関する情報を含みます。 |
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Web Serverのスタート・ガイド。サーバーの基本と機能を紹介する実習を含みます(初めて使用するユーザーに推奨)。 |
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インストールおよび移行タスクの実行:
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注意: Sun Java Enterprise System 1がインストールされているシステムで、Sun Java Enterprise System 1の一部であるOracle iPlanet Web Server 6.1をOracle iPlanet Web Server リリース6.1 SP18にアップグレードする場合は、Java Enterprise System (JES)インストーラを使用してアップグレードする必要があります。Oracle iPlanet Web Server リリース6.1 SP18に付属の、独立したコンポーネント・インストーラは使用しないでください。 |
次の管理タスクの実行:
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次を実行するためのプログラミング・テクノロジおよびAPIの使用:
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カスタムNetscape Server Application Programmer's Interface (NSAPI)プラグインの作成 |
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Web ServerでのサーブレットおよびJavaServer Pages (JSP)テクノロジの実装 |
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構成ファイルの編集 |
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パフォーマンス最適化のためのWeb Serverのチューニング |
パフォーマンス・チューニング、サイズ調整およびスケーリング・ガイド |
次の項では、Oracle iPlanet Web Server 6.1 SP12のマニュアルに加えられた修正と更新について説明します。
HTTP/1.1規格(http://www.ietf.org/rfc/rfc2616.txt
)の第4.2項には、HTTPヘッダー名で大文字と小文字は区別されないと述べられています。ヘッダー名を処理するとき、Web Server 6.1は名前をすべて小文字に変換します。
Sun Java System Web Server 6.1 SP12管理者ガイドのアクセス権の設定に関する項には、次に示す不正確な注記が含まれています。この注記は無視してください。
注意: 次のメソッドはコード内には存在しますが、上記のドキュメントには含まれていません。revlog 、getattribute 、getattributename 、getproperties 、startrev 、stoprev 、edit 、unedit 、save 、setattribute 、revadd 、revlabel およびdestroy 。 |
net_read()
の戻り値に関する誤った情報Sun Java System Web Server 6.1 SP12 NSAPIプログラマーズ・ガイドのnet_readに関する項には、net_read()
関数の戻り値について誤った情報が含まれています。正しい情報は次のとおりです:
戻り値
読み込まれたバイト数を返し、この数は最大サイズのsz
を超えません。エラーが発生した場合は負の値が返され、その場合、timeout
秒が経過する前に操作が完了しなかった場合は、定数ETIMEDOUT
にerrno
が設定されます。
読み込まれたバイト数を返し、この数は最大サイズのsz
を超えません。エラーが発生した場合は負の値が返され、その場合、errno
が次のいずれかの定数に設定されます。
timeout
秒が経過する前に読取り操作が完了しなかった場合はETIMEDOUT
。
ソケット記述子で非ブロッキングI/Oが有効になっているときに、ソケットが一時的に使用不可であった場合はEAGAIN
。
ソケット記述子で非ブロッキングI/Oが有効になっているときに、読取り操作がブロックしたと思われる場合はEWOULDBLOCK
。
Sun Java System Web Server 6.1 SP12 NSAPIプログラマーズ・ガイドのPathCheckに関する項に、誤った情報が含まれています。
NameTrans
ディレクティブが、別のオブジェクトのname
またはppath
属性に一致する名前を割り当てたか、あるいは物理パス名を生成した場合、サーバーはデフォルトのオブジェクトのディレクティブを適用する前に、最初に一致するオブジェクトのPathCheck
ディレクティブを適用します。
NameTrans
ディレクティブが、別のオブジェクトのname
またはppath
属性に一致する名前を割り当てたか、あるいは物理パス名を生成した場合、サーバーは一致するオブジェクトのディレクティブを適用する前に、最初にデフォルトのオブジェクトのPathCheck
ディレクティブを適用します。
schedulerd
制御デーモンの停止に関する誤った指示Sun Java System Web Server 6.1 SP12管理者ガイドのschedulerd
制御ベースのログ・ローテーションの使用(UNIX/Linux)に関する項には、schedulerd
