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Oracle® Communicatorユーザーズ・ガイド
11gリリース1(11.1.1)
B61380-01
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4 Oracle Communicatorの使用方法

この章では、Oracle Communicatorの主な使用方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。

Oracle Communicatorのメイン・ウィンドウ

Oracle Communicatorのメイン・ウィンドウには、連絡先と、多くの操作を実行できるメニューが表示されます。

図4-1 Oracle Communicatorのメイン・ウィンドウ

Oracle Communicatorのメイン・ウィンドウ
「図4-1 Oracle Communicatorのメイン・ウィンドウ」の説明

このウィンドウから連絡先にアクセスすることや、次の操作に関連するメニュー項目を使用することができます。

設定

「Settings」メニューを使用して、Oracle Communicatorを設定し、独自の用途でカスタマイズできます。プリファレンスの詳細は、「作業の開始」を参照してください。

また、「Settings」メニューを使用すると、オンライン・ヘルプにアクセスでき、他にもOracle Communicatorからログオフすることや、Oracle Communicatorを終了することが可能です。

履歴

Oracle Communicatorでは、メッセージの履歴が保存されます。

履歴のオープン

履歴を開くには、通信ダイアログの「Communicate」メニューから「History」を選択するか、「File」メニューから「History」を選択(「Slate」テーマで「Show History」アイコンをクリック)します。「History」ダイアログが表示されます。

最初の列の矢印は、記録の方向を示しています(着信または発信)。右向きの矢印は発信メッセージを示し、左向きの矢印は着信メッセージを示しています。

履歴の削除

個々の項目を履歴から削除するには、項目を選択して[Del]キーを押すか、項目のいずれかを右クリックして「Delete this entry」を選択します。「Clear Entire History」をクリックすると、すべての記録が削除されます。

履歴内の連絡先との通信

インスタント・メッセージの記録をダブルクリックして、その対話の内容を参照できます。これらの内容は、新規通信ウィンドウに表示されます。

履歴内の連絡先と通信するには、いずれかのセッションを右クリックし、「Communicate」メニューから操作を選択します。

履歴からの連絡先の追加

履歴リストから連絡先リストに連絡先を追加できます(連絡先リストにその連絡先がまだ存在しない場合)。

  1. リストの連絡先を右クリックし、「Add to Contact List」を選択します。連絡先がすでに連絡先リストに存在する場合、「Add to Contact List」メニュー項目は非アクティブ化されます。「Contact Properties」ダイアログが表示されます。

  2. テキスト・ボックスの情報を編集するか、「Get Info from Server」ボタンを使用してサーバーから連絡先情報を取得します。連絡先の作成方法の詳細は、連絡先の作成に関する項を参照してください。

新規グループの作成

メニュー・バーの「Create New Group」アイコンを使用して、新規グループを作成できます。グループの作成方法および操作方法の詳細は、「グループの作成」を参照してください。

連絡先

メニュー・バーの3つの連絡先アイコンを使用して、連絡先を作成および操作できます。これらのアイコンは次のとおりです。

図4-3 メニュー・バーの連絡先アイコン

メニュー・バーの連絡先アイコン
「図4-3 メニュー・バーの連絡先アイコン」の説明

  • 連絡先の作成

  • 連絡先の検索

  • オフラインの連絡先の表示と非表示の切替え(オンラインの連絡先のみを表示するか、オンラインおよびオフラインのすべての連絡先を表示することが可能)。

メイン・ウィンドウの他の操作

Oracle Communicatorのメイン・ウィンドウでは、プレゼンスの設定も実行できます。

通信ダイアログの理解

通信ダイアログは、連絡先との通信に使用される主要なインタフェースです。通信ダイアログを表示するには、連絡先リストの連絡先をダブルクリックします。

通信ダイアログ

通信ダイアログは、ほとんどの操作を実行できる領域です。

メッセージの保存

通信ダイアログの「File」メニューで、メッセージ・ダイアログを保存できます。「File」「Save Text」を選択して、通信テキストを保存します。

通信ダイアログからの連絡先の追加

連絡先リストにまだ存在しないユーザーと通信している場合、そのユーザーを連絡先リストに追加できます。

  1. 「File」メニューから「Add Contact」を選択します。「Contact Properties」ダイアログが表示されます。

  2. テキスト・ボックスの情報を編集するか、「Get Info from Server」ボタンを使用してサーバーから連絡先情報を取得します。連絡先の作成方法の詳細は、連絡先の作成に関する項を参照してください。

