Oracle Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteインストレーション・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55901-03 |
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Oracle SOA Suiteは、Oracle Fusion Middlewareのミドルウェア・コンポーネントです。Oracle SOA Suiteを使用してサービスを作成および管理し、SOAコンポジット・アプリケーションに編成できます。コンポジットにより、複数のテクノロジ・コンポーネントを1つのSOAコンポジット・アプリケーションに簡単に組み立てることができます。Oracle SOA Suiteは異機種混在インフラストラクチャへの導入が可能であるため、SOAを段階的に企業に導入できます。
Oracle Business Process Management Suiteは、ビジネス・プロセスを作成、実行および最適化するツールの完全なセットを提供します。
この章の構成は、次のとおりです。
Oracle SOA Suiteには、次のコンポーネントが含まれています。
Oracle Business Process Execution Language (BPEL) Process Manager (PM) - メディエータ、ルール、B2B、ヒューマン・ワークフローを含む
XMLベースの言語であるOracle BPELは、Webサービスと組み合せることで複数の企業間でのタスク共有を可能にします。BPELは、XMLスキーマ、Simple Object Access Protocol (SOAP)、Web Services Description Language (WSDL)をベースにしています。
Oracle BPEL Process Managerは、BPEL標準に基づくプロセスの設計、デプロイ、監視および管理を簡単に行うためのフレームワークを提供します。
Oracle Business Activity Monitoring (BAM)
Oracle BAMは、リアルタイムのデータ流入を表示するダッシュボードや指定した条件に基づき警告を送信するルールを作成するためのフレームワークを提供します。
Oracle Business Process Management Suite
この製品は、ビジネス・プロセスを作成、実行および最適化するツールのセットを提供します。
図1-1は、すべての設定にデフォルト値を使用し単一ホストにインストールした単純なOracle SOA Suiteのディレクトリ構造を示しています。
Oracle SOA Suiteのインストールに必要な手順は、表1-1で説明しています。
表1-1 Oracle SOA Suiteのインストール手順に含まれるタスク
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
タスク1 - インストールに備えたシステム環境の準備 |
システム環境が、Oracle Fusion Middleware、Oracle SOA SuiteおよびRCUの一般インストール要件を満たしていることを確認します。 |
システム要件の詳細は、次を参照してください。
証明書の詳細は、「Oracle Fusion Middlewareサポートされるシステム構成」ページの「Oracle Fusion Middleware 11gR1のシステム要件およびサポート対象プラットフォーム」を参照してください。
相互運用性および互換性については、Oracle Fusion Middleware相互運用性および互換性ガイドを参照してください。 |
タスク2 - RCUの実行による、必要なスキーマの作成 |
Oracle SOA SuiteおよびOracle BAMは、データベースにインストール済のスキーマを必要とします。これらのスキーマをRCUを使用して作成し、データベースにロードします。 Oracle BAMのスキーマには認証されたOracleデータベースが必要です。 |
『Oracle Fusion Middleware Repository Creationユーティリティ・ユーザーズ・ガイド』の次に示す各項を参照してください。
Oracle SOA Suite用に選択するデータベースの詳細は、第1.3項「Oracle SOA Suiteのデータベースに関する考慮事項」を参照してください。 |
タスク3 - アプリケーション・サーバーのインストール |
Oracle SOA Suiteにはアプリケーション・サーバーが必要です。次のいずれかをインストールする必要があります。
Oracle WebLogic Serverをインストールすると、Oracle SOA Suiteのインストールに必要なMiddlewareのホームおよびWebLogicのホーム・ディレクトリが作成されます。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のMiddlewareおよびWebLogicのホーム・ディレクトリに関する項を参照してください。 IBM WebSphereをインストールする場合は、Middlewareホーム・ディレクトリ構造を手動で作成する必要があります。Middlewareホームには、IBM WebSphereインストールの場所への依存関係はありません。 |
Oracle WebLogic Serverをインストールする場合は、『Oracle Fusion Middleware Oracle WebLogic Serverインストレーション・ガイド』の次に示す各項を参照してください。
IBM WebSphereをインストールする場合のインストールの詳細は、Oracle Fusion Middlewareサード・パーティ・アプリケーション・サーバー・ガイドを参照してください。 |
タスク4 - Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteのインストール |
ソフトウェアをインストールするには、インストーラを使用します。 これにより、Middlewareホーム内に次のディレクトリが作成されます。
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ソフトウェアを入手する場所の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareインストレーション・プランニング・ガイド』のOracle Fusion Middlewareソフトウェアの入手に関する項を参照してください。 インストール手順については、第2章「Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteのインストール」を参照してください。 |
タスク5 - Oracle SOA Suiteの構成およびWebLogicドメインの作成 |
Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを使用して、WebLogicドメインを作成し、Oracle SOA Suiteコンポーネントを構成します。 ドメインのホーム・ディレクトリの場所を指定するように要求されます。これは、管理サーバーと管理対象サーバーが存在する場所です。 アプリケーションのホーム・ディレクトリの場所も指定するように要求されます。これは、アプリケーションが存在する場所です。 これらのディレクトリはどちらも、システム上の任意の場所に配置できます。 ドメインの作成後、ドメインにさらにコンポーネントを追加する必要がある場合は、後からドメインを拡張できます。 |
構成ウィザードを開始し、WebLogicドメインを作成する手順については、第3章「Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの構成」を参照してください。 |
タスク6 - サーバーの開始 |
管理サーバーおよび管理対象サーバーを開始します。 |
管理サーバーおよび管理対象サーバーを開始する方法の説明は、第3.6項「サーバーの開始」を参照してください。 |
指定のインストールの特定のニーズをサポートするために、Oracle SOA Suiteデータベースでは十分なメモリーが使用可能である必要があります。データベースがインストールされているマシンの合計メモリー要件を計算するには、次の需要を考慮する必要があります。
Oracle Databaseのオーバーヘッド
システム・グローバル領域(SGA)のサイズ
同時ユーザーの数(PGA)
マシンで実行する必要があるOracle以外のソフトウェア
前述の計算を実行する際に、Oracle SOA Suiteシステムの予定存続期間中に予想される使用量の増加を許可する必要があります。Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)および関連テクノロジの使用により、通常は追加要件を満たすために別のマシンを追加して行うシステムの拡張が、追加オプションとして提供されます。