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Oracle® Coherenceスタート・ガイド
リリース3.6
B61369-01
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17 Coherence*Extend

Coherence*Extendは、コアとなるCoherence TCMPクラスタの作用範囲を、デスクトップ、リモート・サーバー、WANに接続されたマシンなどのより広範な顧客環境に拡張します。Coherence*Extendはまた、.NETクライアントやC++クライアントなどの幅広い言語をサポートしています。Coherence*Extendの一般的な用途は、Coherenceキャッシュ(ニア・キャッシュや連続問合せのサポートを含む)にアクセスできるデスクトップ・アプリケーションを提供したり、待機時間の長い不安定なWANを介して接続された複数のCoherenceクラスタをリンクするCoherenceクラスタのブリッジを提供したりすることです。

Coherence*Extendは、クラスタの外部で実行されるクライアントと、クラスタの内部で実行されるプロキシ・サービスの2つの基本コンポーネントで構成されます。クライアントAPIにはCacheServiceインタフェースとInvocationServiceインタフェースの両方の実装が含まれており、これらによって、すべてのリクエストはCoherenceクラスタ内で実行されるプロキシにルーティングされます。プロキシ・サービスはその後、実際のCoherenceクラスタ・サービス(パーティション・キャッシュ・サービスやレプリケーション・キャッシュ・サービスなど)に委任することによってクライアント・リクエストに応答します。

使用可能なCoherence*Extendクライアントには、次の3つがあります。

Coherence*Extendの設定およびクライアントの作成の詳細は、『Oracle Coherenceクライアント・ガイド』を参照してください。

クライアントの種類

Coherence*Extendクライアントは、クラスタの完全なデータ・メンバーでなくても、標準のCoherence APIと同等の充実したAPIサポートを提供します。クライアントは次の2種類に分類されます。

プロキシ・サービスの概要

プロキシ・サービスの役割は、Extendクライアントからのリクエストを実際のクラスタ・サービスにディスパッチして、その結果を適切なクライアントに返すことです。プロキシ・サービスは、クラスタ内で実行される1つまたは複数のDefaultCacheServerプロセスでホストされます。TCP/IP転送バインディングであるExtend-TCPを持つ低レベル型メッセージ・プロトコルを使用してクライアントはプロキシ・サービスと通信します。これによって、高性能でスケーラブルなTCP/IPベースの通信レイヤーを使用してクラスタに接続します。このプロトコルは使用可能なすべてのクライアントでサポートされます。