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Oracle® Coherence開発者ガイド
リリース3.6.1
B61368-02
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E Coherence MBeanのリファレンス

この付録では、Coherenceの様々な部分を管理および監視するために使用されるCoherence MBeanのリファレンスについて説明しています。MBeanのすべての属性および操作について詳しく紹介します。

このリファレンスに加えて、RegistrationインタフェースにもCoherence MBeanの説明があります(Oracle Coherence Java APIリファレンスを参照)。MBeanの情報は、JConsoleなどのMBean対応エージェントでも参照できます。Coherenceにおける管理機能の使用方法の詳細は、第VI部「Coherenceの管理」を参照してください。

この付録は、次の各項で構成されています。

概要

Coherenceのクラスタ管理ゲートウェイは、Coherenceのクラスタ化されたリソースの管理に特化した、JMXの基本的な登録APIの抽象化であるRegistrationインタフェースを使用します。このインタフェースはJMXインフラストラクチャと密接に関係していますが、javax.management.*のクラスには依存していません。そのため、JMXサービスと同じ場所にないクラスタ・ノードをリモートで管理できるようになります。さらに、Coherence MBeanはMBeanサーバーに登録されますが、このMBeanサーバーは管理対象オブジェクトと同じ場所に配置することも、管理対象オブジェクトに対してリモートに配置することもできます。

MBeanの索引

表E-1は、Coherenceを管理するために提供されているMBeanのリストです。

表E-1 Coherence MBean

MBean 説明

CacheMBean


キャッシュを表します。1つのクラスタ・ノードには、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスがあります。

ClusterMBean


クラスタ・オブジェクトを表します。各クラスタ・ノードには、この管理対象Beanの単一のインスタンスがあります。

ClusterNodeMBean


クラスタ・メンバーを表します。各クラスタ・ノードには、この管理対象Beanの単一のインスタンスがあります。

ConnectionManagerMBean


Coherence*Extendプロキシを表します。1つのクラスタ・ノードには、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスがあります。

ConnectionMBean


Coherence*Extendを介したクライアントのリモート接続を表します。1つのクラスタ・ノードには、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスがあります。

ManagementMBean


グリッドJMXインフラストラクチャを表します。各クラスタ・ノードには、この管理対象Beanの単一のインスタンスがあります。

PointToPointMBean


2つのクラスタ・メンバー間のネットワーク・ステータスを表します。各クラスタ・ノードには、この管理対象Beanの単一のインスタンスがあります。

ReporterMBean


Coherence JMX Reporter(レポート作成機能)を表します。各クラスタ・ノードには、この管理対象Beanの単一のインスタンスがあります。

ServiceMBean


クラスタ化されたサービスを表します。1つのクラスタ・ノードには、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスがあります。

StorageManagerMBean


記憶域が有効化された分散キャッシュ・サービスの記憶域インスタンスを表します。1つのクラスタ・ノードには、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスがあります。

TransactionManagerMBean


トランザクション・マネージャを表します。1つのクラスタ・ノードには、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスがあります。



CacheMBean

CacheMBean MBeanはキャッシュを表します。1つのクラスタ・ノードには、各データ・サービスの種類(分散、レプリケーションなど)について構成されたキャッシュの数に応じて、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスがあります。このMBeanは、キャッシュの操作およびパフォーマンスに関する統計を提供します。このMBeanの一部の属性は書込み可能であり、キャッシュの動作がリアルタイムに変更されます。

このMBeanのオブジェクト名は次のとおりです。

type=Cache,service=service name,name=cache name,nodeId=cluster node's id,tier=tier tag

注意:

CacheMBean MBeanには、トランザクション・キャッシュでは使用できない属性が多く含まれています。使用できない属性が発行されると、トランザクション・キャッシュは-1の値を返します。サポートされている属性のリストおよびトランザクション固有の説明については、「トランザクション・キャッシュのCacheMBean」を参照してください。

属性

表E-2は、CacheMBeanの属性について説明しています。

表E-2 CacheMBeanの属性

属性 アクセス 説明

AverageGetMillis

Double

読取り専用

キャッシュ統計が最後にリセットされてから行われたget()呼出し当たりの平均ミリ秒です。

AverageHitMillis

Double

読取り専用

ヒットしたget()呼出し当たりの平均ミリ秒です。

AverageMissMillis

Double

読取り専用

ミスしたget()呼出し当たりの平均ミリ秒です。

AveragePutMillis

Double

読取り専用

キャッシュ統計が最後にリセットされてから行われたput()呼出し当たりの平均ミリ秒です。

BatchFactor

Double

読取り/書込み

BatchFactor属性は、ライトビハインド・キュー・エントリのソフト熟成時間の計算に使用されます。キューのエントリは、ライトビハインド・キューにQueueDelay間隔以上格納されると、書込み操作用に十分に熟成している(適切な書込み時である)と見なされます。ソフト熟成時間は、実際の熟成時間より前の時点になります。これより後では、エントリが(その他のすべての熟成エントリとソフト熟成エントリとともに)キャッシュ・ストアに対するバッチ化された非同期の書込み操作に組み込まれます。この属性は、非同期の書込みが有効で(つまり、QueueDelay属性の値がゼロより大きくて)、キャッシュ・ストアでstoreAll()メソッドが実装されている場合にのみ適用されます。要素の値は、QueueDelay間隔の割合で表され、有効な値は[0.0, 1.0]の範囲のダブルになります。

CacheHits

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてからのおよそのキャッシュ・ヒット数。キャッシュ・ヒットとは、エントリがこのマップに存在する読取り操作の呼出し(つまりget())です。

CacheHitsMillis

Long

読取り専用

エントリがこのマップに存在するget()操作の合計ミリ秒(統計が最後にリセットされてからの)。

CacheMisses

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてからのおよそのキャッシュ・ミス数。

CacheMissesMillis

Long

読取り専用

エントリがこのマップに存在しないget()操作の合計ミリ秒(統計が最後にリセットされてからの)。

CachePrunes

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてからのプルーニング操作の数。プルーニング操作は、キャッシュがHighUnitsに指定された最大値に達するたびに実行されます。

CachePrunesMillis

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから使われたプルーニング操作の合計ミリ秒。

説明

String

読取り専用

キャッシュの説明。

ExpiryDelay

Integer

読取り/書込み

キャッシュ・エントリの有効期限(ミリ秒単位)です。値が0の場合は、有効期限の自動失効が無効であることを示します。 この属性を変更しても、すでにスケジュールされた既存のエントリの有効期限には影響しません。

