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Oracle® Fusion Middleware Oracle Data Integratorインストレーション・ガイド
11g リリース1 (11.1.1)
B62263-01
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D Oracle Data IntegratorおよびOracle Data Qualityの削除

この付録では、Oracle Data IntegratorおよびOracle Data Quality製品をシステムから削除する方法について説明します。

ソフトウェアを削除する際には、必ずこの章に記載する指示に従ってください。ソフトウェアを手動で削除しようとすると、後でソフトウェアを再インストールしようとしたときに問題が発生する場合があります。この章に記載する手順に従えば、ソフトウェアは確実に正しく削除されます。詳細は、D.2項「再インストール」を参照してください。

D.1 削除手順

この項では、Oracle Data IntegratorおよびOracle Data Qualityのコンポーネントを削除するための情報および手順を示します。Oracle Data Integratorのデインストーラを実行すると、デインストーラを起動したOracleホーム(このガイドではODI_HOMEまたはODQ_HOMEと呼びます)に格納されているすべてのファイルが削除されます。たとえば、ODI DeinstallerをODI_HOME/oui/binディレクトリから起動した場合は、ODI_HOME内のODIコンポーネントがすべて削除されます。システム・コンポーネントが削除されるOracleホームを使用していないことを確認してください。

この手順には、次の項目が含まれます。

D.1.1 Oracle Fusion Middlewareの停止

Oracle Fusion Middlewareソフトウェア・コンポーネントを削除する前に、すべてのサーバーとプロセスを停止する必要があります。

Oracle Fusion Middlewareの起動および停止の詳細は、『Oracle Fusion Middleware管理者ガイド』の「Oracle Fusion Middlewareの起動と停止」を参照してください。

D.1.2 スタンドアロン・エージェントの停止

スタンドアロン・エージェントを停止するには、このエージェントのJavaプロセスを停止します。agentstopコマンドを使用してリモートで停止することもできます。

スタンドアロン・エージェントを停止するには:

  1. ディレクトリをOracle Data Integratorエージェントの/agent/binディレクトリに変更します。

  2. 次のコマンドを入力してエージェントを停止します。

    • UNIXシステムの場合:

      ./agentstop.sh

    • Windowsシステムの場合:

      agentstop.bat

スタンドアロン・エージェントが停止します。

OPMNを使用したエージェントの停止の詳細は、付録I「スタンドアロン・エージェントのOPMN構成」を参照してください。


注意:

セキュリティ上の理由により、コマンドラインからのエージェントの停止は、エージェントのプロセスを起動したのと同じマシンでのみ実行できます。リモート・エージェントは停止できません。

例:

  • UNIXの場合: ./agentstop.shによりデフォルト・ポートでエージェントが停止します。

  • Windowsの場合: agentstop "-PORT=20300"によりポート20300でエージェントが停止します。

AgentStopコマンド・パラメータ

次の表では、エージェントを停止するコマンドの各種パラメータをリストしています。パラメータの前には"-"の文字が置かれ、使用できる値の前には"="の文字が置かれています。コマンドを入力する際には、オペレーティング・システム固有のデリミタの構文を考慮してください。

パラメータ 説明
-PORT=<port> このパラメータは非推奨です。同一マシン上のスタンドアロン・エージェントを停止する際に使用されます。これは-AGENT_URL=http://localhost:<port>/oraclediagentのショートカットです。

デフォルト・ポートは20910です。

-AGENT_URL=<agent_url> 停止するスタンドアロン・エージェントのURL。このパラメータはAGENT_NAMEより優先されており、PORTパラメータは非推奨です。
-NAME=<agent name> このパラメータが指定された場合、名前が指定されている物理エージェントは停止します。このエージェントはローカル・エージェントまたはリモート・エージェントであり、マスター・リポジトリで宣言される必要があります。このパラメータはPORTパラメータより優先されます。
-IMMEDIATE=<true(default)|false> このパラメータをYesに設定すると、実行中のセッションの完了を待機せずにエージェントが停止されます。noに設定すると、実行中のセッションがすべて完了した後、またはMAX_WAITタイムアウトに到達した後で、エージェントが停止されます。デフォルト値はNoです。
-MAX_WAIT=<stop timeout in millis> このパラメータは、IMMEDIATEがNoに設定されている場合に使用できます。このパラメータには、実行中のセッションに関係なくエージェントを停止するタイムアウトをミリ秒単位で定義します。デフォルトは0です。これは、タイムアウトが発生せず、実行中のセッションすべてが完了した後で、エージェントが停止されることを意味します。

D.1.3 Oracle Data Integratorスキーマの削除

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行し、Oracle Data Integratorのマスターおよび作業リポジトリをデータベースから削除します。『Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド』の「スキーマの削除」を参照してください。

リポジトリを手動でインストールした場合は、データベース・ツールを使用して、リポジトリを格納するスキーマを削除します。詳細は、使用しているデータベースの管理マニュアルを参照してください。

