この章では、Oracle Communicatorの主な使用方法について説明します。この章の内容は次のとおりです。
Oracle Communicatorのメイン・ウィンドウには、連絡先と、多くの操作を実行できるメニューが表示されます。
このウィンドウから連絡先にアクセスすることや、次の操作に関連するメニュー項目を使用することができます。
「Settings」メニューを使用して、Oracle Communicatorを設定し、独自の用途でカスタマイズできます。プリファレンスの詳細は、「作業の開始」を参照してください。
また、「Settings」メニューを使用すると、オンライン・ヘルプにアクセスでき、他にもOracle Communicatorからログオフすることや、Oracle Communicatorを終了することが可能です。
Oracle Communicatorでは、メッセージの履歴が保存されます。
履歴を開くには、通信ダイアログの「Communicate」メニューから「History」を選択するか、「File」メニューから「History」を選択(「Slate」テーマで「Show History」アイコンをクリック)します。「History」ダイアログが表示されます。
最初の列の矢印は、記録の方向を示しています(着信または発信)。右向きの矢印は発信メッセージを示し、左向きの矢印は着信メッセージを示しています。
個々の項目を履歴から削除するには、項目を選択して[Del]キーを押すか、項目のいずれかを右クリックして「Delete this entry」を選択します。「Clear Entire History」をクリックすると、すべての記録が削除されます。
インスタント・メッセージの記録をダブルクリックして、その対話の内容を参照できます。これらの内容は、新規通信ウィンドウに表示されます。
履歴内の連絡先と通信するには、いずれかのセッションを右クリックし、「Communicate」メニューから操作を選択します。
履歴リストから連絡先リストに連絡先を追加できます(連絡先リストにその連絡先がまだ存在しない場合)。
リストの連絡先を右クリックし、「Add to Contact List」を選択します。連絡先がすでに連絡先リストに存在する場合、「Add to Contact List」メニュー項目は非アクティブ化されます。「Contact Properties」ダイアログが表示されます。
テキスト・ボックスの情報を編集するか、「Get Info from Server」ボタンを使用してサーバーから連絡先情報を取得します。連絡先の作成方法の詳細は、連絡先の作成に関する項を参照してください。
メニュー・バーの「Create New Group」アイコンを使用して、新規グループを作成できます。グループの作成方法および操作方法の詳細は、「グループの作成」を参照してください。
メニュー・バーの3つの連絡先アイコンを使用して、連絡先を作成および操作できます。これらのアイコンは次のとおりです。
通信ダイアログは、連絡先との通信に使用される主要なインタフェースです。通信ダイアログを表示するには、連絡先リストの連絡先をダブルクリックします。
通信ダイアログは、ほとんどの操作を実行できる領域です。
連絡先リストにまだ存在しないユーザーと通信している場合、そのユーザーを連絡先リストに追加できます。
「File」メニューから「Add Contact」を選択します。「Contact Properties」ダイアログが表示されます。
テキスト・ボックスの情報を編集するか、「Get Info from Server」ボタンを使用してサーバーから連絡先情報を取得します。連絡先の作成方法の詳細は、連絡先の作成に関する項を参照してください。
連絡先リストを異なるコンピュータ間で移動する場合、サーバーに連絡先リストを格納できます。これを行うには、「Edit Contact List」メニューの「Store Contact List」を選択します。
この項では、Oracle Communicatorのインスタント・メッセージ機能について説明します。
インスタント・メッセージを使用して、連絡先を対象にテキスト・メッセージを送受信できます。
インスタント・メッセージは、連絡先に、またはSIPアドレスを持つ他の任意のユーザーに送信できます。インスタント・メッセージには、テキスト・メッセージとボイス・メッセージという2つの種類があります。
連絡先リストの連絡先にインスタント・テキスト・メッセージを送信するには、連絡先の名前をダブルクリックします。通信ダイアログが表示されます。ダイアログの下の部分にテキスト・メッセージを入力し、「Send」をクリックします。送信されたメッセージは、相手側に受信され、「Message」領域に表示されます。
メッセージにはスマイル・マークを追加することもできます。スマイル・マーク・アイコンをクリックし、表示するスマイル・マークを1つ選択します。
連絡先リストに存在しないユーザーにインスタント・メッセージを送信するには、メイン・ウィンドウの「Communicate」テキスト・ボックスにSIPアドレスを入力し、テキスト・ボックスの右側にある「Communicate」メニューから「Send Message...」を選択します。通信ダイアログが表示されます。ダイアログの下の部分にテキスト・メッセージを記述し、「Send」ボタンをクリックします。送信されたメッセージは、「Message」領域に表示され、受信が完了します。
Oracle Communicator管理者によりファイル転送機能が設定されている場合、連絡先を対象にファイルを送受信できます。ファイルの送信は次のような異なる方法で実行できます。メイン・ウィンドウから行う方法、SIPアドレスを入力して「Communicate」ボタンをクリックする方法、または通信ダイアログのアイコンをクリックする方法です。
連絡先の名前を右クリックし、「Send File」を選択します。
または
通信中に「File」メニューをクリックし、「Send File」を選択します。
送信するファイルを選択できる「Send File」ダイアログが表示されます。
申し出が断られると、送信者は転送が断られたという通知を受信し、転送は取り消されます。
申し出が承認されると、進行状況を示すダイアログが表示されます。転送が完了すると、ダイアログに転送が終了したことが示されます。ダイアログを閉じます。
ファイルは、連絡先またはその他のユーザー(ユーザーがSIPアドレスを保持し、このアプリケーションを使用しており、サービス・プロバイダがファイル転送をサポートしている場合)に送信できます。
連絡先リストの連絡先を右クリックし、メニューから「Send File...」を選択します。連絡先リストに存在しないユーザーにファイルを送信するには、メイン・ウィンドウの「Address」テキスト・ボックスにSIPアドレスを入力し、「Communicate」メニューの「Send File」を選択します。すでに通信しているユーザーの通信ダイアログからもファイルを送信できます。
「File Transfer」ダイアログで送信するファイルを指定し、「Open」をクリックします。
相手側がファイル転送を承認すると、アプリケーションにより選択したファイルの送信が開始されます。「File Transfer」ダイアログに、ファイル転送の進行状況と、転送処理の完了が示されます。「File Transfer」ダイアログには、相手側が転送を断ったかどうかも表示されます。
この項には、問題が発生した場合に役に立ついくつかのヒントが含まれます。この項の内容は次のとおりです。
プレゼンスのトラブルシューティングのヒントは、次のとおりです。
この問題には、次のようにいくつかの異なる原因が考えられます。
ネットワーク接続の切断: ダイアルアップ接続またはネットワーク接続が機能していることを確認してください。ネットワーク接続の構成方法の詳細は、PCのドキュメントを参照してください。
間違ったプロキシ設定: プロキシ設定が正しいことを確認してください。プロキシを使用していない場合、メイン・ウィンドウの「Settings」の「Preferences」で、「Use Proxy Server」オプションを選択していないことを確認します。
間違ったSIPアドレス: プレゼンス・サーバーは、SIPアドレスから決定されます。SIPアドレスが間違って入力されていると、サーバーを検出できません。正しいSIPアドレスで新規アカウントを作成してください。
サーバーの問題: 使用するプレゼンス・サーバーに接続できなかった可能性があります。
問題が続く場合、サービス・プロバイダに連絡してサポートを受けてください。