HighUnits

Integer

読取り/書込み

キャッシュ・サイズの測定単位の制限。キャッシュが最大単位レベルに達すると、そのキャッシュは自動的に削除されます。これは通常、キャッシュの高水位標と呼ばれます。

HitProbability

Double

読取り専用

統計の最後のリセット以降に収集された統計に基づいて推測した、次の呼出しがヒットであるおよその確率(0 <= p <= 1)。

LowUnits

Integer

読取り/書込み

プルーニング時にキャッシュが縮小するユニット数です。これはしばしば、キャッシュの「最低水位標」と呼ばれます。

PersistenceType

String

読取り専用

このキャッシュの永続性タイプです。可能な値は、NONEREAD-ONLYWRITE-THROUGHWRITE-BEHINDです。

QueueDelay

Integer

読取り/書込み

ライトビハインド・キューに追加されたエントリが、キャッシュ・ストアを使用して格納されるまでのキューでの待ち秒数です。この属性は、永続性タイプがWRITE-BEHINDである場合にのみ適用されます。

QueueSize

Integer

読取り専用

ライトビハインド・キュー・サイズのサイズです。この属性は、永続性タイプがWRITE-BEHINDである場合にのみ適用されます。

RefreshFactor

Double

読取り/書込み

この属性は、キャッシュ・エントリのソフト失効時間の計算に使用されます。ソフト失効時間は、実際の失効時間より前の時点になります。これより後では、エントリへのアクセス・リクエストによって、エントリに対する非同期のロード・リクエストがスケジュール化されます。この属性は、自動失効がスケジュールされた内部ローカル・キャッシュがある、読取り/書込みバッキング・マップにのみ適用されます。この要素の値は、内部ローカル・キャッシュの有効期限の割合として表されます。有効な値は[0.0, 1.0]の範囲のダブルです。ゼロの場合、スケジュール先行リフレッシュは無効になります。

RefreshTime

Date

読取り専用

このモデルが、対応するノードから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合はローカル時間になります。

RequeueThreshold

Integer

読取り/書込み

失敗したキャッシュ・ストア書込み操作が再キューされたライトビハインド・キューの最大サイズです。ゼロの場合は、ライトビハインド再キューが無効です。この属性は、永続性タイプがWRITE-BEHINDである場合にのみ適用されます。

Size

Integer

読取り専用

キャッシュ内のエントリ数です。

StoreAverageBatchSize

Long

読取り専用

キャッシュ・ストアの書込み操作ごとに格納されたエントリの平均数。store()メソッドのコールは1つのバッチとしてカウントされますが、storeAll()メソッドのコールは渡されたマップ・サイズのバッチとしてカウントされます。永続性タイプがNONEの場合、この値は-1です。

StoreAverageReadMillis

Long

読取り専用

読取り操作当たりに使われた平均時間(ミリ秒)。永続性タイプがNONEの場合、この値は-1です。

StoreAverageWriteMillis

Long

読取り専用

書込み操作当たりに使われた平均時間(ミリ秒)。永続性タイプがNONEの場合、この値は-1です。

StoreFailures

Long

読取り専用

キャッシュ・ストア失敗(ロード、格納、消去操作)の合計数。永続タイプがNONEの場合、この値は-1です。

StoreReadMillis

Long

読取り専用

ロード操作で使われた累積時間(ミリ秒)。永続性タイプがNONEの場合、この値は-1です。

StoreReads

Long

読取り専用

ロード操作の合計数。永続タイプがNONEの場合、この値は-1です。

StoreWriteMillis

Long

読取り専用

格納および消去操作で使われた累積時間(ミリ秒)。永続性タイプがNONEまたはREAD-ONLYの場合、この値は-1です。

StoreWrites

Long

読取り専用

格納および消去操作の合計数。永続性タイプがNONEまたはREAD-ONLYの場合、この値は-1です。

TotalGets

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから行われたget()操作の数。

TotalGetsMillis

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから使われたget()操作の合計ミリ秒。

TotalPuts

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから行われたput()操作の数。

TotalPutsMillis

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから使われたput()操作の合計ミリ秒。

UnitFactor

Integer

読取り専用

UnitsLowUnitsおよびHighUnitsの各プロパティの調整に使用する係数。たとえば、BINARY単位換算カリキュレータでは、係数1048576を使用してバイトをメガバイトに換算できます。

Units

Integer

読取り専用

単位で測定したキャッシュのサイズ。この値はUnitFactorで調整する必要があります。


操作

CacheMBean MBeanには、すべてのキャッシュ統計をリセットするresetStatistics操作が含まれます。


ClusterMBean

ClusterMBean MBeanはクラスタを表します。各クラスタ・ノードには、この管理対象Beanの単一のインスタンスがあります。このMBeanは、クラスタに関する操作の統計を提供します。

このMBeanのオブジェクト名は次のとおりです。

type=Cluster

属性

表E-3は、ClusterMBeanの属性について説明しています。

表E-3 ClusterMBeanの属性

属性 アクセス 説明

ClusterName

String

読取り専用

クラスタの名前。

ClusterSize

Integer

読取り専用

クラスタ・ノードの合計数。

LicenseMode

String

読取り専用

このクラスタが使用しているライセンス・モード。可能な値はEvaluationDevelopmentまたはProductionです。

LocalMemberId

Integer

読取り専用

レポートしているMBeanサーバーと同じ場所に配置されているクラスタ・メンバーのメンバーID。クラスタ・サービスが実行されていない場合、この値は-1です。

MemberIds

Integer[]

読取り専用

既存のクラスタ・メンバーIDすべての配列。

Members

String[]

読取り専用

既存のクラスタ・メンバーすべての配列。

MembersDeparted

String[]

読取り専用

最近切り離されたクラスタ・メンバーの情報を記述する文字列の配列。メンバーIDが再利用されると、そのメンバーはこの配列から削除されます。この情報はノードがクラスタに参加した時点から記述され、MBeanサーバー・ノードがクラスタから離れたり再参加したりする時にリセットされます。MembersDepartureCountは、この配列のサイズではなく、切り離されたメンバーの合計数を表します。

MembersDepartureCount

Long

読取り専用

この管理ノードがクラスタに参加した時点、または統計がリセットされた時点から、このノードがクラスタからの他のノードの切離しを確認した回数。

OldestMemberId

Integer

読取り専用

シニア・クラスタのメンバーID。クラスタ・サービスが実行されていない場合、この値は-1です。

RefreshTime

Date

読取り専用

このモデルが、対応するノードから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合はローカル時間になります。

Running

Boolean

読取り専用

クラスタが実行されているかどうかを示します。

Version

String

読取り専用

Coherenceのバージョン。


操作

表E-4は、ClusterMBeanの操作について説明しています。

表E-4 ClusterMBeanの操作

操作 パラメータ 戻り値の型 説明

ensureRunning

Void

Void

このノードでクラスタ・サービスが実行されていることを確認します。

shutdown

Void

Void

このノードのクラスタ・サービスをシャットダウンします。



ClusterNodeMBean

ClusterNodeMBean MBeanはクラスタ・メンバーを表します。各クラスタ・ノードには、この管理対象Beanの単一のインスタンスがあります。このMBeanは、クラスタのノード/メンバーの操作およびパフォーマンスに関する様々な統計を提供します。多くの属性は書込み可能であり、ノードの動作がリアルタイムに変更されます。

