| Oracle Fusion Middleware Repository Creation Utilityユーザーズ・ガイド 11g リリース1(11.1.1) B55904-03  | 
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この章では、RCUを入手、実行してスキーマを作成および削除する方法を、グラフィカル・インタフェースとコマンドライン・インタフェースの両方について説明します。
この章は、次の項で構成されています。
開始する前に、第1.1項「RCUのシステム要件およびデータベース要件」を読んでおいてください。作業を続けるには、動作保証された稼働中のデータベースを適切に構成しておく必要があります。
ここでは、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントに必要となるスキーマとその依存スキーマを一覧表示します。RCUを実行する前に、作成が必要なスキーマをメモしておく必要があります。
表2-2は、Oracle SOA Suiteのスキーマとサポートされるデータベースを示しています。
表2-1 Oracle SOA Suiteのスキーマおよびサポートされるデータベース
| コンポーネント | サポートされるデータベース | 
|---|---|
| 
 SOAインフラストラクチャ  | 
 Oracle、Microsoft SQL Server、IBM DB2  | 
| 
 Business Activity Monitoring  | 
 Oracle  | 
| 
 ユーザー・メッセージング・サービス  | 
 Oracle、Microsoft SQL Server、IBM DB2  | 
表2-2は、OracleデータベースおよびMicrosoft SQL ServerデータベースでのOracle SOA Suite製品の必須スキーマと依存スキーマを示しています。
表2-2 OracleデータベースおよびMicrosoft SQL ServerデータベースでのOracle SOA Suite製品の必須スキーマ
| コンポーネント | スキーマ所有者 | 依存スキーマ | 
|---|---|---|
| 
 SOAインフラストラクチャ  | 
 
  | 
 
 
  | 
| 
 Business Activity Monitoring  | 
 
  | 
 
 
  | 
| 
 ユーザー・メッセージング・サービス  | 
 
  | 
 
  | 
| 
 注意: Oracleデータベース上で、SYSまたはSYSTEM以外のデータベース・ユーザーでスキーマを作成する場合、prefix_SOAINFRAスキーマを正常にロードするには、そのユーザーに次のAQロールと権限を付与する必要があります。
GRANT ALL ON dbms_aqadm TO new_user WITH GRANT OPTION;GRANT ALL ON dbms_aq TO new_user WITH GRANT OPTION;  | 
表2-3は、IBM DB2データベースでのOracle SOA Suite製品の必須スキーマと依存スキーマを示しています。
Oracle WebCenterのスキーマはすべて、動作保証されたすべてのデータベースでサポートされています。
表2-4は、OracleデータベースおよびMicrosoft SQL ServerデータベースでのOracle WebCenter製品の必須スキーマと依存スキーマを示しています。
表2-4 OracleデータベースおよびMicrosoft SQL ServerデータベースでのOracle WebCenterコンポーネントの必須スキーマ
| コンポーネント | スキーマ所有者 | 依存スキーマ | 
|---|---|---|
| 
 WebCenter Spaces  | 
 
  | 
 
  | 
| 
 ポートレット・プロデューサ  | 
 
  | 
 なし。  | 
| 
 ディスカッション  | 
 
  | 
 なし。  | 
| 
 アクティビティ・グラフおよびアナリティクス  | 
 
  | 
 なし。  | 
表2-5は、IBM DB2データベースでのOracle WebCenterコンポーネントの必須スキーマを示しています。
Oracle Application Developerには、Oracle WSM Policy ManagerとOracle WSM-PM Extensionが含まれています。これらのコンポーネントをインストールする前に、データベースにメタデータ・サービス(MDS)スキーマが存在している必要があります。
すべてのデータベースに、スキーマprefix_MDSを作成する必要があります。IBM DB2データベースには、オペレーティング・システム・ユーザーprefix_mdsも作成する必要があります。
Oracle Identity Managementのスキーマは、Microsoft SQL ServerデータベースやIBM DB2データベースではサポートされていません。
表2-6は、OracleデータベースでのOracle Identity Management製品の必須スキーマと依存スキーマを示しています。
表2-6 OracleデータベースでのOracle Identity Managementコンポーネントの必須スキーマ
| コンポーネント | スキーマ所有者 | 依存スキーマ | 
|---|---|---|
| 
 Oracle Internet Directory  | 
 
