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Oracle® Fusion Middleware Oracle Reportsレポート作成のためのユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B61376-01
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2.9 データ・ソース

Oracle Reportsでは、様々なデータ・ソースにアクセスできます。第4.15.2項「Oracle以外のデータ・ソースへのアクセス」を参照してください。

この項の各トピックでは、Oracle Reports Builderで他のデータ・ソースにアクセスする場合の情報を説明します。

関連項目

Oracle Reportsオンライン・ヘルプの「プラッガブル・データ・ソース」の項には、次のトピックが含まれています。

2.9.1 データベース・ロールについて

データベース・ロールによって、エンド・ユーザーはアクセス権限を持たない表に問合せを行うレポートを実行できるようになります。たとえば、最終的なレポートには表示されなくても、給与データなどの機密情報が含まれた表にレポートが問合せを実行する場合があります。

データベース・ロールは、ランタイム環境でのみチェックされます。特別なアクセス権限を必要とする表の場合、このような権限を持たないエンド・ユーザーは、その表からデータを取り出すレポートを実行できません。しかし、レポートにデータベース・ロールを定義しておくと、そのロールの権限を持つエンド・ユーザーは、Reports Runtimeを使用してレポートを実行できます(rwrun)。


注意:

データベース・ロールが定義されたレポートを実行するには、エンド・ユーザーが、.repファイルではなく.rdfファイルを実行する必要があります。複数のレポートを実行する場合、Reports Runtimeでは自動的に、現行のレポートに定義されたロールに切り替えられます。

データベース・ロールが定義されたレポートをOracle Reports Builderで開こうとすると、ロール・パスワードを入力するように求められます。一般に、この情報を所有しているのは、レポートの作成者とDBAのみです。

関連項目

第4.16.1項「データベース・ロールの設定」

2.9.2 Oracle Net Servicesについて

Oracle Net Servicesは、Oracleのリモート・データ・アクセス・ソフトウェアで、任意のネットワークでクライアントとサーバー間およびサーバー間の通信を可能にします。分散処理と分散データベースの機能がサポートされます。Oracle Net Servicesは、多くの通信プロトコルで実行され、これらを相互接続します。Oracle Net Servicesは、Net8およびSQL*Netと下位互換性があります。

2.9.3 ユーザー・イグジットについて

Oracle Reports 10gより前のリリースでは、ユーザー・イグジットを使用して、Oracle Reports Builderからユーザーが記述したプログラムに制御を渡し、そこで何らかの機能を実行して、制御を再びOracle Reports Builderに戻していました。オペレーティング・システムのテキスト・ファイルからOracle Reports Builderにデータを渡したり、LONG RAWデータを操作したり、PL/SQLブロックをサポートしたり、プリンタやロボットなどのリアルタイム・デバイスを制御したりする複雑なデータ操作を実行するには、ORACLE Precompilerユーザー・イグジット、ORACLE Call Interface(OCI)ユーザー・イグジットまたは非ORACLEユーザー・イグジットを記述する必要がありました。

Oracle Reports 10gから、ORA_JAVAビルトイン・パッケージとJava Importerを使用して、Javaメソッドをコールできるようになりました。これによってレポートでのユーザー・イグジットの必要性が軽減され、さらにオープンでポータブルな配置が可能になります。また、ORA_FFIビルトイン・パッケージを使用することもできます。これにより、ダイナミック・ライブラリにあるC関数をコールするための外部関数インタフェースを使用できます。これらの新しいビルトイン・パッケージが使用可能になったことにより、Oracle Reportsでは、ユーザー・イグジットの使用が推奨されなくなりました。ただし、既存のユーザー・イグジットを継続して使用できるように、現在でもメイクファイルは提供されています。

2.9.4 Oracle Call Interface(OCI)について

Oracle Reports 10gより前のリリースでは、Oracle Call Interface(OCI)により、Oracle Reportsのコンポーネントをコールするために、各ユーザーの3GLプログラムでコールする一連の標準プロシージャが提供されていました。これらのCで書かれたプロシージャは、Oracle Reports Builder、Reports RuntimeおよびReports Converterの各コンポーネントに付属していました。そのため、たとえば、Pro*FORTRANプログラムからOracle Reports Builderレポートを実行するには、Reports Runtimeのコンポーネントを使用して、各ユーザーのプログラムにRWCRRBプロシージャのコールを追加し、レポートを実行していました。

Oracle Reports 10gから、OCIは廃止されました。かわりに、rwclient.exeコマンドライン・インタフェースまたはJSPタグ・ライブラリを使用します。