このMBeanのオブジェクト名は次のとおりです。

type=Node,nodeId=cluster node's id

属性

表E-5は、ClusterNodeMBeanの属性について説明しています。

表E-5 ClusterNodeMBeanの属性

属性 アクセス 説明

BufferPublishSize

Integer

読取り/書込み

パブリッシャが使用するユニキャスト・データグラム・ソケットのバッファ・サイズで、パケット数で測定されます。実行時にこの値を変更することは、ネットワーク通信を一時休止させ、すべてのクラスタ・サービスの停止につながる場合もあるため、本質的に安全でない操作です。

BufferReceiveSize

Integer

読取り/書込み

受信者が使用するユニキャスト・データグラム・ソケットのバッファ・サイズで、パケット数で測定されます。実行時にこの値を変更することは、ネットワーク通信を一時休止させ、すべてのクラスタ・サービスの停止につながる場合もあるため、本質的に安全でない操作です。

CpuCount

Integer

読取り専用

このメンバーが実行されているマシンのCPUコアの数です。

FlowControlEnabled

Boolean

読取り専用

FlowControlが有効かどうかを示します。「flow-control」を参照してください。

Id

Integer

読取り専用

現時点においてメンバーを一意に識別し、そのメンバーが存続している間は変わらない短いメンバーID。

LoggingDestination

String

読取り専用

ログ・システムによって使用される出力デバイスです。有効な値は、stdoutstderrjdklog4jまたはファイル名です。

LoggingFormat

String

読取り/書込み

メッセージの書式を設定してログの出力先に渡す方法を指定します。

LoggingLevel

Integer

読取り/書込み

どのログ・メッセージがログの出力先に出力されるかを指定します。有効な値は負でない整数です。すべてのログ出力を無効にする場合は-1を指定します。

LoggingLimit

Integer

読取り/書込み

キュー内に残っているすべてのメッセージが破棄される前にログ出力デーモンがメッセージ・キューから処理する最大文字数です。有効な値は、0 - Integer.MAX_VALUE (2147483647)の範囲の整数です。ゼロはInteger.MAX_VALUEを意味します。

MachineId

Integer

読取り専用

メンバーのマシンID。

MachineName

String

読取り専用

設定された名前は、物理的に同じマシンにあるメンバーと同じであり、別の物理的なマシンにあるメンバーと異なる必要があります。

MemberName

String

読取り専用

メンバーごとに一意となるように設定した名前。

MemoryAvailableMB

Integer

読取り専用

新規オブジェクトで使用可能なJVMのメモリーの合計量(MB)です。

MemoryMaxMB

Integer

読取り専用

JVMがMB単位で使用するメモリーの最大量です。

MulticastAddress

String

読取り専用

グループ通信で使用するメンバーのマルチキャスト・ソケットのIPアドレスです。

MulticastEnabled

Boolean

読取り専用

このメンバーがグループの通信にマルチキャストを使用するかどうかを指定します。falseの場合、このメンバーは、クラスタに参加する際にはWellKnownAddresses属性にリストされたアドレスを使用し、クラスタの他のメンバーと通信する際にはポイントツーポイントのユニキャストを使用します。

MulticastPort

Integer

読取り専用

グループ通信で使用するメンバーのマルチキャスト・ソケットのポートです。

MulticastTTL

Integer

読取り専用

メンバーのマルチキャスト・ソケットで送信されるマルチキャスト・パケットの有効時間です。

MulticastThreshold

Integer

読取り/書込み

クラスタにあるパケットの送信先サーバーの割合(0 - 100)です。この値より大きければパケットはマルチキャストを使用して送信され、小さければパケットはユニキャストを使用して送信されます。

NackEnabled

Boolean

読取り専用

早期にパケットの損失を検知するプロトコルを有効にするかどうか指定します。

NackSent

Long

読取り専用

ノード統計が最後にリセットされてから送信されたNACKパケットの合計数です。

PacketDeliveryEfficiency

Float

読取り専用

パケット損失の検知および再送信の効率性です。効率性が低い場合、不要なパケットの再送信が高い割合で発生しています。

PacketsBundled

Long

読取り専用

送信前にバンドルされたパケットの合計数です。ネットワーク送信の合計数は、PacketsSent - PacketsBundledです。

PacketsReceived

Long

読取り専用

ノード統計が最後にリセットされたから受信されたパケットの合計数です。

PacketsRepeated

Long

読取り専用

ノード統計が最後にリセットされたから受信された重複パケットの合計数です。

PacketsResent

Long

読取り専用

ノード統計が最後にリセットされたから再送信されたパケットの合計数です。タイムアウト期間内にACKが受信されないと、パケットが再送信されます。

PacketsResentEarly

Long

読取り専用

スケジュール前に再送信されたパケットの合計数です。パケットが受信されなかったことを示すNACKがあると、パケットはスケジュール前に再送信されます。

PacketsResentExcess

Long

読取り専用

後で不要と判断されたパケット再送の合計数です。

PacketsSent

Long

読取り専用

ノード統計が最後にリセットされてから送信されたパケットの合計数です。

Priority

Integer

読取り専用

メンバーを選択する際に使用される優先度または加重値です。

ProcessName

String

読取り専用

設定された名前は、同じプロセス(JVM)内にあるメンバーと同じであり、別のプロセスにあるメンバーと異なる必要があります。明示的に表示されない場合、この名前は、通常はプロセス識別子(PID)を表すシステムRuntimeMXBeanName属性として内部で計算されます。

ProductEdition

String

読取り専用

このメンバーを実行している製品エディションです。使用可能な値は、Standard EditionEnterprise EditionGrid Editionです。

PublisherPacketUtilization

Float

読取り専用

ノード・ソケットが最後に再オープンされてからのこのクラスタ・ノードのパブリッシャ・パケットの使用率です。この値は、送信されたバイト数の、すべてのパケットがフルである送信バイト数に対する比率です。使用率が低い場合は、効率的にネットワークを使用するために十分な大きさでデータが送信されていないことを示します。

PublisherSuccessRate

Float

読取り専用

ノード統計が最後にリセットされてからのこのクラスタ・ノードのパブリッシュ成功率です。パブリッシュ成功率とは、最初の試行で正常に送信されたパケット数の、送信パケット合計数に対する比率です。タイムアウト期限内にACKが受信されないときには失敗の回数が増分されます。失敗は、ネットワーク待機時間が長すぎるかパケット・ドロップ率が高すぎるために発生します。