  | 
 なし。  | 
| 
 Oracle Identity Federation  | 
 
  | 
 なし。  | 
| 
 Oracle Identity Manager  | 
 
  | 
 
 
 
  | 
| 
 Oracle Access Manager  | 
 
  | 
 
  | 
| 
 Oracle Adaptive Access Manager  | 
 
  | 
 
  | 
| 
 Oracle Adaptive Access Manager(パーティション・サポート)  | 
 
  | 
 
  | 
| 
 Authorization Policy Manager  | 
 
  | 
 
  | 
Oracle Data Integratorをインストールする前に、OracleデータベースやMicrosoft SQL ServerデータベースにOracle Data Integratorのスキーマ(prefix_ODI_REPO)が存在している必要があります。
IBM DB2データベースでは、Oracle Data Integratorのスキーマ名はprefix_ODIになり、オペレーティング・システム・ユーザーprefix_odiも作成する必要があります。
Oracle Business Intelligenceをインストールする前に、OracleデータベースまたはMicrosoft SQL ServerデータベースにBusiness Intelligence Platformのスキーマ(prefix_BIPLATFORM)が存在している必要があります。
IBM DB2データベースでは、Business Intelligence Platformのスキーマ名はprefix_BIになり、オペレーティング・システム・ユーザーprefix_biも作成する必要があります。
Oracle PortalおよびOracle Discovererのスキーマは、Microsoft SQL ServerデータベースやIBM DB2データベースではサポートされていません。
表2-7は、OracleデータベースでのOracle PortalおよびOracle Discovererの必須スキーマと依存スキーマを示しています。
表2-8は、Oracle Enterprise Content Management(Oracle ECM)Suiteのスキーマとサポートされるデータベースを示しています。
表2-8 Oracle ECM Suiteのスキーマおよびサポートされるデータベース
| コンポーネント | サポートされるデータベース | 
|---|---|
| 
 Oracle Information Rights Management  | 
 Oracle、Microsoft SQL Server、IBM DB2  | 
| 
 Oracle Content Server 11g - 完全  | 
 Oracle、Microsoft SQL Server、IBM DB2  | 
| 
 Oracle Content Server 11g - 検索のみ  | 
 Oracle  | 
| 
 Oracle Universal Records Management 11g  | 
 Oracle、Microsoft SQL Server、IBM DB2  | 
| 
 Oracle Imaging and Process Management  | 
 Oracle、Microsoft SQL Server、IBM DB2  | 
表2-9は、OracleデータベースおよびMicrosoft SQL ServerデータベースでのOracle ECM Suiteの必須スキーマと依存スキーマを示しています。
表2-9 OracleデータベースおよびMicrosoft SQL ServerデータベースでのOracle ECMコンポーネントの必須スキーマ
| コンポーネント | スキーマ所有者 | 依存スキーマ | 
|---|---|---|
| 
 Oracle Information Rights Management  | 
 
  | 
 なし。  | 
| 
 Oracle Content Server 11g - 完全  | 
 
  | 
 なし。  | 
| 
 Oracle Content Server 11g - 検索のみ  | 
 
  | 
 なし。  | 
| 
 Oracle Universal Records Management 11g  | 
 
  | 
 なし。  | 
| 
 Oracle Imaging and Process Management  | 
 
  | 
 なし。  | 
表2-10は、IBM DB2データベースでのOracle ECMコンポーネントの必須スキーマを示しています。
表2-10 IBM DB2データベースでのOracle ECMコンポーネントの必須スキーマ
| コンポーネント | スキーマ所有者 | 依存スキーマ | 必須のオペレーティング・システム・ユーザー | 
|---|---|---|---|
| 
 Oracle Information Rights Management  | 
 
