Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55901-03 |
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この章では、Oracle SOA Suiteのランタイム・コンポーネントをインストールする方法を説明します。
Oracle JDeveloperのインストール方法とOracle JDeveloperにOracle SOA Suite拡張機能をインストールする方法の詳細は、第2.3項「Oracle SOA Suiteのデザインタイム・コンポーネントのインストール」を参照してください。これらの拡張機能により、SOAコンポジット・アプリケーションの設計用の機能およびオンライン・ドキュメントが提供されます。
この章の構成は、次のとおりです。
続行する前に、第1.2項「Oracle SOA Suiteのインストールの流れ」の表1-1にあるタスク1から3を完了したことを確認してください。
ご使用のオペレーティング・システムの構成により、Oracle SOA Suiteでサポートされる文字の動作が影響を受ける場合があります。
UNIXオペレーティング・システムでは、LANG
およびLC_ALL
環境変数をUTF-8キャラクタ・セットを使用するロケールに設定して、Unicodeサポートを有効にすることをお薦めします。これにより、Unicodeのすべての文字が処理できるようになります。SOAテクノロジはUnicodeをベースにしています。
オペレーティング・システムがUTF-8以外のエンコードを使用するように構成されている場合、SOAコンポーネントが予期しない動作をする可能性があります。たとえば、ASCII以外のファイル名ではファイルがアクセス不能になり、エラーが発生することがあります。オペレーティング・システムの制約によって発生した問題は、オラクル社ではサポートしていません。
デザインタイム環境でOracle JDeveloperを使用している場合は、「ツール」→「設定」→「環境」→「エンコーディング」→UTF-8を選択するとUnicodeサポートを有効にできます。
Oracle SOAでは、Quartzというオープン・ソースのジョブスケジューリング・フレームワークが使用されます。複数システムでクラスタを設定する場合は、すべてのシステム上のクロックを同期することがQuartzの使用条件となります。詳細は、次のURLを参照してください。
http://www.opensymphony.com/quartz/wikidocs/TutorialLesson11.html
高度なトポロジでのクラスタ化の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』および『Oracle Fusion Middleware高可用性ガイド』も参照してください。
デフォルトでOracle BAMとOracle SOA Suiteの両方がシステムにインストールされます。製品のインストール後、構成ウィザードを実行し、使用する製品を構成する必要があります。
この項の構成は、次のとおりです。
ソフトウェアを入手する場所の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手に関する項を参照してください。
ダウンロード場所の1つを選択し、「SOA Suite」をダウンロードします。これは、.zip
アーカイブ・ファイルとしてシステムに保存されます。
アーカイブ・ファイルをダウンロードした後、インストールを実行するマシンの選択したディレクトリにアーカイブ・ファイルを解凍します。
インストーラを実行するには、アーカイブ・ファイルを解凍したディレクトリに移動し、Disk1
ディレクトリに切り替えます。
UNIXオペレーティング・システムの場合
cd unpacked_archive_directory/Disk1 ./runInstaller -jreLoc JRE_LOCATION
Windowsオペレーティング・システムの場合
cd unpacked_archive_directory\Disk1 setup.exe -jreLoc JRE_LOCATION
インストーラには、システムのJava Runtime Environment (JRE)へのフルパスを指定する必要があります。Oracle WebLogic Serverをインストールしたときに、Middlewareホーム内のjdk160_21
ディレクトリにJREがインストールされています。この場所をJRE_LOCATION
として使用してインストーラを実行できます。
64ビット・プラットフォームのJREの場所は、Oracle WebLogic Serverのインストールで使用したJAVA_HOME
です。
-jreLoc
オプションを使用してJREの場所を指定していない場合、インストーラを実行する前にJREの場所を指定するように要求されます。たとえば、UNIXオペレーティング・システムの場合は、次のように指定します。
[./runInstaller Starting Oracle Universal Installer... Checking if CPU speed is above 300 MHz. Actual 2999 MHz Passed Checking Temp space: must be greater than 150 MB. Actual 66070 MB Passed Checking swap space: must be greater than 512 MB. Actual 4047 MB Passed Checking monitor: must be configured to display at least 256 colors. Actual 256 Passed Preparing to launch Oracle Universal Installer from /tmp/OraInstall2010-02-23_10-57-58AM. Please wait ... Please specify JRE/JDK location ( Ex. /home/jre ), <location>/bin/java should exist :
システム上のJREへの絶対パスを指定して続行します。
注意: 32ビットJDKを使用して64ビットのUNIXまたはWindowsオペレーティング・システムにOracle SOA Suiteをインストールする場合、コマンド・ラインから-jreLoc オプションを使用してJRE_LOCATION を指定する必要があります。このような場合、プロンプトでJRE_LOCATION を指定するオプションはサポートされていないため、インストーラは実行されません。 |
インストーラによって、Oracle_Inventory_Location
/log
ディレクトリ(UNIXオペレーティング・システムの場合)またはOracle_Inventory_Location
\logs
ディレクトリ(Windowsオペレーティング・システムの場合)にログ・ファイルが書き込まれます。ログ・ファイルおよびその内容の詳細は、第D.2.1項「インストール・ログ・ファイル」を参照してください。
UNIXオペレーティング・システムにインストールする場合で、Oracle Universal InstallerによるOracle製品のインストールをそのシステム上で初めて行う場合は、インベントリ・ディレクトリの場所を尋ねられます。この場所にサブディレクトリが設定され、そのシステムにインストールされる各Oracle製品のインベントリ・データが維持されます。
表2-1の手順に従って、インベントリ・ディレクトリの情報を構成します。次の表内の画面名をクリックするか、GUIの「ヘルプ」ボタンをクリックすると、ヘルプが表示されます。
表2-2の手順に従って、Oracle SOA Suiteコンポーネントをインストールします。
いずれかのインストール画面の詳細情報を確認するには、付録A「Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteのインストール画面」を参照するか、「ヘルプ」をクリックしてオンライン・ヘルプにアクセスしてください。
表2-2 Oracle SOA Suiteのインストールのフロー
番号 | 画面 | 説明と必要なアクション |
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1 |
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「次へ」をクリックして続行します。 |
2 |
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ソフトウェア更新を受信する方法を選択します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
3 |
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「次へ」をクリックして続行します。 |
4 |
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Oracle MiddlewareホームとOracleホームの場所を指定します。 Oracle共通ホーム( 「次へ」をクリックして続行します。 |
5 |
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アプリケーション・サーバーを選択し、その場所を指定します。 「次へ」をクリックして続行します。 |
6 |
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これから実行するインストールを確認します。 「インストール」をクリックして続行します。 |
7 |
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この画面は、インストールの進行状況を示します。 進行状況が100%完了したことを示している場合、「次へ」をクリックして続行します。 |
8 |
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「終了」をクリックして画面を終了します。 |
インストールが完了したら、構成ウィザードを実行して、Oracle SOA Suite製品用にドメインを構成できます。手順は、第3章「Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの構成」を参照してください。