QuorumStatus

String

読取り専用

クラスタ定足数の現在の状態です。

RackName

String

読取り専用

設定された名前は、物理的に同じラック(フレームやケージ)にあるメンバーと同じであり、別の物理的なラックにあるメンバーと異なる必要があります。

ReceiverPacketUtilization

Float

読取り専用

ソケットが最後に再オープンされてからのこのクラスタ・ノードの受信者パケットの使用率です。この値は、受信したバイト数の、すべてのパケットがフルであった場合に受信されたであろうバイト数に対する比率です。使用率が低い場合は、効率的にネットワークを使用するために十分な大きさでデータが送信されていないことを示します。

ReceiverSuccessRate

Float

読取り専用

ノード統計が最後にリセットされてからのこのクラスタ・ノードの受信成功率です。受信成功率とは、最初の試行で正常に送信されたパケット数の、受信パケット合計数に対する比率です。それまで受信したパケットの再配信が検出されるごとに失敗の回数が増分されます。それは、インバウンドのネットワーク待機時間が長すぎるかACKパケットが損失したために発生します。

RefreshTime

Date

読取り専用

このモデルが、対応するノードから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合はローカル時間になります。

ResendDelay

Integer

読取り/書込み

パケットが確認されていない場合、パケットが受信者に再送信されるまでパブリッシャの再送信キューに待機している最小時間(ミリ秒)です。この値の設定が低すぎると、不要な繰返しのためにネットワークがオーバーフローする可能性があります。この値の設定が高すぎると、破棄されたパケットの再送信が遅延して全体の待機時間が長くなります。また、この値を変更するときにはSendAckDelay値の変更も必要です。

RoleName

String

読取り専用

設定された名前は、アプリケーションのメンバーの役割の表示に使用されます。Coherenceで管理され、このプロパティはアプリケーションのみで使用されます。

SendAckDelay

Integer

読取り/書込み

ACKパケットをキューに入れてから送信するまでの最小時間(ミリ秒)です。この値はResendDelay値の半分以下にする必要があります。

SendQueueSize

Integer

読取り専用

現在、配信がスケジュールされているパケットの数です。この数には、すぐに送信されるパケット、およびすでに送信され確認待ちであるパケットの両方が含まれます。ResendDelay間隔内に確認を受信しなかったパケットは自動的に再送信されます。

SiteName

String

読取り専用

設定された名前は、物理的に同じ場所(データ・センターなど)にあるメンバーと同じであり、別の物理的な場所にあるメンバーと異なる必要があります。

SocketCount

Integer

読取り専用

このメンバーが実行されているマシンのCPUソケットの数です。

Statistics

String

読取り専用

このクラスタ・ノードの統計(人が読める形式で示されます)。

TcpRingFailures

Long

読取り専用

ノード統計が最後にリセットされてからリカバリされたTcpRingの接続切断の数です。リカバリ可能な接続切断は、異常を示すイベントです。このイベントは、TcpRingピアがTCP接続をドロップしたが、設定されている最大試行回数の後にリカバリされると登録されます。TCPリングが無効な場合、この値は-1になります。

Timestamp

Date

読取り専用

このメンバーがクラスタに参加したときの日時値(クラスタ時間)です。

TrafficJamCount

Integer

読取り/書込み

パブリッシャにクライアント・スレッドを強制的に一時休止させる送信および再送信キュー内の最大合計パケット数です。この値がゼロの場合、制限はありません。

TrafficJamDelay

Integer

読取り/書込み

混雑条件に達したときにクライアント・スレッドを一時休止する時間(ミリ秒)です。1未満(たとえばゼロ)は、1ミリ秒として処理されます。

UnicastAddress

String

読取り専用

ポイントツーポイント通信で使用するメンバーのデータグラム・ソケットのIPアドレスです。

UnicastPort

Integer

読取り専用

ポイントツーポイント通信で使用するメンバーのデータグラム・ソケットのポートです。

WeakestChannel

Integer

読取り専用

クラスタ・ノードのIDです。これは通信が最も困難なノードです。見つからない場合は-1です。ポイントツーポイント・パブリッシャか受信者成功率が1.0以下の場合、チャンネルは脆弱であると判断されます。

WellKnownAddresses

String[]

読取り専用

このメンバーがクラスタへの参加に使用するWell Knownソケット・アドレスの配列。


操作

表E-6は、ClusterNodeMBeanの操作について説明しています。

表E-6 ClusterNodeMBeanの操作

操作 パラメータ 戻り値の型 説明

ensureCacheService

String sCacheName

void

指定されたキャッシュのキャッシュ・サービスが、このMBeanが表すクラスタ・ノードで実行されていることを確認します。このメソッドは、構成可能なキャッシュ・ファクトリを使用して、必要に応じて開始するキャッシュ・サービスを見つけます。戻り値はサービス名です。null値は一致を見つけられなかったことを示します。

ensureInvocationService

String sServiceName

void

指定した名前の呼出しサービスが、このMBeanが表すクラスタ・ノードで実行されていることを確認します。

resetStatistics

void

void

クラスタ・ノードの統計をリセットします。

shutdown

void

void

このノードで実行されているすべてのクラスタ・サービスを停止します(制御されたシャットダウン)。このノードの管理は、ノードを手動でまたはプログラム的に再起動するまで実行できません。



ConnectionManagerMBean

ConnectionManagerMBean MBeanはCoherence*Extendプロキシを表します。1つのクラスタ・ノードには、構成されているプロキシの数に応じて、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスがあります。このMBeanには、プロキシ・ホストのスループットおよび接続情報に関する統計が含まれます。

このMBeanのオブジェクト名は次のとおりです。

type=ConnectionManager,name=service name,nodeId=cluster node's id

属性

表E-7は、ConnectionManagerMBeanの属性について説明しています。

表E-7 ConnectionManagerMBeanの属性

属性 アクセス 説明

ConnectionCount

Integer

読取り専用

クライアント接続の数。

HostIP

String

読取り専用

プロキシ・ホストのIPアドレスおよびポート。

IncomingBufferPoolCapacity

Long

読取り専用

受信バッファのプール容量(バイト単位)。

IncomingBufferPoolSize

Integer

読取り専用

受信プールにおけるバッファの数。

OutgoingBufferPoolCapacity

Long

読取り専用

送信バッファのプール容量(バイト単位)。

OutgoingBufferPoolSize

Integer

読取り専用

送信プールにおけるバッファの数。

OutgoingByteBacklog

Long

読取り専用

送信キューのバックログ(バイト単位)

OutgoingMessageBacklog

Long

読取り専用

送信メッセージ・キューのバックログ。

RefreshTime

Date

読取り専用

このモデルが、対応するノードから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合はローカル時間になります。

TotalBytesReceived

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてからプロキシ・ホストにより受信されたバイトの合計数。

TotalBytesSent

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてからプロキシ・ホストにより送信されたバイトの合計数。

TotalMessagesReceived

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてからプロキシ・ホストにより受信されたメッセージの合計数。

