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Oracle® Coherenceクライアント・ガイド
リリース3.6.1
B61370-02
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第III部

C++ Extendクライアントの作成

Coherence for C++を使用すると、データ、データ・イベント、データ処理などのCoherenceクラスタ・サービスに、Coherenceクラスタ外部からC++アプリケーションを使用してアクセスできます。Coherence for C++は通常、Coherenceキャッシュへのアクセスを必要とするデスクトップ・アプリケーションやWebアプリケーションで使用されます。

Coherence for C++は、Coherenceクラスタ内で稼働するCoherence*Extendクラスタ・サービス・インスタンスに、高性能なTCP/IPベースの通信レイヤーを使用して接続するネイティブC++ライブラリで構成されます。このライブラリからCoherence*Extendクラスタ・サービスにすべてのクライアント・リクエストが送信され、このサービスは実際のCoherenceクラスタ・サービス(パーティション・キャッシュ・サービス、レプリケーション・キャッシュ・サービスなど)に委任することで、クライアント・リクエストに応答します。

NamedCacheインスタンスは、CacheFactory::getCache(...) APIコールを使用して取得されます。これが取得されると、クライアントはCoherenceクラスタに組み込まれている場合と同じようにNamedCacheにアクセスします。NamedCacheの操作はリモートのクラスタ・ノードに(TCP/IPを介して)送信されますが、この処理はクライアント・アプリケーションに対して完全に透過的に行われます。


注意:

C++クライアントは、Javaクライアントのインタフェースと概念に従います。Coherence for Javaに精通していると、Coherence C++への移行が容易であることがわかります。

「Coherence for C++」は次の章で構成されています。