  | 
 なし。  | 
 
  | 
| 
 Oracle Content Server 11g - 完全  | 
 
  | 
 なし。  | 
 
  | 
| 
 Oracle Universal Records Management 11g  | 
 
  | 
 なし。  | 
 
  | 
| 
 Oracle Imaging and Process Management  | 
 
  | 
 なし。  | 
 
  | 
Oracle Technology NetworkにあるOracle Fusion Middleware 11gソフトウェアのダウンロード・ページにアクセスします。
http://www.oracle.com/technetwork/middleware/downloads/fmw-11-download-092893.html
まだこの操作を行っていない場合は、OTNのライセンス契約を読んでから「ライセンス契約に同意する」をクリックします。
ページの最下部近くにある「Required Additional Software」の表でRepository Creation Utilityを探します。
.zipファイルのダウンロード後、選択したディレクトリにコンテンツを解凍します。このディレクトリがRCU_HOMEディレクトリになります。
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 注意: Windowsオペレーティング・システムでは、名前にスペースを含むディレクトリにRCUの.zipファイルを解凍しないでください。 | 
RCU_HOMEディレクトリ内のbinディレクトリからRCUを起動します。
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 注意: 英語以外の言語のデータベースを使用してRCUを実行する場合は、次の環境変数を設定します。setenv LANG en_US.UTF8 setenv LC_ALL $LANG setenv NLS_LANG american_america  | 
Linuxオペレーティング・システムの場合:
cd RCU_HOME/bin
./rcu
Windowsオペレーティング・システムの場合:
cd RCU_HOME\bin
rcu.bat
データベースにスキーマを作成する場合は、第2.5項「スキーマの作成」を参照してください。
データベースからスキーマを削除する場合は、第2.6項「スキーマの削除」を参照してください。
スキーマを作成するには、表2-11の指示に従います。
画面の名前をクリックすると、その画面の詳細情報が表示されます。特に指定がなければ、「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
表2-11 スキーマの作成方法
| No. | RCU画面 | 手順および必要な操作 | 
|---|---|---|
| 
 1  | 
 | 
 なし。  | 
| 
 2  | 
 | 
 「作成」を選択します。  | 
| 
 3  | 
 | 
 データベースの接続の詳細を指定し、「次へ」をクリックします。 IBM DB2データベースにスキーマを作成する場合は、作成するスキーマごとにオペレーティング・システム・ユーザーを1つ作成しておく必要があることを忘れないでください。詳細は、第1.1.4項「IBM DB2データベースの重要情報」を参照してください。 別のダイアログ・ウィンドウが表示され、接続、およびデータベースのいくつかの前提条件がチェックされます。エラーが発生しないでデータベースのチェックがパスしたら、「OK」をクリックしてこのダイアログ・ウィンドウを閉じ、次の画面に進みます。  | 
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 4  | 
 | 
 スキーマの接頭辞を指定して、データベースにスキーマを作成するコンポーネントを選択します。 ご使用の製品に必要なスキーマを確認するには、第2.2項「必須スキーマおよび依存スキーマ」を参照してください。 インストールするコンポーネントの接頭辞とスキーマ名は忘れないでください。製品インストールの構成フェーズで必要になります。これらの値はメモしておくことをお薦めします。  | 
| 
 5  | 
 | 
 スキーマ所有者のパスワードを指定します。 この画面で入力したパスワードは忘れないでください。製品インストールの構成フェーズで必要となります。これらの値はメモしておくことをお薦めします。  | 
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 6  | 
 | 
 「コンポーネントの選択」画面(作成操作の場合)で、Master and Work Repository(  | 
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 7  | 
 | 