TotalMessagesSent

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてからプロキシ・ホストにより送信されたメッセージの合計数。


操作

ConnectionManagerMBean MBeanには操作はありません。


ConnectionMBean

ConnectionMBean MBeanは、Coherence*Extendを介したクライアントのリモート接続を表します。1つのクラスタ・ノードには、クラスタに対してアクティブなリモート接続の数に応じて、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスがあります。このMBeanには、接続のパフォーマンスおよび使用に関する統計が含まれます。

このMBeanのオブジェクト名は次のとおりです。

type=Connection,name=service name ,nodeId=cluster node's id,UUID=connection's id

属性

表E-8は、ConnectionMBeanの属性について説明しています。

表E-8 ConnectionMBeanの属性

属性 アクセス 説明

ConnectionTimeMillis

Long

読取り専用

クライアントが接続されていた継続時間(ミリ秒)。

OutgoingByteBacklog

Long

読取り専用

送信キューのバックログ(バイト単位)

OutgoingMessageBacklog

Integer

読取り専用

送信メッセージ・キューのバックログ。

RefreshTime

Date

読取り専用

このモデルが、対応するノードから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合はローカル時間になります。

RemoteAddress

String

読取り専用

対応するクライアントのIPアドレス。

RemotePort

Integer

読取り専用

対応するクライアントのポート。

Timestamp

Date

読取り専用

対応するクライアントがプロキシに接続したときの日時値(ローカル時間)です。

TotalBytesReceived

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから受信されたバイトの合計数。

TotalBytesSent

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから送信された総バイト数。

TotalMessagesReceived

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから受信されたメッセージの合計数。

TotalMessagesSent

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから送信されたメッセージの合計数。

UUID

String

読取り専用

この接続の一意の識別子。


操作

表E-9は、ConnectionMBeanの操作について説明しています。

表E-9 ConnectionMBeanの操作

操作 パラメータ 戻り値の型 説明

closeConnection

void

void

対応する接続を閉じます。

resetStatistics

void

void

接続の統計をリセットします。



ManagementMBean

ManagementMBean MBeanはグリッドJMXインフラストラクチャを表します。各クラスタ・ノードには、この管理対象Beanの単一のインスタンスがあります。このMBeanには管理設定が含まれます。一部の属性は書込み可能であり、管理動作がリアルタイムに変更されます。

このMBeanのオブジェクト名は次のとおりです。

type=Management

属性

表E-10は、ManagementMBeanの属性について説明しています。

表E-10 ManagementMBeanの属性

属性 アクセス 説明

ExpiryDelay

Long

読取り/書込み

MBeanサーバーが、リフレッシュするまでリモート・モデルのスナップショットを維持する時間(ミリ秒数)。

RefreshCount

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから取得されたスナップショットの合計数。

RefreshExcessCount

Long

読取り専用

MBeanサーバーによって情報が予測的にリフレッシュされ、その情報がアクセスされなかった回数。

RefreshOnQuery

Boolean

読取り専用

問合せ時にリフレッシュするようMBeanサーバーを構成するかどうかを指定します。trueの場合、RefreshPolicyの値はrefresh-onqueryになります。

RefreshPolicy

String

読取り/書込み

リモート・モデルをリフレッシュする際の動作を決定するために使用されるポリシー。有効な値は、refresh-aheadrefresh-behindrefresh-expiredrefresh-onqueryです。無効な値はrefresh-expiredに変換されます。

RefreshPredictionCount

Long

読取り専用

MBeanサーバーが予測(refresh-behindrefresh-aheadrefresh-onquery)アルゴリズムを使用してMBean情報をリフレッシュした回数。

RefreshTime

Date

読取り専用

このモデルが、対応するノードから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合はローカル時間になります。

RefreshTimeoutCount

Long

読取り専用

この管理ノードがリモートMBean属性のリフレッシュ試行中にタイムアウトした回数。

RemoteNotificationCount

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてからこのノードにより受信された、すべてのMBeanについてのリモート通知の合計数。


操作

ManagementMBean MBeanには、RefreshCountRefreshExcessCountおよびRefreshPredictionCountの統計をリセットするresetStatistics操作が含まれます。


PointToPointMBean

PointToPointMBean MBeanは、2つのクラスタ・メンバー間のネットワーク・ステータスを表します。各クラスタ・ノードには、この管理対象Beanの単一のインスタンスがあります。このMBeanは、現在の参照側メンバーからの、特定の被参照メンバーに関するネットワーク統計を提供します。メンバーを指定するには、ViewedMemberId属性を使用してそのIDを入力します。

このMBeanのオブジェクト名は次のとおりです。

type=PointToPoint,nodeId=cluster node's id

属性

表E-11は、PointToPointMBeanの属性について説明しています。

表E-11 PointToPointMBeanの属性

属性 アクセス 説明

DeferredPackets

Integer

読取り専用

参照側メンバーが現在送信を遅延している被参照メンバーに宛てられたパケット数。参照側メンバーは、未処理のパケット数がThreshold属性の値を下回るまでパケットの送信を遅延します。この属性の値が意味を持つのは、参照側メンバーがFlowControlを有効にしている場合だけです。「flow-control」を参照してください。

Deferring

Boolean

読取り専用

参照側メンバーが現在、被参照メンバーへのパケットを遅延しているかどうかを示します。この属性の値が意味を持つのは、参照側メンバーがFlowControlを有効にしている場合だけです。「flow-control」を参照してください。

LastIn

Long

読取り専用

参照側メンバーが、被参照メンバーから最後に確認を受信してから経過したミリ秒。

LastOut

Long

読取り専用

参照側メンバーが、被参照メンバーに最後にパケットを送信してから経過したミリ秒。

LastSlow

Long

読取り専用

参照側メンバーが、被参照メンバーの処理が遅いことを宣言してから経過したミリ秒。被参照メンバーが遅いと宣言されていない場合は-1です。

OutstandingPackets

Integer

読取り専用

参照側メンバーが被参照メンバーに送信し、まだ確認されていないパケット数。この属性の値が意味を持つのは、参照側メンバーがFlowControlを有効にしている場合だけです。「flow-control」を参照してください。

PauseRate

Float

読取り専用

参照側メンバーが被参照メンバーをレスポンスなしと判断した最後の統計がリセットされてからの時間の割合。通常これは、0.0にきわめて近い値です。値が1.0に近い場合は、被参照ノードがほぼ操作不可であることを示します。原因はおそらく、非常に長いGCの一時休止にあります。この属性の値が意味を持つのは、参照側メンバーがFlowControlを有効にしている場合だけです。「flow-control」を参照してください。