連絡先リストを異なるコンピュータ間で移動する場合、サーバーに連絡先リストを格納できます。これを行うには、「Edit Contact List」メニューの「Store Contact List」を選択します。

インスタント・メッセージ

この項では、Oracle Communicatorのインスタント・メッセージ機能について説明します。

図4-4 インスタント・メッセージの送信

インスタント・メッセージの送信
「図4-4 インスタント・メッセージの送信」の説明

概要

インスタント・メッセージを使用して、連絡先を対象にテキスト・メッセージを送受信できます。

インスタント・メッセージの送信

インスタント・メッセージは、連絡先に、またはSIPアドレスを持つ他の任意のユーザーに送信できます。インスタント・メッセージには、テキスト・メッセージとボイス・メッセージという2つの種類があります。

連絡先リストの連絡先にインスタント・テキスト・メッセージを送信するには、連絡先の名前をダブルクリックします。通信ダイアログが表示されます。ダイアログの下の部分にテキスト・メッセージを入力し、「Send」をクリックします。送信されたメッセージは、相手側に受信され、「Message」領域に表示されます。

メッセージにはスマイル・マークを追加することもできます。スマイル・マーク・アイコンをクリックし、表示するスマイル・マークを1つ選択します。

連絡先リストに存在しないユーザーへのインスタント・メッセージの送信

連絡先リストに存在しないユーザーにインスタント・メッセージを送信するには、メイン・ウィンドウの「Communicate」テキスト・ボックスにSIPアドレスを入力し、テキスト・ボックスの右側にある「Communicate」メニューから「Send Message...」を選択します。通信ダイアログが表示されます。ダイアログの下の部分にテキスト・メッセージを記述し、「Send」ボタンをクリックします。送信されたメッセージは、「Message」領域に表示され、受信が完了します。

クイックダイアル問合せ

「Slate」テーマでは、入力内容に一致する連絡先のリストが「Communicate」に表示されます。たとえば、joで始まる名前を持つすべての連絡先を参照する場合、この文字列を「Communicate」フィールドに入力します。文字列に一致する連絡先が表示されます。

一致する連絡先が存在しない場合、最近入力した値のリストが表示されます。

Oracle Communicatorユーザー以外のユーザーへのメッセージの送信

連絡先リストに存在しないユーザーにインスタント・メッセージを送信するには、メイン・ウィンドウの「Communicate」テキスト・ボックスにSIPアドレスを入力し、テキスト・ボックスの右側にある「Communicate」メニューから「Send Message」を選択します。通信ダイアログが表示されます。ダイアログの下の部分にテキスト・メッセージを記述し、「Send」ボタンをクリックします。送信されたメッセージは、「Message」領域に表示され、受信が完了します。

スマイル・マーク

メッセージにスマイル・マークを追加するには、通信ダイアログのスマイル・マーク・ボタンをクリックし、任意のスマイル・マークを選択します。

図4-5 スマイル・マーク

図4-5の説明が続きます。
「図4-5 スマイル・マーク」の説明

ファイル転送

Oracle Communicator管理者によりファイル転送機能が設定されている場合、連絡先を対象にファイルを送受信できます。ファイルの送信は次のような異なる方法で実行できます。メイン・ウィンドウから行う方法、SIPアドレスを入力して「Communicate」ボタンをクリックする方法、または通信ダイアログのアイコンをクリックする方法です。