 作成するスキーマに対して目的の表領域マッピングを構成し、「次へ」をクリックします。 別のダイアログ・ウィンドウが開き、これらの表領域の作成を確認するように求められます。「OK」をクリックして先に進み、このダイアログ・ウィンドウを閉じます。 表領域作成の進行状況を示す2番目のダイアログ・ウィンドウが表示されます。この処理が完了したら、「OK」をクリックしてこのウィンドウを閉じ、次の画面に進みます。  | 
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 8  | 
 | 
 この画面上の情報を確認し、「作成」をクリックしてスキーマの作成を開始します。  | 
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 9  | 
 | 
 ログ・ファイルの場所を確認し、「閉じる」をクリックして画面を閉じます。  | 
データベースからスキーマを削除するには、RCUを起動して(第2.4項「RCUの起動」を参照)、表2-12の指示に従います。
画面の名前をクリックすると、その画面の詳細情報が表示されます。特に指定がなければ、「次へ」をクリックして次の画面に進みます。
表2-12 スキーマの削除方法
| No. | 画面 | 手順および必要な操作 | 
|---|---|---|
| 
 1  | 
 | 
 なし。  | 
| 
 2  | 
 | 
 「削除」を選択します。  | 
| 
 3  | 
 | 
 データベースの接続の詳細を指定し、「次へ」をクリックします。 別のダイアログ・ウィンドウが開き、接続、およびデータベースのいくつかの前提条件がチェックされます。エラーが発生しないでデータベースのチェックがパスしたら、「OK」をクリックしてこのダイアログ・ウィンドウを閉じ、次の画面に進みます。  | 
| 
 4  | 
 | 
 削除する接頭辞とスキーマを選択し、「次」をクリックします。 別のダイアログ・ウィンドウが開き、選択したスキーマの削除を確認するように求められます。「OK」をクリックしてこのウィンドウを閉じます。 2番目のダイアログ・ウィンドウが表示され、削除するスキーマの前提条件がチェックされます。この処理が完了したら、「OK」をクリックしてこのウィンドウを閉じ、次の画面に進みます。  | 
| 
 5  | 
 | 
 画面上の情報を確認し、「削除」をクリックしてスキーマを削除します。  | 
| 
 6  | 
 | 
 ログ・ファイルの場所を確認し、「閉じる」をクリックして画面を閉じます。  | 
複数のスキーマで共有されている表領域は削除されません。たとえば、監査サービス・スキーマ(DEV_IAUなど)とメタデータ・サービス・スキーマ(DEV_MDSなど)を作成した場合は、両方のスキーマで一時表領域DEV_IAS_TEMPが使用されます(第A.9.1項「デフォルトの表領域マッピング」を参照)。
その後、DEV_IAUスキーマを削除しても、DEV_IAS_TEMP表領域はDEV_MDSスキーマでも使用されているため、削除されません。
データベースをWindowsオペレーティング・システム上で実行しているときに、RCUを使用してそのデータベースからスキーマを削除する場合、一部のコンポーネント・データファイル(OIDなど)が削除されません。これらのデータファイルは、データベースのOracleホーム内のoradataデータベースに格納されています。
たとえば、Oracle Internet Directory(OID)の場合は、次のデータファイルを削除する必要があります。
ATTRS1_OID.DBF
BATTRS1_OID.DBF
GCATS1_OID.DBF
GDEFAULT1_OID.DBF
SVRMG1_OID.DBF
IASTEMP.DBF
削除したスキーマを再度作成する場合は、そのデータファイルを手動で削除してからスキーマを再度作成する必要があります。
Oracle Portalリポジトリには、RCUを使用したインストールができないデモ・スキーマ(portal_schema_user_name_DEMO)が含まれています。このスキーマをテストのためにインストールする場合は、instdemo.sqlスクリプトを使用する必要があります。
> sqlplus /nolog SQL> connect sys as sysdba SQL> @instdemo.sql portal_schema_user_name portal_schema_user_password default_tablespace temporary_table_space name_of_the_demo_schema_user password_of_the_demo_schema_user name_of_the_log_file database_connection_string
例:
SQL> @instdemo.sql portal portalpassword portal ias_temp portal_demo portaldemopassword example_app.log (DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=db.example.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=orcl)))