Paused

Boolean

読取り専用

参照側メンバーが現在、被参照メンバーをレスポンスなしと判断しているかどうかを示します。この属性の値が意味を持つのは、参照側メンバーがFlowControlを有効にしている場合だけです。「flow-control」を参照してください。

PublisherSuccessRate

Float

読取り専用

統計が最後にリセットされて以降の、参照側ノードから被参照ノードへのパブリッシュ成功率。

ReceiverSuccessRate

Float

読取り専用

統計が最後にリセットされて以降の、参照側ノードから被参照ノードへの受信成功率。

RefreshTime

Date

読取り専用

このモデルが、対応するノードから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合はローカル時間になります。

Threshold

Integer

読取り専用

参照側メンバーで遅延アルゴリズムの開始前に累積が可能な、被参照メンバーに対する未処理のパケットの最大数。この属性の値が意味を持つのは、参照側メンバーがFlowControlを有効にしている場合だけです。「flow-control」を参照してください。

ViewedMemberId

Integer

読取り/書込み

被参照メンバーのID。

ViewerStatistics

String[]

読取り専用

他のすべてのメンバーに対する参照側メンバーからのポイントツーポイント統計の概要(人が読める形式で示されます)。


操作

表E-12は、PointToPointMBeanの操作について説明しています。

表E-12 PointToPointMBeanの操作

操作 パラメータ Return Type 説明

resetStatistics

void

void

参照側メンバーの、他のすべてのメンバーに対するポイントツーポイント統計をリセットします。

trackWeakest

void

void

PointToPointMBeanに最も脆弱なメンバーを追跡するよう指示します。対応するパブリッシャか受信者成功率が1.0以下の場合、その被参照メンバーは脆弱であると判断されます。



ReporterMBean

ReporterMBean MBeanはCoherence JMX Reporter(レポート作成機能)を表します。各クラスタ・ノードには、この管理対象Beanの単一のインスタンスがあります。このMBeanには、Reporterの設定および統計が含まれます。多くの属性は書込み可能であり、Reporterの構成がリアルタイムに変更されます。さらにこのMBeanには、Reporterを起動および停止したり、必要に応じてレポートを実行する操作が含まれています。

このMBeanのオブジェクト名は次のとおりです。

type=Reporter

属性

表E-13は、ReporterMBeanの属性について説明しています。

表E-13 ReporterMBeanの属性

属性 アクセス 説明

AutoStart

Boolean

読取り専用

ノードでReporterを自動的に起動するかどうかを指定します。

ConfigFile

String

読取り/書込み

Reporterの構成ファイル。

CurrentBatch

Long

読取り/書込み

ReporterのバッチID。

IntervalSeconds

Long

読取り/書込み

実行間の秒単位の間隔。

LastExectionTime

Date

読取り専用

レポート・バッチが最後に実行された時間。ローカル・サーバーの場合はローカル時間になります。

LastReport

String

読取り専用

実行する最後のレポート。

OutputPath

String

読取り/書込み

レポート出力を配置するパス。

RefreshTime

Date

読取り専用

レポート統計が最後にリセットされた時間。ローカル・サーバーの場合はローカル時間になります。

Reports

String[]

読取り専用

実行されたレポートのリスト。

RunAverageMillis

Double

読取り専用

統計が最後にリセットされてから行われたバッチ・ランタイムの平均時間(ミリ秒)。

RunLastMillis

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから行われた最後のバッチ・ランタイムの時間(ミリ秒)。

RunMaxMillis

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから行われたバッチ・ランタイムの最大時間(ミリ秒)。

State

String

読取り専用

Reporterの状態。有効な値は、Running(レポートを実行中)、Waiting(完了までの間隔を待機中)、Starting(起動中)、Stopping(実行の停止を試行し、実行しているレポートの完了を待機中)、Stopped(停止中)、Sleeping(休止中)です。


操作

表E-14は、ReporterMBeanの操作について説明しています。

表E-14 ReporterMBeanの操作

操作 パラメータ 戻り値の型 説明

Stop

void

void

Reporterを停止します。

Start

void

void

Reporterを起動します。

RunReport

String sReportFile

void

指定されたレポート構成ファイルを一度だけ実行します(例: reports/report-group.xml)。

resetStatistics

void

void

Reporterの統計をリセットします。



ServiceMBean

ServiceMBean MBeanはクラスタ・サービスを表します。1つのクラスタ・ノードには、開始されているクラスタ・サービスの数に応じて、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスがあります。このMBeanには、サービスの使用およびパフォーマンスに関する統計が含まれます。一部の属性は書込み可能であり、サービスの動作がリアルタイムに変更されます。さらにこのMBeanには、リアルタイムにサービスを開始および停止するために使用される操作が含まれています。

このMBeanのオブジェクト名は次のとおりです。

type=Service,name=service name,nodeId=cluster node's id

用語

タスクおよびリクエストという用語にはCoherence独自の定義があります。ServiceMBeanのタスク関連およびリクエスト関連の属性を設定する前に、これらの定義について理解しておく必要があります。

属性

表E-15は、ServiceMBeanの属性について説明しています。

表E-15 ServiceMBeanの属性

属性 アクセス 説明

BackupCount

Integer

読取り専用

すべてのキャッシュ・ストレージに対するバックアップ数

BackupCountAfterWritebehind

Integer

読取り専用

ライトビハインドを必要としないバックアップ・データを保持するパーティション(分散)キャッシュ・サービスのメンバー数。つまり、クラスタ全体がシャットダウンしても失われにくいデータです。

OwnedPartitionsBackup

Integer

読取り専用

このメンバーがバックアップ・ストレージにバックアップしたパーティション数。

OwnedPartitionsPrimary

Integer

読取り専用

このメンバーがプライマリ・ストレージに所有しているパーティション数。

PartitionsAll

Integer

読取り専用

すべてのキャッシュの記憶域を分けるパーティションの総数。

PartitionsEndangered

Integer

読取り専用

現在バックアップされていないパーティションの総数。

PartitionsUnbalanced

Integer

読取り専用

サービス・メンバーに有効なストレージへのパーティションの分配が完全に調整されるまで、転送されたままのプライマリ・パーティションおよびバックアップ・パーティションの総数。

PartitionsVulnerable

Integer

読取り専用

プライマリ・パーティションの所有者が存在する同じマシンでバックアップされるパーティションの総数。

QuorumStatus

String

読取り専用

サービス定足数の現在の状態です。

RefreshTime

Date

読取り専用

このモデルが、対応するノードから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合はローカル時間になります。

RequestAverageDuration

Float

読取り専用

統計が最後にリセットされてから、サービスによって発行された同期リクエストの個別の平均継続時間(ミリ秒)。

RequestMaxDuration

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから、サービスによって発行された同期リクエストの最大継続時間(ミリ秒)。