D.1.4 Oracle Data Integratorコンポーネントの削除

Oracle Data IntegratorコンポーネントをODI_HOMEから削除するには、この項の手順に従います。

D.1.4.1 デインストーラの起動

Oracle Data Integrator製品の場合は、ODI_HOME/oui/bin(UNIXオペレーティング・システム)またはODI_HOME\oui\bin(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリに移動し、デインストーラを起動します。

  • UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ./runInstaller.sh -deinstall
    
  • Windowsオペレーティング・システムの場合:

    setup.exe -deinstall
    

    Windowsオペレーティング・システムの場合は、「スタート」メニューから「プログラム」→「Oracle Home - ODI_HOME」→「Uninstall」を選択してデインストーラを起動することもできます。


    注意:

    デインストーラの実行後にWindowsオペレーティング・システムを再起動する必要があります。これを行わないと、結果として不完全な削除になる場合があります。

表D-1の指示に従って、ODI_HOMEを削除します。

D.1.5 Oracle Data Qualityコンポーネントの削除

Oracle Data IntegratorおよびOracle Data QualityコンポーネントをODQ_HOMEディレクトリから削除するには、この項の手順に従います。

D.1.5.1 デインストーラの起動

Oracle Data Quality製品の場合は、ODQ_HOME/oui/bin(UNIXオペレーティング・システム)またはODQ_HOME\oui\bin(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリに移動し、デインストーラを起動します。

  • UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ./runInstaller.sh -deinstall
    
  • Windowsオペレーティング・システムの場合:

    setup.exe -deinstall
    

    Windowsオペレーティング・システムの場合は、「スタート」メニューから「プログラム」→「Oracle Home」→「Uninstall」を選択してデインストーラを起動することもできます。


    注意:

    デインストーラの実行後にWindowsオペレーティング・システムを再起動する必要があります。これを行わないと、結果として不完全な削除になる場合があります。

表D-1の指示に従って、ODQ_HOMEを削除します。

D.1.6 ODIホームおよびODQホームの削除

デインストーラの起動後、表D-1の手順に従ってODI_HOMEまたはODQ_HOMEを削除します。


注意:

Oracle Data Qualityを再インストールして同じポート番号を使用する場合は、削除後にservicesファイルとinetd.confファイルを修正する必要があります。D.1.10項「UNIXオペレーティング・システムでServicesファイルからエントリを削除」およびD.1.11項「UNIXオペレーティング・システムでinetd.confファイルからエントリを削除」を参照してください。

表D-1 Oracle Data IntegratorホームおよびOracle Data Qualityホームの削除

番号 画面 説明および必要なアクション

1

「ようこそ」画面


「次へ」をクリックして続行します。

2

Oracleホームの削除画面


Oracleホームの削除を選択します。

削除しようとしているOracleホーム・ディレクトリを確認します。

「削除」をクリックして続行します。

3

削除の進行状況画面


この画面には、削除の進行状況と状態が表示されます。

4

削除完了画面


「終了」をクリックして画面を終了します。


D.1.7 Oracle共通ホームの削除

この項では、Oracle Fusion Middlewareホームの/oracle_commonディレクトリの削除方法について説明します。このディレクトリには、他のOracleホーム・ディレクトリと同様に、/oui/bin(UNIXオペレーティング・システム)または\oui\bin(Windowsオペレーティング・システム)に独自のデインストーラが含まれています。

デインストーラを起動するには、MW_HOME/oracle_common/oui/bin(UNIXオペレーティング・システム)またはMW_HOME\oracle_common\oui\bin(Windowsオペレーティング・システム)ディレクトリに移動し、デインストーラを起動します。

デインストーラはシステム上のJava Runtime Environment (JRE)の場所を必要とします。Oracle WebLogic Serverをインストールしたときに、システムにJREがインストールされています。この場所(JREディレクトリの場所)を使用してインストーラを起動できます。JREのデフォルトの場所はMW_HOME/jdk160(UNIXの場合)またはMW_HOME\jdk160(Windowsの場合)で、MW_HOMEはOracle Fusion Middlewareのホーム・ディレクトリです。

64ビットのプラットフォームでは、JREの場所は、Oracle WebLogic Serverのインストールに使用したJAVA_HOMEです。

UNIXオペレーティング・システムの場合:

./runInstaller -deinstall -jreLoc JRE_LOCATION

Windowsオペレーティング・システムの場合:

setup.exe -deinstall -jreLoc JRE_LOCATION

JRE_LOCATIONの絶対パスを指定する必要があります。相対パスは使用できません。

デインストーラの起動後、表D-1の手順に従って、Oracle共通ホームを削除します。

D.1.8 Oracle WebLogic Serverの削除

Oracle WebLogic Serverの削除方法については、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の「ソフトウェアのアンインストール」を参照してください。

