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Oracle® Coherenceスタート・ガイド
リリース3.6
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20 Coherenceのエコシステム

このドキュメントの目的は次のとおりです。

Coherenceのエディションの分類

Coherenceのエコシステムは、Coherenceクライアント・エディションとCoherenceサーバー・エディションの2つのサブセクションに分けられます。クライアント・エディションには、次の2つがあります。

またサーバー・エディションには、次の3つがあります。

エディションごとの機能に関する(段階的な)リストについては、Oracle Fusion Middlewareライセンス情報のOracle Coherenceに関する項を参照してください。

Coherenceのクライアント接続とサーバー接続

図20-1に、各クライアント・エディションから接続可能なサーバー・エディションを示します。この図から、次の重要な2点がわかります。

図20-1 エディション別クライアント/サーバー機能

この図については本文で説明しています。

クライアント・エディションとサーバー・エディションの接続に関連するCoherenceのモジュール

クライアント・エディションとサーバー・エディションの接続に関連するCoherenceモジュールには、次の2つがあります。

単一のCoherenceクライアント・プロセスから単一のCoherenceサーバーへの接続方法


注意:

Coherenceは、Java、.NET (C#)およびC++にネイティブのクライアントを用意することで、クロス・プラットフォーム・クライアントをサポートしています。これにより、各種プラットフォームでは、Coherenceデータ・グリッドに接続することで、異なるプログラミング言語間でのデータのアクセス、変更、問合せなどができるようになります。データ・グリッドの詳細は、第1章「データ・グリッドの定義」を参照してください。

図20-2に、Coherenceクライアント・プロセスから内部データ記憶域にリクエストが渡される方法を示します。

  1. Coherenceクライアント・プロセスでは、Extend*TCPを使用してCoherence(サーバー側)データ・グリッドへの接続を開始および維持します。

  2. Extend*TCPは、CoherenceサーバーJVMプロセス(具体的には、プロセス・スペース内で実行されているExtend*Proxyサービス)に接続します。

  3. Extend*Proxyサービスは、クライアント・リクエストを内部データ記憶域にルーティングします。

図20-2 単一クライアントと単一サーバー

この図については本文で説明しています。

複数クライアントと複数サーバーの場合

この項では、使用されるコンポーネントが前述の例と同一であることを前提としています。図20-3に、複数のCoherenceサーバーJVMプロセスが存在する場合に、クライアント・プロセスから内部データ記憶域にリクエストが渡される方法を示します。

  1. Coherenceクライアント・プロセスでは、Extend*TCPを使用してCoherence(サーバー側)データ・グリッドへの接続を開始および維持します。

  2. Extend*TCPは、1つのCoherenceサーバーJVMプロセス(具体的には、プロセス・スペース内で実行されているExtend*Proxyサービス)に接続します。障害が発生した場合、クライアント・プロセスは、Extend*Proxyサービスを実行している別のCoherenceサーバーJVMプロセスに接続します。

  3. 次にExtend*Proxyサービスは、クライアント・リクエストを、図中で「内部データ記憶域」と表示されている適切なCoherenceサーバーJVMプロセス(つまり、クライアント・リクエストに関連するデータを保持する1つまたは複数のプロセス)にルーティングします。

図20-3 複数クライアントと複数サーバー

この図については本文で説明しています。