RequestPendingCount

Long

読取り専用

サービスにより発行された保留中の同期リクエスト件数です。

RequestPendingDuration

Long

読取り専用

サービスにより発行された最古の保留中の同期リクエストの継続時間(ミリ秒)。

RequestTimeoutCount

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてからタイムアウトしたリクエストの総数。

RequestTimeoutMillis

Long

読取り/書込み

タイムアウトできる(com.tangosol.net.PriorityTaskインタフェースを実装する)リクエストのデフォルトのタイムアウト値(ミリ秒)ですが、リクエスト実行のタイムアウト値は明示的に指定できません。

RequestTotalCount

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから、サービスにより発行された同期リクエストの総数。

Running

Boolean

読取り専用

サービスが実行されているかどうかを指定します。

SeniorMemberId

Integer

読取り専用

シニア・サービスのメンバーID。サービスが実行されていない場合、この値は-1です。

Statistics

String

読取り専用

このサービスの統計(人が読める形式で示されます)。

StatusHA

String

読取り専用

このサービスの高可用性ステータス。値がMACHINE-SAFEの場合は、任意のマシンで稼働しているクラスタ・ノードのすべてがデータを失わずにただちに停止可能であることを意味します。値がNODE-SAFEの場合は、任意のクラスタ・ノードがデータを失わずに停止可能であることを意味します。値がENDANGEREDの場合は、このサービスを実行しているいずれかのクラスタ・ノードの異常終了によってデータが失われる可能性があることを示します。

StorageEnabled

Boolean

読取り専用

ローカルの記憶域をこのクラスタ・メンバーに対して有効にするかどうかを示します。

StorageEnabledCount

Integer

読取り専用

ローカル・ストレージを有効にするこのサービスを実行するクラスタ・ノードの総数を指定します。

TaskAverageDuration

Float

読取り専用

個別のタスク実行の平均継続時間(ミリ秒)。

TaskBacklog

Integer

読取り専用

サービスのスレッドの1つにより実行するようスケジュールされたタスクを保持するバックログ・キューのサイズ。

TaskCount

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてから実行されたタスクの総数。

TaskHungCount

Integer

読取り専用

現在実行中のハング・タスクの総数。

TaskHungDuration

Long

読取り専用

現在実行中のハング・タスクの最長継続時間(ミリ秒)。

TaskHungTaskId

String

読取り専用

現在一番長く実行されているハング・タスクのID。

TaskHungThresholdMillis

Long

読取り/書込み

タスクがハングしたとみなされるまでそのタスクを実行できる時間(ミリ秒)。ポストされ、まだ開始されていないタスクはハングしたとみなされません。

この属性は、スレッド・プールが開始されている(つまり、ThreadCountの値が>0の)場合にのみ適用されます。

TaskMaxBacklog

Integer

読取り専用

統計が最後にリセットされてからの、バックログ・キューの最大サイズ。

TaskTimeoutCount

Integer

読取り専用

統計が最後にリセットされてからの、タイムアウトしたタスクの総数。

TaskTimeoutMillis

Long

読取り/書込み

タイムアウトできる(com.tangosol.net.PriorityTaskインタフェースを実装する)タスクのデフォルトのタイムアウト値(ミリ秒)ですが、タスク実行のタイムアウト値は明示的に指定できません。

この属性は、スレッド・プールが開始されている(つまり、ThreadCountの値が>0の)場合にのみ適用されます。

ThreadAbandonedCount

Integer

読取り専用

サービスのスレッド・プールから中止されたスレッド数。スレッドが実行タイムアウトより長い時間タスクを実行し、タスクを中断する試行がすべて失敗する場合、スレッドは中止され、新しいスレッドに置換されます。

ThreadAverageActiveCount

Float

読取り専用

統計が最後にリセットされてからサービスのスレッド・プール内にあるアクティブな(アイドル状態でない)スレッドの平均数。

ThreadCount

Integer

読取り/書込み

サービスのスレッド・プール内にあるスレッドの数。この属性は、スレッド・プールを使用するようにサービスが構成されている(つまり、スレッド・カウントが>0の)場合にのみリアルタイムに変更されます。この値が0(デフォルト)の場合はサービス・スレッドのみが使用され、スレッド・プールは開始されません。この値を初期設定するには、サービス(オペレーション・オーバーライド・ファイル)またはキャッシュ(キャッシュ構成ファイル)のいずれかにthread-count属性を構成します。

ThreadIdleCount

Integer

読取り専用

サービスのスレッド・プール内で現在アイドル状態のスレッド数。

Type

String

読取り専用

サービスのタイプ識別子。


操作

表E-16は、ServiceMBeanの操作について説明しています。

表E-16 ServiceMBeanの操作

操作 パラメータ 戻り値の型 説明

reportOwnership

void

String

所有者情報をフォーマットします。

resetStatistics

void

void

サービスの統計をリセットします。

shutdown

void

void

サービスを停止します。これは制御されたシャットダウンであり、stopメソッドよりも推奨されます。

start

void

void

サービスを開始します。

stop

void

void

サービスを強制終了します。通常のサービスの停止にはshutdownメソッドを使用します。



StorageManagerMBean

StorageManagerMBean MBeanは、記憶域が有効な分散キャッシュ・サービスの記憶域インスタンスを表します。記憶域インスタンスは、ローカル・メンバーによって管理されている部分の、分散キャッシュのすべての索引、リスナーおよびロック情報を管理します。1つのクラスタ・ノードには、構成されている分散キャッシュの数に応じて、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスがあります。このMBeanには、記憶域が有効なキャッシュの使用統計が含まれます。

このMBeanのオブジェクト名は次のとおりです。

type=StorageManager,service=service name,cache=cache name,nodeId=cluster node's id

属性

表E-17は、StorageManagerMBeanの属性について説明しています。

表E-17 StorageManagerMBeanの属性

属性 アクセス 説明

EventsDispatched

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてからStorage Managerによりディスパッチされたイベントの合計数。

EvictionCount

Long

読取り専用

エントリの失効または基礎となるバッキング・マップが設定されたサイズ制限に到達するような挿入操作のために、このStorage Managerにより管理されるバッキング・マップから削除された件数です。削除件数は、静的なシステムにおけるキャッシュ・サイズの監査に使用されます。

Cache Size = Insert Count - Remove Count - Eviction Count

そのため、この削除件数は、統計をリセットするメソッドによってリセットされません。

IndexInfo

String[]

読取り専用

各索引情報の配列がStorage Managerにより管理されるパーティション化されたキャッシュ部分に適用されています。各要素はValueExtractor記述子、順序付けフラグ(このフラグがtrueの場合、索引の内容が順番に並んでいることを示します。falseの場合、索引の内容は順番に並んでいません)およびカーディナリティ(索引が付けられている一意の値の数)が含まれている文字列値です。