Oracle WebLogic Serverの削除後、Oracle Fusion Middlewareのホーム・ディレクトリを手動で削除する必要があります。たとえば、UNIXオペレーティング・システムでOracle Fusion Middlewareのホーム・ディレクトリが/home/Oracle/Middlewareの場合は、次のようにします。

> cd /home/Oracle
> rm -rf Middleware

Windowsオペレーティング・システムでは、ミドルウェア・ホーム・ディレクトリがC:\Oracle\Middlewareの場合、ファイル・マネージャ・ウィンドウを使用してC:\Oracle directoryに移動し、Oracle Fusion Middlewareフォルダを右クリックして「削除」を選択します。

D.1.9 プログラム・グループの削除(Windowsのみ)

またWindowsオペレーティング・システムでは、プログラム・グループもStart Menu\Programsフォルダから手動で削除する必要があります。たとえば、次のグループをC:\Documents and Settings\All Users\Start Menu\Programsから削除します(実際のシステムでのフォルダ名とプログラム・グループ名はこれとは異なる場合があります)。

  • Oracle Fusion Middleware 11.1.1.n.n

  • Oracle Data Integrator 11g - Home1

  • Oracle WebLogic


注意:

すべてのプログラムを削除し終わったら、正しく消去されるようにコンピュータを再起動する必要があります。

D.1.10 UNIXオペレーティング・システムでServicesファイルからエントリを削除

Oracle Data Qualityをインストールしたときに、/etcディレクトリ内のservicesファイルの最下部に2つのエントリが追加されています。これらのエントリは、Oracle Data Quality製品を再インストールする前に削除する必要があります。

Servicesファイル内のエントリを削除する手順:

  1. D.1.5項およびD.1.6項の説明に従ってOracle Data Qualityのバイナリとメタベースを削除後、rootとしてログインして/etcディレクトリに移動します。

  2. servicesという名前のファイルを見つけて、バックアップをとります。

  3. servicesファイルを編集用に開き、ファイルの末尾へ移動します。次に示す3行がファイルに挿入されているのがわかります。

    #  These lines are entered for TSS 12 - Metabase Server
    dscserv1_rel1200 8500/tcp
    dscserv1_lm_rel1200 8501/tcp
    
  4. この3行をservicesファイルから削除します。

  5. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。

D.1.11 UNIXオペレーティング・システムでinetd.confからエントリを削除

Oracle Data Qualityをインストールしたときに、/etcディレクトリ内のinetd.confファイルの最下部にエントリが追加されています。このエントリは、Oracle Data Quality製品を再インストールする前に削除する必要があります。

inetd.confからエントリを削除する手順:

  1. D.1.10項の説明に従ってservicesファイルを修正後、inetd.confという名前のファイルを見つけます。(まだ/etcディレクトリが表示されているはずです。この作業を行うにはrootとしてログインする必要があります。)

  2. inetd.confという名前のファイルを見つけて、バックアップをとります。

    注意: Linuxオペレーティング・システムでは、ファイル名TSDiscoveryで、非表示のディレクトリ/etc/xinetd.dに格納されています。

  3. inetd.confを編集用に開き、ファイルの末尾へ移動します。次に示す1行がファイルに挿入されているのがわかります。

    # These lines are entered for TSS 12 - Metabase Server
    dscserv1_rel1200 stream tcp nowait systest /usr/bin/env -i HOME=/home systest
    .LOGNAME=systest /home/system/rel1200_doc/metabase/bin/mtb_server
    
  4. inetd.confファイルからその行を削除します。

  5. 変更内容を保存し、ファイルを閉じます。

  6. inetdを再起動してポートを解放します。rootとしてログインしたまま、次のコマンドを実行します。

    kill -HUP $(ps -e|grep inetd|head -1|awk '{print$1}')
    

    このコマンドは、inetdを停止して再起動します。このコマンドによって使用している環境で問題が発生することがないかUNIX管理者に確認してください。

D.2 再インストール

インストーラでは、Oracleインスタンスがすでに含まれるディレクトリにOracle Data Integratorを再インストールすることはできません。Oracle Data Integratorを以前と同じディレクトリに再インストールするには、次の手順に従ってください。

  1. D.1.4項「Oracle Data Integratorコンポーネントの削除」の手順に従って、すべてのOracle Data IntegratorコンポーネントをODI_HOMEディレクトリから削除し、D.1.5項「Oracle Data Qualityコンポーネントの削除」の手順に従って、Oracle Data QualityコンポーネントをODQ_HOMEディレクトリから削除します。

  2. ポートを再使用する場合は、D.1.10項「UNIXオペレーティング・システムでServicesファイルからエントリを削除」およびD.1.11項「UNIXオペレーティング・システムでinetd.confファイルからエントリを削除」の手順を行う必要があります。

  3. 第2章「Oracle Data Integratorのインストール」および第4章「Oracle Data ProfilingおよびOracle Data Qualityのインストール」の手順に従って、ソフトウェアを再インストールします。