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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B61376-01
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1.6 レポート・エディタ

この項の各トピックでは、レポート・エディタおよびレポート・エディタでのレポートの様々なビューについて説明します。

1.6.1 レポート・エディタについて

レポート・エディタは、レポートのオブジェクトを直接操作したり、プロパティ・インスペクタでプロパティを変更したりできる作業領域です。「レポート・エディタ」ウィンドウでは、レポートについて、データ・モデル・ビュー、ペーパー・レイアウト・ビュー、ペーパー・デザイン・ビュー、ペーパー・パラメータ・フォームおよびWebソース・ビューという異なるビュー間をナビゲートできます。


注意:

デフォルトでは、「ファイル」→「管理」オプションは常に無効になっています。

1.6.2 データ・モデル・ビューについて

レポート・エディタのデータ・モデル・ビューは、レポートで使用するデータ・モデル・オブジェクト(問合せ、グループ、式列、サマリー列、プレースホルダ列、システム・パラメータ、ユーザー・パラメータおよびデータ・リンク)を作成、定義および変更する作業領域です。このビューでは、オブジェクトとそのプロパティ設定が記号で表示され、オブジェクトのタイプとリレーションシップがハイライトされます。データ・モデルの問合せオブジェクトを作成するには、レポート・ウィザード、データ・ウィザードまたはツール・パレットの問合せツールを使用できます。

Oracle Reports Builderでは、データ・モデルを使用して、レポートに取り出すデータが決定されます。データベースから取り出されたデータは、レポートの出力に表示されることも表示されないこともあります。

アクセス

データ・モデル・ビューを表示するには:

  • レポート・エディタの任意のビューで、「表示」→「表示を変更」→「データ・モデル」を選択します。

  • ツールバーの「データ・モデル」ボタンをクリックします。

  • オブジェクト・ナビゲータで、「データ・モデル」ノードの横の「データ・モデル」ビュー・アイコンをダブルクリックします。

1.6.3 ペーパー・レイアウト・ビューについて

レポート・エディタのペーパー・レイアウト・ビューは、ペーパー・レポートのフォーマットを変更できる作業領域です。レポートのデフォルトのフォーマットは、レポート・ウィザードで指定した情報によって定義されます。レイアウト・オブジェクト(ボイラープレート・テキストとグラフ・オブジェクト、枠、繰返し枠、グラフ、フィールド、アンカー、ファイル・リンク、レポート・ブロックなど)を操作して、フォーマットを変更できます。このビューでは、オブジェクトとそのプロパティ設定が記号で表示され、オブジェクトのタイプとリレーションシップがハイライトされます。

ペーパー・レイアウト・ビューは、レポートのフォーマットを変更できる作業領域であるという点でペーパー・デザイン・ビューに類似しています。ただし、ペーパー・デザイン・ビューはレポートの実行時にのみ表示され、このビューでレポートをプレビューし、同時に実際の(ライブ)データを操作できます。ペーパー・デザイン・ビューでは、対話形式でレポートをカスタマイズできます。つまり、変更を行うたびにその結果をすぐに確認できます。

アクセス

ペーパー・レイアウト・ビューを表示するには:

  • レポート・エディタの任意のビューで、「表示」→「表示を変更」→「ペーパー・レイアウト」を選択します。

  • ツールバーの「ペーパー・レイアウト」ボタンをクリックします。

  • オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・レイアウト」ノードの横の「ペーパー・レイアウト」ビュー・アイコンをダブルクリックします。

1.6.4 ペーパー・デザイン・ビューについて

レポート・エディタのペーパー・デザイン・ビューは、ペーパー・レポートをプレビューでき、実際の(ライブ)データを同時に操作できる作業領域です。ペーパー・デザイン・ビューでは、対話形式でレポートをカスタマイズできます。つまり、変更を行うたびにその結果をすぐに確認できます。

列サイズの変更など、レポートを編集するには、ペーパー・デザイン・ビューがフレックス・モードである必要があります。

アクセス

ペーパー・デザイン・ビューは、レポートを実行するたびに表示されます。オブジェクト・ナビゲータまたはエディタからレポートを実行するには、ツールバーの「ペーパー・レイアウトを実行」ボタンをクリックするか、「プログラム」→「ペーパー・レイアウトを実行」を選択します。レポート・ウィザードからレポートを実行するには、「終了」をクリックします。

ペーパー・デザイン・ビューは、次の方法で表示することもできます。

  • レポート・エディタの任意のビューで、「表示」→「表示を変更」→「ペーパー・デザイン」を選択します。


    注意:

    オブジェクト・ナビゲータには「ペーパー・デザイン」ノードはありません。このビューは、レポートを実行した後にのみ表示されます。

  • ツールバーの「ペーパー・デザイン」ボタンをクリックします。

使用に関する注意

レポートの実行速度を上げるには、レポート出力をペーパー・デザイン・ビューに送信するときに先行フェッチが行われないようにします。次の項目が依存しているデータよりも先にこれらの項目が参照されたときに、先行フェッチが発生します。

  • 総ページ数および総パネル数

  • 総計

  • 計算式であるブレーク列

  • 「NULL時の値」が指定されているブレーク列

マトリックス(クロス積)グループを使用するときも、先行フェッチが発生します。Oracle Reports Builderでは、データをクロス集計するために、最初にすべてのデータをフェッチする必要があります。

これらの項目があるとペーパー・デザイン・ビューの処理が遅くなりますが、ファイルなどの出力先に書き出すときのパフォーマンスには影響しません。


注意:

列は、表示されない場合でも、先行フェッチの原因となることがあります。たとえば、総計はレポートの出力に表示されないこともありますが、レポートの一部であるため、Oracle Reports Builderによって計算されるときに先行フェッチが発生します。