図4-6 ファイル転送の申し出

ファイル転送の申し出
「図4-6 ファイル転送の申し出」の説明

ファイル転送の開始

連絡先の名前を右クリックし、「Send File」を選択します。

または

通信中に「File」メニューをクリックし、「Send File」を選択します。

送信するファイルを選択できる「Send File」ダイアログが表示されます。

ファイルの選択

ファイルを選択し、「Open」をクリックします。受信側の連絡先は、ファイル送信の申し出があることを通知されます。この通知は、承認または拒否できます。

ファイル転送の通知

申し出が断られると、送信者は転送が断られたという通知を受信し、転送は取り消されます。

申し出が承認されると、進行状況を示すダイアログが表示されます。転送が完了すると、ダイアログに転送が終了したことが示されます。ダイアログを閉じます。

ファイルの送信

ファイルは、連絡先またはその他のユーザー(ユーザーがSIPアドレスを保持し、このアプリケーションを使用しており、サービス・プロバイダがファイル転送をサポートしている場合)に送信できます。

  1. 連絡先リストの連絡先を右クリックし、メニューから「Send File...」を選択します。連絡先リストに存在しないユーザーにファイルを送信するには、メイン・ウィンドウの「Address」テキスト・ボックスにSIPアドレスを入力し、「Communicate」メニューの「Send File」を選択します。すでに通信しているユーザーの通信ダイアログからもファイルを送信できます。

  2. 「File Transfer」ダイアログで送信するファイルを指定し、「Open」をクリックします。

  3. 相手側がファイル転送を承認すると、アプリケーションにより選択したファイルの送信が開始されます。「File Transfer」ダイアログに、ファイル転送の進行状況と、転送処理の完了が示されます。「File Transfer」ダイアログには、相手側が転送を断ったかどうかも表示されます。

ファイルの受信

誰かが自分にファイルを送信しようとしている場合、送信者が誰であるかを示すポップアップが表示されます。ポップアップをクリックすると、「File Transfer」ダイアログが表示されます。

承認する場合、パスを入力するか、「Browse」ボタンを使用してファイルの保存場所を選択します。「Accept」ボタンをクリックしてファイルの受信を開始します。「File Transfer」ダイアログに、ファイル転送の進行状況と、転送処理の完了が示されます。

ファイル転送を断るには、「Decline」ボタンをクリックします。相手側には、転送が断られたことが通知されます。

トラブルシューティング

この項には、問題が発生した場合に役に立ついくつかのヒントが含まれます。この項の内容は次のとおりです。

プレゼンス

プレゼンスのトラブルシューティングのヒントは、次のとおりです。

登録できない

この問題には、次のようにいくつかの異なる原因が考えられます。

  • ネットワーク接続の切断: ダイアルアップ接続またはネットワーク接続が機能していることを確認してください。ネットワーク接続の構成方法の詳細は、PCのドキュメントを参照してください。

  • 間違ったプロキシ設定: プロキシ設定が正しいことを確認してください。プロキシを使用していない場合、メイン・ウィンドウの「Settings」の「Preferences」で、「Use Proxy Server」オプションを選択していないことを確認します。

  • 間違ったSIPアドレス: プレゼンス・サーバーは、SIPアドレスから決定されます。SIPアドレスが間違って入力されていると、サーバーを検出できません。正しいSIPアドレスで新規アカウントを作成してください。

  • サーバーの問題: 使用するプレゼンス・サーバーに接続できなかった可能性があります。

問題が続く場合、サービス・プロバイダに連絡してサポートを受けてください。

認証できない

ユーザー名とパスワードを正しく入力していることを確認してください。ユーザー名とパスワードは、通常、サービス・プロバイダから提供されます。

問題が続く場合、サービス・プロバイダに連絡してサポートを受けてください。

ポリシー・リストに誰も表示されない

プレゼンス・ポリシー・リストが空であるか、不完全な場合、まず自分がサーバーに登録されていることを確認してください。プレゼンス・ポリシー・リストにデータが表示されるのは、ユーザーがサーバーに正しく登録されている場合のみです。登録されている場合、クライアントがサーバーからポリシーをダウンロードする際に問題が発生した可能性があります。

問題が続く場合、サービス・プロバイダに連絡してサポートを受けてください。

メッセージ

メッセージのトラブルシューティングのヒントは、次のとおりです。

メッセージ配信に失敗する

サーバーに正しく登録されている場合、この問題は、自分が対話している連絡先がオフラインになると発生する可能性があります。サーバーに登録されていない場合、登録できない場合のトラブルシューティング・ヒントを参照して再試行してください。