Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55899-03 |
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Web層のノードにOracle HTTP Serverをインストールして構成します。
この章の項目は次のとおりです。
第2.3項「共有記憶域と推奨ディレクトリ構造」の説明のとおり、Oracle Web Tierは、ローカル・ディスクにインストールすることをお薦めします。ただし、以下のような場合、Web層は共有ディスクにインストールできます。
冗長性を確保するために、ソフトウェアが最低2箇所以上の記憶域にインストールされたことが確認されています。
共有記憶域が、アプリケーション層に使用されているものと異なります。
Oracle HTTP ServerをWEBHOST1およびWEBHOST2にインストールするには:
使用するマシンが次の要件を満たしていることを確認します。
Linuxプラットフォームで、/etc/oraInst.loc
ファイルが存在する場合はその内容が正しいことを確認します。具体的には、インベントリ・ディレクトリが正しいことおよびそのディレクトリに対する書込み権限があることを確認します。
/etc/oraInst.loc
ファイルが存在しない場合は、この手順を省略してもかまいません。
次のコマンドを実行して、Oracle Fusion Middleware 11gのWeb層およびユーティリティDVDからOracle Universal Installerを起動します。
runInstaller
「インベントリ・ディレクトリの指定」画面が表示された場合は、インベントリとユーザー・グループの場所を入力して「OK」をクリックします。表示されない場合は、ステップ4と5を省略してステップ6に進みます。
ダイアログの指示に従ってroot権限のアクションを実行して、「OK」をクリックします。
「ようこそ」画面で「次へ」をクリックします。
「インストール・タイプの選択」画面で「インストールと構成」を選択し、「次へ」をクリックします。
「前提条件のチェック」画面で、すべての前提条件が満たされていることを確認して「次へ」をクリックします。
「インストール場所の指定」画面で、次の手順を実行します。
WEBHOST1で、「場所」を次の場所に設定します。
MW_HOME/web
WEBHOST2で、「場所」を次の場所に設定します。
MW_HOME/web
「次へ」をクリックします。
「コンポーネントの構成」画面で、次の手順を実行します。
「Oracle HTTP Server」を選択します。
「Oracle Web Cache」は選択しないでください。
WebLogic Serverをまだインストールしていないので、「選択されたコンポーネントとWebLogicドメインの関連付け」は選択しないでください。
「次へ」をクリックします。
「コンポーネントの詳細の指定」画面で、次の手順を実行します。
WEBHOST1に対して次の値を入力します。
インスタンス・ホームの場所: ORACLE_BASE/admin/<instance_name>
インスタンス名: ohs_instance1
OHSコンポーネント名: ohs1
WEBHOST2に対して次の値を入力します。
インスタンス・ホームの場所: ORACLE_BASE/admin/<instance_name>
インスタンス名: ohs_instance2
OHSコンポーネント名: ohs2
「次へ」をクリックします。
「ポートの構成」画面で、次の手順を実行します。
構成ファイルを使用してポートを指定を選択し、インストール・ディスクにあるstaticports.iniテンプレート・ファイル(/Disk1/stage/Response)をホームにコピーします。「参照」ボタンをクリックして、このファイルを選択します。
「ファイルの表示/編集」をクリックして、staticports.iniファイルをエディタで開きます。
このファイルでOracle HTTP Serverのポートを7777に変更します。
ファイルを保存します。
「次へ」をクリックします。
注意: ポートの設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suiteインストレーション・ガイド』を参照してください。 |
「セキュリティ更新の指定」画面で、必要に応じて、セキュリティ問題の電子メール通知を受信するための電子メール・アドレスを入力します。My Oracle Supportを通じてセキュリティ更新を受信するためのOracle Supportパスワードを入力します。
「インストール・サマリー」画面で、選択内容が正しいことを確認して「インストール」をクリックします。
「構成」画面で、複数のConfiguration Assistantが連続して起動されるため、時間がかかることがあります。このプロセスの完了後、「構成が完了しました」画面が表示されます。
「インストールが完了しました。」画面で「終了」をクリックして終了します。
両方のOHSサーバーで、httpd.confファイルの<VirtualHost>
セクションのディレクティブを定義します。このファイルは、ORACLE_BASE/admin/<instance_name>/config/OHS/ohs1
(またはohs2
)ディレクトリにあります。次のエントリをこのファイルに追加します。
NameVirtualHost *:7777 <VirtualHost *:7777> ServerName https://soa.mycompany.com:443 ServerAdmin you@your.address RewriteEngine On RewriteOptions inherit </VirtualHost> NameVirtualHost *:7777 <VirtualHost *:7777> ServerName admin.mycompany.com:80 ServerAdmin you@your.address RewriteEngine On RewriteOptions inherit </VirtualHost> NameVirtualHost *:7777 <VirtualHost *:7777> ServerName soainternal.mycompany.com:80 ServerAdmin you@your.address RewriteEngine On RewriteOptions inherit </VirtualHost>
httpd.conf
ファイルを変更した後は、必ず両方のOHSサーバーを再起動します。
WEBHOST> cd ORACLE_BASE/admin/<instance_name>/bin WEBHOST> opmnctl stopall WEBHOST> opmnctl startall
次のURLにアクセスして、ロード・バランサとOracle HTTP Serverが正しく構成されていることを確認します。
http://soa.mycompany.com/index.html
http://admin.mycompany.com/index.html
http://soainternal.mycompany.com/index.html
インストールしたOracle HTTP Serverが正常に動作していることを確認した後、そのインストール内容をバックアップします。これは、以降の手順で問題が発生した場合に短時間でリストアできることを考慮した迅速なバックアップです。バックアップ先はローカル・ディスクです。エンタープライズ・デプロイメントの設定が完了すれば、このバックアップは破棄してかまいません。その時点では、デプロイメント固有の定期的なバックアップ手順とリカバリ手順を実行できるようになっています。詳細は、Oracle Fusion Middlewareの管理者ガイドを参照してください。バックアップおよびリストアを必要とするOracle HTTP Serverのデータの詳細は、このガイドでOracle HTTP Serverのバックアップとリカバリの推奨事項に関する項を参照してください。コンポーネントのリカバリ方法に関する詳細は、このガイドでコンポーネントのリカバリに関する項およびコンポーネントが失われた後のリカバリに関する項を参照してください。ホストが失われた場合のリカバリに固有の推奨事項は、このガイドで別のホストへのOracle HTTP Serverのリカバリに関する項を参照してください。
この時点でインストールをバックアップする手順は次のとおりです。
opmnctl
を使用してインスタンスを停止します。
ORACLE_BASE/admin/instance_name/bin/opmnctl stopall
次のコマンドを使用して、Web層のミドルウェア・ホームをバックアップします。
tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web.tar MW_HOME/web
次のコマンドを使用して、Web層のインスタンス・ホームをバックアップします。
tar -cvpf BACKUP_LOCATION/web_instance_name.tar ORACLE_INSTANCE
opmnctl
を使用してインスタンスを起動します。
ORACLE_BASE/admin/instance_namebin/opmnctl startall