InsertCount

Long

読取り専用

このStorage Managerにより管理されるバッキング・マップに挿入された数。put操作およびinvoke操作による標準的な挿入、またはバッキング・マップ・トポロジの一覧を使用したget操作による統合的な挿入のみではなく、配信トランスファーがリソースを基礎となるバッキング・マップに入れた場合にこのカウンタに1を足し、配信トランスファーがデータを出した場合にこのカウンタから1を引きます。

挿入件数は、静的なシステムにおけるキャッシュ・サイズの監査に使用されます。

Cache Size = Insert Count - Remove Count - Eviction Count

そのため、この挿入件数は、統計をリセットするメソッドによってリセットされません。

ListenerFilterCount

Integer

読取り専用

現在Storage Managerに登録されているフィルタベースのリスナーの数。

ListenerKeyCount

Integer

読取り専用

現在Storage Managerに登録されているキーベースのリスナーの数。

ListenerRegistrations

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてからStorage Managerにより処理されたリスナー登録リクエストの総数。

LocksGranted

Integer

読取り専用

Storage Managerにより管理されるパーティション化キャッシュの一部に現在付与されているロックの数。

LocksPending

Integer

読取り専用

Storage Managerにより管理されるパーティション化キャッシュの一部に対する保留中のロック・リクエストの数。

RefreshTime

Date

読取り専用

このモデルが、対応するノードから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合はローカル時間になります。

RemoveCount

Long

読取り専用

clearremoveまたはinvokeなどの操作により、Storage Managerが管理するバッキング・マップから削除された数です。

削除件数は、静的なシステムにおけるキャッシュ・サイズの監査に使用されます。

Cache Size = Insert Count - Remove Count - Eviction Count

そのため、この削除件数は、統計をリセットするメソッドによってリセットされません。

TriggerInfo

String[]

読取り専用

各トリガー情報の配列がStorage Managerにより管理されるパーティション化されたキャッシュ部分に適用されています。各要素は、人が読める形式で示された、対応するMapTriggerの説明を表す文字列値です。


操作

StorageManagerMBean MBeanには、記憶域の管理統計をリセットするresetStatistics操作が含まれています。この操作では、EvictionCountInsertCountまたはRemoveCountの属性はリセットされません。


TransactionManagerMBean

TransactionManagerMBean MBeanはトランザクション・マネージャを表し、トランザクション・フレームワーク専用です。1つのクラスタ・ノードには、構成されているトランザクション・キャッシュの数に応じて、この管理対象Beanのゼロ個以上のインスタンスがあります。このMBeanでは、すべてのトランザクション・サービス・インスタンスからのサービスレベルの統計を集計したグローバル・トランザクション・マネージャの統計が提供されます。各クラスタ・ノードには、サービスごとにトランザクション・マネージャの管理対象Beanのインスタンスがあります。

このMBeanのオブジェクト名は次のとおりです。

type=TransactionManager,service=service name,nodeId=cluster node's id

注意:

特定のトランザクション・マネージャの属性については、複数のノードがトランザクションに参加していた可能性がある場合でも、トランザクションのコーディネータ・ノードでこの数は保持されます。たとえば、トランザクションには複数のノードに格納されているエントリに対する変更が追加されている場合がありますが、TotalCommitted属性はそのトランザクションのコミットを調整したノード上でのみMBeanで増分されます。

属性

表E-18は、TransactionManagerMBeanの属性について説明しています。

表E-18 TransactionManagerMBeanの属性

属性 アクセス 説明

CommitTotalMillis

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてからコミットフェーズで使われた累積時間(ミリ秒)。

RefreshTime

Date

読取り専用

このモデルが、対応するノードから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合はローカル時間になります。

TotalActive

Long

読取り専用

現在アクティブなトランザクションの合計数。アクティブなトランザクションは、少なくとも1つの変更されたエントリを含むトランザクションとして数えられ、まだコミットまたはロールバックされていません。複数のノードがトランザクションに参加していた可能性がある場合でも、トランザクションのコーディネータ・ノードでこの数は保持されます。

TotalCommitted

Long

読取り専用

最後に統計がリセットされてから、トランザクション・マネージャがコミットしたトランザクションの合計数。複数のノードがトランザクションに参加していた可能性がある場合でも、コミットされたトランザクションのコーディネータ・ノードでこの数は保持されます。

TotalRecovered

Long

読取り専用

最後に統計がリセットされてから、トランザクション・マネージャがリカバリしたトランザクションの合計数。複数のノードがトランザクションに参加していた可能性がある場合でも、リカバリされたトランザクションのコーディネータ・ノードでこの数は保持されます。

TotalRolledback

Long

読取り専用

最後に統計がリセットされてから、トランザクション・マネージャがロールバックしたトランザクションの合計数。複数のノードがトランザクションに参加していた可能性がある場合でも、ロールバックされたトランザクションのコーディネータ・ノードでこの数は保持されます。

TotalTransactionMillis

Long

読取り専用

アクティブなトランザクションでかかった累積時間(ミリ秒)。

TimeoutMillis

Long

読取り専用

トランザクション・タイムアウト値(ミリ秒)。この値は、値の設定後に取得されたトランザクション接続にのみ適用します。この属性は、現時点ではサポートされていません。

CommitTotalMillis

Long

読取り専用

統計が最後にリセットされてからコミットフェーズで使われた累積時間(ミリ秒)。

RefreshTime

Date

読取り専用

このモデルが、対応するノードから前回取得されたときのタイムスタンプ。ローカル・サーバーの場合はローカル時間になります。

TotalActive

Long

読取り専用

現在アクティブなトランザクションの合計数。アクティブなトランザクションは、少なくとも1つの変更されたエントリを含むトランザクションとして数えられ、まだコミットまたはロールバックされていません。複数のノードがトランザクションに参加していた可能性がある場合でも、トランザクションのコーディネータ・ノードでこの数は保持されます。

TotalCommitted

Long

読取り専用

最後に統計がリセットされてから、トランザクション・マネージャがコミットしたトランザクションの合計数。複数のノードがトランザクションに参加していた可能性がある場合でも、コミットされたトランザクションのコーディネータ・ノードでこの数は保持されます。

TotalRecovered

Long

読取り専用

最後に統計がリセットされてから、トランザクション・マネージャがリカバリしたトランザクションの合計数。複数のノードがトランザクションに参加していた可能性がある場合でも、リカバリされたトランザクションのコーディネータ・ノードでこの数は保持されます。

TotalRolledback

Long

読取り専用

最後に統計がリセットされてから、トランザクション・マネージャがロールバックしたトランザクションの合計数。複数のノードがトランザクションに参加していた可能性がある場合でも、ロールバックされたトランザクションのコーディネータ・ノードでこの数は保持されます。


操作

TransactionManagerMBean MBeanには、すべてのトランザクション・マネージャの統計をリセットするresetStatistics操作が含まれます。