制御デーモンの停止について誤った情報が含まれています
export PID_FILE=/opt/SUNWwbsvr/https-admserv/logs/scheduler.pid kill -9 -`cat $PID_FILE` - rm $PID_FILE
export PID_FILE=/opt/SUNWwbsvr/https-admserv/logs/scheduler.pid kill -9 `cat $PID_FILE` rm $PID_FILE
HP_UXオペレーティング・システムでは、Oracle Web Server SP12またはSP14からWeb Server SP17へのアップグレードが失敗します。
回避策:
<install root>/plugins/include/nspr
パスに移動します。
ls -l
コマンドを実行して、存在しないシンボリック・リンクが設定されたすべてのファイルを検出します。
コマンドrm <file names>
を使用して、存在しないシンボリック・リンクが設定されたファイルを削除します。
Web Server SP17のインストーラを実行して、インスタンスをアップグレードします。
注意: このアップグレードの問題が存在するのは、HP_UXオペレーティング・システムのみです。 |
『Sun ONE Web Server 6.1管理者ガイド』の「HTTP (HyperText Transfer Protocol)について」の項には、古いRFC番号がリストされています。
誤:
iPlanet Web Server 4.xでは、HTTP 1.1をサポートします。それより前のバージョンのサーバーもHTTP 1.0をサポートしていました。このサーバーは、IESG (Internet Engineering Steering Group)およびIETF (Internet Engineering Task Force)のHTTPワーキンググループ承認のHTTP 1.1規格案に、条件付きで準拠しています。条件付き準拠の基準については、次の場所にある「Hypertext Transfer Protocol-HTTP/1.1 specification (RFC 2068)」を参照してください。
正:
iPlanet Web Server 6.1では、HTTP 1.1をサポートします。それより前のバージョンのサーバーもHTTP 1.0をサポートしていました。このサーバーは、IESG (Internet Engineering Steering Group)およびIETF (Internet Engineering Task Force)のHTTPワーキンググループ承認のHTTP 1.1規格案に、条件付きで準拠しています。条件付き準拠の基準については、次の場所にある「Hypertext Transfer Protocol-HTTP/1.1 specification (RFC 2616)」を参照してください。
Sun Java System Web Server 6.1 SP12 NSAPIプログラマーズ・ガイドのコンプライアンスに関する項には、古いRFC番号と誤ったリンクがリストされています。
誤:
条件付き準拠の基準については、次の場所にある「Hypertext Transfer Protocol -- HTTP/1.1 specification (RFC 2068)」を参照してください。
http://www.ietf.org/rfc/rfc2068.txt?number=2068
正:
条件付き準拠の基準については、http://www.ietf.org/rfc/rfc2616.txtにある「Hypertext Transfer Protocol -- HTTP/1.1 specification (RFC 2616)」を参照してください。
次に、Oracle iPlanet Web Server 7.0.9管理者構成ファイル・リファレンスのACLファイル構文に関する項に記載されている、IP属性を理解するための例を示します。
deny (all) ip ="*";
allow (read, execute, info) (ip="10.186.81.*") or (ip="10.159.184.187");
ワイルドカードがない場合は、次のようにします。
deny (all) ip ="*";
allow (read, execute, info) (ip="10.186.81.155,10.159.184.187");
Sun Java System Web Server 6.1 SP7管理者構成ファイル・リファレンスのAcceptTimeoutに関する項には、デフォルト値について誤った情報が含まれています。
誤:
ハードウェア暗号化デバイスを使用しないサーバーでは30秒、使用するサーバーでは300秒です。
正:
AcceptTimeout
パラメータのデフォルト値は、常に30秒です。
server.xml
構成ファイルのJAVA要素に、httponlysessioncookie
という名前の新しいプロパティが追加されました。このプロパティはデフォルトでtrueで、set-cookieヘッダーに;HttpOnly
が追加されています。値がfalseに設定されている場合は、;HttpOnly
は追加されません。このプロパティは、server.xml
構成ファイルを変更することで設定できます。
セキュリティ上の理由により、Oracle iPlanet Web Sever 6.1.18以降では、set-cookieヘッダー値に;HttpOnly
が追加されます。;HttpOnly
をset-cookieヘッダーに追加しない場合は、次のようにします。
server.xml
構成ファイルにあるJAVA要素のhttponlysessioncookie
プロパティをfalseに設定します。