1.6.5 ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューについて

レポート・エディタのペーパー・パラメータ・フォーム・ビューは、レポートのランタイム・パラメータ・フォームのフォーマットを定義する作業領域です。フォーマットを定義するには、パラメータ・フォーム・オブジェクト(フィールドとボイラープレート)を定義および変更します。「パラメータ・フォーム・ビルダー」を使用して、事前定義されたシステム・パラメータを選択してレポートで使用することも、独自のパラメータを作成することもできます。

レポートを実行するとき、Oracle Reports Builderではペーパー・パラメータ・フォーム・ビューがランタイム・パラメータ・フォームのテンプレートとして使用されます。フィールドとボイラープレートは、ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューで表示されているとおりにランタイム・パラメータ・フォームに表示されます。ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューでランタイム・パラメータ・フォームを定義しない場合は、実行時にデフォルトのランタイム・パラメータ・フォームが表示されます。


注意:

実行時にランタイム・パラメータ・フォームが表示されるのは、ペーパー・レポート・レイアウトを実行する場合のみです。JSPベースのWebレポートの場合は、ランタイム・パラメータ・フォームはデバッグを目的としてOracle Reports Builderからレポートを実行したときに表示されますが、実行時には表示されません。詳細は、第1.9.4項「Webレポートのパラメータ・フォームについて」を参照してください。

アクセス

ペーパー・パラメータ・フォーム・ビューを表示するには:

  • レポート・エディタの任意のビューで、「表示」→「表示を変更」→「ペーパー・パラメータ・フォーム」を選択します。

  • ツールバーの「ペーパー・パラメータ・フォーム」ボタンをクリックします。

  • オブジェクト・ナビゲータで、「ペーパー・パラメータ・フォーム」ノードの横の「ペーパー・パラメータ・フォーム」ビュー・アイコンをダブルクリックします。

1.6.6 Webソース・ビューについて

レポート・エディタのWebソース・ビューには、HTMLタグ、JSPタグおよびXMLタグを含む、JSPベースのWebレポートのソース・コードが表示されます。このビューはWebページで、レポート・ブロック・ウィザードを使用して動的レポート・ブロックを表示および追加したり、グラフ・ウィザードを使用してグラフを表示および追加したりすることができます。熟練したWeb開発者であれば、JSPタグ、HTML、JavaおよびXMLを使用して、このビューで直接Webソースを編集できます。

アクセス

Webソース・ビューを表示するには、次のいずれかの操作を行います。

  • レポート・エディタの任意のビューで、「表示」→「表示を変更」→「Webソース」を選択します。

  • ツールバーの「Webソース」ボタンをクリックします。

  • オブジェクト・ナビゲータで、「Webソース」ノードの横の「Webソース」ビュー・アイコンをダブルクリックします。

使用に関する注意

  • Webソース・ビューでは、アラビア語、中央ヨーロッパ言語、キリル言語、ギリシャ語、ヘブライ語、日本語、タイ語、およびトルコ語が文字化けして表示される場合があります。この問題に対処するには、uifont.aliORACLE_INSTANCE\config\FRCommonComponent\frcommon\guicommon\tk\admin内)にOracle Reports Builder用のフォント名を次のとおり設定します。

    [rwbuilder].....AR8MSWIN1256="Courier New" .....CL8MSWIN1251="Courier New" .....EE8MSWIN1250="Courier New" .....EL8MSWIN1253="Courier New" .....IW8MSWIN1255="Courier New" .....JA16SJIS="MS Gothic" .....TH8TISASCII="Andale Duospace WT" .....TR8MSWIN1254="Courier New"

    Andale Duospace WT(固定幅)フォントのコピーは、Metalink(http://metalink.oracle.com)からダウンロードできます。ARU番号は2638552です。

  • Webソース・ビューで検索や置換の操作を行う場合、Windows上でアジア言語(日本語など)を使用して行っていると、Oracle Reports Builderでエラーが発生します。この問題はUNIXでは発生しません。

関連項目

第1.2.2項「Webレポートについて」

第2.2.1項「JavaServer Pages(JSP)とサーブレットについて」

第4.6.3項「既存のWebページ(HTMLファイル)へのレポート・データの追加」

第4.6.4項「Webページへのレポート・ブロックの追加」

第4.9.8.2.2項「JSPベースのWebレポートへのグラフの追加」

Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「リファレンス」の項のトピック「Oracle ReportsのJSPタグ」

1.6.7 ツール・パレットおよびツールバーについて

ツール・パレットとツールバーには、レポート・エディタのビュー(Webソース・ビューを除く)でオブジェクトを手動で作成または操作するためのツールがあります。各ツールは、アイコンとして表示されます。「選択」ツールなど、レポート・エディタのすべてのビューのツール・パレットに共通するツールもあります。その他のツールは、ツールが表示されるビューに固有のものです。Oracle Reports Builderでは、ツールの上にカーソルを移動すると、どのようなツールかを示すヒント・テキストが表示されます。

ツール・パレット

ツール・パレットの位置は、レポート・エディタのビューの左側です。ツールをクリックするとそのツールがアクティブ化されて1つの操作を実行でき、ダブルクリックするとロックされて複数の操作を実行できます。「表示」→「ツール・パレット」を選択し、ツール・パレットを選択解除して非表示にできます。

ツールバー

ツールバーの位置は、レポート・エディタのビューの上部です。ツールバーのツールを使用するには、目的のツールをクリックして処理を実行します。ツールバーのすべてのツールには、対応するメニューもあります。オブジェクトのグループに対して処理を実行するように設計されたツールの場合は、1つ以上のオブジェクトを選択するまではグレー表示されます。ツールをクリックすると、選択されているオブジェクトに対して処理が実行されます。

関連項目

付録A「ツール・パレットとツールバーのリファレンス」