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Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド
11g リリース1(11.1.1)
B55899-03
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12 その他の考慮事項

この章の項目は次のとおりです。

12.1 失敗したBPELインスタンスとメディエータ・インスタンスのリカバリ

この項では、BPELやメディエータなどのサービス・エンジンの失敗したインスタンスの有無を調べてリカバリする方法について説明します。


注意:

この手順でSQL文を実行するときは、データベースにsoainfraスキーマとして接続してください。

12.2 Webサービスに対するDoS攻撃や再帰的ノード攻撃を防ぐための構成

Webサービスに対するDoS攻撃や再帰的ノード攻撃を防ぐための構成は、SCABindingProperties.xmlおよびoracle-webservices.xmlで行います。

SCABindingProperties.xmlの構成

DoS攻撃や再帰的ノード攻撃を防ぐには、エンベロープ・サイズおよびネスト制限を例12-1のようにSCABBindingProperties.xmlで設定します。

例12-1 SCABBindingProperties.xmlでのエンベロープ・サイズとネスト制限の構成

<bindingType type="ws">
        <serviceBinding>
                <bindingProperty>
                     <name>request-envelope-max-kilobytes</name>
                    <type>xs:integer</type>
                     <defaultValue>-1</defaultValue>
                 </bindingProperty>
                 <bindingProperty>
                   <name>request-envelope-nest-level</name>
                     <type>xs:integer</type>
                    <defaultValue>-1</defaultValue>
                 </bindingProperty>
        </serviceBinding> 

oracle-webservices.xmlの構成

スタンドアロンのWebサービスについては、エンベロープ・サイズとネスト制限をoracle-webservices.xmlで構成します。例:

<request-envelope-limits kilobytes="4" nest-level="6" />

注意:

エンベロープ・サイズとネスト制限の値が極端に大きい場合や、値がまったく設定されていない場合は、DoS攻撃を受けるおそれがあります。

12.3 EDG環境でのSOA Fusion Order Demoアプリケーションの実行

エンタープライズ・デプロイメント・ガイドで説明されている環境でFusion Order Demo(FOD)アプリケーションを実行するには、FODのcreateJMSResources.seedファイル(./bin/templatesにある)を更新する必要があります。このファイルに記述されているシステム・リソース名SOAJMSModuleSOAJMSModuleUDDSに置き換えてください。これは、FulFillment Mediatorデモ・アプリケーションに必要なJMSアーティファクトを作成するANTタスクを実行する前に行う必要があります。

12.4 Oracle Business Activity Monitoring(BAM)構成プロパティ

BAMによる、RACフェイルオーバー後の処理中トランザクションの再試行回数を変更するには、MaxDBNodeFailoverRetries設定をデフォルトの5回から別の値に変更します。ただし、UseDBFailoverおよびMaxDBNodeFailoverRetriesの設定はデフォルトのままにしておくことをお薦めします。BAMのRACフェイルオーバー再試行サポートを無効化するには、UseDBFailoverをfalseに設定します(この設定のデフォルト値はtrue)。これらの設定の使用法の詳細は、Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suite管理者ガイドのOracle BAM構成プロパティ・リファレンスに関する項を参照してください。

12.5 デプロイメント・プランおよびSOAインフラストラクチャ・アプリケーション更新での共有記憶域の使用

SOAクラスタ内のSOAインフラストラクチャ・アプリケーションまたはリソース・アダプタを再デプロイするときは、デプロイメント・プランとアプリケーション・ビットに、クラスタ内の全サーバーからアクセスできる必要があります。SOAのアプリケーションおよびリソース・アダプタは、nostageデプロイメント・モードを使用してインストールされます。nostageデプロイメント・モードを選択した場合、管理サーバーはアーカイブ・ファイルをソースの場所からコピーしないため、各サーバーが同じデプロイメント・プランにアクセスできるようにしておく必要があります。デプロイメント・プランおよびアプリケーションの場所として、ORACLE_BASE/admin/<domain_name>/<cluster_name>/dpを指定します。これらは、EDGトポロジ内の全ノードからアクセスできるようにしておく必要があります(第2.3項「共有記憶域と推奨ディレクトリ構造」で推奨されています)。